こんばんはー
パンダ院長です。
過去記事に加筆修正しアップしてます。
今日は推拿ベーッシッククラスの学科の講義でした。
中医学の基礎の部分から授業をしていますが、精とか気血水とかのなりたち、働きなどを
お話しました。
一般には「気」と一言で言いますが、中医学では気の分類が細かくあります。
そのうちのひとつに「衛気(えき)」と呼ばれる気があります。
これは体の表面や肉の部分に分布していて外敵からの侵入を防ぐガードマンのような働きをします。
中医学の言葉を使うと「邪気の侵入を防ぐ」働きがあると表現できます。
邪気ってのは病気を引き起こす原因となるもの、のことで気候の変動とか病原菌だったりします。
でも、人が放つ邪悪な気って捉え方でもいいんじゃないかとも思うんです。
そう考えると、衛気(えき)が弱い人ほど悪い気をもらうって事になりますね。
セラピストやヒーラーのあり方
僕としてはクライアントさんやお客さんの話を聞いて、その思いを受け止めるのはセラピストとしては当然の事だと考えています。
特に、中医学では精神養生を大切にしていますし、心の状態と身体の症状はリンクしていると考えてます。
「話を聞く、受け止める」という姿勢は当たり前の事として持っていないといけないんじゃないかと思うわけです。
施術行為だけで満足できるお客さんもいらっしゃいますが、話を聴いてほしい方だっているわけですよね。
そこはスルーできないポイントだと思うんです。
肝陽上亢タイプや肝鬱化火の方の場合、
何かキッカケがあると、堰を切ったように言葉があふれ出してくる事がよくあります。
せっかちだったり落ち着かなかったりする事もよくみられる病能です。
この仕組みを理解せずに、そのお客さんにたいして
「イライラして文句ばっかり言ってる人」というイメージを持ってしまうと施術そのものが成り立ちません。
ところが、セラピー業界では
「さっきのお客さんから悪い気もらったわー」
というような会話を耳にする機会が多いです。
「今日もお客さんから悪い気をもらったわー」
「お客さんは元気になって帰っていくけど、私はしんどくなるのよね…」
ホント、今まで同業者がこういうこと言うのを何度聞いた事か。
でも、これって「同調・共感」しすぎて自分にダメージ受けてるだけだと思うんですよ。
(それか施術が下手で自分の体に負担がかかっているだけなのをお客さんのせいにしてるか。)
セラピストやヒーラーが患者さん、お客さんに「寄り添う」事はとても大切な事です。
僕もこれは常々意識しています。
でも、それは「同情」であってはいけないはずです。
必要なのは「ただ、そばにいること。受け止める事。」なんじゃないかと。
そこには施術者自身も含めた「客観」が必要だと思うんです。
邪気を受けないように衛気(えき)がバリアーのように守ってくれています。
この衛気(えき)に関係する臓腑のひとつが肺です。
肺は人間の内と外を隔てる境界線です。
主観と客観
此岸と彼岸
自己と他者
現実と虚構
肺に宿る精は魄(はく)と言い、
外界からの全ての情報をキャッチし内面に伝えるセンサーのような働きをします。
邪気を受けやすい(悪い気にあたりやすい)というのは衛気(えき)が弱っているからです。
衛気(えき)が弱る状況と言うのは肺が弱っていると考えられますが、
ということは肺の魄(はく)=センサーも鈍ります。
だんだんと、内と外を分けていた境界線があいまいになり
ストレスフルなお客さんの話を聞いている状況から、そのうち自己と他者の境界が薄れ
自分が相手に埋没していく感覚におちいります。
これが悪い気を受けたって事かもしれないですね。
僕は、「悪い気を貰ったー」って感じる事があんまりないです。
過去にはそういう時期もありましたけど、今は全く無いですね。
普段アンチスピリチャル的なこと書いてますけど、僕は別にアンチじゃなくてですね、
レイキもティーチャーまで持ってますし、禅の思想には大分と影響されてますし、
そもそも中医学ってのは老荘思想がベースですから、そういう意味ではかなりスピよりかもしれません。
レイキを経験してからは悪い気を貰わなくなったという自覚もあります。
さらに、中医学ってのは理詰めの医学なんですよね。
だから、ますます客観視が大切になってきます。
なので、ホント悪い気を貰わなくなりました。
逆に、いわゆる「悪い気を放っているタイプのお客さん」でもいとおしく思えるくらいです。
僕は自分の弱さを人のせいにするのが嫌いなので、「悪い気もらった」って言いたくないんですよね。
悪い気をもらうのは、もらった本人にも弱さがあるからです。
セラピストもヒーラーも神様じゃないのでいつもコンディションがいいわけじゃないでしょう。
しんどい時はしんどいし、つらい時はつらいんですよね。
僕は、それをお客さんのせいにしてる人がかっこ悪いなぁと思うんですよ。
たまに見かけるので、ついこういうことを書いてしまいました。
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