<略語>CPA(CPM)
抗がん剤の歴史は、マスタードガスという毒ガスの研究から始まっています。兵器として使用されていたマスタードガスに、人間の白血球を減らす作用があることにアメリカの研究者が、着目。第2次大戦中に、水溶性のマスタードガスであるナイトロジェンマスタードを抗悪性腫瘍剤として応用したものが、世界で初めての抗がん剤と言われている。
ナイトロジェンマスタードは、がん細胞のDNAを、アルキル基という構造を持った分子に変化させ(アルキル化)、DNAの合成を阻害することで、がんの成長を止めるという作用を持っており、この種類の薬剤を「アルキル化剤」と呼びます。このナイトロジェンマスタードをもとに、1950年代に開発された抗がん剤が、エンドキサンである。
<副作用>
骨髄抑制や吐き気・嘔吐、発熱、脱毛、出血性膀胱炎。
脱毛は治療が終わり薬の使用をやめれば自然に回復する。
女性では無月経、男性では精子生産の停止が起こることもある。
大量投与や長期投与によりめまいや動悸・息切れが生じ、骨髄抑制も増強することがある。
<添付文書>
エンドキサンP錠(エンドキサンP錠は本剤の旧販売名)の承認時における安全性評価対象例42例中、臨床検査値の異常変動を含む副作用は32例(76%)に認められた。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、喘鳴、蕁麻疹、不快感等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).骨髄抑制(頻度不明):汎血球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、出血が現れることがあるので、本剤投与期間中には末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与間隔の延長、減量、休薬等の適切な処置を行う。
3).出血性膀胱炎、排尿障害(頻度不明):出血性膀胱炎、排尿障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行う。
4).イレウス、胃腸出血(0.1~5%未満):イレウス、胃腸出血が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).間質性肺炎、肺線維症(0.1~5%未満):間質性肺炎、肺線維症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
6).心筋障害、心不全(0.1~5%未満):心筋障害、心不全が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
7).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行う。
8).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
9).肝機能障害、黄疸(頻度不明):肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
10).急性腎不全(頻度不明):急性腎不全等の重篤な腎障害が現れることがあるので、腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).肝臓:(0.1~5%未満)肝障害、黄疸、コリンエステラーゼ値低下等。
2).腎臓:(5%以上又は頻度不明)乏尿による尿浸透圧上昇、蛋白尿、浮腫等。
3).消化器:(5%以上又は頻度不明)悪心・嘔吐、(0.1~5%未満)食欲不振、味覚異常、口渇、潰瘍性口内炎、胸やけ、おくび、腹部膨満感、腹痛、便秘、下痢等。
4).過敏症:(5%以上又は頻度不明)発疹等。
5).皮膚:(5%以上又は頻度不明)脱毛、皮膚炎、皮膚色素沈着、爪変形・爪変色等。
6).精神神経系:(5%以上又は頻度不明)倦怠感、(0.1~5%未満)頭痛、眩暈、不眠、(0.1%未満)運動失調等。
7).呼吸器:(0.1~5%未満)肺水腫等。
8).循環器:(0.1~5%未満)心電図異常、心悸亢進、低血圧等。
9).内分泌:(0.1~5%未満)副腎皮質機能不全、甲状腺機能亢進等。
10).性腺:(0.1~5%未満)無精子症、卵巣機能不全、無月経等。
11).その他:(5%以上又は頻度不明)低ナトリウム血症、(0.1~5%未満)発熱、創傷治癒遅延、高血糖、CK上昇(CPK上昇)。