登戸きむら皮フ科クリニック

木村 聡子院長

登戸駅から徒歩2分の場所に、2015年8月に開院した「登戸きむら皮膚科クリニック」がある。院長の木村聡子先生は聖マリアンナ医科大学入学以来、この近辺に住み、登戸は第二の故郷のような場所。この地域に愛着を持ち、「患者との距離が近いクリニック」をめざし、女性目線を生かしたきめ細やかな診療を行っている。また7人いるスタッフは全員子どもを持つ女性。クリニックには小さな子ども連れも多く、ママさん目線で患者をサポートしている。やさしく温かい人柄で「患者さんが抱えている悩みを引き出して、苦痛を楽にしてあげたい」と語る木村先生に、クリニックの特長や、毎日1時間かけてケアをした患者とのエピソードなどを話してもらった。
(取材日2016年3月23日)

主訴以外の悩みも打ち明けられる環境をつくる

―登戸に開院された経緯を教えていただけますか?

聖マリアンナ医科大学に18年ほど勤務してきたのですが、退職後はそのまま大学の近くで開業したいという思いが漠然とありました。私の出身は青森なのですが、小田急線沿線には学生時代からずっと住んでいてなじみがありましたから、登戸から新百合ヶ丘あたりで探すことにしたんです。そうしてこの場所にめぐりあいました。駅から近い1階で、聖マリアンナ医科大だけでなく、以前診療のお手伝いをしていた多摩病院にも近く、立地条件もとても良くて一目ぼれしたんです。内装は明るく入りやすい雰囲気にしたいと考えていましたから、設計士の方と一緒にショールームに足を運んだりして、自分の目で見て選びました。看板も明るい花柄のものを選んだのですが、ときどき女性専用クリニックと思われることもありますね。小さいお子さんは「お花の看板のクリニック」と覚えてくださっていますよ。

―診療方針について、お聞かせください。

患者さんが悩んでいることを話しやすい環境をつくるようにしています。患者さんに問診票を書いていただきますが、そこに書いてある主訴以外にも、悩みを持っていらっしゃることが多いです。診察が一通り終わった後、「他に何か心配していることはないですか?」とお尋ねすると、「実は……」とお話してくださる患者さんは少なくありません。そうした悩みですとか、軟膏を毎日塗れていないといった、ちょっと医師には言いにくいようなことも引き出して、解決していきたいと思っています。皮膚のトラブルは命に直接かかわるものではありませんが、ちょっとしたニキビでも心理的に落ち込んだりしますよね。また痛みよりも、かゆみのほうがつらいという患者さんも多いです。そうした患者さんの苦痛を少しでも楽にしたいと思っています。

―患者層について教えください。

小さいお子さん連れから、お年寄りまで幅広いです。登戸は古い街ですから、開院前はご高齢の方が多くいらっしゃるのかと思っていたのですが、むしろお子さんとそのお母さんを診察する機会のほうが多いです。主訴で多いのはニキビやシミ、冬から春にかけての今の時期ですと乾燥による湿疹や、花粉症による皮膚のかゆみなどですね。皮膚のトラブルは目に見えるものですから、やはり女性の患者さんが多いですが、最近では男性でも気にされる方が増えて、全体の4割くらいは男性の患者さんですよ。若い男性ですとニキビ、60~70代では「脂漏性角化症」という年齢とともに出てくるお顔のイボ、それからシミなどのご相談が多いです。中にはごくまれに皮膚がんが見つかることもありますし、症状がなんにせよ、前向きに治療をしたいという希望が出るのは良い傾向だと思います。

記事更新日:2016/04/12