RADWIMPS「One man live」歌詞の意味解釈・解説!タイトル読み方

「One man live」は、2009年3月11日にリリースされたRADWIMPSの5thアルバム
「アルトコロニーの定理」の6曲目に収録された曲です。

曲名の「One man live」の読み方は、「ワンマンライブ」で、
意味は直訳すると「一人のライブ」になりますが、なにを意味するのでしょうか。
複数のバンドが出演するライブを「対バン」、一つのバンドでするライブを「ワンマンライブ」なんて言いますよね。
この歌では何を意味するのか?

歌詞の紹介と合わせて、意味や解釈の解説をしていきます。

まず、歌詞全文の紹介からです。


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ラッドウィンプス「One man live」の歌詞


野田洋次郎作詞

いつの間にか僕らの頭は賢くなっていて
痛みを超えるのには より大きな痛みをと

蚊に刺されたときにはそこを思いっきりつねるんだ
吹き出物が痛いのなら 潰してしまえばいいんだ

だから ただ ただ傷つけてみるけど

そうは言われましてもこれを超えるような痛みなど
どこをどう探してもね なぜか見つからないんだよ

それどころか  かえってこの痛みの深さに気づいたよ
今までの悲しさなど 楽しく思えてしまうほど

誰か ただ ただ気づいてと振り絞るけど

今に泣き出しそうなその声が 世界にかき消されてしまったら
僕がマイクを持って向かうから 君はそこにいてくれていいんだよ

君の胸にそれを押し当ててボリュームを最大にまであげて
ハウったってそんなの構わない その音が今 君の声になる

君の早くなってく鼓動がテンポをつくっていく
こうなれば悲しさなども 全て味方につけて

でもところがなんでか 悲しみは後ろ振り返れば
すでに拳を振り上げては声をからしていたんだよ

もしも折れかけたその足に痛みを感じなければ
君は何も知らず 歩き続けるだろう

傷ついたことに気づいてと願う その痛み達は
君を守るためにそこに行ったんだよ

ならば もう もう怖いものはないんだと

今に駆け出しそうなその夢が 世界に押し潰されてしまったら
僕がアンプを持って向かうから 君は君の心を握ってて

その入り口にケーブルをさして ゲインをめいいっぱいまであげて
歪んだってそんなのかまわない 声にならない声を聞かしてよ

その鼓動はどんどん上がってく ラストに向けて曲は上がってく
走ったってそんなの構わない その全てが 今君の歌になる

このまんまるい地球を客席に 君は君自身をそのステージに
そこで掻き鳴らされるその音に 鳴り止むことのない拍手が響く

君は広い客席を見渡す 遠く後ろのほうに目を向ける
一番後ろで拍手を送るのは 地球を一周して見た 君だ



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「One man live」歌詞の意味解釈・解説



虫に刺されたとき、猛烈なかゆみに襲われると
患部に爪を立てたり、つねったりしますよね。
他の痛みを与えることでかゆみを抑えようとするから。

「吹き出物が痛いのなら 潰してしまえばいいんだ」。

心に苦しみや悲しみを負った人が行う自傷行為も
心を軽くするために行われると言います。

苦しみから解放されたいと自分を傷つけても
なかなか救われない。
周囲に理解されないこともあるだろう。

そんなときは、「僕」が「君」の代わりにマイクを持って行こう。

「ハウったってそんなの構わない」。

ハウるはマイクが「キーン」と鳴る、音声トラブルによって起こる音。
心が苦しい時はそんな風に悲鳴のような声でもいいからあげて欲しい。

心はとっくに「拳を振り上げて」「声をからして」悲鳴をあげているのに、
それに気が付かないふりをして歩き続けてきた「君」。

でも「痛み」を感じるのは自分を守るためなんだ。
自分の「痛み」に気づいたなら、もう怖いものはないんだ。

「君」が持っているはずの夢を失いそうなほど
世界に潰されてしまいそうなら、
「僕がアンプを持って向かうから」。

そして、「ゲインをめいいっぱいまであげて」。

アンプは音声を増幅させる音響機器です。
エレキギターの音を出すときなどに使うギターアンプについている
「ゲイン」というツマミをあげると音が歪みます。
わざと音を歪ませることによって迫力のある音になります。

そんな風に、「痛み」を歪むくらい大きな声に替えて叫ぶんだ。
「君」の鼓動は速くなって、走り出したくなるかもしれない。
そのすべてが「君の歌」になる。

地球がまるで客席になったみたいに、みんなに「君」の声が届く。
みんなは痛みに耐えて頑張ってきた「君」に拍手で祝福してくれる。

そして、君が客席の一番遠くを見たときに、
「頑張ってきた君自身が」誰よりも大きな拍手を送っているだろう。

曲名の「One man live」は、
「君」の苦しみや痛みを解放して、夢に向かって走り出すことを
ライブに例えているのでしょう。

世界の成功者たちは苦労した時代のことを回想するとき、
その苦しみがあったからこそ今があると話すことが多いですよね。

この曲は自ら死を選ぼうとしている人に対して作られたと言われています。
一人で痛みを抱え込んで自らを傷つけたりしないで欲しい。
報われるときがきっと来るから夢を諦めないで。
というメッセージが込められているのでしょう。