美肌実現への1stステップ。ニキビの炎症のメカニズムと治し方まとめ

化粧品でも隠すことが難しい、赤いニキビ。赤いニキビは、肌に炎症が起こることによって引き起こされます。炎症を放っておくと、黄色い化膿ニキビに発展したり、ニキビ跡や肌荒れの原因にもなります。そこで今回は、赤いニキビを治すためにも、ニキビの炎症のメカニズムや治し方についてご紹介します。


軽視禁物!初期ニキビが炎症を起こすと赤ニキビになる!?

ニキビは、入口の狭まった毛穴の中に皮脂が蓄積され、その皮脂が面皰(めんぽう)と呼ばれるラードのような塊になることで形成されます。最初は、皮膚が白く盛り上がった状態になるのが特徴で、これは毛穴の中に詰まった面皰の膨らみよるものです。この状態は、白ニキビと呼ばれています。

白ニキビが空気中の汚れや酸化などの影響を受けて黒っぽい色に変化すると黒ニキビ。

ここまでのニキビはまだ炎症を起こしていないため、毛穴に詰まった皮脂や面皰をうまく取り除くことができればきれいにニキビを治すことができます。

しかし、赤ニキビ以上は要注意

赤ニキビは炎症を起こしてしまっているので痛みを伴うようになり、赤く腫れあがります。さらに進行すると化膿して色素沈着や凸凹のクレーター肌につながりやすい黄色ニキビにも。

正しいケアでニキビを完治させ、黄色ニキビに悪化してしまうのを防ぎましょう。

ニキビの種類
白ニキビ…炎症していない(ごく初期段階)
  ↓酸化すると…

黒ニキビ…炎症していない
  ↓炎症すると

赤ニキビ…炎症
  ↓さらに悪化すると

黄ニキビ…炎症(黄色は膿の色)

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016ではニキビ跡(瘢痕)を残さないようにするためにも早期の治療が推奨されています。

軽症の症状でも瘢痕を残しうるが,早期の治療により瘢痕が予防できることを示唆するデータが示されている.

赤いニキビの治療法!まずは皮膚科で炎症を抑えてもらおう!

前項でもご紹介した通り、赤いニキビは炎症を起こしてしまっています。これはニキビの原因菌であるアクネ菌によってニキビの中で炎症が起こっている状態。そのため、赤いニキビを治すためには、まず炎症を抑えることが第一です。

炎症を抑えるには、皮膚科を受診するのが理想的。皮膚科では、以下のような治療でニキビの炎症を抑えてくれます。

ニキビの炎症を抑える皮膚科治療①抗生物質の処方

皮膚科で処方される抗生物質には、赤いニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、増殖を抑える作用があります。アクネ菌の増殖が抑えられることによって炎症も段々と緩和していき、ニキビの改善につながります。

なお、内服の抗生物質については耐性菌ができてしまうリスクから、長期の服用は推奨されていません。肌の状態を見て一定期間の服用として処方された分を飲みきったら終了という流れになりますが、詳しくは皮膚科での相談が必要です。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016にて推奨されている処方薬

●内服薬
ドキシサイクリン(薬剤名:ビブラマイシン)
ミノサイクリン(薬剤名:ミノマイシン)

●外用薬(外用抗菌薬)
クリンダマイシン(薬剤名:ダラシンTゲル)
ナジフロキサシン(薬剤名:アクアチムクリーム)
オゼノキサシン(薬剤名:ゼビアックス)

また上記処方薬とともに、外用薬のアダパレン(薬剤名:ディフェリン)の併用も強く推奨されています。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹に,外用抗菌薬(クリンダマイシン,ナジフロキサシン,オゼノキサシン)を強く推奨する.

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹(軽症から重症)に,アダパレン 0.1%ゲルと外用抗菌薬の併用を強く推奨する.

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹(中等症から重症)に,アダパレン 0.1%ゲルと内服抗菌薬の併用を強く推奨する.

ニキビの炎症を抑える皮膚科治療②面皰の摘出

皮膚科では、ニキビの中に詰まった皮脂の塊・面皰を取り出す治療も行っています。この治療では、面皰圧出器というプッシャーを使い、毛穴の中に詰まった面皰や皮脂、膿などを取り出し、ニキビの中を空っぽにします。

アクネ菌の餌となるものを取り出してしまうわけですから、次第に炎症も治まっていき、ニキビの早期改善につながります。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
面皰,炎症性皮疹に,面皰圧出を選択肢の一つとして推奨する.

ニキビの炎症を抑える皮膚科治療③抗生物質の注入

炎症がひどいニキビやしこりを伴うニキビには、内服薬や外用薬で抗生物質を取り入れるよりも、直接注射で抗生物質を注入する治療が提案されます。注入する抗生物質としては、即効性の高いステロイド剤を使用することがほとんどです。

なお、症状によっては、肌細胞の生成を活性化させるプラセンタ、ニキビ跡を平らにすることができるヒアルロン酸を使用することもあります。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症を伴う囊腫に,囊腫内へのステロイド局所注射を推奨する.

ニキビの炎症を抑える皮膚科治療④ケミカルピーリング

美容皮膚科など、保険診療以外の治療も取り扱っている皮膚科では、ケミカルピーリングによるニキビ治療も行っています。ケミカルピーリングでは、皮膚表面にリンゴ酸やグリコール酸、クエン酸などの薬剤を塗布することで、毛穴に詰まった皮脂や面皰などの除去することができ、ニキビの炎症を抑えます。

古い角質も取り除くことができ、新しい肌細胞の生成も促進。ニキビの炎症が治まる上に、肌全体を美しい状態へと近づけることが可能です。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹に,標準治療が無効あるいは実施できない場合にグリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨する.但し,保険適用外であることに配慮する必要がある.


このように、皮膚科では様々な方法によってニキビの炎症を抑えることができます。赤いニキビのような炎症したニキビは皮膚科の保険診療の範囲に含まれているため、治療費もそこまで高くありません。赤いニキビができたら、まずは皮膚科へ行って、炎症を抑えてもらいましょう。

炎症が治まったら、3つのケアで日常生活から赤ニキビを改善

皮膚科治療でニキビの炎症が治まったからといって、まだ油断は禁物です。赤いニキビをきれいに治すためには、日常生活でのケアも大切です。以下では、赤いニキビをきれいに治すために日常生活で行うべき、3つのケアについてご紹介します。

赤いニキビを治すためのニキビケア①正しい洗顔

顔に付着した皮脂の汚れは、ニキビの原因となるものです。ニキビをきれいに治すためには、毎日洗顔して、肌を清潔に保つようにしましょう。

洗顔は正しい洗顔方法で朝と夜の2回だけ。洗顔フォームや石鹸の泡で肌全体を優しく包みこむように洗います。ゴシゴシ擦るように手で洗うのはNG。泡で洗うイメージでおこないましょう。泡立ちの良い洗顔料や石鹸を使うのがおすすめです。

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なお、ニキビができているときには、洗浄力の強すぎる洗顔フォームや石鹸は肌に負担がかかりニキビを悪化させてしまう原因になるため避けましょう。肌に優しい天然成分のもの、もしくはニキビ肌に向けて作られたニキビ専用のものを使ってくださいね。

赤いニキビを治すためのニキビケア②スキンケアで保湿

肌が乾燥すると、肌は乾燥を防ぐために過剰な皮脂を分泌します。過剰な皮脂はアクネ菌の餌となり、ニキビの原因となってしまいます。そのため、ニキビを予防・改善するためには、保湿が欠かせません。洗顔が終わったら、時間をかけて化粧水や乳液を肌に浸透させ、十分な保湿を行いましょう。

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なお、洗顔フォームや石鹸と同様、ニキビができているとききには、比較的肌に優しい成分の化粧水や乳液を使ってください。天然成分だけで作られているもの、もしくはニキビ肌専用のものがおすすめです。

赤いニキビを治すためのニキビケア③ニキビに触らない

手には見えない雑菌がたくさん付着しています。そんな手でニキビに触れると、その雑菌がニキビの中に侵入。再び炎症が悪化し、ニキビの再発につながりません。ニキビができるとついつい触れたくなってしまう気持ちは分かりますが、治るまではなるべく触らないように注意しましょう。

また、髪の毛やタオルにも気をつける必要があります。髪の毛は、手と同様に雑菌や汚れが付着しているため、ニキビに掛かるだけで炎症を悪化させてしまう恐れがあります。タオルは清潔なものを使用して、顔を拭くときにも優しく押さえるようにするよう心がけましょう。


洗顔、スキンケア、触らない、この3つを日常生活の中で意識すれば、日に日に赤いニキビも完治に近づいていくはずです。赤いニキビが完全に治るまでには少し時間が掛りますが、美しい肌を手に入れるためにも、コツコツと正しいケアを続けていきましょう。

美肌のためにも!赤いニキビができたらすぐに対策開始!

初期の白ニキビや黒ニキビとは異なり、炎症を伴う赤いニキビは放置していても悪化するばかりです。そのため、赤いニキビができた場合には、皮膚科へ行ったり正しいケアを行うなど、早めに対策を行う必要があります。

赤いニキビが悪化すれば、色素沈着や凸凹のクレーター肌といった後々改善するのが大変な状態にまで及んでしまいます。そういった事態を防ぐためにも、現在赤いニキビでお悩みの方は、今からでも今回ご紹介した対策に取り組みましょう。

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