汗疱性湿疹(汗疱)
水虫とよく似ている症状に、汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)があります。
汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)とは、手足に痒みを伴う小水疱が出現する湿疹性の皮膚疾患で、汗腺の出口が水分過多で詰まり汗が皮膚内にたまって膨れてしまう症状です。
手にできることが多いのですが、足に出来た場合は、水虫とよく間違えられます。
ただ、水虫と似ているものの水虫のように白癬菌が原因ではありませんので、他人に感染するという事はありません。また、子どもには少なく、思春期以後から成人に多いのが特徴です。
汗疱状湿疹は、異汗性湿疹(いかんせいしっしん)指湿疹(ゆびしっしん)とも言われる。また、異汗性湿疹は汗疱(かんぽう)あるいは発汗異常性湿疹(はっかんいじょうせいしっしん)と呼ばれることもあります。
季節を問わず年中、発症する可能性がありますが、湿気の多くなる梅雨の時期から汗のかきやすい夏に発症する事が多いので、この時期に指に水泡が出てきたら要注意です。
また、春から夏と秋から冬への季節の変わり目に、ひどくなる人もいます。
かゆみは出ないことも多いのですが、強いかゆみが出ることもあります。
最初は細かい水ぶくれですが、2週間ぐらいで薄い乾いたかわむけになって治ります。
ただし、重症化して手湿疹に発展することがあります。
汗疱性湿疹(汗疱)の主な症状
・ヤケドをしたわけでもないのに手に水ぶくれ(水疱)がよくできる
・多くは手の平、手の指、側面あたりに小さな水疱がいくつも出てくる
・初期には強いかゆみに襲われる
・水疱が潰れた部分がなかなか乾燥しない
足の裏などにも出てくる場合もあるにはあるのですが、多くは手に出るのが一般的で左右対称に出てきます。
写真で見る汗疱性湿疹
小さいツブツブ(小水疱)から大きな水ぶくれ、固いしこり、破裂すれば痛痒く、皮膚下に小水疱ができ、小水疱が合体すれば大きい水疱になります。
中には皮膚の深い所に溜まっている場合もあり、単に皮膚が膨れているだけというケースや、溜まった水分が乾燥するとそこに亀裂が生じて、皮膚が切れてあかぎれのようになる事もあるようです。
それでは、
汗疱性湿疹の進行具合の代表例をあげてみますと、
↓
じゅくじゅくの湿疹
↓
脱皮して治癒
ザックリですが、こんなカンジです。
汗疱は皮膚下で水分が抜けると乾燥します。
言葉で説明してもなかなかイメージしにくいもしれませんので、汗疱性湿疹になられた方々の写真をご覧になってみてください。
(出典:http://dd-asklepios.info)
汗疱性湿疹(汗疱)になる原因は?
原因については未だに解明されておらず、はっきりしたことはわかっていませんが、湿疹・皮膚炎の仲間とされています。
異汗性湿疹は、手足の汗とあぶらのバランスの崩れから発生するものという説もあれば、金属アレルギー、慢性の副鼻腔炎・扁桃炎による病巣感染、ピオチン欠乏によるもの腸内環境の悪化によるもの、喫煙が原因とする説などがあります。
また、ストレスや自律神経失調症も汗疱性湿疹の悪化の要因になるそうです。
(手のひらと足のうらの発汗は、他の部位(脇など)とは異なり、緊張などのストレスによって起こる精神性発汗)
中には皮膚の深い所に溜まっている場合もあり、単に皮膚が膨れているという感じになっている事もあります。
溜まった水分が乾燥するとそこに亀裂が生じて、皮膚が切れてあかぎれのようになる事もあるようです。
汗疱が捲れた痕が湿疹になる原因として皮膚が汗にアレルギー反応を起こすという考え方があり、
そこから食事に原因があるのではないか?と考える人が多いようです。
実際に刺激物や油ものを避けると症状が緩和されるという人もいて効果がある場合もあるようです。
汗疱状湿疹の治療法
いろいろ治療法がありますが、その前に、汗疱状湿疹の治療にあたり、これだけはやってはいけない注意点をあげておきます。
水ぶくれを潰すのはダメ!
かゆいからといって潰したとしてもかゆみは収まらないばかりか潰してしまうと(もしくは破れてしまう)乾くまでに時間がかかりその間は水分が出続けるというグチュグチュ状態になってしまいます。汗疱状湿疹を治すには、皮膚が乾燥しなければいけませんので、水ぶくれを潰すのは避けるようにしましょう。
それでは、汗疱状湿疹の具体的な治療法ですが、
- 病院
- ピオチン治療
- どくだみ茶
- 馬油
- 腸内環境
- プチ断食
病院
最もオーソドックな治療法です。
といっても、特別な治療を受けるというものではなく、ステロイド軟膏を渡されて終わりというのが一般的でしょう。
マイザー軟膏のようなステロイド軟膏を処方され、それを塗って5日ぐらいであっけなく治ってしまったケースもあります。(なので、治療という治療ではないのかもしれませんね)
ただ、汗疱状湿疹の治療に確立された方法はないため、病院に行っても治らなかった、あるいは逆に症状が悪化したというケースもありますので、病院治療を選択する場合は、汗疱状湿疹に関して、治療実績のある病院をしっかり調べていくことが望ましいです。貴重なあなたの時間とお金をムダにしないために。
軟膏だけ処方されて終わりなら、わざわざ病院に行くこともないとも言えます。
今は処方箋がなくても医薬品をネットで購入することができます(薬の輸入代行サービス)ので、それを上手く利用するのも選択肢として悪くありません。
また、ステロイド軟膏を使いたくない場合は、次のビオチン療法を取り入れてみると良いかと思います。
ピオチン治療
病院治療以外の汗疱状湿疹治療で一番有名なのがピオチン治療です。(ビオチンとも言います)
ネット上でもでも多くの人が治ったという報告があがっています。
ピオチン療法とは?
ビオチン療法とは、ビタミンB群の一種であるビオチンを積極的に投与することによってアトピー性皮膚炎の症状や、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、また花粉症症状の改善を図ろうとする治療法のことをいいます。
アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、尋常性乾癬の患者の中には血清ビオチン濃度が低い人が認められるため、ビオチンの投与(内服)によって症状の改善を図り、ステロイド剤の使用量を減らすことを目的とした治療法です。
ビオチン療法は、秋田県にある本荘第一病院 免疫内科の前橋医師が力をいれておられる治療法で、芸能人の奈美悦子さんが掌蹠膿疱症性骨関節炎を完治されたことで広く知られるようになりました。
ピオチン療法の代表例を示しておきますと、
ミヤリサン錠12錠
ビタミンC3錠
これらは、下図のようにAmazonでまとめて購入できます。
ビオチン・ミヤリサン・ビタミンを毎日摂取するというもので、とても手軽な治療法です。
ただし、即効性は期待できず、数ヶ月から長ければ数年かかるかもしれません。
補足として、なぜピオチンだけじゃなくて、ミヤリサンやビタミンも摂取するかの理由ですが、
ピオチンというのは、体内の腸内細菌によって作り出されます。しかし、腸内にビオチンの生産能力の低い細菌やビオチンを食べてしまう悪玉菌が多いと、必然的に体内のビオチンが欠乏します。そのため、悪玉菌を抑制するために、整腸剤(専門的には活性酪酸菌)を処方したりします。ビオチンを飲んでも、腸が吸収する前に悪玉菌がビオチンを食べてしまえば、ビオチン欠乏症は解消されません。
ビオチンだけを投与した場合、1週間後くらいから、ビオチンを消費してしまう腸の細菌が増えてしまうため、血液中のビオチン濃度は元の状態に戻ってしまい、逆効果です。
そのため、
整腸剤で乳酸菌の数を正常値にするミヤリサン錠
ピオチンの吸収率を高めるためのビタミンC
を同時に摂取します。
さらには、腸内環境を整え、免疫力を高めてくれるアシドフィルス(サプリメント)を摂取するのもいいでしょう。
アシドフィリス菌は、生きたまま腸内で効果を発揮し、善玉菌が働きやすい環境を整えてくれるので、便通も良くなり、体調も良いと感じるようになるかもしれません。
腸内環境
悪化すると、
・肌荒れ
・便秘
・免疫力の低下
・生活習慣病の原因
など
良いことはないので、直接の原因ではなくても
悪玉菌を減らして腸内環境を改善するのも結果的に治療に好影響を及ぼすかも?
どくだみ茶を飲む
どくだみ茶には、体内の毒素を出してくれて便秘や吹き出物などの対策につながる老廃物を追い出して血液を綺麗にして便秘を改善して腸内環境を良くしてくれる効果を持つので、治療過程で飲むと良いでしょう。
どくだみ茶でオススメなのは、10年以上のロングセラーで知られる仙石園のどくだみ茶です。どくだみ茶は安いので、最高級クラスでも5000円以下ですので、ぜひ飲んでみてください。
低刺激の洗剤を使う
洗濯や台所の洗剤、シャンプー、ボディソープ、石鹸には合成界面活性剤が使われていて、体調が悪くて免疫力が落ちている時に家事をしたり入浴したりして、これらの洗剤に触れると症状が悪化してしまうことがありますので、低刺激の洗剤を使用しましょう。
以下、評判の良い洗剤・石鹸などを挙げておきます。
手袋をはめるというのもあるが逆に悪化するケースも
お医者さんに相談しましょう。
馬油(ばあゆ)を塗る
馬油は、爪水虫の治療に良いとされていて、詳しいことはこちらのページにまとめているので、ご存じない場合は一度ご覧頂ければと思います。
馬油が、汗疱性湿疹の治療に対して必ず効果があるわけではないと思いますが、治療中に肌がガサガサになったときに人によっては、見た目が悪くなるので、肌の保湿、乾燥予防としては悪くないという程度なのではないでしょうか。
肌のガサガサがひどい場合は、馬油よりもヒルドイドクリームがオススメです。
ヒルドイドクリームは医薬品ですので、通常処方箋が必要ですが、以下のサイトで処方箋不要でネット通販で購入できます。病院に行くのが面倒、忙しくて行けないなら、利用する価値はあります。
ヒルドイドクリームの購入はコチラ
プチ断食
断食が汗疱に効く?
今流行っている断食というのは何かの修行の為に苦しい思いをして食を断つという物ではなく、
いわゆるデトックスを狙った物がほとんどです。
デトックスというのは身体に溜まった毒素を排出する事で
新陳代謝が衰えてうまく老廃物を体外に出せないという人には効果的と言われています。
断食と言っても完全に何も食べない断食はあまり推奨されていません。
固形物を摂らずに流動物、言ってしまえば飲み物だけで1日を過ごす事をプチ断食と言います。
この時、酵素系の飲み物を摂取する事によって胃腸をより休ませる事が出来ると言われています。
酵素と言っても何も美容系の高い専用酵素ジュースを買わなければならない
という訳ではなく、果物や緑黄色野菜などの酵素を多く含んだ物で
ジュースを作ってしまえば良い訳です。
http://cookpad.com/search/%E9%85%B5%E7%B4%A0%20%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9
酵素ジュース
ダイエット中なら、一石二鳥の
身体は分解出来ない食物をアレルギー物質として認識してしまう事があります。
糖質や油は人の身体にとっては分解しにくい物で、特に体内酵素が減っている場合には分解出来ず
そのせいで汗疱が出来るという事はあるのかもしれません。
その為、一度身体の状態をリセットする断食は汗疱に効果があるという報告が多いのだと思われます。
汗疱状湿疹の実体験集
汗疱状湿疹は、人によって症状も最適な治療法も違いがでますので、ネット上で公開されている汗疱状湿疹を患った方の実体験を調べられるだけ調べてみましたので、参考になさってください。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2014/0819/675441.htm
★1日目
【症状】
いつも使っている洗剤に触れた直後から、次々に水泡発生。
強烈な焼けるような痒みで眠れないくらい。【対処ポイント】
保冷剤を患部に当てると、痒みがやわらぎます。
神経を冷たさでマヒさせているイメージですが……
冷やすだけでは痒みが収まらなかったので、
痒みをおさえるための抗アレルギー薬(市販)を飲みました。★2日目
【症状】
まだ水疱は増えている。
昨日発生した水疱の痒みはおさまったものの、皮膚がパンパンでケロイド状。
ちょっとでも物に触れると針をさしたような痛みが。
あわてて皮膚科へ。ステロイド軟膏とハンドクリームを処方される。
【ポイント】
私の場合、汗疱状湿疹の原因にこれといった心当たりはありません。
しいていえばストレス?免疫力の低下?ということで、病院では対処療法しかできません。
そこで自分でできるあらゆる改善方法を色々調べて実行しました(次項参照)。できるだけステロイドは塗りたくなかったのですが、「せっかくなら治り方を自分の身体で比べてみよう!」とここで下手な好奇心が顔を出しました。
右手にはステロイド使用、左手には病院で塗ってもらったはじめの1回以外ステロイドを使用せず、経過を見てみることに。
★3日目
【症状】
水疱は依然あるものの、痒みも痛みもかなり改善。
ペットボトルの蓋をあけるのはまだキツイ……【ポイント】
引き続き、調べた改善方法を実行。
できるだけ手を使わない生活を心がけました。
手湿疹対策では、洗物やシャンプーをする際には「ゴム手袋+綿手袋をする」という方法が一般的です。
しかし私の行った病院では、汗疱状湿疹の場合は手袋をすると逆効果になることもある、との判断でしたので、手袋はしませんでした。ただし水仕事のあとには病院のハンドクリームをしっかりと。★4日目
【症状】
痒みや痛みはほぼなくなり、水疱もやや小さくなってきました。
現時点ではステロイドを使用している方の右手は、やや赤黒い色素沈着が目立ちます。
黄色っぽくなっている箇所も。左手は目立った色素沈着などはなし。
ちなみに、水疱のしぼみ具合はやや右手の方が早いかも。