頭部に発生する、エンドウマメ大からクルミ大の、白色か灰白色円形の発疹(ほっしん)です。ひっかくと白い粉が落ちますが、毛を抜いてみると、毛髪のまわりには白いおおいがついています。糸状菌が毛の中に入り込むと、毛はもろくなり、折れやすくなりますから、その部分では毛が薄くなっています。しらくもはかゆみがありなかなか治りません。
大人には発生しませんが、それは大人の皮脂中に殺菌性の不飽和脂肪酸が多いためといわれます。
しらくもはうつりやすく、レスリングや相撲で頭をすり合わせるとか、患者の帽子をかぶるとうつります。最近は飼育しているペットからうつることも少なくないので、注意が必要です。
[治療]
1.頭髪は短く刈ります。
2.抗白癬菌製剤を外用します。
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子どもの顔にできる、まるい白い粉をふいたような斑点で、表面はカサカサしています。大きさは、エンドウマメ大からクルミ大ぐらいまでです。ほとんどかゆみはありませんが、なかなかがんこな病気です。
しらくもをもっている子どもに多いことから、古くは白癬の一つと考えられていましたが、糸状菌を見つけることができないので、いまでは白癬とは考えられていません。
[治療]
顔を毎日きれいに洗うこと。そのあと5%サリチル酸軟膏(なんこう)、親水軟膏、ビタミンA軟膏を使います。
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はじめに、米半粒大の小さな水ぶくれをもった赤い丘疹(きゅうしん)ができ、だんだんまわりに向かってひろがっていき、同じ大きさの丘疹が円の周囲に並びます。同時に、中心は自然に治っていくので、全体としては輪状になっています。もっとひろがると、隣どうしの発疹(ほっしん)が融合して数珠(じゅず)状となります。また、輪の中心に新しい丘疹ができて、同じようにひろがっていくと、年輪状に同心性の輪をつくるようになります。強いかゆみがあります。この型の白癬は、うぶ毛のある全身どこにでもできます。
イヌ、ネコなどペットからも人間に感染しますので、十分な注意が必要です。
[治療]
皮膚を清潔にして、入浴や水仕事の後、汗をかいたときなど、湿気をよくとって乾燥させます。抗白癬薬(みずむしの薬)を1日、1~2回塗ると、わりあい早く治ります。
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ぜにたむしとほぼ同じですが、次の点に注意しなければなりません。
1.股(また)の間、肛門のまわり、しり、わきの下、下腹部など、からだの屈曲面に発生しやすいものです。
2.この部位は発汗しやすく、絶えずジメジメしています。そのうえ、摩擦を受けやすいため、ぜにたむしと違って中心部は完全に治らず、長く湿疹(しっしん)様の変化が残っています。
3.中心部には、茶色の色素沈着が目立ちます。湿疹と違い、境界が明確で、まわりには小さな丘疹(きゅうしん)が並び、堤防状に固まっています。
いんきんたむしと俗にいうのはこの頑癬で、いんきんは陰嚢(いんのう)湿疹のことで別の病気です。この区別は治療上大切です。
[治療]
1.入浴後など、局所をよくふいて乾燥させ清潔にします。
2.局部の皮膚を乾かすことが大切です。夏は特にこの点に注意します。パンツも、水分を吸収し、風通しのよい木綿のものを選んで、ナイロン製のものは避けます。
3.抗白癬薬を外用します。
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俗に“みずむし”といっているものは、手足にできる小さな水ぶくれであって、かゆいものをすべて含めていることばなのです。単一の病名ではなく、次のように3つのものが含まれています。
1.白癬(ほんとうのみずむし)、2.湿疹(しっしん)、3.汗疱が含まれています。あとの2つでは、みずむしのつけ薬をつけると、かえってわるくなるものが多いのです。
1.の白癬の場合は、みずむしに効くことがみとめられている抗真菌薬であれば、多かれ少なかれ、軽くなるのがふつうです。
みずむしの診断には病巣から白癬菌を証明するのが確実で、見ただけでみずむしと決めると、湿疹や汗疱、あるいは掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症などとまちがうこととなります。
それに、みずむしは手にできることもありますが、珍しいことです。そのため、みずむしを呼ぶのに“足白癬”ということばがあるほどです。
[症状]
大きく分けて次のように3つの型があります。
1.汗疱状型
足の裏、あるいは足縁に比較的境界鮮明な局面をつくるものをいいます。その辺縁に小さな水ぶくれが並んでいて、堤防状に固まっています。この水ぶくれの被膜から、白癬菌はたやすく証明できます。その中心部はくぼんでいて、表面には落屑(らくせつ)がついています。かゆみは強く、なかには水ぶくれが膿疱(のうほう)に変わっているものがあります。また、それが破れてジメジメしてくると2次的に細菌感染が加わってくることがあります。
2.角質増殖型
足の裏の角層が厚くなって、かたくなってくるものです。
3.趾間型(趾間白癬)
足の指の間(趾間〈しかん〉)にできるもので、赤くなって落屑を伴う、乾いたかたちのものや、湿っていて、その部分の皮膚が乳白色にふやけているものもあります。場合によってはあかぎれをつくったり、ただれたりします。
この3つのうちの1つの型だけのものもありますが、同時に2つ以上のものが併発していることも珍しくありません。
白癬菌はカビの一つで、カビに共通の性質として、温度の高い、湿気の多いところで繁殖する特性をもっています。皮膚に寄生するときも同じで、夏になって、汗をかくとわるくなります。
1日中靴をはいて運動したり、ナイロンの靴下をはいたり、ビニールの靴をはくと、みずむしがわるくなったり、かゆみが強くなるのはこのためです。
■白癬疹
足にみずむしがあると、そのアレルギー性病変として、おもに手に小さな水ぶくれができてくることがあります。これを白癬疹と呼びます。それがかゆいので、みずむしとまちがえられますが、そこに白癬菌はみとめられません。これは足のみずむしを治すと自然に治ります。
[予防]
1.手足は絶えず清潔にし、皮膚はいつも乾燥しているようにします。ことに、足趾の間の皮膚にこの注意が肝要です。風呂上がりに、足底、趾間をよくふきましょう。足指の間にすきまのない人はみずむしになりやすいのです。
2.靴や靴下は毎日替え、はかなくていいときは、できるだけこれをぬいで風通しのよいところにおくこと。
3.長い間、靴をはいて立って足がむれるようなときは、休憩のときこれをぬいで、足を高く上げて休むこと。こうして足を風通しよくしておきます。
4.靴は、できるだけ軽い、通気性のよいものを選びます。ことに靴下は通気性のわるいナイロン製のものは避けます。
5.毎年できる人では、再発する時期に朝晩、手足、ことに足指の間に抗白癬(はくせん)薬を外用します。
[治療]
次の事項が大切です。
1.抗白癬薬の外用がなんといっても重要です。根気よく続けましょう。角質増殖型は、爪もいっしょにおかされていることが多く、治りにくいため、内服治療をすることもあります。
2.みずむしは治りにくいため、数しれないほどの治療薬が販売されています。しかし、どれひとつをとっても、それだけで治せるものではなく、同時にいろいろな手当てを加えることが大切です。はじめから専門医の知識が必要であることを、よくわきまえることです。
3.しろうと療法はみずむしを治りにくくします。専門医を受診して治療してください。
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白癬菌が爪に入って起こるもので、すべて、みずむしをもった人に起こります。足の爪も手の爪もおかされます。一つの爪だけのことも、また同時に多数の、時にはすべての爪がおかされることがあります。
[症状]
爪が黄白色に濁って厚くなり、そのうえ、もろくなってくるので欠けてきます。そのため表面が粗くなって汚れがつき、汚くなってくることがあります。爪から白癬菌が証明されます。つまさきから根もとに向かって変化が進んでいくのが特徴です。
[治療]
治療は、テルビナフェン・イトラコナゾールの長期間服用です。時に副作用がありますので、医師の指示のもとで服用します。比較的軽症の爪白癬には最近開発された塗り薬も効果的です。時間はかかりますが、医師の指示に従って丹念に外用してください。
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なまずは夏に多く、おもに大人できるマラセチア感染症です。マラセチアは皮膚の常在菌(誰の皮膚にもいる菌)ですが、発汗などの多湿、高温の環境下にマラセチアがふえてできてきます。自覚症状がないので、かなりひろがってから気づくことが多いものです。おもにわきの下、胸、背の中央部、くび、内またなどの脂漏(しろう)部位です。薄茶色の、まるい発疹(ほっしん)で、おたがいに融合して、地図状の大きな面をつくっているところもあります。
治ったあとには白い斑点(はんてん)が残ります。このため、しろなまずとまちがえられることもあります。
[治療]
抗白癬薬の塗布をくり返すとよくなります。白斑は徐々に消えるのを待つほかありません。
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顔や手に赤いぐじゅぐじゅした結節ができ、くずれることもあります。ここが菌の侵入部です。時間がたつと、そこからとびひして新しい結節がリンパ管に沿って飛び石状に出ます。
ふつうの抗生物質を内服するなどの治療をしても治りません。
[原因]
スポロトリクス・シェンキーという真菌(カビの一種)の感染によるものです。
この菌は土の中や植物表面についていて、外傷などによって皮膚に接種されるので、この皮膚病は農作業に従事する人によく見られます。
[治療]
菌をはっきりさせるなどきちんと診断することが基本で、専門医を受診してください。
治療はヨードカリの長期内服、カイロを当てるなどの温熱療法、トリアゾール系抗真菌薬の内服などです。
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