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交感神経はダイエットに効果的なアドレナリンを誘発する

<自律神経の仕組み>

 

私たちの神経は機能的には、筋肉のように自分の意思で動かせるような神経である随意神経(体性神経)と、24時間臓器を動かし続けしている自律神経の2種類に分類できます。

 

自律神経は文字通り、自律的に働くことで、私たちが寝ている時や意識していない時にも、常に臓器をコントロールし、動かし続けています。この自律神経は、自動車でいうところのアクセル役の交感神経と、ブレーキ役の副交感神経の2系統の神経で構成されています。昼間の活発な時には交感神経が優位に働き、休息の時間には副交感神経が優位に働きます。

 

しかし、交感神経が臓器をコントロールするといっても、神経が臓器を歯車で動かすわけでも、結ばれているわけではありません。神経同士や神経と臓器などの細胞の間には、20~30nm(ナノメートル)程度のすき間があいているのです。このすき間を移動し、対岸の細胞に神経伝達を行うことで脳の指令を伝えるのが、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの神経伝達物質といわれる化学物質で、50種類以上あることがわかっています。

 

<交感神経とアドレナリン>

 

ノルアドレナリンもアドレナリンも、交感神経などの神経伝達物質として働きますが、副腎髄質でホルモンとしても生成されます。その割合がおよそ1:4となっており、アドレナリンの分泌が多いのが特徴です。そして、ノルアドレナリンは、アドレナリンになる前の化学物質なのです。そして、ホルモンとして働くアドレナリンやノルアドレナリンは、副腎髄質から血中へ分泌され、全身を巡ります。

 

「闘争と逃走の神経」とも呼ばれる交感神経ですが、瞬間的には神経からの伝達により身体を活動的にさせ、それが引き金となり、副腎髄質からのアドレナリンが血中に分泌されることで、興奮状態を維持する仕組みになっています。

 

<アドレナリンの作用をダイエットに応用する!>

 

ホルモンとしてのアドレナリンの主な作用のひとつは、血糖値を上昇させることです。

 

脳へのストレスによって交感神経が刺激されると、アドレナリンが血中へ分泌され、肝臓のグリコーゲンを分解し、脳のエネルギーであるブドウ糖を供給することで、血糖値が上がります。これにより、脳が活性化して活動的になる、というわけです。

 

このようなアドレナリンの作用により、交感神経が活発に働いているような興奮状態や集中している時には、空腹感を感じにくくなっているのです。運動している時にお腹が空かない、といったことや、何かに夢中に取り組んでいる時にはご飯を食べるのも忘れて・・・といった経験は、みなさんあるのではないでしょうか。

 

つまり、交感神経が刺激されることで、アドレナリンが分泌され、血糖値が上がることで、空腹感がなくなる、ということです。

 

そして、グリコーゲンが不足してくると、今度は脂肪細胞に蓄えられた脂肪の分解を行い、脂肪酸とグリセロールを血中に供給し始めます。これを「脂肪動員」といいます。

 

このような作用を、ダイエットに利用しない手はありません!

 

しかし、交感神経を刺激するには、工夫が必要です。なにしろ、自律神経は私たちの思うようには動いてくれません。

 

そこで、自律神経ダイエットとして、3つの交感神経を刺激する方法をご紹介します。

 

1.軽い運動を行う

 

空腹を感じた時に、軽い運動を行うことで、交感神経を刺激し、アドレナリンの放出を促すことができます。これにより、空腹感を和らげることができます。移動にウォーキングするような早さで歩いたり、階段を使ったり、その場で軽く動いたり、といった運動をしばらく行うとよいでしょう。強い運動であれば10秒、軽い運動であれば、1分以上行うとよいでしょう。

 

2.カプサイシン(唐辛子の辛味成分)を摂る

 

体内に吸収されたカプサイシンは脳に到達すると、交感神経を刺激し、褐色脂肪細胞と呼ばれる脂肪組織で体熱を作るするタンパク質を生成します。これにより、脂肪の燃焼が促進されます。同時に、酸素消費量を増加させることで、エネルギー代謝を促進する作用があります。

 

近年では、類似した化学物質であるカプシエイトが、カプサイシンと同様の作用がありながら辛味成分がないことがわかっており、ダイエット効果のある分量を摂取できるような製品が期待されています。

 

3.カフェインを摂る

 

カフェインは小腸で主に吸収された後、脳へ到達し、中枢神経に働くことで、覚醒作用、強心作用、そして脂肪酸を増加させる作用があります。このような作用によって、酸素消費量が増えたり、体熱を発生させることによる脂肪燃焼の効果があります。

 

4.味覚・嗅覚を刺激する

 

新潟大学が、ラットを使ったアロマ精油による香り刺激が自律神経に与える効果を調べたところ、グレープフルーツの香りでは、交感神経の活動やアドレナリンの分泌を促進し、血圧、血糖値、体熱生産、そして脂肪分解を高め、食欲を低下させることがわかりました。ラベンダーの香りでは、その逆の効果があり、交感神経の働きを抑制し、副交感神経の活動を優位にすることがわかりました。

 

香りを選ぶことによって、交感神経に働きかけ、アドレナリンの分泌を促すこともできると考えられます。

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