ハイドロキノンの使い方、13のコツを徹底解説

ハイドロキノンの正しい使い方を知っていますか?刺激の強い成分ですので間違った使い方をすると、肌トラブルを起こす可能性があります。特徴を知って正しい使い方をしていないと、せっかくの効果的も得れていない可能性もあります。そこで、使用するうえでの多くの注意事項やコツを詳しくお伝えしていきます。


ハイドロキノンの正しい使い方と注意点

ハイドロキノンは、アメリカでは最もポピュラーな美容成分なのですが、日本ではシミ治療として皮膚科でのみ処方が許され、医師の許可がないと使用できない成分でした。ようやく日本でも2001年の薬機法(旧:薬事法)緩和によって、厚生労働省がハイドロキノンの使用を許可しました。

薬用美白成分の中でも、ずば抜けて効果が高いといわれているのがハイドロキノンです。今ではハイドロキノン配合の化粧品は手軽に買えるのですが、たくさんの注意すべきポイントがあります

ハイドロキノンの2つの美白作用

実は、シミの大敵となるメラニンは、肌を刺激から守るという大切な役目を果たしています。メラノサイト中に存在する「チロシナーゼ」という酵素が、メラニンを黒色に変化させるのですが、ターンオーバーによって正常に排出されていれば沈着を起こすこともありません。

ところが、加齢や生活習慣の乱れでターンオーバーが乱れたり、紫外線のダメージでメラニンの生成量が過剰になっていると、排出しきれずにそのまま沈着してシミになってしまいます。ハイドロキノンには、このシミの原因であるメラニンの生成を妨げ減少させる作用と、シミを薄くする効果が期待されています。

シミの元「メラニン」ができるのを妨げるメカニズム

皮膚の基底層には色素細胞のメラサイトがあり、紫外線などの刺激が加わると肌の防御反応としてメラニンが作られます。ハイドロキノンは、このメラサイトに直接働きかけてメラニンの量産を抑える効果が期待されています。

そのうえメラニンを生成する酵素チロジナーゼの働きを抑制してメラニン色素の量産をおさえる効果も期待できます。

できたしまった「メラニン」の色を薄くするメカニズム

ハイドロキノンの最大の特徴はシミの予防だけでなく、できてしまったシミにも効果が期待できるということです。人間の細胞は活性酸素の働きによって酸化していきます。ハイドロキノンは酸化されて黒褐色になったメラニンを、還元作用により無色の状態へと戻していくことができます。

ハイドロキノンの使い方のポイント

ハイドロキノンは効果が高い反面、酸化すると刺激性が強くなるという問題を抱えています。そのためハイドロキノンの性質を理解して、適切な使用方法を守らなければ肌トラブルを起こして大変なことになってきます。正しく使用するために、ハイドロキノンの性質と注意するポイントをお伝えします。

必ずパッチテストで肌との相性を確認する

効果が高い分、配合濃度に関係なく肌への刺激も大きい成分です。強いアレルギー反応を示す人もいるので、使用を始める前に必ずパッチテストを行いましょう。

パッチテストの方法は絆創膏にハイドロキノンクリームを塗り、二の腕など皮膚の薄い部分に張って24時間程度放置します。赤みや炎症など肌に異常が起きなければ使用しても問題ないといえます。

なるべく夜に使う

現在販売されているハイドロキノンの使用回数は、1日に多くても2回朝と夜の洗顔後にというのが主流です。ハイドロキノンを塗布してしまうと、肌は紫外線にとても弱くなってしまうので紫外線を避けての夜のみの使用をお勧めします。

目の周りには使わない

目の周りや口回りは皮膚が薄いため、赤みなどが出やすい場所です。特に、目の周りには塗らないようにしましょう。

洗顔後スグには使わない

ハイドロキノンは皮膚への浸透力が高い成分です。洗顔直後は角質層が水分を多く含んでいるため、薬剤の浸透性がよくなり効き過ぎることがあります。そのため、洗顔後20分程度たってから塗ることをお勧めめします。もし20分以上待てない場合は、化粧水や乳液等を塗った上から重ね塗りするようにしましょう。

顔全体には使わない

刺激が強いので厚く塗りすぎないように、必ずシミが気になる部分にのみ塗りましょう。肌があまり強くない人は、濃度の低いタイプから使用していくことをお勧めします。

綿棒などで塗るのがおすすめ

シミができていない部分にハイドロキノンが付着すると、白班ができるなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあるので、シミのみにピンポイントで塗れるよう綿棒などを使って塗るのがお勧めです。

紫外線対策を充分に行う

ハイドロキノンは紫外線を浴びるとシミを濃くする性質がある成分です。ハイドロキノンを使用すると肌のバリア機能が低下するため、肌が敏感になり紫外線に対して無防備になっています。皮膚が過敏になっているところへ紫外線を浴びると、かえってシミの症状が悪くなってしまう可能性があるので紫外線防御は絶対必要になります。

外出時の紫外線対策は普段より念入りにする必要がありますが、室内でも紫外線は入ってきますので、紫外線対策は必ず行なうようにしましょう。日焼け止めはなるべく刺激の少ないもので、最低でもSPF20以上の日焼け止めをお勧めします。また日焼け止めは汗によって流れてしまうので、できれば2〜3時間おきに塗り直すのがベストです。

必ず冷蔵庫で保管する

不安定で特に光と熱に弱い成分のため冷暗所での保管が原則です。自宅で保管するには、25度以下の冷蔵庫で保管することをお勧めします。

使用期限を守る

ハイドロキノンは非常に酸化しやすい成分なので、開封直後から劣化が進んでいきます。酸化したものでは、思うような効果を得ることはできない可能性が高いので使用期限は必ず守りましょう。もし、使用期限を過ぎたものや茶色く変色したものを使用した場合は、肌に炎症を生じることもあるので使わないようにしましょう。

ハイドロキノン配合率が高い場合は医師の指示を受ける

含有率が4%以下であれば心配は不要ですが、それ以上のものを使用する場合は肌に大きな負担を与えかねませんので、メーカーの指示通りの使用方法を守ることが大切です。皮膚科やクリニックでの処方の場合には、医師の指導を必ず守りましょう。

妊娠中は使用しない

ハイドロキノンが配合された化粧品を使用する分には、母子ともに特に影響はありません。ただし、赤ちゃんと接触する可能性がある部分に使用するのは危険です。妊娠中や妊娠後は体質が変わったり敏感な状態になっていることが多いため、医師に相談してから使用することをお勧めします。

シミが薄くなったら使用を中止する

ハイドロキノンは刺激が強いため、長期間同じところに使用し続けると肌が弱くなってしまう可能性があります。たとえ濃度の低いハイドロキノンでも同じ部分に使用し続けていると、肌に白斑を生じる可能性があります。2・3か月ごとに1度使用を中断して、1か月ほど間隔をおいてからまた再開するようにしましょう。

このようにハイドロキノンには、多くの注意事項があります。満足のいく効果を得るには正しく使用するということが何よりも重要です。使用上の注意をよく読んでから使用するようにしましょう。

ハイドロキノンを塗る具体的な手順

【手順】
①洗顔・クレンジングをして肌の余計な汚れを取り除きます。
            ⇩
②刺激の少ない化粧水で保湿して肌を整えます。
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③シミにハイドロキノンを薄く塗ります。
            ⇩
日中に塗布した場合はしっかりと紫外線対策をします

ハイドロキノンで改善できるシミ・できないシミ

シミの種類によっては、すぐ効果が実感出来るものもあれば数ヶ月かかるものもあります。 自分のシミの種類と進行度をしっかりと把握しておく必要があります。

ハイドロキノンで改善できるシミ

ハイドロキノンの効果が期待できるのは、皮膚の浅い部分(基底層〜表皮)に沈着にできてしまったものだけです。肌の奥深く(真皮)にまで及んだ色素沈着には効果を期待することができません。改善が期待できるシミは以下のとおりです。

●老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)・・・最も一般的な紫外線によってできるシミ
紫外線をよく浴びる場所にできるため、日光黒子(にっこうこくし)と呼ばれることあります。

●雀卵斑(じゃくらんはん)・・・そばかすとも呼ばれる細かく散ったようなシミ
遺伝的要素が強いため子供にも現れることもあり、紫外線によって数が増えたり色が濃くなってきます。遺伝的要因が原因のシミなので、消えるということはありませんが薄くなる可能性はあります。

●肝斑(かんぱん)・・・30〜40代の女性に多い両頬に左右対称に現れるシミ
女性ホルモンの乱れと肌をこする刺激が原因といわれていますが、原因がはっきりとしていないため効果が期待できないこともあります。

●炎症後色素沈着・・・ニキビや傷、アレルギー性皮膚炎など肌の炎症が治った後に残るシミ

ハイドロキノンでは改善できないシミ

ハイドロキノンのシミ改善効果が期待できるのは、基本的に肌の表面に出来たものです。アザの色素は肌の深い部分にあるため効果は期待できません

●脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)・・・加齢や紫外線などによって生じるイボのようなシミ
老人性いぼとも呼ばれ、30代以降の男女に起こり高齢者には良く見られます。 シミになっている皮膚が盛り上がってできるいぼで、特に日光をあびやすい顔面や前胸部、手背にできやすいものです。

●遅発性太田母斑(ちはつせいおおたぼはん)・・・お年寄りにできる青みがかったシミ
両頬、おでこ、目の下などに出るアザのようなシミです。


●太田母斑(おおたぼはん)・・・褐青色から灰青色調のアザのようなシミ
目のまわりを中心に、頬・額・鼻にメラニンが原因となってできるあざで、通常は顔の片側にできますが、両側の場合もあります。

肌の奥に出来たシミには、皮膚科でレーザー治療などを受けることで改善する場合もあるので病院を受診してみるのも良いでしょう。

ハイドロキノンを正しく使って得る美白効果

シミの原因は紫外線以外にも、ストレスやホルモンバランスの乱れ、ビタミン不足などさまざまな要因がからみ合っています。生活習慣の改善も含めた総合的なケアを行うことで、ハイドロキノンの効果がより高まる期待ができるはずです。また、ハイドロキノンを使用する際には、使い方を誤ると皮膚に大変なダメージをもたらす成分だということをしっかりと認識したうえで、使用上の注意をきちんと把握してから使用するようにしましょう。

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