ブヨに刺されないための対策

更新日:2017/04/30 公開日:2017/03/31

虫による皮膚疾患

ブヨに刺されないためには、長ズボンや靴下、靴で皮膚を守る、虫除けスプレーを使うなどが有効とされています。詳しい予防対策や刺されたときの対処についてドクター監修の記事で解説します。

ブヨに刺されると炎症ができ、強いかゆみに長い期間悩まされることがあります。刺されないよう心がけることで刺されるのを防ぐことが可能と考えられていますので、予防方法や刺されたときの対処について知っておきましょう。

ブヨ(ブユ)によるトラブルの予防

ブヨ(ブユ)は、主に渓流沿いの山中やキャンプ場などで夏によく見られる虫です。そのような場所での野外活動においては、ブヨに刺されないよう予防のための対策をとりましょう。

衣服による予防

肌の露出を控えることが、ブヨによるトラブルの予防のために重要とされています。長袖や長ズボンで腕やすねを保護し、素足にサンダルは避けて靴と靴下を着用することで、足の甲や足首も守りましょう。

虫除け剤による予防

また、虫除けスプレーや携帯用蚊取りなどの虫除け剤(忌避剤)は、効果は大きくないといわれますが、ある程度の予防になると考えられます。ただし、虫除け剤によく使われるディートには、小児に使用するうえで、顔に塗らないことや年齢ごとの使用回数に関する注意事項があります。

ブヨ(ブユ)の予防についての注意点

虫除け剤は、予防のために用いられやすい方法ですが、効果が充分でない場合があります。

また、発生源そのものに対する対策をとろうとすると、川に殺虫剤を流してブヨの幼虫を駆除する方法になります。しかし、環境破壊となるためこの方法は実用的でなく、ブヨを発生させなくするような方法はないといえます。

ブヨ(ブユ)に刺された場合の対処

ブヨは人の皮膚を「刺す」のではなく「咬みちぎって」吸血するため、蚊などの虫に刺された場合に比べて症状が長引きやすいといわれています。

さらに、掻いてしまって悪化すると、強いかゆみを伴う炎症が特徴で治りにくい「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」を引き起こすおそれがあります。早い段階で医療機関を受診し、治療することが大切です。

ブヨに刺されたとき、特に結節性痒疹になった場合の治療について詳しく解説します。

治療薬(1)ステロイド外用薬

まず、ステロイド外用薬でかゆみと炎症を取ります。早く治すことを目的として、強めのステロイドを短期間だけ使うのが一般的です。塗った場所で副作用のために多毛などが生じることがありますが、それがあってもなお早く炎症を抑えるべきだという判断がなされることがあります。副作用は薬の使用をやめれば落ち着くものとされています。

  • ステロイドの塗り方に関する注意
  • 乾燥肌があるならば、まず全身に保湿剤を塗るなどして乾燥対策をすることが重要です。乾燥が原因で身体を掻いてしまい、患部に触れてかゆみを誘うのを防ぐことにつながります。

    ステロイドを塗るときは、しこりやカサカサがある皮膚に少し広めの範囲に塗り、こすらず、すり込まずに塗ることが大切です。また、ほてりがあるときは塗りません。

    かさぶたにも塗れば、かゆくなることを防ぐ効果があるといわれています。

治療薬(2)プロトピック軟膏

ステロイドとは成分が違いますが、同じく炎症を抑える薬です。かゆみに大きな効果が現れるとされており、ステロイドと併用することがあります。アトピー性皮膚炎をはじめとして、さまざまな皮膚の疾患に使われます。長期間使用してもステロイドと比べて副作用が少ないというメリットがあります。副作用としては、初めの1〜2週間ほどほてりやヒリヒリを皮膚に感じることがあります。

治療薬(3)ステロイド内服薬

特に症状が強いときにだけ、2週間ほどのごく短期間に限定して服用することがあります。期間は長く量を少なくして使う方法は重篤な副作用のおそれがあるため、ドクターにとっても慎重な選択になります。

治療薬(4)抗ヒスタミン剤の内服による治療

一般的な、かゆみ止めの飲む薬です。眠くなることがあるので、運転など集中力が必要な場合は注意が必要です。

補助的な治療法

  1. フィルムで覆う
  2. 上記の薬に加えて、補助的な治療法を組み合わせることが有効な場合があります。

    透明な粘着剤の入ったポリウレタンフィルムで患部を覆うと、薬の吸収がよくなり、掻いてしまったときのダメージを軽減できると考えられます。ただし、感染や塗り薬の副作用が起こりやすくなったり、素材によっては蒸れたりする可能性があるため、ドクターに相談してから使用を検討しましょう。

  3. 液体窒素で焼く
  4. 結節性痒疹になっている部分を液体窒素で焼く治療法が有効であるといわれていますが、理由は明らかになっていません。

  5. 紫外線
  6. 光線療法と呼ばれる一般的な治療法ですが、皮膚に悪い影響がないと完全には言い切れないとして、ドクターによっては導入に慎重な場合もあります。

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