未だに世間では当たり前のように「夜食べると太る」と言われていますが、これは完全に間違いです。
夜食べると太るという人の言い分
だいたいの意見が、
「夜は食べた後動かないで寝るだけだから太る」
「夜は食べた物の吸収率が高くなる」
「朝食べた方がその後動いて消費するから太りにくい」
といった感じです。
はっきりいって全部間違いです。間違いというか本質が全くわかっていません。
夜食べても太らない理由
食べた物はいつでも誰でもほぼ100%吸収される
まず大前提として、食べた物は時間に関係なくほぼ100%吸収されます。小腸は約テニスコート一面分の表面積をもっており、ここを時間を掛けて通過するため、誰でもいつでもほぼ100%栄養素は吸収されます。下痢してもです。
よって「時間によって吸収率が変わる」という類の情報は全て間違っているといえます。
これは専門家レベルでは常識のことですが、一般人の間では逆の認識が広まっています。
その原因として、論文などを誤った解釈をして第三者が記事にしたり、論文・研究そのものが突っ込みどころ満載である場合がほとんどです。だから今後もそういった「夜食べると太る」という情報があっても惑わされないように注意してください。
なぜ誤解が生じるのか
具体的にどういったことが誤った解釈につながっているかも説明しておきます。
水分の増減
まず、夜食べて朝体重を測ると体重が増えていることが多いです。でもそれは必ずしも脂肪で太ったわけではありません。単純に夜食べた食べ物・飲み物の水分が身体に溜まっているからです。
そうですつまり浮腫みのようなものです。何も知らない人はこの時点で「ヤバいやっぱり夜食べると太る!」と勘違いしてしまいます。普通にトイレに行ったり汗をかいたりしていればそのうち体重は戻ります。
逆に夜食べないと朝までにトイレに行ったり汗かいたりして体重は落ちているでしょう。つまり朝の一時点の体重だけを見て勘違いしてしまっているのです。しかも脂肪の増減などではなく水分の増減でです。
実際に脂肪が付くには時間も掛かります。1日で大量の脂肪が付くわけがありません。脂肪は1kgあたり約7200kcalもあります。1日でそんなにたくさん食べられるわけありませんよね?でも塩分と水分を多く摂ると一夜にして沢山体重が増えることはよくあります。
水分は簡単に増減しますが、脂肪はそんなに簡単に増減しません。増やすのも減らすのもそれなりに時間が掛かるものです。
夜食を食べる人の特徴
もう一つの原因は、夜食を食べる人の特徴にあります。
夜中に食べる人はそもそも生活リズムや食生活が崩れていたりして、単純にカロリーオーバーをしているため太りやすいということです。
ここでなぜか「夜に食べるから太る」とされてしまいがちですが、そうではなくて本質的な原因は単純なカロリーオーバーにあります。
相関関係と因果関係をゴチャゴチャにしてしまっており、物事の本質から遠ざかってしまっているのです。
実際のところどうなのか
実際は
夜中に食べてもカロリーオーバーしていなければ太らないです。
そして夜中に食べなくても朝とか昼に食べ過ぎてカロリーオーバーしていれば普通に太ります。
たったこれだけの単純な話です。
私自身減量時はカロリー計算を行いながら食事制限をしていますが、夜中であっても必要であれば食事を摂ります。例えば仕事が遅くなったりしたときなどです。
やはり翌朝はちょっと体重が増えていることもありますが、仕事が終わったころには体重も戻っています。なぜならトイレに行ったり汗をかいて余分な水分が出たからです。
そして最終的にはほぼ計算通りに体重は落ちています。食べる時間なんて関係ないというのは何度も身をもって経験しています。
研究の中にはしっかりとカロリーをコントロールした状態で、食べる時間を変えて体重の増減を比較したものもありますが、結局長い目で見るとどちらもほとんど変わらなかったという結果となっています。
もちろん夜中に食べると胃もたれなどが気になって良眠できないなどといったその他の問題はあるかもしれません。ただ、単純に太るか太らないかでいうと、食べる時間は関係ないといえます。関係があったとしても本当に微々たるもので一般の方は気にする必要のないレベルです。
太る・痩せるを考える上で食べる時間帯というのはかなり重要度は低く、それよりも総摂取カロリーやマクロ栄養素の管理の方がよっぽど重要です。一時的に体重の増減に振り回されてはいけません。