コンビニを節約やダイエットに活用するワザ コンビニをマネーハック(4)

2016/7/25

 今月はコンビニをマネーハックしてみました。いささか強引なテーマでしたが、コンビニ活用そのものが自分のお金の流れを変えるきっかけになり得ることは伝わったのでないかと思います。最後の週はいくつかのテーマでコンビニをマネーハックするヒントを紹介します。

■「ミニマリスト」はコンビニを冷蔵庫と考え、節約する

 コンビニ活用の方法は人それぞれです。極力モノを持たない生活をする「ミニマリスト」という人たちがいますが、究極のテーマとして「冷蔵庫を持たない」で生活する人がいます。

 一見すると冷蔵庫がない生活なんて考えられないと思うでしょう。しかし、生鮮食料はその日のうちに消費し、常温保存できる根菜類などを活用したり、外食・中食を併用すれば冷蔵庫不要の生活は決して不可能ではありません。

 冷蔵庫というのは節約を考えたとき、ある意味、金食い虫の要素があります。常に電気を使い続けなければ冷却を継続できないからです。資源エネルギー庁の調査では家庭の電気使用量の14.2%を電気冷蔵庫が占めているそうです。

 ミニマリストの生活を追求するなら、コンビニを「自分で電気代を支払わない、必要なときにはいつでも使える冷蔵庫」として考えてみるのも面白い発想です。

 最近は野菜を置いているコンビニも増えていますし、上手なやりくりが実現できれば、トータルではきちんと節約できるかもしれません。興味がある人はチャレンジしてみてください。

■ダイエットするならコンビニを「遠いところにあるお菓子箱」にする

 ダイエットをするとき、手元にお菓子を置かないのは基本中の基本です。目が届くところからお菓子を隠してしまえ、とよくいわれます。

 人は誘惑に弱い生き物ですから、見えるところにお菓子を置いては(特に深夜に)食べてしまうリスクがあります。

 私も一時期、お菓子はとにかくストックしない生活をしたことがあります。ダイエットには効果があるのですが、やはりどうしても食べたいときがあります。チョコレートの甘みやおせんべいの塩味が欲しくなるようなときです。

 その際に利用したのは「コンビニをお菓子箱代わりにする」というマネーハックです。どうしても少しだけ食べたい場合、そのたびにコンビニに出かけて購入します(日中ならスーパーも併用)。

 コンビニのお菓子は小ぶりのパッケージになっていることが多く、買い込んだお菓子をダラダラ食べるよりも総額で節約になりました。「コンビニにわざわざ行くならガマンするか」という結論になることもしばしばでした。

 また、ガマンできなかったため割高な買い物にしてしまったという罪悪感は、食欲ダウンになりダイエットに少々貢献したのではないかと思っています。

 今では「おかしのまちおか」などお菓子のディスカウント店で適量買うことにしていますが、ダイエットにも役立つマネーハックとしてコンビニを「ちょっと遠いところにあるお菓子箱」にしてみましょう。

■お金をためたい人はコンビニを「貯金箱」にする

 コンビニで利用できる銀行はいろんな活用法が考えられ、マネーハック的には追求の余地がいろいろあります。たとえば「使わないお金を隠す貯金箱」というアイデアはどうでしょうか。

 メーンバンクと別にネットバンクの口座を持つことで、「基本的な生活には使わない」というようなお金の置き場所にしてみるのです。

 ためたいお金をメーンバンクに置いておけば使ってしまうリスクがありますし、財布に入れておくのもうまくありません。そこで、貯金についてはメーンバンクからネットバンクに移動します。

 どうしても必要な場合は、利用料タダのコンビニATMでおろせばすぐ使えます。最初の数カ月、貯金目標に合わせた出費に慣れていない場合などはネットバンクにお金を隠しておくといいでしょう。

■コンビニの使い方でお金の流れを変えられる

 今月、あえてコンビニをマネーハックのターゲットとしましたが、「コンビニ=便利」というテーマは本来のマネーハックの目指すべき方向でもあります。

 便利さを追求しつつ、お金の流れを合理的な方向に変えることができれば、これに勝ることはありません。

 コンビニはとても楽しい空間でもあります。便利な部分、楽しい部分はエンジョイしながら、あなたのお金の流れを上手に整えてみてください。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはITスキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ) 1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。所属は日本年金学会、東京スリバチ学会。近著に『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(明日香出版社)『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)などがある。趣味はマンガ読みとまちあるき(看板建築マニアでもある)。Twitterアカウントは@yam_syun。ホームページはhttp://financialwisdom.jp