植物エキスの解説と化粧品に使われる植物エキス一覧

植物エキスは、最近注目が集まって研究が活発になってきており、毎年のように新しい植物エキスが話題になったり、既存の植物エキスに新しい効果が見出されたりしています。

ここでは、化粧品に使用される植物エキスの基礎情報をわかりやすく解説し、末尾に当サイトに掲載している植物エキスの一覧を掲載しておきます。

少し長くなったので、目的の箇所がすぐに見れるように目次を置いておきます。

植物エキスとその効果について

植物エキスは、多種多様な有効成分を含んでおり、水やエタノールやBGなどの溶媒(物質を溶かす液体)で抽出して得られますが、同じ植物であっても、

  • 植物の部位(葉・花・根・茎・果実など)
  • 採取地
  • 抽出溶媒
  • 精製法

によって成分や効果が違ってきます。

また、複数の有効成分を含むことも多いので、ひとつの植物が複数の効果をもつことも多くあります。

植物エキスの代表的な効果は、

  • 保湿性
  • 抗炎症
  • 収れん
  • 血行促進
  • 殺菌
  • 抗脂漏
  • 美白
  • 抗老化
  • 紫外線防止

などで、バランスよく作用を表し、皮膚の恒常性維持にひじょうに有効です。

基本的に化粧品に配合されている植物エキスの多くは保湿効果を主体とした水溶性成分で、成分含有量は1%以下が多く、そのため成分表示欄には順不同となっています(∗1)

∗1 植物エキスは1%未満がほとんどなので、成分表示欄に植物エキスがでてきたらそこから後は1%未満の配合量だと目星がつきます。

また、知っておいてほしいのは、植物エキスはたくさんの種類が配合されているほどいいのかというと、必ずしもそうとは限らないということです。

さきほど植物エキスの配合量は1%以下の場合が多いと伝えましたが、これは安全性との兼ね合いも考慮して1%以下でも目的に合った相応の効果が期待できるからです(∗1)

∗1 品質やモラルに欠けた販売会社は微量の植物エキスを入れて、まるでそれがメイン成分であるかのように宣伝して販売しますが、そういった事例は除外するものとします。

たとえば、1種類の植物エキスで1%配合と10種類の植物エキスで2%配合なら、後者はそれぞれが微々たる量で適切な効果が表れない可能性があり、必ずしも後者がいいとはいえないということです。

植物エキスは本当に肌に効果があるのか

植物エキスの配合量が多くても約1%と聞くと少ないと感じるかもしれませんし、専門家の中には成分は角質層までしか浸透しないので効果がほとんどないという見方の人もいます。

では、本当に1%という数字は少ないのかというとそんなことはなく、角質層までしか浸透していないのかというとこれも正しい知識ではありません。

体感的にわかりやすい例としてショウキョウエキス(ショウガ根エキス)をあげますが、ショウキョウエキスの代表的な効果のひとつに血行促進効果があります。

1%未満のショウキョウエキスを配合した化粧水でも多くの方が血行促進によるゆるやかな体温の上昇を感じると思います。

これは1%未満でも明らかな効果を体験できますし、皮膚の血管は角質層のさらに下の真皮層にあり、血行促進によって体温のゆるやかな上昇を感じた場合は明らかにエキスの効果が真皮まで及んでいると考えられます。

そのため、植物エキスは角質層にとどまらず効果をあたえることは確認されていますが、化粧品販売のルールとして化粧品は医薬品ではないので著しい効果があってはならず、化粧品の成分も角質層までしか浸透しないということになっています。

今後は機能性を高めた化粧品が増えると思いますが、その中でも化学的に効果が解明された植物エキスがピックアップされていくと思います。

植物エキスのアレルギーについて

植物エキスというのは天然成分で、例えば未精製の場合は良くも悪くも成分そのままで、アレルギー反応の元になる抗原も含みます。

それだと都合が悪いので、化粧品に配合される植物エキスは、アレルギーの原因物質などを除去することで安全性を高めたものが多いのですが、敏感肌やアレルギー体質の方は、複数の植物エキスを配合すればするほど混在成分で肌トラブルを起こす可能性もあるので注意する必要があります。

植物エキスに限らずですが、使用した経験のない化粧品を最初に使うときは、パッチテストを行い2日経過したのち肌の安全性を確認してから使用するようにしてください。

2日様子を見る理由は、アレルギー反応はすぐに起こる場合もありますが、多くの場合24~48時間後に起きるためです。

植物エキス一覧

ア~ンの順番に並べてあります。
知りたい植物油がある場合は「目的の行(ア行カ行など)」をクリックすると便利です。

アーチチョーク葉エキスとは…成分効果と毒性を解説
 
メラニン生成抑制と毛穴引き締め目的で化粧品に配合される成分、アーチチョーク葉エキス(アーティチョーク葉エキス)の効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について具体的にわかりやすく解説します。

ウォータークレスエキス(オランダガラシエキス)とは…成分効果と毒性を解説
   
皮膚の水分保持を正常化してうるおいや皮膚弾力性やバリア機能を回復させる目的で化粧品に配合される成分、オランダガラシエキス(ウォータークレスエキス,クレソンエキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

オウゴンエキス(コガネバナエキス)とは…成分効果と副作用を解説
  
抗老化やアトピーを抑制する抗炎症目的で化粧品に配合される成分、オウゴンエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

オウバクエキス(キハダ樹皮エキス)とは…成分効果と毒性を解説
   
肌を清潔に保ち、肌をひきしめて肌荒れを防止する目的で化粧品に配合される成分、キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)の効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について具体的にわかりやすく解説します。

オウレン根エキス(オウレンエキス)とは…成分効果と毒性を解説
  
肌荒れやニキビを防ぐ目的で配合される成分、オウレン根エキス(オウレンエキス)の効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

オタネニンジンエキスとは…成分効果と副作用を解説
   
皮膚細胞の活性化や肌のハリや弾力の改善目的で化粧品に配合される成分、オタネニンジンエキス(オタネニンジン根エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

オランダガラシエキス(ウォータークレスエキス)とは…成分効果と毒性を解説
   
皮膚の水分保持を正常化してうるおいや皮膚弾力性やバリア機能を回復させる目的で化粧品に配合される成分、オランダガラシエキス(ウォータークレスエキス,クレソンエキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ガイヨウエキス(ヨモギエキス)とは…成分効果と毒性を解説
  
抗炎症目的でニキビケア化粧品などに配合される成分、ヨモギエキス(ヨモギ葉エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

カモミラETとは…成分効果と副作用を解説
シミやソバカスの防止目的で化粧品に配合される厚生労働省に認可された有効成分、カモミラETの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

カンゾウフラボノイドとは…成分効果と副作用を解説
  
抗菌・抗炎症作用やシミのもととなるチロシナーゼ阻害目的で化粧品に配合される成分、カンゾウフラボノイドの効果や安全性について具体的にわかりやすく解説します。

キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)とは…成分効果と毒性を解説
   
肌を清潔に保ち、肌をひきしめて肌荒れを防止する目的で化粧品に配合される成分、キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)の効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について具体的にわかりやすく解説します。

ゲンノショウコエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
肌荒れを抑え、キメ細かい明るい肌に整えたり、活性酸素を抑制する目的で配合される成分、ゲンノショウコエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

コメヌカ発酵エキス(コメヌカ発酵液)とは…成分効果と毒性を解説
 
肌自体のうるおいやバリア機能を改善する目的で化粧品に配合される角質の保湿や細胞活性化目的で化粧品に配合される成分、コメヌカ発酵エキス(米糠発酵液)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

サクラ葉エキスとは…成分効果と毒性を解説
炎症の予防や化粧品成分の刺激を緩和する目的で配合される成分、サクラ葉エキスの効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

シソエキス(シソ葉エキス)とは…成分効果と副作用を解説
 
アトピー性皮膚炎をはじめとする炎症抑制目的で化粧品に配合される成分、シソエキス(シソ葉エキス)の効果や安全性(副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

シャクヤクエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
シミ防止や抗炎症や血行促進などの目的で化粧品に配合される成分、シャクヤクエキスの効果や安全性について具体的にわかりやすく解説します。

スイカズラエキスとは…成分効果と副作用を解説
   
美白や保湿、抗炎症など総合的な肌向上目的で化粧品に配合される成分、スイカズラエキスの効果や安全性について具体的にわかりやすく解説します。

スギナエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
肌や毛穴の引き締め効果や真皮のリアルロン酸増加による小ジワの防止目的で化粧品に配合される成分、スギナエキスの効果や安全性(副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

セイヨウキズタエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
幅広い抗炎症性と抗菌性目的で化粧品に配合される成分、セイヨウキズタエキス(セイヨウキズタ葉/茎エキス)の効果や安全性(副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

セージエキス(サルビアエキス)とは…成分効果と副作用を解説
  
抗炎症作用や抗菌目的で化粧品に配合される成分、セージエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ダイズ種子エキスとは…成分効果と毒性を解説
   
コラーゲン代謝活性や保湿やシミ予防など総合的な美肌目的で化粧品に配合される成分、ダイズ種子エキス(ダイズエキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ダマスクバラエキスとは…成分効果と副作用を解説
   
Ⅰ型コラーゲンの増加による肌のハリや弾力改善や天然の香料目的で化粧品に配合される成分、ダマスクバラエキスの効果や安全性(副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

チャ葉エキスとは…成分効果と毒性を解説
   
肌の引き締めやエイジングケア目的で化粧品に配合される成分、チャ葉エキスの効果や安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について具体的にわかりやすく解説します。

チョウジエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
常在菌の繁殖を抑制しニキビの化膿を抑制したり皮脂の過剰分泌を抑制したり、シミ予防などの目的で配合される成分、チョウジエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

トウキエキスとは…成分効果と毒性を解説
  
美白・保湿・抗炎症など総合的な効果向上目的で化粧品に配合される成分、トウキエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ハトムギ種子エキス(ヨクイニンエキス)とは…成分効果と毒性を解説
 
保湿や抗炎症目的でニキビケア化粧品などに配合される成分、ヨクイニンエキス(ハトムギ種子エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ビルベリー葉エキスとは…成分効果と毒性を解説
  
コラーゲン増殖による抗シワ効果や体内時計調整によるターンオーバーの最適化目的で化粧品に配合される成分、ビルベリー葉エキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ブナエキスとは…成分効果と副作用を解説
   
コラーゲン生成促進やターンオーバーの正常化目的で化粧品に配合される成分、ブナエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

マロニエエキス(セイヨウトチノキエキス)とは…成分効果と副作用を解説
 
抗炎症作用や収斂効果目的で化粧品に配合される成分、マロニエエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

メマツヨイグサ種子エキス(月見草エキス)とは…成分効果と毒性を解説
 
優れた抗酸化力とチロシナーゼ活性阻害力目的で化粧品に配合される成分、メマツヨイグサ種子エキス(月見草種子エキス,月見草エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

メリッサエキス(メリッサ葉エキス)とは…成分効果と毒性を解説
  
肌をキメ細かく整え、色素沈着を予防し肌荒れを改善する目的で配合される成分、メリッサエキス(メリッサ葉エキス,コウスイハッカエキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ユーカリエキスとは…成分効果と毒性を解説
   
セラミド産生や抗菌と防腐目的で化粧品に配合される成分、ユーカリエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ユキノシタエキスとは…成分効果と副作用を解説
  
メラニン抑制の美白効果や抗老化目的で化粧品に配合される成分、ユキノシタエキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ユズ種子エキスとは…成分効果と毒性を解説
    
ターンオーバー促進やシミ予防、線維芽細胞・コラーゲン・ヒアルロン酸の増殖による抗老化など総合的な美肌目的で化粧品に配合される成分、ユズ種子エキスの効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ヨクイニンエキス(ハトムギ種子エキス)とは…成分効果と毒性を解説
 
保湿や抗炎症目的でニキビケア化粧品などに配合される成分、ヨクイニンエキス(ハトムギ種子エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ヨモギエキス(ガイヨウエキス)とは…成分効果と毒性を解説
  
抗炎症目的でニキビケア化粧品などに配合される成分、ヨモギエキス(ヨモギ葉エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。

ラベンダーエキス(ラベンダー花エキス)とは…成分効果と副作用を解説
  
天然の香料やニキビなど炎症改善目的で化粧品に配合される成分、ラベンダーエキス(ラベンダー花エキス)の効果や安全性(副作用)について具体的にわかりやすく解説します。

ローズマリーエキス(マンネンロウエキス)とは…成分効果と副作用を解説
   
抗酸化や抗炎症目的で化粧品に配合される成分、ローズマリーエキス(ローズマリー葉エキス)の効果や安全性(毒性)について具体的にわかりやすく解説します。