乾燥肌さんのスキンケアとして浸透しつつあるブースター(導入液)。
最近ではドラッグストアなどでもブースター効果のあるスキンケア用品を見かけることが多くなってきました。
しかし、興味はあるけどブースターの正しい使用法を知らない方も多いのではないでしょうか。
そんなブースターの基礎知識から正しい使い方まで詳しくご説明します。
ブースターをプラスして乾燥肌を改善しよう
洗顔後は化粧水や乳液を使用して丁寧にスキンケアをしているのにも関わらず乾燥肌が改善されない、という場合は、洗顔後のスキンケアが皮膚のすみずみまで浸透していないことが原因のひとつに挙げられます。
乾燥が進んだ肌は、皮膚が硬く柔軟性がないため化粧水や乳液が皮膚の奥まで浸透しにくい状態になっています。
どんなにたっぷりと化粧水を使用したり、美容成分がたくさん配合された乳液を使っていても、美容成分が皮膚のすみずみまで浸透していなければ、保湿効果や美容効果を感じることはできません。
そこで、おすすめしたいのが導入効果のある「ブースター」を毎日のスキンケアに加えることです。
乾いた肌に化粧水がぐんぐん浸透!ブースターの効果
ブースター(導入液)とは、肌への導入効果がある美容液や化粧水のことをいいます。
導入効果とは「本題に入る前の始まりの部分」や「準備段階」という意味で、ブースターは洗顔直後の肌に使用することで肌を整え、その後に使用する化粧水や乳液などの浸透率を上げることを目的としたスキンケア化粧品です。
乾燥した肌の表面が、健康な肌に比べるとカサカサして硬くごわごわとしているのは、「角質層」の水分量が不足しているからなのです。
角質層とは、外部の刺激や雑菌から肌を守るバリア機能や、肌内部に貯めこまれた水分の蒸発を防ぐ保湿機能をもつ肌の表面を覆う薄い層です。
十分に水分を含んだ角質層は滑らかで柔軟性があり、角質層の奥まで水分が浸透しやすいのですが、水分が不足して乾燥している角質層は、柔軟性が失われ硬くなり、水分を吸収しにくくなります。
乾燥してカチコチのスポンジは水分が吸収されるまでに時間がかかりますが、適度に水分を含み柔らかく柔軟性のあるスポンジは水分がすっと浸透していきますよね。
ブースターは、乾燥によって硬くなった角質に潤いを与え柔らかくし、水分が角質層の奥まで浸透しやすい状態に整える効果を持ちます。
ブースターを使用して角質を柔らかくしておくことで、その後のスキンケアが角質層の奥までスムーズに浸透するようになるのです。
ブースターによる4つの導入効果
ブースターの基本的な効果は、洗顔後の肌を柔らかくし化粧水を浸透しやすくすることですが、アイテムによって洗顔後の肌を柔らかくする方法や導入効果はさまざまです。
ph(ペーハー)をコントロールし肌を弱アルカリ性に
多くのブースターには肌のph(ペーハー)をコントロールする作用があります。
phとは、酸とアルカリの度合いを表すための単位で、phが示す0~14の数字によってアルカリ性や中性、酸性を見分けることができます。
私たちの肌を覆う角質層は、通常pH4.5~5.5に保たれた弱酸性ですが、ブースターを塗布することで角質層は一時的にpH7以上の弱アルカリ性に傾きます。
アルカリ性に傾いた肌は、アルカリを中和する能力によって肌の保湿成分となる酸性物質を多く分泌させながら、弱酸性に戻ろうとします。
また、同時に皮膚の細胞が生まれ変わろうとする代謝が活発になり、化粧水や乳液が角質層のすみずみまで吸収されやすくなるのです。
油分を与える
乾燥によって乾いて硬くなってしまった角質層は、水分を上手に吸収できないため、いくらたっぷりの化粧水をつけても肌の奥まで浸透させることができません。
しかしブースターに配合されている油分は、乾燥によって硬くなってしまった角質層にもなじみやすく、角質層を柔らかくほぐすことができます。
油分によって角質層を柔らかくしておくことで、化粧水や乳液が角質層の奥まで浸透しやすくなります。
水分の通り道をつくる
肌細胞の隙間には水分だけが通過できる「アクアポリン」という水の通り道があります。
アクアポリンを通って水分が角質層へ浸透していくことで、角質層がうるおいで満たされ健康な肌を維持することができます。
しかし、加齢や肌環境の悪化によりアクアポリンが減少をすると、化粧水などの水分は角質層の内部までスムーズに浸透することができません。
そこで、ブースターの成分にアクアポリンの生成効果が高いアマチャヅルエキスやザクロ果実エキスを配合し、アクアポリンを増やしながら活性化させることで、角質層のすみずみまで水分を浸透させます。
不要な角質を除去する
肌のゴワつきやカサつきの原因となる古い角質が溜まっていることで、化粧水や乳液の浸透が妨げられていることがあります。
化粧水を使用する前に古い角質を取り除くことで角質層に柔軟性を取り戻し、化粧水の浸透率を高めます。
一般的な美容液とブースターの違い
ブースターは導入美容液や先行美容液といわれることもありますが、一般的なスキンケアに使う美容液とは用途も役割も異なります。
一般的な美容液は、化粧水や乳液によるスキンケアでは足りない成分を補うための「特別なケア」や「ポイントケア」として使用されます。
例えば、シミやニキビ跡が気になる場合は美白美容液※を足す、たるみが気になる場合はリフトアップ美容液を加える、など特に気になる部分を集中的にケアするために使用されます。
しかし導入美容液は、化粧水や乳液などを肌の奥へと浸透させるための土台作りを目的としたアイテムです。
一般的な美容液のように足りない成分を与えるのではなく、今までのスキンケア効果を高めるために使用されます。
(※)本記事内での「美白」は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの原因を防ぐ」ことです。
ブースターの使用方法と注意
ブースターの効果を最大限発揮させるため、正しい使用方法と使用時の注意を確認しましょう。
ブースターの使用方法
丁寧に洗顔をした後、ブースターを適量手に取り、手のひらで肌へ優しく押し込むようになじませます。
手のひらで叩くようなつけ方やすり込むようなつけ方は肌を傷つける原因になるのでやめましょう。
ブースターは、化粧水や乳液など基礎化粧品をつける前に使用しなければ正しい効果を感じることはできないため、かならず洗顔直後の肌に使用してください。
また、正しく使用するためにいくつかの注意を守る必要があります。
洗顔後のケアをブースターだけで終わらせない
ブースターはいつものお手入れにプラスすることで、洗顔後に行うスキンケアの浸透率を高めるためのアイテムです。
いくら保湿成分がたくさん配合されているブースターでも、保湿を目的として作られているアイテムではないため保湿効果に持続性はありません。
ブースターを使用した後は、必ず化粧水や乳液、クリームなどを使って十分に肌を保湿する必要があります。
洗顔後の肌にブースターをなじませた後は、たっぷりの化粧水で角質層をうるおいで満たし、乳液やクリームなどで蓋をして水分をしっかり閉じ込めましょう。
適量を守って使用する
ブースターの使用量はきちんと各メーカーによって定められた適量を守りましょう。
メーカーによって定められた適量は、安全に一番高い効果を感じることができる量です。
肌の乾燥がひどいからといって、一度に適量を超えたブースターを使用することは肌への負担や刺激となってしまい、肌トラブルの原因になります。
また、反対にブースターの使用量が少なすぎると導入効果を感じにくいだけでなく、摩擦で肌を傷つけるなど肌へのダメージとなってしまうので使用量は必ず守るようにしてください。
【肌質別おすすめ!】ブースターの種類と特徴
ブースターにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や使用感が異なるため、どんなブースターを使用したらいいのかわからない…なんて方も多いのではないでしょうか。
そこで、主なブースターの種類と人気のアイテムをタイプ別に合わせてご紹介します。
乾燥肌におすすめ!オイルタイプのブースター
肌のカサつきや乾燥肌が気になる場合は、保湿力と浸透力に優れた「オイルタイプ」のブースターがおすすめです。
オイルタイプのブースターには、保湿成分だけではなく、いろいろな美容成分が配合されているアイテムが多いので美肌ケアにも効果的です。
メルヴィータ ビオオイル アルガンオイル
メルヴィータが販売しているビオオイルのアルガンオイルは高い貯水力を持つアルガンツリーから抽出された保湿力抜群の天然美容オイルです。
アルガンオイルには、肌への浸透性に優れたリノール酸がたくさん配合されているため、乾燥して硬くなった洗顔後の肌にもスーッとなじみます。
角質層の隙間を素早くオイルで満たしながら化粧水が浸透しやすい柔らかな肌へと整えます。
さらに、肌にハリと弾力を与えるオレイン酸、肌のキメを整えるステロールといった美肌成分も豊富に含まれています。
ルミーチェ 美白オイルエッセンス
ルミーチェ 美白オイルエッセンスは、保湿効果のあるホホバオイルと新陳代謝(細胞の生まれ変わり)を活発にする効果のあるスクワランを主原料とした、保湿力と美容効果の高いオイルタイプのブースターです。
乾燥肌や敏感肌のようなデリケートな肌のことを考え、合成香料や合成着色料、鉱山油やシリコンなど肌への刺激となるような成分は配合されていません。
オイル美容液なのにさらっとした質感でべたつきが少なく、乾燥して硬くなった角質層のすみずみまで浸透しその後のスキンスケアを受け入れやすい状態に整えます。
敏感肌におすすめ!ミルクタイプのブースター
敏感肌は、肌のバリア機能が激しく低下しとてもデリケートになっているため、オイル成分が刺激となり肌荒れの原因になることがあります。
そこで敏感肌の方には、オイルの配合量が少ない「ミルクタイプ」がおすすめです。
アテニア ブーストミルク エッセンス
アテニア ブーストミルク エッセンスは、乾燥で硬くなった角質に働きかけ、角質層を柔らかくほぐしながら肌をうるおいで満たし、水分の浸透しやすい環境を作ります。
合成香料不使用、無鉱物油、パラベンフリー、アルコールフリーで肌への負担をなるべく軽減させています。
べたつきの少ないミルクタイプで肌になじみやすく、刺激の少ない弱酸性のブースターです。
脂性肌におすすめ!ふき取り化粧水タイプのブースター
毛穴の汚れが気になる方や脂質肌の方は、ふき取りタイプの「ふき取り化粧水」がおすすめです。
肌がごわつく原因となる古くなった角質や、毛穴の汚れ、余分な皮脂をふき取ることで取り除き、滑らかで柔らかい肌へと整えます。
コットンによるふき取りが肌へのダメージとなる場合があるので、乾燥肌や敏感肌には適していません。
TSUDA SETSUKO ブースターコンディショナー
TSUDA SETSUKO ブースターコンディショナーは、コットンに浸して使用する、ふき取りタイプの導入化粧水です。
化粧水や乳液の浸透力を高める「導入効果」と、肌へ蓄積された古い角質や毛穴の汚れをふき取り肌のごわつきやくすみを改善する「角質ケア、毛穴ケア」さらに肌を清潔に保つ「洗浄」がこれ一つで完了します。
ふき取った後は角質層が柔らかくなめらかになり、化粧水や乳液など基礎化粧品が浸透しやすくなるためスキンケア効果が高まり化粧ノリもぐんと良くなります。
まとめ
ブースターは、洗顔直後の肌に使用することで、洗顔後に行うスキンケアの浸透率を高める導入効果をもつアイテムのことをいいます。
乾燥によって硬くなった角質層にうるおいと柔軟性を与え、化粧水や乳液の浸透をスムーズにすることでスキンケアによる効果を高めます。
ブースターは、一般的な美容液と混同されることもあるのですが、全くの別物です。
肌質や肌の状態によって適するブースターが異なるため、ブースターの種類をよく確認し自分にピッタリのアイテムを選ぶようにしましょう。
毎日のお手入れを頑張っていてもなかなか乾燥肌をできない…そんな方は、いつものケアにブースターを取り入れてみてください。