ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 【CoCシナリオ】人形回廊2016年4月3日 20:28『人形回廊』1.はじめに このシナリオはクローズドです。推奨プレイ人数は1~3人、推奨技能は《目星》・《図書館》です。プレイ時間は、オンセでテストプレイした際には1時間程度でした。戦闘はありませんが、ロストの可能性はKP次第でありにできます。初心者KPでも十分に回せる内容ですが、多少KPの技量が影響する箇所もあります。また最初に人形が「制限時間は4時間」と述べていますが、シナリオ内で細かくどの行動がどの程度時間を消費するものかは示していません。その点はKPが自由に決めるようにしてください なお、このシナリオでは『人形が喋る』という行為がよく発生しますが、KPは可能な限りこれはメモなど文章でPLに伝えるのではなく自分自身で読み上げるようにしてください。2.シナリオ概要 このシナリオでは、探索者たちはニャルラトホテプの暇つぶしに無理矢理付き合わされ、見慣れない部屋の中で目を覚ますことになります。この建物には5つの部屋があり、それらがぐるりと一周するように配置されています。そのため隣の扉を開け続けて行くとまた元の部屋へと戻って行くことになります。なお建物内に窓は一切ありません。 そして探索者たちは目を覚ました最初の部屋に置かれた2体の人形から、「ここを出るには人形たちから鍵を貰い、大きな木製の扉を開けなければならない」、「人形たちの中には1体だけ嘘つきが混じっている」ということが告げられます。 おそらく探索者たちはその言葉に従って鍵を集めて、部屋からの脱出を図ろうとするでしょうが、実はそれこそがニャルラトホテプの罠です。嘘をついているのは最初の人形の内1体であり、木製の扉を開けてもムーンビーストと遭遇するだけで、脱出することはできません。こうして脱出できず右往左往する探索者たちを見ることがニャルラトホテプの狙いであり、それで暇つぶしをしようとしているのです。 しかし随所で見つかるヒントや人形の言葉に注意を払っていれば、きっと正しい脱出口が見つかることでしょう。はっきりと言ってしまうと、全てのヒントを見つけられなくても、1つの発想さえあればごり押しでもクリアできないことはありません。3.導入 探索者は、いつものように仕事を終え、眠りにつきました。 ふと、探索者が目を覚ますと、そこは見慣れない部屋の中でした。 そして不思議なことに、服装は探索者が寝る前の物になっていました。が、普段持ち歩いている道具はどこにも見当たりません。4.最初の部屋○部屋の概要 今探索者がいるのは、正面に設置された暖炉の炎によって明るく照らされている部屋でした。右手には「1」と書かれた扉が、左手には「5」と書かれた扉があります。そしてあなたたちの真後ろには大きな木製の扉が1つあります。 更に正面に目を向けるとそこには1つのテーブルがあり、その上には時計が1つと、2つの人形があります。片方は黒い帽子に黒いドレスを身につけ、もう片方は白い帽子の白いドレス。ただそれ以外には全くと言って良い程同じ造形をしています。 そんな風にあなたたちが人形の存在に気づくと、突然人形は喋り始めました。最初に黒の人形が喋ります。「ここは人形の回廊」今度は白の人形が喋ります。「ここには5つの部屋と6つの人形があります」次に黒の人形は言います。「ここから外に出るには、4つの鍵を集めて、この部屋にある扉を開けないといけないよ」白の人形は言います。「4つの鍵は、私たち以外の4つの人形が持っています」黒の人形は言います。「6つの人形はみんな仲良し。鍵を貰うには、他の人形からお話を聞くと良いよ」白の人形は言います。「ただし気をつけてください。1つだけ嘘つきさんがいます。『彼の※』言葉の全てを信じてはいけません」黒の人形は言います。「制限時間は4時間。それまでにここから出て行かないと、私たちと仲良しな人形になっちゃうかもね」そこまで喋ると、突然人形は喋るのを止めてしまいました。☆KP情報 白人形が述べる「嘘つきさん」とは黒人形を指しています。そのためここでKPはどちらの人形が何を喋っているか、よく注意してPLに情報を伝えてください。また、白人形の発言中に見える※部分の「彼の」はPLに対して強調して喋るようにしてください。ちなみに黒人形はドレスを着ていますが、実は男であり、所謂女装男子とかいうやつです。 この2つの人形はこれ以降一切喋ることはありません。また《目星》しても特に情報はありません。ただあえて言うなら、これらの人形は内蔵されたテープのようなもので喋っていると伝え、つまり定められたこと以上のことは喋れないことを暗に伝えてください。これは以後他の部屋に置いてある人形についても同じです。彼らは決まったこと以外喋ることはできません。またこれらの人形は暖炉にぶち込もうが何しようが壊れないので、もしそういった行動に出ようとすれば、何をしても壊れない人形に恐怖を感じ、SAN値チェック1/1D3となります。○部屋の探索・全体に《目星》 部屋をよく見回した探索者たちは、暖炉の上にこの建物の地図があることに気が付くでしょう。 地図を見た探索者は、ここは部屋がぐるりと五角形に並んでおり、隣の部屋に進み続けるといずれ元の部屋に戻ってくる構造になっていることを知ります。またこの地図から隣の部屋へ続く扉以外の扉は、この部屋にある木製の扉しかないことが分かります。☆KP情報 ここでKPは下記にある建物内の地図を提示する。◆人形回廊地図[pixivimage:56171372]・時計に《目星》 テーブルの上には1つの時計があります。時刻は12:00を差していますが、特に何か変わった仕掛けはなさそうです。☆KP情報 調べる段階でKPは《目星》が無意味と伝え、上記の情報を開示しても可です。・テーブルに《目星》 テーブルの裏を見てみると、あなたたちはそこに赤い何かによって文字が記されていることに気付きます。《アイデア》をどうぞ。 成功→ほんのりの香ってくる鉄のような臭いから、あなたはそれが血で書かれたものであることに気づいてしまうでしょう。SAN値チェック0/1D3です。[机の裏の文章]「ここは全て暗闇の世界。だから、くれぐれも明りを消してはいけないよ。暗闇は、とても怖いからさ」☆KP向け情報 口調を一致させることで、この文字を書いたのは黒人形ということにしています。そのため書かれていることは事実である反面、明りを消すことが重要なヒントとなるので、この紙にあることの全てを鵜呑みにしてはならないことになります。・木製の扉に《目星》 木製の大きな扉をよく見てみると、あなたはそこに4つの鍵穴があることに気づきます。 4つの鍵穴の上にはそれぞれ①、②、③、④と書かれており、全て微妙に穴の形が異なっているようです。また扉そのものに着目してみれば、それは苔とカビに覆われ、ところどころが黒ずんでいました。しかもその黒ずみは、まるで扉を構成する木々の隙間からあふれ出るような色のつき方をしています。更に扉は、人の力では決してびくともしなさそうな頑強な木々で構成されていそうにも関わらず、まるで内側から恐ろしい程の力を加えられたかのように、わずかに歪んでいることにあなたは気づきます。 この扉の先で何かが起こったのだろうか。この場ではただ想像することしかできないあなたは、この扉に対して言い表しようのない不気味さを感じることでしょう。・木製の扉に《聞き耳》 扉に耳を当てると、扉の先から何か音が聞こえてきました。 それは獣の唸り声のようで、しかし獣のそれと比べて遥かに不気味で、まるでその声を聞くだけでざらざらとした舌で耳をなめられているかのごとく不快さを感じさせるものでした。そんな音を発す不可解な存在がこの扉の先にいることに気付いてしまったあなたはSAN値チェック1/1D6です。☆KP向け情報 この扉はフェイクで、4つの鍵すべて集めてもムーンビーストが現れるのみでクリアできません。この扉は外にではなく、怪物が存在する異空間へと繋がっているのです。 なお聞き耳を立てた時に聞こえてきた音の主はムーンビーストです。 ・隣の部屋に続く扉に《目星》 一見何の変哲もない扉ですが、ふと下の方に小さな穴があいていることに気づきます。 それは偶然空いた穴ではなく、むしろ何かを差しこむために存在するものであるようです。☆KP向け情報 以後他の扉(⑤と木製以外)に目星した時も同じ情報が出てきます(⑤に関しては「何も見つからなかった」で良いです)。この穴は鍵穴であり、鍵は扉の番号に対応したものを使うことができます。特に鍵がなくても扉を開けることができますし、④の扉以外は特に変化もありませんが、③の扉に鍵を使った時のみそこが脱出のための正しい扉となります。因みにこうした隣へ続く扉への《目星》はほぼ同じ情報なので、2、3回目あたりから《目星》免除で開示しても良いでしょう。 また、隣の部屋に続く扉に目星する段階で、PLは次の部屋へと移動しようとしているかと思いますが、この時KPは次の部屋へと移動するときどの扉から進もうとするか注意しておいてください。最初の部屋からであれば、①の扉ならば応接間、⑤の扉ならば緑の部屋へ進むことになります。 なおこれから先、どの部屋に進んでも人形に近づけば、自動的に人形が話し始めるようにしてください。 5.応接間○部屋の概要 部屋の中に入ると、そこには部屋の真ん中に1つのテーブル。それを挟むように2つのソファーがあり、その奥には少し埃のかかったコンポが取り付けられている、大きな棚があることが分かります。そしてそのテーブルの上には赤い帽子に赤いタキシードを身に付けた人形と、黄色い炎が灯る1本の蝋燭があります。部屋は薄暗いものの、その蝋燭のおかげで机の周囲は明るく照らされています。☆KP向け情報 ここは本来青の人形の部屋です。棚にあるレコードなどがそれを示しています。 なお、ここも含めた全ての部屋の蝋燭及び人形の持ち運びは自由です。○部屋の探索・机、ソファーに《目星》 特に何もありません。・棚に《目星》 棚を良く見てみると、そこにはたくさんのレコード、カセットテープ、CDなどがありました。 いくつか手に取ってみると、それらにはクラシック、ジャズ、ポップミュージックとあらゆるジャンルの曲のタイトルが書かれており、これらの持ち主は相当な音楽好きであることが分かります。・コンポに《目星》(《電気修理》《芸術:音楽》などでも可です) 特に情報はありませんが、古い型であること。電源がつき、使用可能であることは明示しても可です。☆KP向け情報 なお、ここにあるコンポは古いタイプのものであり、レコードやカセットテープの再生ならば可能なものの、CDを再生することはできません。また青クリアに必須な「子守唄」は棚に対して「子守唄」を探すと宣言済みの上《目星》で見つかりますが、CDでしか見つかりません。 ○赤人形の言葉(やや強気な口調)・緑について→緑は随分変わった趣味を持っててな。色のこだわりがとても強いんだ。一度部屋には行ってみたら面食らうと思うぞ。・青について→青にはもっとしっかりして欲しいもんだ。いつも寝てばかりで、しかも暗闇が怖いだなんて言う臆病者なんだ。・黄色について→黄色はいつも小うるさくてね。俺に部屋の片づけしろとばかり言うんだよ。それにもっと女の子らしくして欲しいんだけど、それらしいのは服くらいだ。・双子について→双子の奴らは、妹の白は優しくて真面目でいい奴だぞ。でももう方割れは性格が真反対なんだ。だから、どうも俺はあいつを好きになれないな。そこまで喋ると、人形は喋るのを止めてしまいました。 6.子供部屋○部屋の概要 部屋の中に入ると、そこには1つの子ども用の勉強机と、1つの箱が置かれていました。 そして勉強机の上には、青い帽子に青いタキシードを身に付けた人形と、緑色の炎が灯る1本の蝋燭があります。部屋は薄暗いものの、その蝋燭のおかげで机の周囲は明るく照らされています。※ここでKPはPLに《目星》をさせます。成功時→あなたはここで、この部屋はとても掃除が行き届いていることに気付きます。おかげでほこりっぽさも一切感じない、きれいな部屋となっています。☆KP向け情報 この部屋は本来黄色人形の部屋です。部屋がきれいであることがそのことを示しています。○部屋の探索・机に《目星》 机を調べてみると、この机は綺麗に整頓されていて、机の棚には新品のノートや参考書が並んでいます。ただ引き出しを開けてみますと、その中に使用された形跡のある1冊のノートがあることに気づきます。…ノートを読んでみる場合[ノートの文章] ノートには最初の1枚目だけに、このように書かれていました。「『あれ』に暗闇を見せてはだめだった。いくらヒントを探すためとはいえ、不用意に火を消してはならなかったのだ。いや、それよりもまずいのは、もう私は『あれ』から鍵を貰うことができなくなってしまったということだ。くそ、あと1つだったのに。あと1つ揃えば、あの木の扉から外に出ることができたのに」☆KP向け情報 このノートはPLの前にこの部屋に呼び出された探索者がつづったものです。 ノートに記されている『あれ』とは青人形を指しており、この探索者は青に暗闇を見せてしまった際に起こるイベントに遭遇してしまった後これを書きました。このノートの記述は特定の人形に暗闇を見せてはならないこと、暗闇を見せるとは少なくとも火を消すと起こる現象であること、特定の人形に暗闇を見せてしまうとその人形から鍵がもらえなくなること、そして、暗闇を起こすことで手に入る情報が存在することを示しています。 ただしこの探索者は、仮にすべての鍵を集めたとしても、木の扉の鍵を開けてはいけないことに未だ気づいていません。・箱に《目星》※以下は《目星》の成功失敗に関わらず開示 箱を開けてみますと、中身はおもちゃがつまっており、これはおもちゃ箱であるようです。 ただどのおもちゃも一目見れば分かる程壊れています。※以下からは《目星》成功時のみ開示 しかしその中に1つだけ、形をきれいに保っている携帯用のCDプレイヤーがあることに気付きます。☆KP向け情報 このCDプレイヤーは再生させようとしても、中身が何も入っていません。ただし電源を付けることはできるので、使用可能と分かります。なおこれはCDの再生用の機械はここで見つかるということです。青人形に子守唄を聞かせるにはこれが必須です。○青人形の言葉(気弱な感じの口調)・緑について→緑ねえは、とっても自分の色が好き。だから、その色のものをたくさん集めてるんだけど、この間何か物足りないって言ってた。・赤について→赤にいは、とっても本が好き。けどいつも本を読んでは棚に戻さずにその辺に散らかしてるから、よく黄色に怒られてる。・黄色について→黄色はとっても綺麗好き。綺麗になった自分の部屋が好きならしい。・双子について→黒さんはとっても気さくで良い方。白さんも優しい方で、どちらも素敵な方たち。そこまで喋ると、人形は喋るのを止めてしまいました。◆イベント:この部屋から炎を持ちだそうとした場合。○イベント概要 青人形は暗闇を恐れます。もし探索者が灯りを残さないまま、現状ある灯りを持ちだそうとすると青人形に変化が起こります。変化は以下2段階です。・人形を置いて蝋燭を運ぼうとする →あなたが机の上にある蝋燭を手に取り、運び始めると青人形が突然叫びだします。 部屋中に鳴り響く金切り声の中で、突然叫び始める人形にあなたは恐怖を覚えることでしょう。SAN値チェック1/1D6です。・それでもなお部屋から出ようとする。 →あなたが部屋から出ようとした瞬間、突然金切り声は止みました。しかし代わりに突然手に持っていた蝋燭の炎が激しく燃え上がり、部屋全体を照らし出します。 そして同時に背筋に凍るような悪寒が走るのを感じ、あなたは思わず振り返ってしまいます。その時あなたは見てしまうのです。 それは小さな子供のような大きさしかありません。しかしまるで1000年経ったミイラのように干からびており、皺だらけです。毛が1本もない頭にも、骸骨のように細い首の上についている目鼻立ちのない顔にも、無数の網目状のすじがついていました。その姿はまるで皺だらけの中絶胎児をイメージさせます。先端に骨のようなかぎ爪のついている管状の腕は、まるで永遠の手探りをしている形で硬直しているかのように、前に突き出されたままになっていました。 つい先ほどまで、青い人形が存在していたそこには、そんな異形の存在が現れていたのです。恐ろしい異形の姿を目撃してしまったあなたはSAN値チェックです。1D3/1D10です。SAN値チェック後→気がつくと、あなた隣の部屋(進もうとしていた先の部屋)に倒れていました。手には炎が灯った蝋燭を持っており、後ろの扉は閉ざされています。<KP向け情報> これは青人形から姿を変えたクァチル・ウタウスです。ただこれもあくまでも人形なため、襲われることもなく、正気減少も半分に抑えられています。 なお以降も青人形がいた部屋には代わりにクァチル・ウタウスの人形が置かれており、その部屋に入ろうとすると「部屋に入れば再び異形の人形が目に入ります。たとえ何度目だとしても、その異形が視界に入った瞬間、あなたは恐怖に襲われます」と毎回SAN値チェック1/1D6が入ります。SAN値チェック覚悟であれば何度入っても構わないです。ただし何をしても人形は元に戻らないので、ヒントを聞くことはできないし、鍵を貰っていなければ永遠に鍵はもらえません。 7.図書室○部屋の概要 部屋の中に入ると、そこには扉のない壁一面に、本が所狭しと置かれた本棚がありました。更に部屋の中央には机といすが1つずつあり、机の上には黄色い帽子に黄色いドレスを身に付けた人形と、赤い炎が灯った1本の蝋燭があります。 また足元を見てみますと、本は本棚にあるもので全てではなく、さらに床においてたくさんの本が散らばっているようです。☆KP向け情報 この部屋は本来赤人形の部屋です。部屋に大量に存在する本がそのことを示しています。○部屋の探索・《図書館》 あなたが本棚や床に散らばる本を調べてみますと、この本棚には古今東西、様々なジャンルの本が揃っていることに気づきます。更にこうしたたくさんの本の中から、あなたは『人形の作り方』という本を見つけます。軽く読んでみると、この本には最初に人形本体の作り方、次に人形に着せる服として男の子用にタキシード、女の子用にドレスの作り方が書いてあり、最後に「作るのに慣れたらアレンジも加えてみよう」とありました。☆KP向け情報 この本棚で赤人形が求めている『サルカニ合戦』が見つかります。ただしこれに関しては最初に何を探すか宣言してから図書館ダイスを振らないと見つからない仕様です。なお赤人形が『サルカニ合戦』を求めている情報は、緑人形から手に入ります。 なおここで見つけられる『人形の作り方』とはタキシード=男、ドレス=女とすりこませるためのブラフです。でも後半を読めばそれが全く当てにならないことも示しています。○黄色い人形の言葉(ツンデレキャラの口調)・緑について→緑ねえは、1つの色ばかり集めるの。1つでもその色のものが増えると喜ぶのよ。・赤について→赤にいは、いい加減にしてほしいわ。いっつも本を散らかしててさ、本が好きなのは良いけど片づけくらいしなさいってのよね。・青について→青にいは暗闇が怖いんだって。最近は子守唄を聞かないとよく眠れないみたい。・双子について→双子の兄妹は性格が真反対なのに、いつも仲良しでうらやましいわ。そこまで喋ると、人形は喋るのを止めてしまいました。<KP向け情報> ここで、PLに対して黒と白の双子が「兄妹」だという情報が出されることになります。なので、KPはちゃんとPLへ「きょうだい」と伝わるように注意して読んでください。これで応接間での赤人形の『妹の白』という発言と合わせて、黒人形が「兄」、すなわち男であることを示します。◆この部屋で明かりを消した場合 →明りを消すと、暗闇の中に天井に突然光る文字が浮かび上がります。 そこにはこのように書かれていました。[暗闇に浮かびあがる文章]「外に出たくば鍵を使って扉を開けよ。ただし『しの扉』を開けてはならぬ。真実は、この部屋にあり」<KP向け情報>これは脱出のための重要なヒントです。『しの扉』とは4つの鍵がついた最初の部屋と、「4」の数字が書かれている扉を指しています。そして残ったこの部屋にある「3」の数字が書かれた扉こそが真の脱出口で、この扉の鍵を回すことによってこの空間からの脱出が成ります。 8.みどりの部屋○部屋の概要部屋の中に入ると、そこは一面緑色でした。床も壁も天井も、真ん中に置かれた机やイスまで緑色一色です。そして机の上を見てみると、そこには緑の帽子に緑のドレスを身に付けた人形と、青色に灯る蝋燭が置いてありました。<KP向け情報>ここは目星などをしても何も情報がありません。唯一の情報源は緑人形のみです。○緑色の人形の言葉(関西弁の口調)・黄色について→黄色は、整頓された空間が好きなんやて。だからあの娘はいつも自分の部屋を綺麗にするようにしてるんや。・赤について→赤にいは、本の虫とかいうやつやな。最近は昔話にこってるらしいで。お気に入りは確か……「悪い猿をみんなで力をあわせて懲らしめる」みたいな話やったわ。・青について→青は寝るのが1番好きで、次に歌が好きなんや。でも暗いのは嫌らしいから、寝るときでも明りは欠かさんのやて。・双子について→黒さんはかっこいいんやけど、流石にちょっとキモイわ。白さんも一見優しそうやけど……絶対あればぶりっ子やと思う。そこまで喋ると、人形は喋るのを止めてしまいました。☆KP向け情報 ちなみにここで緑人形が「黒さんはかっこいいんやけど、流石にちょっとキモイわ」と言っているのは、黒人形が男でありながらドレスを着ていることに起因しています。 9.各人形のクリア(鍵を貰う)条件 …鍵の条件をクリアした場合、人形の目の前に鍵が落ちてくることになります。○赤人形・図書室から『サルカニ合戦』を持ってくる。 →他の人形達の「本が好き」という言葉と、緑人形の「昔話」「悪い猿をみんなで力をあわせて懲らしめる」がヒント。・本を赤の前に置くと、「3」の鍵が手に入る。 …クリアには絶対必須の鍵○青人形・CDプレイヤーで子守唄を流す。 →歌と眠ることが好きという情報と、眠るためには子守唄がいるという情報から読み取る。・子守唄のCDは応接間の棚から、それを再生するためのCDプレイヤーは子供部屋の箱にある。・CDプレイヤーで子守唄を流すと「1」の鍵が手に入る。 →眠った後でも暗闇イベントは発生し、鍵より前に1度暗闇イベントが起こると入手不可○緑人形・緑の部屋の蝋燭の炎を緑色炎に変える。 →緑好きという情報から。緑の炎は子供部屋にある。ただし持ちだす形を取ると暗闇イベント。・正解例は炎を消した蝋燭に緑の炎を灯し、それを持ってくること・緑色の炎に変えると、「4」の鍵が手に入る。○黄色人形・彼女を子供部屋に移動させる。 →「綺麗な自分の部屋が好き」という情報から、彼女が最初にいる図書室を掃除してもダメ。・子供部屋に移動させると、「2」の鍵が手に入る。 10.扉を開ける 鍵を集めた探索者たちは、脱出のために鍵を使って扉を開けることでしょう。 ただし扉ごとに違う道を辿ります。◆最初の扉を開ける あなたが扉を開けると、『それ』はそこにいました。 『それは』灰色がかった白色の脂っぽい体に、ピンク色の短い震える触手がかたまって生えた、巨大なカエルのような姿をしていました。 あまりに不気味な異形の姿にあなたの体は硬直することでしょう。 SAM値チェック1/1D8です。 そして呆然とするあなたを、『それ』はあっという間に捕まえてしまいます。あなたの意識はそこで途切れました。 あなたが目を覚ますと、あなたは最初の部屋に倒れており、目の前の扉は閉まっていました。 すぐにあなたは「自分は化け物に捕まったのでは?」と記憶を掘り起こしますが、体に何か傷のようなものはありません。しかし一方であなたの全身は冷や汗でぐっしょりとしています。結局今のは現実に起こったのか、白昼夢だったのか、幻だったのか、あなたに確かめる術はありませんでした。 ⇒このまま探索へと戻らせる。☆KP向け情報 この扉の先にいるのはムーンビーストです。実のところ彼も主人であるニャルラトホテプの暇つぶしに付き合わされている存在なわけです。ただ、ニャルラトホテプ的にはここで探索者がムーンビーストに拷問されて殺されるより、なおも部屋で右往左往している方がおもしろいため、シナリオとしてはここで探索者が殺されることはありません。ただ、KPによってはここで殺されてしまうエンドにするのも面白いでしょう。◆「3」の扉の鍵を開ける 鍵を開けると、その扉は突然独りでに開き、あなたは扉の先から来る光に包まれました。 そしてカーテンの隙間から差し込んでくる光によって、あなたはふと目を覚まします。体を起して周囲を見回せば、そこが自分の部屋であることに気づくでしょう。 先ほどまで自分が体験していたのは、夢だったのか、あるいは現実だったのか、あなたは疑問に思うことでしょう。しかし、あなたにそれを確かめる術はありませんでした。 ただ1つ確かなことはあります。あなたは今ここで、生きているということです。シナリオクリア報酬 シナリオクリア1D6 クトゥルフ神話技能ムーンビーストと遭遇していると+2クァチル・ウタウスの人形と遭遇していると+3ニャルラトホテプに遭遇していると+3◆「4」の扉の鍵を開ける 鍵を開けると、その扉は突然独りでに開きました。そしてあなたは目撃するのです。 かぎ爪のついた手のような器官と、顔の代わりに赤い血の色をした長い触手をもったその『異形』が、赤い浴室の中で強調されるほど真っ白な浴槽で、真っ赤な液体につかっている姿を。 そしてあたなはすぐに気づくことでしょう。その異形がつかる赤い液体が何であるかを。 異形がわずかに体を動かすたびに浴槽より溢れるその液体は、天井に吊るされた首のない人間の体から供給され続けているのです。そんな血の湯船の中でくつろぐその異形は、不意にこちらをむいたかと思うと、顔の代わりの触手を動かすのでした。 そんな凄惨な光景を目撃したあなたはおぞましい狂気の中で恐怖に身を震わせることでしょう。SAN値チェック、1D6/1D20です。 そしてあなたたちが恐怖でただただ身を堅くする中で再び扉は独りでに閉まり、凄惨な光景はあなたたちの前から姿を消しました。 しかし残されたあなたたちの脳裏には、あの狂気と恐怖が深く刻み込まれてしまった。それは紛れもない事実なのです。☆KP向け情報 この扉の先にいたのは御存じニャルラトホテプです。本人としてはサービスシーンのつもりです。◆他の扉 1,2は鍵が閉まる描写があるだけです。5にはそもそも鍵穴がありません。 なお番号が合わない鍵はそもそも差し込めません。11.ロストエンド これは時間制限を設けたプレイングを行う際の参考としてください。 時間内に出られなかったPLがどんな末路を辿るかという話です。○制限時間が過ぎた時「ぴんぽんぱんぽーん」突然、そのように口で喋る声が聞こえてきました。それもどこからか聞こえてくるものではありません。直接頭の中に響くように聞こえてくるのですそしてこの声には聞き覚えがありました。確か、黒い人形が喋っていた時と同じ声なのです。あなたが一体何が起こっているのかと状況を把握できないうちに、声は再び頭に響きます。「まだ出られないなんて君はダメダメだね。センスがないよ。そんな君にはとても残念なお知らせです。――私はもう飽きました」そこまで声が響いたところで、あなたの意識は突然薄れていきました。あなたが再び目を覚ました時、最初に目に入ってきた部屋の風景から、未だ自分が人形の部屋に囚われていることに気付きます。しかしあなたが周囲を見回そうとした時、違和感を覚えます。視界が一切動かないのです。それだけではありません。首も、手も、足も、体そのものが一切あなたの命令を聞こうとしません。どれだけ力を込めようとしても、ピクリとも動かないのです。どういうことだろうかと疑問に感じていると、動かない視界の中に何か動くものが入ってきました。それは1人の成人男性のようでした。あなたの面識のない人ではありますが、とりあえず助けを求めようと声を出そうとしますが、そこで声すらも出せないことにあなたは気づきます。目の前の光景を見ること以外、何もできないことを理解してしまったあなたが絶望をしていると、男性の方があなたの方に近づいてきました。そしてその瞬間、あなたは自分の身に起こったことを理解するでしょう。なぜなら、あなたの意思に関係なく、突然自分のこんな声が、部屋に響いたのですから「赤にいはね――」人形化エンド→キャラクターロスト