見た目でわかる部分には限界がある
さて、前回はインターネットなどを使った中古車探しについて解説しましたが、今回はいよいよ実車の確認です。
まず大前提ですが、「見てわかる部分には限界があります」
中古車として並んでいるクルマに対して、例えばリフトアップして下回りを丹念に覗き込んだところで、エンジンやミッションの中まで見える事はありません。
さらに言えば、走行には支障が無いけど、快適性に関わる部分というのもなかなかわからないものです。
Ancarのように販売される直前に査定を受けているようなクルマならある程度の状況把握はできますが、中古車店に並んでいるような状態だと、以前にチェックしたのはいつの事か...というケースもあると思います。
また、クルマというのは放置されていた期間が短ければ短いほど状態が良い、あるいは現役で動けていた事がハッキリしているので、「売るまでは乗っています」というクルマほどアテになると思って良いでしょう。
車検の無いクルマなどは、車検が切れてからどのくらい経っているのか、車検整備をどのように行うのかまでチェックした方がいいかもしれません。
可能ならば試乗を、最低でもエンジンはかけたい
さらに大前提として、可能ならば試乗をした方が良いです。
中古車店には仮ナンバーを持っているところも多いですから、試乗が可能かどうか聞くのは特に無粋というわけでもありません。
その時に何となく異音がするとかアレコレ気になるところは出ると思いますが、それは慣れないクルマゆえにうまく操作ができないですとか、しばらく眠っていたクルマを起こした時に少し「むずがっている」だけかもしれないので、そこはあまり考える必要はありません。
まず普通に走れればOKで、多少問題があっても直した方がいい場所がわかるだけの話です。
ただ、仮ナンバーが無いなどの理由で試乗ができないケースもありますから、その時はエンジンだけでもかけてもらいましょう。
筆者は昔、カローラレビン(AE92)の安い中古車を見つけ、興味本位でエンジンをかけてみたら、古いディーゼルのようなガラガラしたエンジン音で一気に冷めた事があります(要するにノッキングがひどくてエンジンがマトモに動いてない)。
それでも見た目は大事
しかし、もちろん見た目は大事です。
特にサビは重要ですが、クルマにはサビてもあまり気にしなくてもいい部分と、そうでない部分があります。
ブレーキローターなどはサビが浮いていてもあまり気にしなくて良い部分で、どのみち一週間も放っておけばサビる時はサビます。
そうした部分のサビは走ってブレーキをかければ落ちていきますから、あまり気にしなくても良いです。
問題はサビが容易に落ちるどころか放っておくと致命的になる部分で、マフラーなどその最たるものでしょう。
可能な限り覗き込んでチェックした上で、エンジンをかければ穴があいているかどうかくらいはわかる(爆音マフラーになります)ので、その意味でもエンジンをかけるのは重要です。
他にはドアの下、タイヤハウスの内側、ボンネットやトランクを開けてその内側など、開けられるところは全て開けてボディのサビはチェックすべきですね。
特にボンネットを開けた時など、エンジンにばかり目が行って、ストラットアッパー(サスペンションの一番上とボディの接合部)はその周りのサビや傷をチェックし忘れる事はよくあります。
トランクを開けた時に、カーペットをめくるかどうかも重要ですね。
そこにサビや傷などあると、かなり大きな力がかかる部分なので、後から異音の原因になったり、高い金を出して板金修理が必要になる事もあります。
タイヤとホイールで見た方がいいようなところ
また、外観を見ているのですから当然タイヤとホイールも要チェックです。
タイヤがあまり減っている場合には、すぐに買い替えが必要になるでしょう。
ホイールがインチアップしてある場合は、ミニバンやSUVならそれほど気にする事は無いかもしれません。
しかし、スポーツカーやスポーツグレードの場合、前のオーナーがドレスアップ目的でインチアップしたものの、そのホイールに合うスポーツタイヤが存在しない、あってもそのクルマには履けないという事も、往々にしてあります。
例えば、195/50R15のサイズまでしかスポーツタイヤが売っていないクルマに、16インチホイールなど履かれていようものなら、15インチホイールを新たに買わねばスポーツタイヤを使えない事になるのです。
また、街乗りにしか使わないクルマで、やたらと高いタイヤが必要なホイールを履かれていて困る...というケースもあるので、購入してから余計な出費がなるべくかからないよう、しっかりチェックしてくださいね。
ざっと外側から見て気にした方がいい部分はこんなものでしょうか。
ワイパーゴムなどタイヤ以外の消耗品は遅かれ早かれ交換するものですし、塗装のハゲや痛みはここで指摘するまでも無く一目でわかるものなので、当然見るものとしてここでは触れていません。
次回はいよいよ、車内でチェックした方がいい、案外見落としがちなポイントなどをご紹介します。
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