資生堂は人の頭皮に存在するアデノシン(以前から育毛や血行促進効果があるということは知られていた)に着目し、医学的な研究成果を取り入れながら、その作用メカニズムの解明に力を注いできました。
その結果、アデノシンが毛乳頭細胞表面の受容体に直接作用し、発毛因子(FGF-7)の生産を高めるというメカニズムを解明し、世界で初めて育毛有効成分として実用化した育毛剤が『アデノゲン』です。
現在、各メーカーから発売されている育毛剤の多くは〝生薬〟を有効成分としたものが目立ちますが、『アデノゲン』は生薬系育毛剤とは異なり、研究結果(←次項参照)による理由付けによって誕生した育毛剤で、その点が薄毛に悩む人の目を引き、新たな育毛剤として支持されている理由のひとつのようです。
| 資生堂は、徳島大学医学部皮膚科の教授と共同で男性型脱毛の研究を行い、その結果、薄毛部位の毛乳頭細胞では発毛因子である《FGF-7》の遺伝子発現が約半減していることを突き止めました。 |
資生堂の研究結果によると、人間の体内や頭皮に存在するアデノシンは、分解が早く速やかに作用する性質があり、髪の成長に必要な発毛促進因子FGF-7の生産を高めることで、毛根の成長期間を延長させるとともに、毛根に酸素を供給し発毛を促進させる効果があるとしています。
| 資生堂は「アデノシン」の育毛効果を検証するために、医療法人社団研靖会ワタナベ皮膚科(東京・新宿区)の渡辺靖院長と共同で、男性型脱毛者102人を対象に、6ヶ月の実使用による有効性試験を実施しました。 この試験では被験者を、「アデノシン」配合製剤を使用する群と、対照製剤※1を使用する群にわけ、厳格で公正な評価を行うためにダブルブラインドランダマイズド試験法※2を採用し実施しました。 その結果、外観を中心に判定した頭髪全般の改善度は、対照製剤の有効率76.0%に対し、「アデノシン」配合製剤では有効率94.1%と非常に高い効果が認められました。また、薄毛部位の太毛率は有意に増加(平均23%→34%)し、多くの被験者が太毛化を実感していました。さらに、6ヶ月間の使用で副作用は見られず、その安全性も確認されました。 【日経新聞のWEBサイトより一部抜粋】 |
※2:効果があるとされる成分を配合した薬と、そうでない薬の2種類をも溶いて、薬効の効果判定を行う試験。医師も患者もどちらの薬を使用しているのかわからない状態のまま、実験は行われるため、先入観無く厳格で公正な評価ができる。
しかし、資生堂が行った実験結果によって、アデノシンに男性型脱毛症を改善する高い効果があると証明されたとしても、毛髪の成長メカニズムには様々な成長因子が複雑に絡み合っているとする説が、依然、有力です。
※ 男性型脱毛症の原因と考えられているジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果があるとされるミノキシジル系育毛剤などが良い例。
したがって、アデノシンが男性型脱毛症に対し高い効果があるといっても、個々で実際に使用してみなければ『アデノゲン』の効果が得られるかどうかは定かではなく、使用前からあまり大きな期待をするのはどうかと思われます。
ただ、『アデノゲン』は副作用も少ない(副作用としては頭皮のかぶれなどのトラブルが多い)ことから、男性型脱毛症による薄毛で悩んでいる方は、一度、そのアデノシンの効果を試してみる価値はあるのかもしれません。
| 壮年性脱毛症の仕組みと原因 毛髪には〔① 成長期 → ② 退行期 → ③ 休止期 → ① 成長期 → ② 退行期 …〕といったヘアサイクルがあります。 数年の歳月をかけ寿命をまっとうした毛髪は、やがて自然に抜け落ちますが、新たな髪の毛が成長し始めるため、正常なヘアサイクルの下では薄毛やハゲに悩まされる心配はまずありません。 ところが、何らかの原因によってこのヘアサイクルが乱れると、本来、成長期段階にある毛髪が休止期に入ってしまい、髪が十分な成長を果たせないため、毛髪はしだいに細く短くなり、弱々しい毛髪へと変わってきます。 これが地肌が透けて見えてしまうような薄毛の始まりです。 壮年性脱毛症は遺伝と男性ホルモンが深く関わっているのではないかと考えられていますが、特に近年は脱毛部位の頭皮に多量のジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる物質が確認されていることから、この物質が抜け毛(異常脱毛)を促進させる元凶ではないかとする説が有力です。 ※ DHTは男性特有の物質というわけではないので、女性にもみられますが、女性の場合は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が多いため、異常脱毛は起こりにくい(絶対に起こらないわけではない)ようです。
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