「色素沈着タイプ」の茶クマの解消手順
茶クマの原因は色素沈着だと思っていませんか?
実は、茶クマには3種類のタイプがあるんです。
それぞれのタイプによって対処法が違うので、まずあなたがどちらのタイプか確認してみましょう。
- 血行不良により赤血球が滲み出ているタイプ(赤クマ)
- 角質肥厚(くすみ)タイプ
- 色素沈着(シミ)タイプ
この記事では、色素沈着タイプの茶クマ解消法についてお伝えします。
まずは、この茶クマの原因を理解し、それに対する対処法を学んでいきましょう。
「今すぐ解消法を知りたい!」という方はこちらをご覧ください。
目の下の色素沈着の原因
目の下の色素沈着の原因は、大きく分けて4つあります。
原因が高い順に…
- 紫外線
- 乾燥
- 間違ったアイメイククレンジング
- ドライアイ
目元の皮膚は他の場所に比べて、皮脂腺が少ないために乾燥しやすく、神経も過敏です。
また、メラノサイト(メラニンを作り出す細胞)の活動が盛んなため、とくに色素沈着を起こしやすい部分なのです。
紫外線が色素沈着を起こすメカニズム
肌が紫外線を浴びると、ダメージが皮膚の内部まで届かないようにするために、メラノサイト(メラニンを作る工場)に「メラニンを作って」という指令が出されます。
乾燥が色素沈着を起こすメカニズム
ターンオーバーの乱れ、加齢などが、肌のバリア機能である皮脂や天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質を減少させてしまいます。
また間違った洗顔やクレンジングにより、肌の油分(脂質や細胞間脂質)が奪われると、天然保湿因子(NMF)が流失したり、水分が蒸発しやすくなり、肌の乾燥を招きます。
肌の乾燥はバリア機能が薄まった状態(スカスカ)ですので、紫外線やアレルギーの元であるアレルゲンの影響を受けやすい状態にあります。
さらに乾燥した肌は些細な刺激にも敏感に反応し、肌荒れやかゆみを生じさせ、こすったりすることでも色素沈着を生じさせます。
間違ったアイメイククレンジングが色素沈着を起こすメカニズム
アイメイクを落とすとき、通常のクレンジングで落としていませんか?
クレンジングのたびに目の周りは真っ黒・・・という方も多いかもしれませんが、アイメイクは専用のリムーバーで落とすことがベストです。
しかし、アイメイクアイテムの基材が多岐に渡っているため、アイメイク専用リムーバーを使用しても基材との相性が合っていないことで、まつ毛に負担をかけたり、落とし残してしまったり…と過度な負担を目元に与えてしまう可能性があります。
たとえば、お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラを落とすとき、「お湯だけではマスカラが落ちないから…」といってアイメイク専用リムーバーを使うと、なかなか落ちずコットンでゴシゴシ…そうなればまぶたやまつ毛、に大きな負担をかけ、乾燥や色素沈着を招きます。
アイメイク専用リムーバーは濃いポイントメイクを落とすために作られたものなので、かなり洗浄力が強め。
基材との相性を知らずに、「アイメイク専用リムーバーだから」といって使用すると逆に、乾燥や色素沈着や目元シワを招く結果になります。
一番安心なのは、メイクアイテムと同じメーカーのリムーバーを使うこと。
自社製品を落とすために作られたものなので、効果は保証されているといってよいでしょう。
マスカラなら、リムーバーを含ませたコットンでそっとまつ毛を挟み込み、アイラインなら綿棒の先で優しくふき取る…など、目元の皮膚に刺激を与えないようにアイメイクを落としましょう。
ドライアイが色素沈着を起こすメカニズム
目が疲れたり、しょぼしょぼすることで無意識に目元を擦っていませんか?
擦ることで肌ストレスとなり色素沈着の原因となります。
またそういった症状はドライアイの始まりかも知れません。
ドライアイの原因は眼輪筋低下による瞬目不全です。
正しいまばたきが出来ていないってこと…
眼輪筋にも着目する必要があるかもしれません。
まばたきのチェックポイントは3つ!
- 目の大きさに対して下まつ毛がどのくらい動くか?
- 目頭の方向へ目の下の引き上げがあるか?
- ちゃんと閉じているか?
一度、自分のまばたきを撮って分析してみてください。
スローモーションで見ると分かりやすいでしょう。
色素沈着(シミ)には様々な原因があります。
そのため、茶クマを解消するには多角的な目元ケアが必要です。
色素沈着タイプの茶クマ解消手順
茶クマを解消させる手順は4ステップ+α
STEP1:正しいアイメイククレンジング
STEP2:正しい洗顔
STEP3:色素沈着を薄くするコスメでメラニンを排出
STEP4:UVケア
+α:眼輪筋トレーニング
STEP1:正しいアイメイククレンジング
アイメイクを落とすときは、通常のクレンジングは使わず、アイメイク専用リムーバー(アイメイクアイテムと同じメーカー)を使用した方が良いと前述しました。
ここでは、正しいアイメイクリムーバーの使い方をご紹介します。
①リムーバーをコットンにしっかり染み込ませる
少ないと摩擦が起きて肌を痛めてしまいますので、裏面もひたひたになるくらいたっぷり染み込ませます。
②まぶたの上にコットンを置いて約10秒待つ
リムーバーが入らないように目はしっかり閉じましょう。
③コットンでまつ毛をはさみ、優しく拭き取る
まつ毛を抜いてしまわないように注意しましょう。これを両目やります。(使用するコットンは片目で1枚です。)
④綿棒にリムーバーを染み込ませる
⑤コットンを2つに折って、目の下に置く
⑥綿棒とコットンを使ってマスカラを落とす
目をつぶって、④でリムーバーを染み込ませた綿棒でまつ毛に残ったマスカラを根元から毛先に向かって落とし、コットンで汚れをキャッチします。綿棒が黒くなったら新しい綿棒に変え、数回繰り返します。
⑦リムーバーを染み込ませた綿棒でアイラインを落とす
粘膜ギリギリにラインを書いている場合もここで落とします。目をささないように慎重にやりましょう。
STEP2:正しい洗顔
泡立ちの良さで洗顔料を選んでいませんか?
モコモコの泡をネットでつくる洗顔方法が、しっかり定着しました。
実は、たっぷりのモコモコ泡で洗顔することが、目元の負担になっているケースも少なくありません。
楽に泡立てらえる洗顔料には、泡を作りやすくするために、より多くの洗浄成分や洗浄力の強い成分が配合されています。
目元の皮膚は他の場所に比べて、皮脂腺が少ないために乾燥しやすく、神経も過敏です。
そのため、このような洗浄力の強い洗顔料で大量の泡をつくり、毎日しっかい洗い続けるとどうなるでしょう。
もともと乾燥しやすい肌の潤い成分がはぎとられ、肌のバリア機能が低下してしまいます。
そして、さらに乾燥や紫外線の影響を受けやすくなるのです。
おすすめの洗顔方法は「Tゾーン集中洗顔」。
泡立てた洗顔料を皮脂の多いTゾーンにのせたら、夜は顔全体にその泡を伸ばしてすすぎ、朝はすすぎながら泡を顔全体に行き渡らせるだけ。
こすり洗いをしないので目元への負担が最小限で済みます。
STEP3:色素沈着を薄くするコスメでメラニンを排出
色素沈着を薄くするには、ハイドロキノン配合化粧品がオススメです。
現在、販売されている「美白」と謳っている化粧品は、厚生労働省が一定の効果があると認めた成分を配合している「お墨付き」の製品です。
しかし、厚生労働省が効果があると認めた成分のほとんどは、シミを予防する「予防型成分」なのです。
つまり、「シミができないように予防する効果はそれなりに期待できます」と認められた製品です。
一方、ハイドロキノンは、数十年前から皮膚科で処方されている成分で、できてしまったシミを淡色化=漂白できる最強成分と言われています。
その効果はなんと、一般美白化粧品の約100倍あるそうです。
現在でも世界中で肝斑治療に使われていますが、このハイドロキノンは「予防型成分」ではないため、厚生労働省のお墨付きの美白成分ではありません。
そのためハイドロキノン入りスキンケア製品は、どんなにシミを消す効果があっても、「美白」と表示してはいけない決まりになっています。
代表的なハイドロキノン配合化粧品は、アンプルールとビーグレンです。
どちらも効果が高いと評判の化粧品で、多くのサイトで「どちらの化粧品が良いのか?」議論がなされていますが…
正直、どちらも試してみてほしいです。
使ってみないと、あなたの肌にどちらの化粧品が合うのか分かりません。
どちらも効果が高いなら、まずは”お試しキット”を使ってみて「どちらの化粧品が自分には合うのか?」一度試してみてください。
ちなみに、敏感肌の方はビーグレンの方が良いです。
関連記事:
アンプルールもビーグレンも合わないという方は、サエルを試してみてください。
サエルにはハイドロキノンが配合されていませんが、厚生労働省認可の「ビタミンC誘導体」が配合されています。
厚生労働省認可の美白成分には「シミを予防する」成分が多いですが、ビタミンC誘導体は「メラニン色素の排出作用」があります。
STEP4:UVケア
「高SPF値の日焼け止めさえ使っていれば、ファンデーションはどんなタイプでも大丈夫!」と思っていませんか?
春先や夏場など日差しの強い時にはそれだけでは不十分です。
日焼けの心配があるときには、UVカット効果のあるコスメの重ね塗りで対策していきましょう。
具体的には…
- 日焼け止めと紫外線対策ができるファンデーションを重ねたり
- 紫外線対策ができるBBクリームを使った上にフェイスパウダーを乗せたり
こうすることで、UVカット効果は確実に高まります。
ベースメイクアイテムの中で一番UVカット効果に優れていると言われているのが、粉状のファンデーションやフェイスパウダーです。
パウダーには粉状の紫外線散乱剤が配合されているものがほとんどなので、光をしっかり跳ね返してくれます。
一方、液状のリキッドファンデーションやクリームファンデーションは、紫外線を吸収する液状の吸収剤が配合されていることが多く、紫外線カット剤を肌に均一につけられるというメリットがあります。
+α:眼輪筋トレーニング
ドライアイが目元の色素沈着の原因になると、上記で説明しました。
上記にケアに加えて眼輪筋を鍛えることも必要です。
眼輪筋全体を鍛える
- 目を軽く閉じます
- ゆっくりと目をギューっと閉じていき、そのまま5秒間キープします
- 少しずつ目の力を抜いていきます
- 今度は眉を上げて目をパッと開きます
- 5秒間キープしてから、ゆっくりと自然な状態に戻します
上まぶた部分を鍛える
- 人差し指を眉の上に置いて固定します
- そのまま眉をゆっくりと上げていきます
- 人差し指は上がってくる眉を下に押さえるようにして動かしません
- 上まぶたが伸びるところで5秒間キープします
- ゆっくりと元に戻します
下まぶた部分を鍛える
- 口を「お」の形にして鼻の下を伸ばします
- そのまま目線を上に向けて目の下を伸ばしていきます
- 下まぶたを引き上げるようにして、まぶしい表情をつくって5秒間キープします
- ゆっくりと元に戻します
また、目尻から口元に伸びている「大頬骨筋」や「小頬骨筋」という2つの頬の筋肉を鍛えると頬全体が上がります。目の下のたるみが気になる方は、頬のたるみも一緒に改善すると効果的です。
終わりに
上記で紹介した「色素沈着タイプの茶クマ解消手順」を見て、「あれ?」って思いませんでした?
コスメを使う順番が少し違うんですね。
通常は…
- アイメイククレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
の順で行うことが多いと思いますが、
「化粧水の前に美容液を使うこと」
実はこれがポイントです。
洗顔後は必ず化粧水をつけるべきと思っているかもしれませんが、実はそれは間違い。
洗顔後、最初に付けるコスメが一番肌に塗れるので、そのとき肌が必要としているものを優先してつける方が良いです。
なかなか茶クマが薄くならない…そう思っているならつける順番も考慮してみてください。
実は上記で紹介したハイドロキノン配合のアンプルールはこの順番。
だから効果が高いのかもしれませんね(*^_^*)
そういった意味でも私は、色素沈着タイプの茶クマを薄くするにはアンプルールをおすすめしています。
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