[20160708]今年も始まりました。

卒業研究が本格始動です。院試に就活に教育実習にと、まだまだ忙しくしていますが。

KEY WORD NOW! 研究室のホットなテーマを不定期更新  ストレス応答

私の研究室では、「ストレス」を中心に研究を進めています。ストレスは精神的なものばかりでもありません。「食事」「運動」「閉経」「環境汚染」などの体の内外のストレスが、健康の維持や病気の成り立ちにどのように関係しているかを研究しています。特に、女性ホルモンであるエストロゲン、いわゆる環境ホルモンといわれる内分泌撹乱物質、それに食物中のイソフラボンなどの植物エストロゲンの三者が、21世紀にはますます増加すると言われている生活習慣病の発症とどのように関与しているかを研究しています。

健康医学研究室
西田 昌司教授

NISHIDA MASASHI

■専門分野    健康医学
■学位 学位   理学修士、医学博士
■研究室     研究室 理学館 S35号室
■オフィスアワー  木曜日 12:25~13:15
「健康」は現代社会の重要なキーワードの一つです。「環境」、「生活習慣」、「老化」、「遺伝」の四つがヒトの健康を決める因子といわれていますが、「環境ホルモン」や「生活習慣病」、「高齢化」に「ヒトゲノム」など、健康に関わる新しい問題が次々と現れてきています。自分のからだのことは自分で考え、自分の健康は自分で守る。病気のための医学から、健康のための医学に取り組むことが必要です。私の研究室では、まず「からだの科学」を分子や細胞レベルで考えることから始め、ヒトの健康問題について実験的な研究を行っています。
受験生の方へ

からだに興味を持っているひとなら誰でも歓迎です。卒業研究のテーマは、「男と女とでは、どちらがお酒に強いんだろう」「コラーゲンって、塗るだけでおぎなえるのかな」など、からだに関する身近な疑問から、自分で見つけていきます。自分でテーマを見つけることが出来れば、遺伝子や蛋白質の解析、細胞の培養といった理系の知識や技術も、自然と身に付くものです。

1. ストレス応答の性差
2. ストレス蛋白質と生体防御
3. エストロゲン様物質の生体作用

日光老化モデルにおけるコラーゲン分解産物プロリルヒドロキシプロリンの効果 ー線維芽細胞に対する保護効果からの検討ー 森本紗貴子、西田昌司 神戸女学院大学論集 63:43-53、2016

温熱負荷による日光老化の予防 ー熱ショック蛋白質(HSP70)は、皮膚線維芽細胞の過酸化水素障害を軽減するかー 西田昌司、野出絵里 神戸女学院大学論集 62:63-73、2015

女性ホルモンが皮膚のターンオーバーに及ぼす影響の検討 ー表皮細胞の生成・成熟・剥離過程に及ぼすエストラジオールの効果ー 萩原康子、西田昌司 神戸女学院大学論集 60:33-50、2013

肺胞マクロファージの炎症反応に及ぼすニコチンの影響平林玲子、西田昌司 神戸女学院大学論集 55:105-117、2008

プラーク内血管新生に及ぼすカテキンの影響 濱田洋子、西田昌司 神戸女学院大学論集 54:95-109、2007

マクロファージの変性LDL取り込み能に及ぼすエタノールと性差の影響 ヒューマンサイエンス 9:53-60、2006

血管平滑筋細胞の表現型変化に及ぼすエストロゲンと植物エストロゲンの影響の比較  - 動脈硬化抑制との関連からの検討 ―
福島久美、西田昌司 神戸女学院大学論集 52:136-148、2005

血管平滑筋細胞による動脈硬化病変形成に及ぼすエストロゲンの作用  - 遊走能、変性LDL取り込み能、コラーゲン産生能の検討 -
福島久美、西田昌司 ヒューマンサイエンス 8:21-27,2005

女性ホルモンエストロゲンとアドレナリンの血管形成に与える影響  - 培養血管内皮細胞を用いた検討 ―
西田昌司、近藤奈津子 神戸女学院大学論集 51:107-117、2004

女性ホルモンエストロゲンとカテコラミンの血管形成に及ぼす影響
近藤奈津子、西田昌司 ヒューサイエンス 7:23-30、2004

エストロゲンの心保護作用 -ストレス蛋白質誘導および心筋分化からの検討-
別井美穂、西田昌司 ヒューマンサイエンス6:9-16、2003

成熟マウス心筋細胞の単離と模擬虚血モデルの作成
西田昌司、別井美穂 神戸女学院大学論集 50:197-210、2003

最近の卒業論文から

●大豆イソフラボン類の抗動脈硬化作用に関す る研究
 ~血管内皮細胞の増殖能・NO産生能への効果
●炎症性マクロファージの動脈硬化進展作用に 関する研究
 ~エストロゲンの抗動脈硬化作用からの検討
●血管平滑筋細胞の増殖能と細胞死に対するエ ストロゲンの効果
 ~急性心筋梗塞発症予防の観点から
●肝細胞、肝クッパー細胞のアルコール刺激に 対するエストロゲンの影響
 ~アルコール性肝障害の性差との関連から

細胞生物学の観点から、動脈硬化の成因や予防の研究とともに、血管や心筋の再生に関する研究を行っています。

実験と討論に明け暮れる環境は整っています。研究に専念する意欲のある学生を求めます。

また、研究成果を社会と共有するための様々な取り組みにも、積極的に参加してもらいます。