- 【使い方注意!】子どもの乾燥肌やかゆみにワセリンを塗る正しい手順
【使い方注意!】子どもの乾燥肌やかゆみにワセリンを塗る正しい手順
「ワセリンを使ってもなかなか乾燥肌が良くならない・・・
どうしたら乾燥肌を改善できるの?」
子どもがお風呂上りなどに「かゆいよ~」とつらそうに腕や足をかきむしる姿を見ると、何とかしてあげたいって思いますよね。
安くドラックストアなどで簡単に手に入り「安心・安全」と言われているワセリンですが、特徴をよく知らないで使っていると、かえってスキントラブルを起こすことがあります。
- ワセリンをぬったらかえって乾燥がひどくなってしまった
- 表面だけがべたつくけど肌の中は潤っていない感じがする
- かゆみがなかなか治まらない
- 皮膚がゴワゴワ固い感じがする
- しっかり保湿しているつもりなのに肌がつっぱっているような感じがする
コッテリとして油分たっぷりのワセリンは肌がうるおうように思うかもしれませんが、ワセリンは肌に膜をはる役割をする保護剤であって保湿剤ではありません。
つまり、いきなりワセリンだけぬっても肌の中は乾燥したままなんです!
とはいえ、ワセリンは皮膚を保護する役割があるので上手な使い方をすれば子供のデリケートな肌を守ってくれます。寒い冬の乾燥した時期には上手に活用していきたいですよね。
そこで今回はスキンスペシャリストの資格を持つ看護師の私が「ワセリンの正しい使い方」についてお伝えします!
ワセリンの正しい使い方
ワセリンは次のように使うとしっかり肌を守ってくれます。
- ワセリンを使う前に、必ず保湿剤をしっかりぬってから使う
- ワセリンはつけすぎず薄く伸ばす
- ワセリンはごく少量を手のひらで温め優しくぬる
- 赤くなったりかゆみなどの皮膚の異常を感じた場合は使用を中止する
【最重要!】ワセリンを使う前に保湿剤で保湿する!
ワセリンの役割は「皮膚の保護」をすることです。
ワセリンをぬる場合は、いきなりつけるのではなく、まず保湿剤で肌の中が十分にうるおった状態にしてから最後にワセリンで水分を閉じ込めてあげましょう。
つまり、与えた水分を肌にしっかりキープするためにワセリンを使うのが正しい使い方です。
ワセリンのつけすぎに注意!
乾燥がひどいからと、ワセリンを厚塗りすると、毛穴を塞いで皮膚呼吸ができない状態になります。皮脂も分泌されにくくなり、かえって乾燥する原因になります。
目安として、顔につけるなら耳かき2さじ分位の量で十分です。
手のひらで均一に伸ばしてから顔を包むようにつけます。(摩擦を避けるために絶対こすらないこと!)
手で温めてやわらかくする
特に寒い時期は固くなりやすくそのままつけると伸ばしにくいです。少量でも手で温めてやわらかく溶かしてから塗ると伸びも良くなります。
初めて使う場合はパッチテストをしてから
どんなスキンケアアイテムでも、人によって合わない場合があります。初めて使う場合は腕の内側に10円玉くらいの量を薄くぬってみて30分位そのままにしてみて、肌が赤くなったりかゆくなったりしないか確認してみましょう。
そもそもワセリンってなに?
ワセリンは角質層の水分が蒸発するのを防ぐ働きをします。
化粧水などの保湿剤が角質層まで浸透するのに対して、ワセリンは肌の表面で膜を作って中まで浸透しないという特徴があります。
また、ワセリンの原料は100%石油由来です。肌に負担となる不純物は取り除く精製処理はもちろんされていますが、石油由来の成分自体が肌に合わない人もいます。
その場合は鉱物油由来ではなく、「ミツロウ」など自然由来で作られた保護剤を使うといいと思います。
ワセリンで乾燥やかゆみが悪化する5つの原因
ワセリンで乾燥やかゆみが悪化する原因は次の5つが考えられます。
原因その1
つけすぎることでワセリンの油分が肌の呼吸を妨げ皮脂が出づらく皮膚に熱がこもりやすくなって、乾燥をまねく。
原因その2
石油由来のもの自体が肌に合わない。
原因その3
ワセリンが落ちにくいとゴシゴシこすって洗ってしまう事で、肌を痛めたり乾燥が悪化する。
原因その4
ワセリンが油分という性質上、精製度が低いものを使うと、日光に当たることで酸化し油焼けして色素沈着の原因になることがある。
原因その5
保湿剤をぬる前に乾燥肌に直接ワセリンを塗っても、肌の中は乾燥したままの状態。直接塗ることで毛穴を塞いでしまって細菌が繁殖し炎症がおこる。
ワセリンは冬など乾燥の強い時期には膜を張って皮膚を保護してくれる頼もしいアイテムですが、間違えた使い方をするとスキントラブルを起こす原因にもなってしまうので注意が必要です。
なぜ、子どもは乾燥肌になりやすい?
そもそも、「なぜ、子供の肌は乾燥肌になりやすいのか」という原因を知っておきましょう。
原因1・子どもの皮膚はバリア機能が未熟
子どもの肌はみずみずしくて水分をたっぷり含んでいるイメージですが、実は皮膚はとても薄くてデリケート。
厚さは大人の2分の1から3分の1しかなく、皮膚も柔らかいためにほんの少しの刺激でも傷つきやすく外部からの異物も侵入しやすい状態です。
皮膚の表面には、水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」があります。皮脂膜は男性ホルモンから作られますが、赤ちゃんや子供はまだ男性ホルモンが出ないため皮脂膜を作ることができません。
そのため、自分で肌をうるおす働きが弱く、皮膚を守るバリア機能も未熟なため水分や油分をしっかり補ってあげることが大切というわけです。
原因2・乾燥した空気や紫外線
薄くバリア機能が未熟な子供の肌は乾燥や紫外線の影響を強く受けやすくなっています。
また日焼け止めによって肌荒れが起こる場合もあるので、使う場合は肌に負担が少ない紫外線吸収剤が入っていないものを選ぶようにしましょう。
原因3・アトピーなどのアレルギー体質
乾燥肌だと思っていたら実はアトピー性皮膚炎だったということも。
子供はただでさえ皮膚のバリア機能が弱いので、遺伝やアレルギーなどアトピーの要因があると発症しやすくなります。
アトピー性皮膚炎の場合は、ハウスダストや食べ物など症状を誘発する原因を取り除いたり、必要に応じて薬物療法をしていくとともに、常に乾燥している肌へのスキンケアがとても大切です。
毎日の保湿を欠かさず行うだけでアトピー性皮膚炎になる確率が減るという報告もされています。
- 独立行政法人国立成育医療研究センターでは
「新生児において毎日の保湿剤の使用が32週までのアトピー性皮膚炎や湿疹発症のリスクを減らすことが示された。さらに、これら症状の発症を防ぐことが、アレルギー感作の有病率を減らす可能性がある」
毎日のスキンケア方法についてはこのあとの「子どものための保湿剤の選び方」をお読みください。
原因4・入浴による乾燥
入浴による乾燥には
- 熱いお湯によって皮膚の水分が蒸発してしまう
- 洗浄剤が強すぎることによって皮脂を取りすぎてしまう
- 水道水の塩素によって乾燥やかゆみが起こる
- ナイロンタオルなどで強くこすりすぎて皮膚の乾燥が起こる
- お湯につかって体が温まると毛穴が開き、皮膚の内側の水分が外に出てしまう
などで起こる過乾燥があります。
入浴時の乾燥を防ぐためには以下の方法が効果的です。
- 熱すぎるお湯は避け、39~40度前後に調整する。
- 低刺激性の洗浄剤を選ぶ
- 塩素を除去してくれるシャワーヘッドや湯船に入れる塩素除去剤を使う。
- 化学繊維が入ったボディタオルは避け、絹など肌に優しいタオルを使うか手で洗う。
- さら湯に入らない。(保湿成分が入った入浴剤を使う)
子どものための保湿剤の選び方
子どものデリケートな乾燥肌や敏感肌に使う保湿剤は、保湿力はもちろん、安心して使えるものを選びたいですよね。
刺激が少なく、保湿力はもちろん低刺激でバリア機能を高めてくれる保湿剤を選ぶポイントをご紹介します。
1・刺激が少なく余計な成分が入っていないもの
子供の肌は薄くてデリケート。さらに、乾燥肌の場合は健康な肌の子供よりも刺激に対して敏感な状態です。
そのためできるだけ肌になじみやすい成分で、肌に刺激の少ない成分のものを選びましょう。
ホホバオイル、シアバターは肌によくなじみ、保湿力も高いので敏感な子どもの肌にもおすすめしたい成分です。
また、アルコールや人工的な香料は肌に刺激を与えやすいので赤ちゃんや子どもの肌には避けた方がいいでしょう。
2・本来持っているバリア機能をサポートしてくれるもの
肌の角質層にはセラミドがあって、このセラミドが水分や油分を保持しています。セラミドの量が減るとしっかり保湿をしたつもりでも水分を保持する「保水力」が低下しているため水分を肌に保つことができない状態です。
水分が蒸発した肌は、外部からの刺激をうけやすくバリア機能は劣ってしまうという悪循環になっています。
保湿剤をぬってもすぐに乾燥を感じてしまうという場合、「セラミド」を補ってあげることで肌の保水力が高まり弱ったバリア機能を高めてくれます。
3・使って乾燥肌が改善されていることを実感できるもの
ワセリンと同じように、肌に合わないものを使っていると、余計に肌の状態が悪化する原因になります。
初めて使う時には腕の内側などに10円玉くらいの範囲にワセリンを薄くぬってみて、30分くらいしても肌が赤くならないか、かゆみやむずむずした感じがしないか確認してから他の部位に使うようにしましょう。
おすすめの保湿剤とワセリン
子供のスキンケアは何を基準に選んでいますか?
肌を潤す成分が足りていないので保湿がしっかりしたものを選ぶことはもちろん、肌にあっていると実感できるものを使いましょう。
そのためお試しサイズがあるものや、返金保証などを上手に活用して肌に合ったものを見つけてみてください。
おすすめの保湿剤
子どもの保湿剤といっても、実にいろいろな種類があって何を基準に選んだらいいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
保湿剤選びに迷っているママはこちらを参考に、子どもの肌に合った保湿剤を見つけてくださいね!
おすすめのワセリン
ワセリンは精製度によって大きく3種類に分けられます。白色ワセリンで刺激を感じてしまう場合は、より不純物が少ない精製度が高いものを選ぶといいでしょう。
精製度って?
石油成分に含まれた不純物を取りのぞいて、より純度を高くするために行うことを精製といいます。精製の度合いが高いほど不純物が少なくなっていきます。
ワセリンは精製度が高い順にサンホワイト→プロペト→白色ワセリンと種類が分かれています。病院で処方される白色ワセリンやプロペトで刺激を感じてしまう友達の子供でもサンホワイトは大丈夫と言っていました。
白色ワセリンで刺激を感じてしまう場合は試してみる価値アリです。
子供の乾燥肌にワセリンを使う注意点をまとめてみます。
- まず保湿を十分に行ってからワセリンを使う
- 保湿剤は刺激の少ない肌のバリア機能を助けてくれるものを選ぶ
- ワセリンを厚く塗ると毛穴を防いで皮脂が出ずらくなりますます乾燥する原因になる
- 精製度によって不純物の含有量が違うので、異常な反応が出た場合はより精製度の高いものを使う
- それでも肌に異常が出る場合は使用を中止し必要に応じて皮膚科を受診する
ワセリンを今まで直接ぬっていたという場合は、今回ご紹介した方法を試してみると違いを実感できるはずです。試してみてくださいね!
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