形成外科・美容外科

概要・特色

診療科概要

顔面、手などの体の表面における先天異常の治療から、外傷、熱傷および瘢痕や拘縮、ケロイド、顔面神経麻痺など後天的な変形に対する治療、また乳癌や頭頸部癌など腫瘍摘出後の再建術にいたるまで、幅広い領域をカバーする外科学です。

さらに、美容外科は人間の美を追究する医学であり、近年アンチエイジングとして医学的見地からの幅広いアプローチを行っています。

このような幅広い分野に対応するためには形成外科の一般的な技術だけでなく、マイクロサージャリーやクラニオフェイシャルサージャリーといった特殊な技術と豊富な経験が要求されます。

杏林大学形成外科では、総勢20人を越える都内随一を誇るスタッフが、それぞれの専門分野を生かしながら、患者さんにとって最適な治療法を選択して診療に当たっています。

取り扱っている主な疾患

陳旧性顔面神経麻痺に対する“笑い”の再建、異常共同運動に対する手術

がん切除後の再建(乳癌切除後の乳房再建、頭頸部癌切除後の再建、四肢軟部腫瘍切除後の機能再建など)

顔面外傷(顔面のけが、顔面骨骨折、陳旧性顔面骨骨折など)

手の外傷(手のけが、切断手指再接着など)

下腿難治性潰瘍・褥瘡などの潰瘍性疾患

皮膚腫瘍・皮膚がん(粉瘤・脂肪腫などの良性腫瘍、基底細胞がんなどの悪性腫瘍)

唇裂・口蓋裂・小耳症・多指症などの先天異常

加齢性(腱膜性)眼瞼下垂症・眼瞼外反(内反)症などの眼瞼部疾患

単純性血管腫などの赤あざ、太田母斑などの青あざに対するレーザー治療

熱傷・瘢痕・ケロイド(新鮮熱傷、外傷性瘢痕・瘢痕拘縮、種々のケロイドなど)

頭蓋骨・顔面骨形成異常(頭蓋骨縫合早期癒合症、クルーゾン・アペールなど)

重瞼術、若返り手術などの美容外科やしみなどの美容皮膚医療

血管腫・血管奇形(外科的治療や塞栓・硬化療法)

理念

患者さんの期待にこたえられる思いやりのある医療を提供する。

基本方針

  1. 患者さんのQOL(生活の質)の向上をめざした、よりよい医療を提供する。
  2. 患者さん個人個人に応じた安全で効果的な治療を提供する。
  3. 国際的な評価にも耐えうる高度、先進的な医療を提供する。
  4. 地域の形成外科医療に貢献する。

目標

  1. 基本方針に沿った医療が行えるよう各人の意識を高めていく。
  2. 形成外科の専門機関としての役割を認識し、日々研究と教育を惜しまない。

特色

先天異常をはじめ外傷、悪性腫瘍切除後の再建にいたるまで幅広い領域の治療を行っている。特に陳旧性顔面神経麻痺の動的再建、マイクロサージャリーによる 再建手術は世界的にも高い水準を誇る。また、救命救急センターおよび熱傷センターが存在するため、外傷や熱傷後の瘢痕拘縮などの症例も多い。美容医療にも力を入れており、美容外科手術をはじめレーザーを用いたあざ・しみなどの色素沈着治療、レチノイン酸を用いた皮膚の若返り治療なども行っている。

〔特殊外来〕

  • 陳旧性顔面神経麻痺外来(月、火:9時~12時 教授外来)
    陳旧性顔面神経麻痺に対し、自然な“笑い”の再建を目標に血管柄付き遊離筋肉移植による動的再建術や静的再建術などの高度な治療を行っている。
  • レーザー外来(水、金:13時半~16時半)
    茶あざやしみなどのメラニン色素沈着症や赤あざなどの血管性病変、またその他の皮膚腫瘍性疾患に対し、合計7種類のレーザーを用いて治療を行っている。
  • 美容外科外来(月~金の午前中)
    重瞼術、除皺術、脂肪吸引術など美容外科的な手術をはじめ、レチノイン酸やレーザーを用いた皮膚の若返り治療など非手術的な美容診療まで行っている。
  • 頭頸部腫瘍(がん)外来(月:9時~12時)
    当院甲状腺外科平野教授による頭頸部腫瘍(がん)専門の外来を設けおり、再建も考慮に入れた質の高い頭頸部がんの治療を行っている。
  • 下肢救済・フットケア外来(木:13時~17時)
    糖尿病や動脈硬化症に伴う下腿潰瘍を中心に、褥瘡を含む様々な難治性潰瘍を対象としている。下肢救済を目標とした積極的な治療を行っている。
  • 血管腫外来(水:9時~12時、金:14時~16時半)
    難治性であり専門的知識が必要とされる血管奇形を中心に、手術治療ならびに(塞栓)硬化療法による治療を行っている。
  • ブレスト外来(月、火:13時半~16時半)
    乳癌術後の乳房再建から陥没乳頭、乳房異物、豊胸術まで幅広く乳房の悩みに対応する専門外来。シリコンインプラントから自家組織を用いた再建、各種形成術まで様々な治療を行っている。
  • クラニオ外来(第4火:14時~16時)
    クルーゾン病やアペール症候群、頭蓋縫合早期癒合症などの頭蓋顎顔面骨の形態異常に対して、クラニオフェイシャルサージェリーと呼ばれる特殊な手術治療を行っている。
  • 口唇口蓋裂外来(月:9時~12時)
    小児科、顎口腔科、言語聴覚士などと連携し、患児の成長に伴った治療を行っている。