驚異!! 次世代ワキガ多汗症治療法
傷あとが残らないローラークランプ法
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| 驚異!! 次世代ワキガ多汗症治療法 | |
| 真崎信行(共立美容外科医院長/日本美容外科医師会常任理事) | |
| 冬青社(イルカBOOKS) | |
| ISBN4-88773-025-X | |
| 2004/12/10 | |
| ¥1429 | |
| 目次 | |
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内容
- ワキガで悩む人で同時に多汗症を持っているケースはなんと六〇パーセントにも上り、二つは切っても切り離せない問題だと考えられています。[P.25]
- 汗が多くなると皮膚の表面が酸性からアルカリ性に変化します。[P.29]
- 女性では毛が多いだけでなく、毛が太めで一つ一つの毛穴から二本の毛が生えている割合の多い人にアポクリン汗腺が多くみられます。男性の場合ですと逆に、猫毛のような細くサラッとした欧米人のようなワキ毛の人に、アポクリン腺が多いようです。[P.39]
- 乳輪の周囲の毛が多かったり、乳輪部にブツブツした膨らみが多いかどうかも参考になります。[P.40]
- 「しっかり化粧したはずなのに、すぐにテカテカと顔が光ってしまう」そんな声をよく耳にします。近年、ワキガの人が増えているように脂性を訴える人が増加しているのです。[P.41]
- ビタミンEは、ワキガ臭のもとである過酸化脂質の発生を抑制するとされています。[P.45]
- 狩猟民族で肉食の民族は、アポクリン汗腺の退化のスピードが遅かったのではないかといわれています。[P.45]
- 生まれたばかりの赤ちゃんには人種を問わず、アポクリン汗腺が全身にあります。[P.45]
- お酒やタバコのような刺激物は汗腺の活動をうながします。[P.47]
- 「防己黄嗜湯(ぼういおうぎとう)」という内服薬はワキガ、多汗の両方に効果があるといわれています。また「紫雲膏」という軟膏は、ワキガに効くとされています。[P.70]
- レシチンをたくさん摂ると界面活性物質を補え、良い汗につながります。[P.74]
- ハッキリいいますとワキガの友好的な手術を受けた場合、あまりワキの毛は残らない覚悟をしておくべきでしょう。男性の場合、ワキの毛が女性より皮膚の浅い部分に生えている場合が多いので、女性に比べてワキの毛は比較的残りやすいといえます。しかしそれには個人差がありますし、産毛程度にしかワキの毛が残らない場合もあります。ワキの毛を残してワキガ治療を行うことは不可能なのです。[P.103]
- ボトックス=多汗治療の救世主[P.111]
- 最近ではワキガの相談にみえる方は低年齢化傾向にあります。[P.117]
- 手術を受ける人の中には高齢の人も少なくないのです。[P.118]
- ワキガが発生したり、悪化するのは1、2月と6月に集中しています。[P.120]
- ワキガ、多汗症で悩む人の多くは、現代の清潔志向、消臭志向が生み出した「臭いが気になる症候群」であることが多いのです。[P.121]
- 確実で信用できる選択の方法が一つだけあります。それはそのクリニックが「日本美容外科医師会認定医療機関」かどうかです。[P.147]
シェリーのアポクリン汗腺実験[P.20]
一九五三年にシェリーという学者が唱えた説ですが、
彼はアポクリン汗腺から分泌された汗に、次のような実験を行いました。
- 分泌直後のアポクリン汗を試験管に入れて二時間放置しておいたら、強いワキガ臭を発した。
- 試験管をあらかじめ殺菌しておくか、あるいは制菌剤を加えておくと、ワキガ臭は発生しなかった。
このことからアポクリン汗は体外に排出されたあと、
細菌と接触することによって、独特のワキガ臭を作り出すことがわかりました。
ワキガ体質の耳垢は湿っている[P.36-37]
ウェットタイプの耳アカの人はアポクリン汗腺が活発に動いていると考えられ、
結果としてほぼ一〇〇パーセント、ワキガの可能性があります。
アポクリン汗腺は特定の部位にしか存在しませんので、
耳アカがワキガ診断の重要なポイントとなっているのです。
また、アポクリン汗腺は必ず毛根につくため、
耳の外耳道に毛がたくさん生えている人は、それだけアポクリン汗腺が多い人といえるでしょう。
欧米人は約八〇%がこのウェットタイプで、多くの人がワキガを患っています。
日本人においては約二〇パーセントと少なく、それだけワキガの人も少ないのです。
欧米を旅行しても耳カキを売っているのをみかけないのは、
ウェットタイプの人の耳掃除に耳カキは向かず、綿棒が適しているからです。
一方、日本ではどこの温泉地でも耳カキを売っています。
脇臭に効くアロマセラピー[P.72]
発汗作用のあるレモンバーム。
抗菌、清浄作用のあるペパーミント、セージ、タイム、ユーカリ。
デオドランド作用のあるラベンダー、ローズマリー、セージ、タイム、ユーカリ。
これらの葉やオイルなどをお風呂に入れアロマバスにするのはワキガ、多汗症治療に効果的です。
ナンテン療法[P.73]
ナンテンの葉を、よく洗って水気をとり、スジを取り除いて一枚ずつ陰干し、
カラカラになったらすり鉢で粉末にします。それを濡らした手のひらに適量取り、
ワキにそのまま擦り込む方法が記録されています。
このナンテン療法は青酸配糖が含まれていることから、
ニキビや切り傷、唇の割れなどにも効果があるようです。
PMR法(シュレッダー法)[P.89-90]
PMR法は吸引法を応用した手術法です。
ワキに数ミリの穴をあけ、まず始めに吸引法の要領で汗腺組織を吸い出します。
しかしこれだけでは従来の吸引法のように取り残しが起こってしまいますので、
次に特殊な四ミリの程度のカニューレを皮下に挿入します。
これで細部までの汗腺組織を取り除いていくのです。
このカニューレの先は電気髭剃りの要領に似た仕組みになっており、汗腺類を除去する際、
皮膚組織を傷つけることなく出血を最小限に抑えられる仕組みになっています。
共立式ローラークランプ法[P.94-97]
共立式ローラークランプ法は脂肪吸引を進化させた手術法で、
美容外科として長い間、脂肪吸引に携わり「脂肪吸引クリニック」
とまでいわれるようになった共立美容外科の技術を持ってこそできた方法です。
一九九七年に共立美容外科で開発されたこのローラークランプ法はその後、
数々の学会で紹介されました。
一九九九年、九月にはフランスの学会でも発表され、高い評価を受けました。
今では海外でも数多くのクリニックで使用されています。また現在、特許出願中です。
<中略>
今までの吸引法では、取り残しが生じてしまうというデメリットがありました。
ではなぜ取り残しが生じるかといいますと、今までの吸引法は皮膚表面近くに存在する汗腺類を、
挿入した吸引棒で、ただ吸い取ろうとするだけのものだったからです。
しかし、弾力のある皮膚組織の中を皮膚表面近くまで吸引を行おうとしても、
それには限界がありました。皮膚組織は生きた細胞からできているので
動いてしまい、吸引棒を思うように操作できませんでした。
つまり吸引棒を深く入れようとすれば、まわりの組織も一緒に動いてしまうため、
微妙な位置までそれを到達させるのが至難の業だったのです。
ですから皮膚組織が動かないように押さえなければ吸引棒は上手く、
そしてスムーズには働くことができないというわけです。
そこで共立式ローラークランプ法ではローラーで皮膚を
上から押さえながら吸引する方法を考え出しました。
上から押さえる(クランプする)ことで、
吸引棒の穴に汗腺類を確実に押し込めることが可能になったのです。
この手法ですと深い分層植皮レベルまでローラークランプが達することができ、
アポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺を根こそぎ除去することができるようになりました。
分層植皮レベルまでしっかり汗腺除去できないと汗腺類は再生され、
臭いが戻って再発してしまうのです。
組織循環[P.104]
どんなに粗悪なダメなワキガ、多汗症治療の手術を受けても、
手術直後は臭いや黄ばみ、汗は一時的におさまります。
だいたい一、二ヵ月はその効果が持続するでしょう。
それは手術を施すことによって、その部分の皮膚が硬くなり、
皮膚内の組織循環が一時的にとまることから起こるものです。
しかしこれはあくまで一時的なものでしかありません。
本当の効果は皮膚組織が柔らかく戻る約三~六ヵ月後に判明します。
そのころになっても汗や臭い、洋服に黄ばみが起こらないことを確認し、
初めてワキガ、多汗症治療は成功したといえるのです。
KBシース[P.106-107]
まったく残らない傷跡の秘密は
「KBシース」と呼ばれる傷跡保護器具の使用にあります。
カニューレ挿入部分に、傷跡保護器具(KBシース)をかぶせます。
これは吸引時の摩擦から皮膚を守るためのプロテクター、つまり「さや」のことです。
吸引の際、吸入棒は往復運動を繰り返します。
ですから従来の方法では、
その摩擦で挿入口がかなりのダメージをうけ傷跡が大きく目立ってしまいました。
そこで共立式ローラークランプ法では、
このKBシースというテフロンの「さや」を使用しています。
KBシースを吸引口に装着し、吸引棒が直接、触れるのを防ぎます。
その結果、傷は吸引棒を装着するのに必要な数ミリのみですみ、
傷跡が目立つこともなくなりました。
その効能は海外でも定評があり、日本はもちろん、
アメリカ、ヨーロッパでも特許を取得しました。
「KB」とは「キョーリツバイオテクノロジー」のことで、
この頭文字を取ってKBシースと命名されました。
つまりこの傷跡保護器具は、唯一、共立美容外科でのみ使用できるのです。
バッファ麻酔[P.108]
共立式ローラークランプ法ではバッファ麻酔を用いています。
これは手術を行う部分に直接注射する部分麻酔です。
その中には数種類の液体が入っており、以下のような効果があります。
- 生理的食塩水…………手術部分を安全に膨らませ、汗腺類を取りやすくする
- 血管収縮剤……………出血を最小限におさえる
- 麻酔薬…………………痛みを抑えるための局所麻酔
- 重炭酸ナトリウム……体液と同ペーハーに近づけ注入時の痛みをなくす
皆さんが注射をした際に「痛い」と感じるのはその液体の酸性度が関係しています。
つまり注入する液体の酸性度が高ければ高いほど人間は痛みを感じるのです。
バッファ麻酔は人間の体液と同ペーハーに近づけた液体に、
手術に必要な効能をすべて取り入れています。
ワキガ伝染説[P.119]
ワキガは伝染しません。しかし臭いはうつります。
服や髪などに恋人や家族の臭いがうつることは十分に考えられます。
そのため、ワキガは感染する、といった間違った情報が流れたのかもしれません。
脱毛後多汗症[P.144]
文字通り、エステディックサロンなどで脱毛をしたあとに起こる多汗症のことをいいます。
実際のところ、この症状で悩む人は多くても、その原因はまったくわかっていません。
脱毛が汗腺を刺激して、エクリン汗腺の活動を活発にするのではないか、
という説もありますが、医学的に証明されたわけではありません。
それよりむしろ考えられるのは、脱毛という行為によって、ワキの下に意識が集中し、
そのことによって引き起こした精神的多汗症ではないか、ということです。