ただし切れ痔の根本的な解決法は便通の改善。薬は切れて痛いときにとりあえず使うに留めること。
でも痔の薬って座薬とか軟膏とか色々あるんだね。どれがいいんだろう?
痔の外用薬の種類
薬局で売っている痔の薬は大きく分けて
- 肛門の外側に塗る軟膏
- 肛門の中に入れる注入軟膏
- 座薬(坐剤)
があるぞ。一つずつ見ていこう。
肛門の外側に塗る軟膏
薬局で売っている薬のなかで選ぶ人が多いのがこれ。
なぜなら肛門の外側に塗るだけで良いのでハードルが低いからだ。
お尻の穴につっこむ薬は何か大変そうだしやだなぁということで敬遠されがち。
しかし外側に塗るタイプだと肛門の内側の切れた部分に直接薬を塗ることができないため、効果は低め。
できれば肛門の中に入れる注入軟膏か座薬を使おう。
それらなら1回の使用で痛みがひくことが多い。
肛門の中に入れる注入軟膏
これは座薬のように挿入テクニックがいらないのでとっつきやすい。
肛門の中の傷に直接塗るので効果も高くおすすめ。
注入軟膏の入れ方
挿入に際して、そのままでは痛いので工夫が必要。いくら細い挿入口だからと言っても容器のプラスチックの摩擦が痛くて入れにくい。
手軽な方法としては中身の軟膏を少し出して挿入する部分全体に塗るという手がある。
上の写真、これは未使用なので蓋がついているが、赤で囲んだ部分を肛門に挿入する。
なので横の図のように中身を少し出して、周囲に塗る(青い部分)。
指で塗っても良いし、抵抗がある人は綿棒を使っても良い。
いずれにせよこれで滑りが良くなるのでとてもスムーズに入れられて痛みも無い。
座薬(坐剤)
薬の中でもなるべく使いたくないものとして定評があるのが座薬。
なぜなら入れるのが難しい上にポーズが恥ずかしいから。
人に入れてもらうのは屈辱的な気分になるので自分で入れられるようになろう。
座薬の入れ方
包みをあけたらまずは潤滑剤を塗る。
潤滑剤無しでは痛くて入れられない。
塗るのは白色ワセリンがおすすめ。普通のワセリンがさらに精製されたもので、不純物が少ない。
ワセリンは側面全体に塗ろう。底面は塗らなくても大丈夫。
座薬は溶けやすいのでささっと塗って入れる。
- まずは(1)のようにしゃがむ。和式便所にしゃがむ時と同じ感じ。
- 力を抜いて、座薬を人差し指で入れ込む。
潤滑剤が塗ってあればスルっと入るし痛くない。 - 座薬が出てこないように奥に押し込む。
肛門の中に指を第1関節~できれば第2関節まで入れる。
押し込んで指を抜かずにしばらくそのままにしていると入っていきやすい。 - ここでポロっと出てきてしまうなら再チャレンジ。
- 大丈夫そうなら指を抜き、肛門を締めて(2)のようにゆっくり立ち上がる。
- 立ち上がると座薬が入っていく。
何回かやっていると慣れてきて上手くなる。痔持ちの悲しい宿命。
座薬と注入軟膏の比較
注入軟膏と比較して座薬の良いところは、お尻の穴に入れた容器を処分するときのいやな気分が無いということ。便がついている容器を捨てるのは好きになれない人向け。
ただし、座薬の弊害もあるので記しておく。
毎回起こるわけではないのだが、座薬のあと、おならで座薬が出てしまうことがある。
固形のまま出ればまだいいのだが溶けた液体で出てくるので始末に悪い。
この液体が、腸の中の細かい便が混ざった油性の液体なのでパンツにつくと最悪。においもシミも取りにくい。
取り除くには洗濯石鹸を使って煮洗いするしかない。
もしくは下着を処分しなければならない。本当に臭いし取れないからね。
座薬も注入軟膏も効果が高く、切れ痔の痛みには良く効く。
座薬がおならで出てしまうというのは誰にでも起こることではないと思うが、出てしまった経験がある人は注入軟膏にしたほうが良い。
なお、双方の薬とも、使用するときはなるべく排便後にお尻を洗ってから。
もしくはお風呂に入って寝る前が効果的。
痔の外用薬は長期使用しない
いくら効果が高くても、痔の薬は根本的な解決策ではない。
これらにはたいていステロイドが入っているため、慢性的に使うことで副作用が出てくる。肛門の皮膚が弱くなって切れやすくなってしまうのだ。
お尻が切れたら薬塗ればいいや~という考えは今すぐに捨てよう。
副作用で肛門の皮膚が薄くなってくると元に戻すことは難しくなってしまう。
最重要なことは、便通の改善のために食生活や運動習慣を見直すことだ。