皮膚のかゆみは漢方で治そう! 湿疹やアトピーなど皮膚病にも効果的
皮膚のかゆみは、睡眠の妨げとなる場合があります。アトピー性皮膚炎や肌の乾燥などが原因で起こるものです。皮膚病は、部屋の湿度をコントロールすることで和らぐこともあります。しかし、顔に湿疹(しっしん)が出てしまったら、コンプレックスに感じることもあるでしょう。顔や体がかゆいと過ごしにくいものです。
「皮膚の病気かもしれない」「かゆみ止めの薬はないか?」といった疑問でいっぱいになり、不快感が続くかもしれません。かゆみで眠れない方はとても辛(つら)いことでしょう。
実は、アトピー性皮膚炎など皮膚病や皮膚の炎症は、漢方で症状を緩和することができます。体質をコントロールし、かゆみの出にくい体へと変えてくれる可能性があるのです。アトピー性皮膚炎の場合、食事など工夫しなければならないことが多く、日常生活での制約が多くあります。漢方を使って症状を和らげ、過ごしやすい毎日を取り戻しましょう。今回は、皮膚のかゆみに効果が期待できる漢方についてご紹介します。
- 皮膚のかゆみについて
- 皮膚のかゆみと病気
- 皮膚のかゆみと漢方について
- 皮膚のかゆみに効果がある漢方薬について
- 皮膚のかゆみ治療における漢方薬の飲み方やもらい方
- 皮膚のかゆみでよくある質問
- まとめ
かゆみを我慢できず、搔(か)き壊してしまう方もいます。顔の湿疹(しっしん)も人前に出るのが嫌になってしまうものです。かゆみや肌の乾燥を抑える漢方を知り、辛(つら)い症状から解放されましょう。
1.皮膚のかゆみについて
皮膚の乾燥やアトピー性皮膚炎によるかゆみは、虫さされなどとは違い、原因を探って治療をしなければ改善には向かいません。かゆみを起こす原因や発症しやすい時期などを覚えておきましょう。
1-1.皮膚のかゆみとはどんな症状?
皮膚の表面が乾燥し、傷や湿疹(しっしん)を伴う症状もあります。部位別に見ていきましょう。
1-1-1.体がかゆい
じんましん・アトピー性皮膚炎・かぶれなどは全身に症状が出現します。かぶれはアレルゲンとの接触により発症するもので、触れた場所にかゆみを感じるでしょう。
1-1-2.顔がかゆい
顔のかゆみは、アレルギー・乾燥などが原因となっており、ストレスを抱えている時も発症しやすいものです。化粧品がきちんと落ちておらず、皮脂の詰まりが起こり、湿疹(しっしん)やかゆみとなる場合もあります。
1-1-3.手がかゆい
手のひらには、湿疹(しっしん)ができやすいものです。洗剤などに接触してかぶれが起こりることもあります。乾燥による湿疹(しっしん)などもあるでしょう。まれに、細菌による感染症を起こしている場合もあります。
1-2.皮膚のかゆみとなる原因
皮膚は、大きくわけて3層で構成されています。表皮・真皮・皮下組織です。かゆみを感じるのは、表皮にアレルゲンや皮脂などが接触するためとされています。また、汗腺から汗が、皮脂腺からは皮脂がそれぞれ分泌されるため、皮膚がふやけたり皮脂がつまったりして、湿疹(しっしん)ができることもあるのです。
1-3.皮膚のかゆみを感じやすい人や季節
アトピー性皮膚炎の方は、全身に強いかゆみを感じます。普段から乾燥肌の人も注意が必要です。高齢者は年齢を重ねるごとに皮脂が減少し、乾燥肌へと傾いていきます。足は特に乾燥しやすい部位であるため、入浴後は保湿を心がけ、肌を保護しましょう。冬は特に湿度が低くなるため、乾燥を助長します。夏は汗を掻(か)くことが多く、皮脂の詰まりにも気をつけてください。赤ちゃんは生後2週間ほどすると、乾燥による湿疹(しっしん)やあせも、脂漏性湿疹(しっしん)などを発症します。自然に治癒する症状でも、ひどい場合は病院を受診しましょう。
2.皮膚のかゆみと病気
乾燥以外でも皮膚のかゆみを感じることがあります。中には、病気に関連して発症している事例もあるため、受診のポイントなどは覚えておきましょう。
2-1.皮膚のかゆみで考えられる病気
2-1-1.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患の1つに該当します。皮膚がじゅくじゅくした状態から始まり、やがて乾燥して硬い皮膚となる病気です。成長につれ、症状は軽快していく傾向にあるものの、まれに成人になっても症状を引きずる方もいます。
2-1-2.皮膚掻痒(そうよう)症
皮膚掻痒(そうよう)症という病気もあり、乾燥や湿疹(しっしん)がないのにかゆみを感じるのです。体の一部だけ発症する場合と、全身にかゆみを発症する場合とにわかれます。ストレスが原因となっていることが多く、環境を変えることで改善するケースもあるでしょう。
2-1-3.じんましん
じんましんは、特定の食品や薬に反応して発症します。草花に触れて起こる場合もあるでしょう。アレルギーの1つとされていますが、ストレスや過労によって出ることもあります。
2-2.皮膚科を受診すべき症状とは?
前述した病気については、皮膚の専門医にきちんと診察してもらう方が安心です。アトピー性皮膚炎は治療をしなければ悪化するため、適切な薬の処方を受けることが必要となります。アレルギーによるじんましんやかぶれなどは、アレルゲン特定のためにも検査を受けた方がいいでしょう。薬の副作用による湿疹(しっしん)なども、放置せずに受診してください。
2-3.西洋医学での皮膚かゆみ治療法
西洋医学では、皮膚のかゆみを抑える抗ヒスタミン薬・ステロイド軟膏(なんこう)などを用い、症状に応じて抗生物質などの投与も行われます。ステロイドは炎症を鎮める高い効果があり、症状の度合いを診て薬の強さを決めることになるでしょう。乾燥肌の場合は、保湿効果が得られる軟膏(なんこう)やクリームの処方もあります。
3.皮膚のかゆみと漢方について
皮膚のかゆみに対し、漢方での治療も効果が得られることがわかってきました。長年、アトピー性皮膚炎などを患い、苦しい思いをされている方は、漢方で症状を軽快する方法を覚えておきましょう。
3-1.漢方・漢方薬とは?
漢方は中医学が日本に伝わり、東洋医学として進化した、日本独自の医学療法です。漢方薬の原料となるのは、鉱物や植物などの生薬で、症状に応じて配合を決める薬となっています。
3-2.漢方での皮膚かゆみに対する考え方
皮膚のかゆみが起こるのは、体が持つ免疫力や皮膚バリア能力が低下しているためで、体質を改善すれば回復へ向かうというのが漢方の考え方です。もともと備えている免疫力を高め、症状が出にくい体質に変えていきます。
3-3.皮膚のかゆみに関する漢方治療のメリット
西洋医学では、ステロイドや抗生物質など強い薬を使うことになります。副作用も心配され、長期間の投与にためらいを感じることもあるでしょう。
漢方薬は、長期間使用しても副作用が出にくいとされています。病気だけを治す目的ではなく、免疫力を高めてほかの病気も併発しにくい、強い体に変えることができるのが、漢方治療のメリットです。
3-4.皮膚のかゆみで漢方治療をするときのデメリットや注意点
漢方治療は、じっくり時間をかけて体質改善をしていきます。そのため、漢方薬を飲み始めてもすぐには効果が出ません。1〜2週間以上は継続して服用することが必要です。また、自分の体に合う漢方薬を選ばなければ、漢方薬でも副作用などの恐れがあります。漢方薬選びは、知識が豊富な漢方薬局などで処方を受けてください。
3-5.皮膚のかゆみで漢方治療が向いている人
ステロイドや抗生物質などの服用や塗布が長く続き、症状の改善が見ることができない方は、漢方で体の中から症状を抑える方法がおすすめです。それぞれの体質や体格に合うものを処方してもらえるため、症状も軽くなっていくでしょう。
4.皮膚のかゆみに効果がある漢方薬について
皮膚のかゆみを和らげる作用がある漢方薬をご紹介します。
4-1.皮膚のかゆみに効く漢方の種類
当帰飲子(とうきいんし)・四物湯(しもつとう)・温清飲(うんせいいん)は、皮膚に潤いをもたらし、血行促進などの作用も持つ漢方です。
軟膏(なんこう)として処方されるのは、紫雲膏(しうんこう)・神仙太乙膏(しせんたいつこう)・亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)などがあります。アトピー性皮膚炎といった症状がひどい場合、軟膏(なんこう)と飲み薬を併用となるでしょう。
4-2.皮膚のかゆみを止める漢方の効果について
一人ひとりの体質に合うものを処方しますので、処方されたとおりに服用または塗布を続けることで、かゆみを止める効果が得られることがあります。皮膚の乾燥やかぶれなどを改善し、きれいな皮膚を取り戻す効果が期待できるのです。
4-3.市販のかゆみ止め効果がある漢方薬について
市販薬でも漢方のかゆみ止めは販売されています。自分で選ぶため、本当に体に合うかどうかの判断は難しいでしょう。西洋医学での治療も行っている場合、薬の相性なども見なければなりません。副作用なども考慮し、漢方薬局や漢方専門医への相談をするべきです。
4-4.子どもや赤ちゃんにも漢方はいいのか?
子どもや赤ちゃんにも、漢方での治療は可能です。かゆみが我慢できず、掻(か)き壊してしまうケースが多いため、漢方の塗り薬などでかゆみや炎症を鎮める治療を行います。急性期の症状を抑え、免疫力を高めて症状が出にくい体質にすることができるでしょう。
4-5.皮膚のかゆみに漢方を用いるときの注意点
漢方は、結果が得られるまでに少し時間がかかります。ひどいかゆみには、病院の処方薬で症状を抑えるようにしましょう。同時に、漢方を取り入れて体質改善をしていくという方法を採るようにしてください。
5.皮膚のかゆみ治療における漢方薬の飲み方やもらい方
漢方薬局に関する知識や、飲み方のコツなどをご紹介します。
5-1.漢方薬の処方は漢方薬局に相談すること
漢方薬にはたくさんの種類があるため、知識が豊富で処方実績がある漢方薬局に相談しましょう。カウンセリングでしっかりとその人の体質や体格を把握し、症状に合うものを選んでもらいます。市販でも同じような漢方薬があっても、「証」の判断は漢方薬の知識がないと、適切に行うことができません。根本から悪い部分を治すためにも、漢方薬局の利用をおすすめします。
5-2.皮膚のかゆみ治療に使う漢方薬を処方してもらうときに注意すべきこと
漢方薬は、今の自分に最適なものを選ばなければいけません。そのため、漢方薬局に常駐する薬剤師の体質チェックを受け、普段の生活スタイルなども伝えてから、適切な漢方薬の処方を受けてください。同じ体格の人でも、生活スタイルが違えば、漢方薬の種類も変わるものです。選び方の基準となりますから、カウンセリングでは日常生活の送り方などもきちんと話しておきましょう。
5-3.皮膚のかゆみ治療における漢方薬の使い方
漢方薬の薬効を最大限に得るためには、空腹時の服用がおすすめです。食間または食前に、白湯(さゆ)か水で飲みましょう。塗り薬は、処方時の指示に従って塗布してください。医心堂薬局で処方している煎じ薬は、煮出したものを1つずつパッキングしています。個別包装ですので、ご自宅で煮出す必要はありません。
5-4.漢方薬局選びのポイント
漢方薬局は、無料相談窓口を設置し、カウンセリングに重点を置いているところを選びましょう。無料相談ならメールや電話で受けることができ、遠方でも足を運ぶ必要がありません。病気や漢方に関する情報も提供してもらえて、安心できる漢方薬局に出会うことが大切です。
6.皮膚のかゆみでよくある質問
皮膚のかゆみが続くのは不快で、熟睡できないなど悩みもつきまといます。早期回復に向かうため、質問集を参考にしてください。
6-1.接触性皮膚炎とは?
金属アレルギーも接触性皮膚炎の1つです。体にとってアレルゲンや刺激となるものと触れた際に、かぶれや湿疹(しっしん)が起こります。原因を特定し、接触を回避する策を講じるのがベストです。
6-2.高齢者で皮膚のかゆみを感じるのに男女差はある?
高齢者では、男性の方が乾燥肌になりやすいとされています。女性の方が皮下脂肪などが多いためです。しかし、個人差もありますから、違和感を抱いたら受診をおすすめします。
6-3.かゆみが止まらなくて掻(か)き壊してしまったらどうなる?
掻(か)き壊した箇所が炎症を起こし、感染症による化膿(かのう)のリスクが高まるでしょう。ほかの疾患へと移行することもあり、病院で適切な治療を受けるべきです。悪化した場合、壊死(えし)なども考えられます。
6-4.漢方薬は服用を止めたら症状が悪化する?
漢方薬の服用で体質が整っていれば、症状が悪化することはありません。まずは、急性期の治療に専念し、悪い部分を根本からしっかり治しましょう。自然と症状が出にくい体に変わります。
6-5.漢方薬局のカウンセリングにはどのくらい時間がかかる?
体質や体調、症状などの困り事や日常生活の過ごし方など、細かくヒアリングするため、1時間くらいかかります。土日や大型連休などは混雑しますので、予約して来店していただいた方が安心です。
7.まとめ
いかがでしたか? 皮膚のかゆみは、辛(つら)くて我慢できず、搔(か)き壊してしまうことがあります。かゆみの原因となっているのは、乾燥・かぶれ・アレルギーなどがあり、中にはアトピー性皮膚炎や皮膚掻痒(そうよう)症といった病気が関連していることもあるのです。薬の副作用による一過性のかゆみもあり、原因を突き詰めてきちんと治療を受けることが必要となります。アレルギーの場合も同様で、アレルゲンを特定することで症状を回避する策を講じることができるでしょう。アトピー性皮膚炎は、長い闘病生活になります。ステロイドや抗生物質などによる治療がメインとなるため、長く使うのは怖いという方も少なくありません。根本から悪い部分を改善し、体質を変える漢方を使ってみてはいかがでしょうか? 今後も症状が出にくい体へと変えることができ、皮膚のかゆみを感じない体質に導いてくれます。漢方薬は自分の体に合うものを処方してもらえる漢方薬局でもらい、正しく服用することが大切です。漢方薬を上手に活用し、症状の早期改善に役立ててください。