生命科学関連特許情報
| タイトル: | 特許公報(B2)_角栓除去剤 |
| 出願番号: | 2000155928 |
| 年次: | 2004 |
| IPC分類: | 7,A61K7/00 |
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植村 智浩棚橋 昌則室井 愛行光野 良直 JP 3592999 特許公報(B2) 20040903 2000155928 20000526 角栓除去剤 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 植村 智浩 棚橋 昌則 室井 愛行 光野 良直 JP 1991110342 19910515 20041124 7 A61K7/00 JP A61K7/00 W A61K7/00 J 7 A61K 7/00 特開昭56−131511(JP,A) 特開平1−164304(JP,A) 特開昭58−180408(JP,A) 特開昭61−260007(JP,A) 特開昭54−49334(JP,A) 特開平2−145505(JP,A) 「香粧料科学」、日本毛髪科学協会、1976年12月1日発行、p.434-437 1 1998317439 19920408 2000351713 20001219 11 20000526 2002018521 20020925 竹林 則幸 深津 弘 齋藤 恵 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、毛孔に形成された角栓を良好に除去することのできる角栓除去方法に関する。【0002】【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近の女性の肌の悩みで、上位を占めるものの一つとして毛孔の目立ちが挙げられる。この原因としては、毛孔に形成される角栓に起因するところが大きい。角栓は皮脂と共に汚れを含んで角化して毛孔につまったものであり、これを放置することは、毛孔の目立ちのみならず、肌の種々のトラブルをひき起こす。従って、角栓を除去することが、美容上及び肌の健康上好ましい。【0003】しかしながら、通常用いられる洗顔料、メイク落しでは、角栓を充分除去することができない。一方、ピールオフタイプのパック剤は、皮膚に塗付し、乾燥後、皮膚から剥離するものであるが、これに用いる皮膜形成剤としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が用いられている。しかしながら、これら非イオン性のポリマーを主成分としたものも、取れにくい毛孔の汚れの除去には充分でなく、特に角栓の除去に関しては、ほとんど効果を示さないものであった。【0004】従って、角栓を効果的に除去することができる角栓除去剤が望まれていた。【0005】【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行った結果、塩生成基を有する合成高分子を配合した角栓除去剤が、効果的に角栓及び汚れを除去することを見出し本発明を完成した。【0006】すなわち、本発明は、(a)四級化したジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミドを単独重合して得られるもの以外のカルボキシル基、スルホン酸残基、アミノ基及びアンモニウム基から選ばれる塩生成基を有するモノマーを重合して得られる高分子化合物(但し、ポリアクリル酸又はその塩を除く)、並びに(b)水を含有する組成物を塗布したパップ剤であって、皮膚に貼付し、乾燥後、皮膚から剥離して使用する角栓除去剤を提供するものである。【0007】【発明の実施の形態】本発明で用いられる高分子化合物の塩生成基のカルボキシル基、スルホン酸残基、アミノ基、アンモニウム基は一つの化合物に2種以上含まれていてもよい。【0008】また、これらの高分子化合物は水溶性であることが美観上好ましいが、濁っていてもかまわない。【0009】かかる高分子化合物の具体例としては、下記のモノマーの1種又は2種以上を重合させたものが挙げられる。【0010】アニオン性:アクリル酸(AA)、メタクリル酸(MA)、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸モノマー又はそれらの無水物又はそれらの塩;スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)等の不飽和スルホン酸モノマー又はこれらの塩。【0011】カチオン性:ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA )、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAAm )、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMAAm)等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類;ジメチルアミノスチレン(DMASt )、ジメチルアミノメチルスチレン(DMAMSt)等のジアルキルアミノ基を有するスチレン類;4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン等のビニルピリジン類;又はこれらをハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、アルキル若しくはアリールスルホン酸又は硫酸ジアルキル等の公知の四級化剤を用いて四級化したもの。【0012】両イオン性:N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−メタクロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−カルボキシメチル)−N−メタクロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン。【0013】なお、これらの高分子化合物の塩生成基がイオン化されていない場合は、既存の酸、例えば塩酸、硫酸等の無機塩;酢酸、プロピオン酸、乳酸、コハク酸、グリコール酸等の有機酸、又は塩基、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン等の三級アミン類;アンモニア、水酸化ナトリウム等により中和等し、イオン化することが好ましい。【0014】更に、これらの高分子化合物のうち、皮膚に対する刺激の低さと、角栓除去効果の高さの両面で優れているものとしては、カチオン性のモノマーの1種又は2種以上を重合させたもの、又はこれらのモノマーと両イオン性のモノマーや塩生成基を有しない他の一般のモノマーとの共重合体、更にこれらの重合体の混合物が挙げられる。【0015】また、カチオン性のモノマーの中で好ましいものとしては、ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAAm)、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMAAm)等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類が挙げられる。【0016】また、これらの高分子化合物の分子量は、1万〜300万の範囲のものが好ましく、特に10万〜100万のものが好ましい。分子量が1万未満であると、造膜したフィルムの強度が不充分で、皮膚に対する緊張感が弱くなり、剥離時に破れ易くなり、一方300万を超えるものの製造は難しい。【0017】本発明の角栓除去剤に用いる上記高分子化合物の配合量は0.01〜70重量%、特に5〜40重量%とすることが好ましい。【0018】上記の合成高分子化合物は、溶剤に溶解せしめて使用されるが、この溶剤としては、揮発性であり、該高分子化合物を安定に溶解でき更に皮膚に安全なものであれば特に限定されず、例えば水、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)等が単独で又は2種以上組み合わせて用いられる。この溶剤の配合量は、高分子化合物、任意成分、剤型により適宜決定すればよいが、一般的には30〜99.99 重量%、特に60〜95重量%が好ましい。【0019】本発明の角栓除去剤には上記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上のポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類のエチレンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類のEO、PO付加物、ガラクトース、グルコース、フルクトース等の単糖類とそのEO、PO付加物、マルトース、ラクトース等の多糖類とそのEO、PO付加物などの多価アルコール;流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素、オリーブ油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油、牛脂等の天然油、イソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなどのエステル油、メチルシリコン、メチルフェニルシリコン等のシリコン油、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸などの油性成分; POEアルキルエーテル、 POE分岐アルキルエーテル、 POEソルビタンエステル、 POEグリセリン脂肪酸エステル、 POE硬化ヒマシ油、ソルビタンエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤;ビタミン類、消炎剤、殺菌剤、賦活剤、紫外線吸収剤などの薬剤;モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトなどの水膨潤性粘度鉱物;カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の多糖類、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等の合成高分子などの他の高分子;酸化チタン、カオリン、マイカ、セリサイト、亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポリメチルメタクリル酸、ナイロンパウダー等の高分子粉体などの顔料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。これらの成分のうち、油性成分を配合した場合、乾燥時に形成される膜の剥離強度を調節でき、皮膚に刺激を与えることなく良好に膜の剥離をすることができる。また、多価アルコールは全組成中に0.01〜50重量%配合するのが好ましい。【0020】本発明の角栓除去剤の剤型は、綿布、スフ布、テトロン、ナイロン等の織布又はプラスチックシート等に塗り、パップ剤とする。また本発明の角栓除去剤を用いて角栓を除去するには、上記パップ剤を皮膚(例えば鼻、額、あご等の角栓の存在する部分)に貼付し、乾燥後、皮膚から剥離すればよい。【0021】【発明の効果】本発明の角栓除去剤を用いると、有効に角栓が除去されるため、毛孔の目立ちが押さえられ、毛孔内を清潔に保つことができ、更に皮膚を痛めることがない。【0022】【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。【0023】実施例1表1のポリマーを用い、下記パック処方により角栓除去剤を調製した。これを洗顔後のパネラーに 0.1ml/cm2 で塗付し、25℃湿度50%で30分放置し、剥離した。これから次式により角栓除去率を求め評価した。結果を表1に示す。【0024】【数1】【0025】評価:○:角栓除去率が20%を超える△:角栓除去率が5〜20%×:角栓除去率が5%未満【0026】【0027】【表1】【0028】実施例2表2のポリマーを用い、角栓除去率及び剥離時の痛みについて評価した。評価方法:表2のポリマーを20〜30重量%水溶液にし、これを洗顔後のパネラーに0.1ml/cm2で塗布し、25℃、湿度50%で30分放置した後、剥離した。角栓除去率は実施例1と同様にして求めた。(角栓除去率)5%未満:×5〜19%:△20〜34%:○35%以上:◎(剥離時の痛み)やや痛みを感じる :+かなり痛みを感じる :++【0029】【表2】【0030】【0031】【0032】 (a)四級化したジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミドを単独重合して得られるもの以外のカルボキシル基、スルホン酸残基、アミノ基及びアンモニウム基から選ばれる塩生成基を有するモノマーを重合して得られる高分子化合物(但し、ポリアクリル酸又はその塩を除く)、並びに(b)水を含有する組成物を塗布したパップ剤であって、皮膚に貼付し、乾燥後、皮膚から剥離して使用する角栓除去剤。