肌の水分量は加齢ではなく、スキンケアが減少させる
信じられませんが、本当のことです。加齢によってセラミドの産生力が衰えるので肌の水分保持力が低下して乾燥するようにはなりますが、スキンケアによる肌の保湿因子の流出や破壊に比べれば微々たるもの。年齢によって肌が乾燥し、保湿が物足りなくなるのはこれまでのスキンケアの積み重ねによるものなんです。
このことを証明したのがおそらく2011年11月3日放送のNHKためしてガッテン「カサカサがプルプルに!素肌力劇的アップ秘技」という回。スキンケアを頑張っている40代の美容マニアよりも、若さ溢れる23歳の女性よりも何もスキンケアをしていない89歳のおばあちゃんの肌の水分量が一番多かったんです。(肌から水分が蒸発していく水分蒸散量も89歳のおばあちゃんが一番少なかった。)
体における加齢の影響は個人差がありますが、皮膚に関しては後天的な因子によるものが大きくなります。肌の老化を促進させてしまうのは1つは紫外線ですが、実は紫外線以上の老化原因となりうるのが毎日のスキンケアなんです。
つまり、手間暇かけてお金をかけてスキンケアしている人ほどどんどん乾燥肌になっていくわけです。頑張ってもカサカサ肌が一向によくならないのはスキンケアをしているからなんです。
過剰な保湿スキンケアが肌を乾燥させる理由
肌のうるおいは皮脂と天然保湿因子、そしてセラミドなどの細胞間脂質の3つの保湿因子によって保たれています。この3つのうち特に肌の潤いに対する貢献度が高いのがセラミドなどの細胞間脂質。肌のうるおいのおよそ8割は細胞間脂質によるものです。(天然保湿因子は2割未満。皮脂にいたっては2%程度)
この肌のうるおいを保つ仕組みは毎日のスキンケアによってバランスが乱されて、ついには崩壊させられます。その原因になるのが肌への摩擦と界面活性剤の存在です。
日本人特有の複数のスキンケア化粧品を使うステップ数の多い肌のお手入れ方法は、肌に対してより多くの刺激と摩擦を与えますし、細胞間脂質を溶かす界面活性剤を重ね塗りすることにつながります。
そのため丁寧に保湿すればするほど、手間暇かければかけるほど、肌のバリア機能が壊されて、肌の潤いを保つ保湿因子が流出し、肌に水分が保持できなくなるわけです。
確かに保湿をうたう基礎化粧品や高級クリームなどを塗れば、その瞬間は肌がしっとりして潤った感じがします。しかし、これは本や雑誌の表紙がコーティングされてつるつるしているのと同じ合成ポリマーが肌表面をコーティングしているからです。
そもそも化粧品というものは肌のバリア機能が働いていれば浸透しないものです。では浸透力がある化粧品が何をしているのかというと肌のバリア機能を壊して有効成分を浸透させているわけです。合成ポリマーでコーティングしている間は肌は見た目にはしっとりつやつやですが、その奥の肌はバリア機能が破壊されて、有効成分という名の異物に侵入されて炎症&ダメージを受けている状態。
これでは肌の状態がよくなるわけがありません。逆に基礎化粧品依存症になるだけなんです。
肌の水分保持力を高めるために保湿するのをやめる!
化粧品メーカーはもちろん、化粧品メーカーがスポンサーになっている美容雑誌や美容ブログでは口が裂けてもいえないことがこれです。ようするに肌にとって一番いいのはスキンケアをしないこと。もう少し詳しくいうと
● クレンジングをやめて純石けんで洗顔するようにする(WPでなければメイクは洗顔で落ちます。)
● 肌を洗いすぎない&こすりすぎない
● スキンケアするのをやめる(界面活性剤が肌のバリア機能を壊すため)
● スキンケアをするから肌の水分量や皮脂量が減少する
化粧品メーカーやその下僕である美容雑誌言うとおりのスキンケアを続ければ、例外なく乾燥肌や敏感肌になります。それも年齢を追うごとにひどくなっていきます。そうなるとより保湿力があるとうたう原価数百円から数千円の高級化粧品(10万円を超えるものも!)が売れるようになるので、商売繁盛なんですね。
スキンケアするほどより肌が乾燥し、より高い化粧品を買わされるという負のスパイラルに巻き込まれないようにするには、まずは週末を利用して肌断食からはじめてみましょう。そして少しづつ、クレンジングを弱いものに変えて、最後には純石けんだけに。スキンケア化粧品も1品ずつ減らしてクリームだけに。最後はクリームを使わないところまで持っていきます。
保湿やスキンケアをシンプルにすればするほど、皮脂と天然保湿因子、そしてセラミドなどの細胞間脂質の3つの保湿因子がしっかり働くようになり、素肌のうるおいが戻ってくるはずです。