円形脱毛症の症状や特徴円形脱毛症の特徴的な症状です(必ず見られる症状というわけではありません) (1)感嘆符毛(かんたんふもう) 円形脱毛症の抜け毛を観察してみると、毛根から1cm程度のところで蟻の触覚のように折れ曲がっている、または抜け毛の根元に近いほうが先細っている事がわかります。これを感嘆符毛と呼びます。感嘆符とは「!」の事で髪の毛が!のように見えるのが特徴です。これは髪の毛が免疫によって攻撃された痕か、もしくは髪の毛の生成不良よる結果なのか定かではありませんが円形脱毛症の抜け毛として大変特徴的な現象といえます。頭を上から押さえるように触ると脱毛部近辺で手にチクチクした感触を覚える事があります。これは感嘆符毛が切れて毛根部のみが頭皮に残ったために感じるものです。私の経験的にはこの頭皮に残った感嘆符毛は成長して普通の髪の毛に成長する兆しがあまり感じられません。そして円形脱毛症が治癒する段階でこのような感嘆符毛が殆ど抜けて見られなくなります。頭皮の感嘆符毛のあるなしは円形脱毛症が進行期にあるか否かを判断する材料となり得るようです。 (2)萎縮毛 上記感嘆符毛のように円形脱毛症の場合、抜け毛の毛根を調べると萎縮毛と呼ばれる特徴が見つかります。萎縮毛とは毛根が角化(細胞分裂をして髪の毛になる)して行く途中で障害がおこり確りとした成長をせずに抜けてしまう髪の毛です。毛根は先(根元)に行くほど先細りヒョロヒョロとした印象を受けます。私は萎縮毛の先細りと上記の感嘆符毛とはとても形状が似ているため、萎縮毛が抜けずに暫く成長してから抜けたものが感嘆符毛なのではないかと考えています。 (3)毛穴の変色 通常、健康な毛穴はやや白みがかった色ですが円形脱毛症の頭皮を見ると発赤していたりやや黄色く変色しています。これは恐らく毛包内で炎症が起きている為と推測しています。脱毛の勢いがまだ強い場合はその色が濃く、脱毛の勢いがおさまってきた場合はその色も薄く変化してくる事が多いようです。また脱毛部の皮膚は一枚皮を張ったように突っ張って見える事が多いのですが、これも経験上脱毛がおさまって回復に向かう途中で頭皮にシワが戻ってくる事が多く見られます。 (4)つめの変形 円形脱毛症の患者さんの爪を拝見しますと少し変形している場合があります。縦、あるいは横に溝が掘られたように線が入っている場合、点状凹窩と呼ばれる針でつついたようなくぼみ、そして貧血などが酷い場合はスプーンネイルといって爪が反り返るように変形している場合があります。爪の変形そのものの原因は栄養障害、自己免疫の疾患などといわれています。 (5)ウンナ母斑 ウンナ母斑とは本来新生児のうなじに見られる赤い斑点です。殆どが0歳~3歳位の間で自然に消えてしまうのもですが成人になっても残る方が数%いらっしゃいます。日常生活に支障なく通常は髪の毛で隠れてしまうので脱毛してから気づく方が多いようです。円形脱毛症とウンナ母斑との因果関係は明確では有りませんが、ウンナ母斑が残っている方が患者さんに通常より多いように思えます。西洋でウンナ母斑は「コウノトリのくちばしの跡」「天使のキスマーク」などと呼ばれているそうです。画像のウンナ母斑は罹患者のうなじ部のものです。大きさや形は各人で異なりますが治療をしても消える事は無いようです(若干薄くなる事は有)。 (6)ぜんそく、アトピー性皮膚炎 円形脱毛症の患者さんのお話を聴いていると今までに喘息やアトピー性皮膚炎に罹っている事が多くあります。その他にも尋常性白斑とよばれる皮膚が白く変色する病気を経験されている方もいらっしゃいます。 (7)白髪 脱毛部に新しい髪の毛が生えてくる時に、脱毛前は黒髪だったものが白髪になって生えてくる場合があります。その他にも直毛だった髪の毛にカールが付いている場合もあります。 (8)規則性 脱毛部が複数になる場合、左右対称に発症するケースが多く見られます。また治癒する過程では1番最初の脱毛部、2番目の脱毛部、3番目……と古いものから順番に治癒する場合、もしくは逆に新しいものから古いものへの順番で治癒する事も多く見受けられます。 (9)冷え、こり 円形脱毛症の患者さんの手足が冷えている、または冷え性の場合が多く見られます。同時に肩がこる場合も多く見受けられます。また本人の自覚が無い場合もあり、首の後ろ(うなじ)を押すだけでこりの為に非常に痛く感じる方もいらっしゃいます。 (10)まじめ 非常に主観的な見方ですが、円形脱毛症に罹る方はとても真面目な性格の方が多い印象を受けます。物事を真剣に葛藤し取り組まれる方を多くお見受けします。そして声量が小さめの、または曇った感じの声質の方も多いように思えます。 |