無月経や月経不順は放っておいたら危険?!原因と治療法について

2016年7月15日(金)

毎月きている月経ですが、PMSや月経困難症などつらいことは多いですよね。
そんな月経がこなくなってしまう無月経。
「月経が来ないとラクだから」と放っておいたら危険です。
今回は無月経の原因と、治療、改善についてまとめてみました。

無月経とは

妊娠以外で生理が来ないことを無月経といいます。
無月経は、18歳以上になっても初潮がこない原発性無月経と、
今まで生理が来ていた月経が3ヶ月以上こなくなる続発性無月経の2種類があります。

原発性無月経

原発性無月経の原因は5つほど考えられます。

・卵巣の発育不全
・卵巣から女性ホルモンが分泌されない
・子宮の奇形や発育不全
・子宮内膜の異常
・染色体の異常

原発性無月経の治療法は、目的によってさまざまですが、治療は極めて難しいです。
原因によっては妊娠成立は難しい、または不可能な場合もあるんです。
ただし、実際は月経が起こっているのに、処女膜閉鎖症や膣閉鎖症などで月経血が出ていない場合もあります。
一時的な無月経なので、手術で処女膜や膣を開ければ大丈夫です。

続発性無月経の原因

続発性無月経の原因は5つほど考えられます。

・精神的なストレス
・過激な運動
・無理なダイエット
・過食や拒食
・ピルを長期間飲み続けた

女性ホルモンバランスが崩れることによって起こります。
通常、定期的に月経が来るのは女性ホルモンがきちんと働いている証拠です。
月経が不定期な場合は、排卵に問題があったり、女性ホルモンがきちんと分泌されていなかったりする可能性があります。
脳の下垂体の腫瘍や炎症、人工中絶や流産による子宮の破裂、結核による子宮内膜の破壊、肝臓や甲状腺の病気なども続発性無月経を引き起こすことも。

続発性無月経が続くとこんな心配が

無月経が続くと心配なこと6つ

・月経が回復しないことがある
・子宮が萎縮することがある
・将来赤ちゃんを産めなくなることがある
・子宮体がんのリスクが上がる
・骨粗しょう症のリスクが上がる
・動脈硬化のリスクが上がる

「今すぐ妊娠したいわけでもないし、月経が来ないとラクだからそのままでいいかな」と思っている人は要注意。
無月経状態が長引くほど、月経を回復するのは難しくなります。
将来、赤ちゃんが欲しいと思っていてもなかなか妊娠できなくなり、閉経してしまう可能性もあるのです。
毎月の月経には、経血といっしょに不要な病原菌や異常な細胞を排出する役割があります。
この役割がなくなると、異常な細胞が生まれ、がんの発症につながってしまうのです。
また、女性ホルモンが正常に働いていない状態が長期間続くと、骨粗しょう症や動脈硬化のリスクも高くなります。
今は大丈夫でも、将来取り返しのつかないことになるので、早めに婦人科に行きましょう。

精神的ストレスや無理なダイエットなどの影響

無理なダイエットで体重が激減すると、生殖を後回しにして体を守ろうとします。
これは、よりよい状態で子孫を残そうとするための防御反応であり、生物の本能です。
その結果、卵巣機能が低下し、月経不順や無月経になるといわれています。
一方、仕事や人間関係の悩みなどのストレスが強いと、脳から卵巣への指令がうまく伝わらなくなります。
その結果、卵巣の働きも低下し、月経不順や無月経になってしまうのです。

月経不順や無月経を治療しよう

続発性無月経の場合は、根本的な原因を突き止めることが大切です。
例えば無理なダイエットやストレスで月経が止まっている場合は、体重も戻したり、休養したり、ストレス要因を除くだけで改善されます。
根本の原因を改善すると同時に、ホルモン療法で治しましょう。月経周期に合わせてプロゲステロンだけを投与するホルストローム療法をまず1周期行います。薬を中止したあとに出血があれば、この方法を3~6週期繰り返して様子を見ます。
1周期行って中止した後に出血がない場合は、エストロゲンとプロゲステロンを月経周期に合わせて投与するカウフマン療法を3~6週期繰り返して様子を見ます。
このように卵巣を刺激し、休薬後に自力で月経がくるのを待ちます。
また、甲状腺機能不全や高プロラクチン血症、子宮内膜炎の場合は、薬物による治療となり、多嚢胞性卵巣症候群の場合はホルモン療法が行われます。

おわりに

月経不順や無月経は、女性ホルモンの分泌が乱れている証拠です。
放っておくと、不妊になったり、月経が戻らなくなってしまうことも。
「無月経はラクだからいい」と放置してしまうのは危険です。また、無理なダイエットやストレスは、体にとっても悪い影響を与えてしまうので、無月経になったときは、自分の体と心のバランスを見直しのも大切ですね。
無月経が3ヶ月以上続いたときには、早めに婦人科にみてもらいましょう。