手作りみつろうリップバーム!同じ作り方でハンドクリームも
リラクセーションサロン&スクール Happy Loop 入澤 安奈 先生
「キレイの先生」編集部です。
みつろう。
シアバター。
どちらも保湿力が高く、栄養が豊富なアイテムで、このサイトでも取り上げたことがあります。
今回は、このふたつを使ったリップバームの作り方をご紹介します。
材料の分量を変えると、ハンドクリームにもなるといいます。
入澤 先生には、「手作り化粧品」について取材させていただき、前編の記事では、ローズウォーターの手作り化粧水について取り上げました。
こちらは、入澤 先生の後編の記事です。
自分だけのリップバームやハンドクリームを手作りすることができ、作るのも使うのも楽しいので、おすすめです。
目次
みつろうリップバームについて
「ミツロウリップバーム」は、ミツロウ・シアバター・ホホバオイルを基材(ベース)にして手作りします。
材料の比率を変えて柔らかめに作ると、なめらかな「ハンドクリーム」になります(リップバームは、少し硬めに作ります)。
乾燥してゴワゴワになった唇(やお肌)を保湿してやわらかくする効果があります。
特に、乾燥しやすい秋冬の季節におすすめです。
また、ちょっとした火傷・炎症・切り傷などにも利用でき、お肌を保護してくれる効果も期待できます。
そして、美肌効果の高い精油を加えることで、リッチで高性能、香りも楽しめるアイテムを作ることができます。
みつろうの効果・効能
ミツロウは、ハチの巣の材料となっているものです。
働きバチが花粉を食べながら、お腹の蝋鏡(ろうきょう)という器官から、巣を作るのに分泌しています。
ハチの巣では、ハチミツを守らなければなりません。
そのため、巣の材料のミツロウは、保湿性・抗菌性・防水性に優れています。
それをスキンケアに役立てることで、自然治癒効果を高めることができると考えられています。
ミツロウは、ひび割れ・ニキビ・炎症・切り傷・火傷・虫刺されなど、幅広くお使いいただけます。
編集部のコメント
取材で、「ミツロウは、どんな悩みに、特におすすめですか?」と質問したところ、入澤 先生は回答に困っていらっしゃいました。
それは、「これといった効果がないから」ではありません。
むしろ、どんな肌質や悩みにもお使いいただけるから、答えに迷われていたのでした。
ミツロウは、保湿力があります。
抗菌性にも優れています。
乾燥肌にも良いですし、肌荒れの予防にもなります。
トラブルも起きにくいです。
何かの効果に特化しているというよりも、「まんべんなく良い」といえそうです。
今回の手作りリップバームは、ミツロウの他に、「シアバター」や「ホホバオイル」を基材(ベース)としていますが、それらにも同じことが当てはまります。
ワックスエステル
ミツロウの主成分は「ワックスエステル」、で約70%を占めています。
ワックスエステルは、人の皮膚の中にもある成分で、肌なじみが良く保湿力に優れています。
また、お肌をやわらかくしてくれる効果も期待できます。
このワックスエステルは、「パルミチン酸ミリシル」や「セロチン酸」といった成分で構成されています。
■ パルミチン酸ミリシル
パルミチン酸は、ビタミンAをしっかりと安定させる働きがあります。
ビタミンAには、お肌を保護したり修復したりする作用があるため、お肌を健康に保ち、しわなどの老化につながります。
また、皮脂の分泌をコントロールする作用があるため、ニキビが増えるのを防ぐのにも良いです。
■ セロチン酸
セロチン酸は、クリームや乳液などの化粧品でも、乳化剤として使われています。
ワックスエステルにはセロチン酸が含まれているため、手作りコスメに使うことで、肌なじみの良さをもたらします。
その他の成分
ミツロウには、ワックスエステルの他、下のような成分が含まれています。
■ はちみつ*1
抗菌・抗炎症作用などによって、お肌を守って肌荒れを抑えます。
■ プロポリス
抗酸化作用*2が高く、お肌の老化防止が期待できます。
■ (花粉由来の)ビタミン・ミネラル・カロチンなど
ミツロウの生産地の場所や、季節によって、花粉由来の栄養は異なります(そのため、人によっては、その花粉によってアレルギーが出ることもあります)。
それらの栄養がミツロウの色を作り、同じ場所で取ったミツロウでも、ハチの巣によって色が違う場合もあります。
アレルギーが心配な方や、未精製のミツロウを使って反応が出た場合は、精製されたものをお使いになると良いと思います。
私自身は、未精製のミツロウの方が栄養価は高く、それでアレルギーも出たことがないため、普段は未精製のものを使っています。
編集部のコメント
ミツロウには、「未精製」と「精製」されたタイプがあります。
下の写真のように、未精製のものには色が付いていて、精製されたものは白くなっています(こちらは、アロマ専門店の「生活の木」のミツロウです)。
入澤 先生のおっしゃったように、未精製の方が、栄養価は高いです。
ただ、花粉によってはアレルギーが出る可能性があり、独特な風味も少し残っています。
初めて「みつろうリップバーム・ハンドクリーム」をお作りになる方は、精製されたミツロウの方が作りやすいかもしれません。
シアバターの効果・効能
シアバターは、シアの木(シアバターノキ)の実の種から取れます。
天然の植物油脂で、ナイジェリアやガーナなどが、主な生産地です。
シアの木は、花を咲かせるまでに約20年、そこから実がなるまでにさらに約20年かかるといわれています。
また、実がなるのは三年にいちどしかないため、シアバターは非常に貴重なものといえます。
編集部のコメント
シアバターは、手作りコスメの材料としても良いですが、そのままでもスキンケアやボディケアにお使いいただけます。
ひとつ持っていると、何にでも使うことができるため、私も大好きです。
オレイン酸・ステアリン酸
シアバターの80%以上は、「オレイン酸」と「ステアリン酸」から出来ています(おおよそ半々です)。
■ オレイン酸
人の皮脂*と成分が似ていて、お肌にとてもなじみやすく使いやすいです。
保湿力が優れ、お肌をやわらかくします。
また、紫外線などからお肌を守って保護する作用もあります。
■ ステアリン酸
抗酸化作用があるといわれ、乾燥やしわなど、お肌の老化の防止につながります。
酸化しにくく、品質の安定にも良いです。
* 編集部:皮脂は、毛穴から分泌されている油分で、皮膚のうるおいを保つ役割があります。
その他の成分
シアバターには、ワックスエステルの他、下のような成分が含まれています。
■ トリテンペンアルコール
保湿性や親水性に優れていて、お肌をやわらかくして、みずみずしくしてくれます。
■ アラントイン
傷の回復を促進したり、新しい皮膚の育成を助けてくれたりする作用があり、古い角質の除去に良いです。
また、火傷の手当てなどにも良いです。
■ カロチノイド
抗酸化や血行促進の作用があるといわれ、カサカサのお肌を健康な状態に導きます。
■ トコフェノール
「天然のビタミンE」のことで、酸化を防止する作用があり、お肌の老化を防ぎます。
また、血行促進の効果も期待でき、くすみ対策にもおすすめです。
ホホバオイルの効果・効能
ホホバオイルは、キャリアオイル(植物オイル)の中でも、手作りコスメに向いているオイルです。
酸化(劣化)しづらく、品質が安定しています。
手作りコスメの基材は、いちどで使い切れないこともあります。
ホホバオイルであれば、衛生的に保存しておけば、開封後も一年くらいはお使いいただくことができます。
編集部のコメント
アロマ化粧品でオイルを使うとき、「酸化」は気を付けたいポイントです。
食用油を、外に放置したままにしておくと、錆びた金属のような香りがすると思います。それが、「酸化」です。
例えば、アプリコットカーネルオイルやローズヒップオイルは、美容効果の高いオイルとして知られていますが、酸化しやすい性質を持っています。
それに対してホホバオイルは、酸化しづらいです。
そのため、ホホバオイルで手作りしたアロマ化粧品は、比較的長く保存が効きます。
また、入澤 先生のおっしゃるように、いちどの化粧品作りでオイルをすべて使い切ることはないでしょう。
そのため、その後の保管も考えると、酸化しづらいオイルの方が、使い勝手が良いです。
その点でも、ホホバオイルはおすすめです。
もちろん、保湿力があって美容にも効果があります。
ワックスエステル
ホホバオイルの主成分は、ミツロウと同じように、「ワックスエステル」です。
人の皮膚に含まれている成分のひとつのため、トラブルが起きづらいです。
お肌のうるおいを保ち、ふっくらとみずみずしいお肌を作りだすのにも良いため、ハンドケアやリップケアでホホバオイルを活かすのはおすすめです。
手作りリップバームにおすすめの精油
「手作りリップバーム(やハンドクリーム)」は、ミツロウ・シアバター・ホホバオイルの基材に、精油を加えて作ります。
おすすめの精油をいくつか選びました。
■ ラベンダー
抗炎症や抗菌の作用があるといわれています。
日焼け・ニキビ・肌荒れなどに良いです。
■ ベンゾイン
「ベンゾイン」という樹木の樹液から抽出されます。
バニラのような優しくて甘い香りがします。
木は傷つくと、傷を治すために樹液が出て修復します。
お肌にも同じような効果が期待できるため、肌荒れなどのケアに良いです。
■ サンダルウッド
「ビャクダン」という(お香の)香木から抽出されます。
落ち着きのあるお香の香りで、オリエンタルな感じがします。
グランディング(地に足を付ける)作用があるといわれています。
お肌をやわらかくする効果が期待でき、水分を吸収しないガサガサのエイジング肌に、しっとり感や弾力を取り戻すのに良いです。
みつろうリップバームの作り方
「ミツロウリップバーム」を25gの容器ひとつつ分作るときの材料は、下の通りです。
■ 材料:
・ミツロウ 4g
・シアバター 2g
・ホホバオイル 15cc
・精油 2滴
後程、この材料の分量を変えたハンドクリームの作り方もご紹介しますが、それよりもミツロウの比率が多めです。
リップケアでは、しっかり唇を保湿できるように、クリームを長くとどめておきたいため、少し硬めのクリームに仕上げます。
作り方
1) ミツロウとホホバオイルを遮光ビンに入れます。
2) それを湯煎(ゆせん)にかけて、竹串やガラス棒で混ぜながらミツロウを溶かします。
3) シアバターと精油を加えて混ぜ合わせ、冷やして固まれば出来上がりです。
手作りしたミツロウリップバームは、一ヶ月くらい保存がききます。
使うときは、雑菌が入らないように、スパチュラをお使いになることをおすすめします。
みつろうハンドクリームの作り方
ミツロウリップバームの材料はそのままに、分量を変えるだけで、ハンドクリームを作ることができます。
作り方は、同じです。
下は、ハンドクリームを50g容器ひとつ分作るときの材料です。
■ 材料:
・ミツロウ 6g
・シアバター 4g
・ホホバオイル 30cc
・精油 6~8滴
リップバームと比べて、やわらかめのクリームに仕上がります。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
入澤 先生から教えていだいた「みつろうリップバーム・ハンドクリーム」の作り方で印象的だったのが、基材(ベース)に関するお話です。
みつろう。
シアバター。
ホホバオイル。
どれも、トラブルが出づらく、(何かに特化した効果があるというよりも)「まんべんなく良い」素材です。
特定の効果を加えたいときは、精油でアレンジしても良いですね。
これなら、初心者から上級者まで楽しめそうです。
みつろうやシアバターは、私も大好きです。
手作りコスメにご興味のある方は、おすすめのリップバーム・ハンドクリームですよ。
今回取材した入澤 安奈 先生に「キレイの先生 バラに満ちるオールインワン」をお試しいただきました!
今までに使っていたゲルは、お肌に乗せてしばらくしても、ずっと肌に乗っているような感じで、洗顔をするとぬるぬるとした感触になることも多かったのですが、こちらのゲルは肌によくなじんで、使い心地が良かったです。バラの香りもとてもみずみずしく、お手入れが楽しくなります。お手入れした翌日の朝は、頬のハリがかなり感じられました。目元などの小じわなどが気になるような箇所に、部分使いしても、とても良かったです。
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(取材:「キレイの先生」編集部 文:リラクセーションサロン&スクール Happy Loop 入澤 安奈 先生、「キレイの先生」編集部)