痩せていく症状から、病気やその原因をみつける
痩せる・体重が減少する症状と原因
メタボに悩んでいる人が多い世の中ですが、太れない・痩せていく悩みを抱える人も少なくありません。「痩せる体質なのだ」といえばその通りですが、標準的な体形を願っても太れないのです。また、生活スタイルは変わらないのに身体が少しずつ細くなるケースがあります。こんなに痩せた私は病気なのかも。気になって病院で検査を受けたところ、病気ではないと診察された。でも痩せ方が不自然すぎると、医者の言葉であって疑いたくなります。
「痩せ症」という言葉があります。痩せていく症状のことですが、正体が明確でない場合と、病理的な原因で痩せてしまう「痩せ症」とがあります。
■ 精神的に痩せる病気
見た目にもわかるくらい、急速な体重増減がおこってしまうと、「病気かもしれない」と誰もが思います。本人のみならず客観的にも目立つので、躊躇らうことなく病院へ直行する人も多いでしょう。
ところが反対に、徐々に体重が減少していくケースではどうでしょうか。何かの病気を患っていたとしても、カンタンには気づかずに見過ごされやすくなります。少しずつ減っていく体重は極めて自然であり、見た目には目立ちません。「ダイエットに成功した」と喜ぶ人のほうが多いかもしれません。その自然さが仇となって健康だと思い込まされてしまうのです。気が付いたときには、ずいぶんと体重が減ってしまい、病気だと気付くのが遅れます。
もしも、痩せていく原因が思い当たらなかったり、原因がわかっていても自分ではどうしようもないなら、迷わず医者へかかるべきです。
多くの場合、痩せ症とは精神疾患的要素を持つ病気です。心の痛みというのは、思っている以上に、身体を侵害するということです。
神経性食欲不振症
摂食障害
神経性無食欲症
神経性食思不振症
思春期痩せ症
アノレクシア・ネルヴォーザ
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接触障害
極端な食事制限や、逆に、多すぎる量の食事摂取などによって、人の健康に様々な問題が引き起こされる障害です。「拒食症」と「過食症」の総称といえばわかりやすいでしょう。主に心の問題が原因になりやすいようです。人間関係などの心理的ストレスに弱かったり、社会適応力が発達していなかったり、コミュニケーション能力が欠けていたりなどが、多く挙げられます。
人間は弱い生き物です。自分で解決できないどうしようもない困難に遭ったときなどは、何かに頼りたくなります。頼られる相手は迷惑ですが、お酒を飲んだり、友人や家族に愚痴を言ったりして解消する人も多いのではないでしょうか。頼る先が、人ではなく「食」に向かってしまうのが接触障害だと言われてます。要は、依存症の一種なのです。
拒食と過食はまったく相反するものと思われますが、拒食症から過食症に移行するケースが約6~7割ほどあるとされます。「極端なやせ願望」あるいは「肥満恐怖」などは共通する真理なので、病気のステージは異なるものの、同一疾患だと考えられています。接触障害をもたらす心身症には次のものがあります。
神経性無食欲症(アノレクシア・ネルヴォーザ)
物を食べたいと思う気持ちや行動の邪魔する精神疾患です。ストレスが原因となる場合が多く、慢性化しやすい障害です。日本において増える傾向にあります。抑うつになったり、身体的疾患を合併することもあります。
神経性食欲不振症
「神経性食思不振症」や「思春期やせ症」とほぼ同一の症状です。痩せることを強く望み(執り付かれ)、脂肪がちょっとでも付いていることを恐れてしまい、食事を極端に制限し、ガリガリに痩せてしまった状態です。
肥満を恐れあまり、お腹が空いてて食欲そのものがあっても食事量を極端に減らします。食べる事に罪悪感をもったり嫌ってしまうのです。一応、食欲そのものはあるのが特徴です。
上記の外にも、何らかの肉体的疾患が原因で痩せる場合があります。「精神疾患性痩せ症」の病気は、種類がとても多いのです。精神的に痩せていく場合は、その原因を特定できないことには、治療が始められません。どうしても原因がみつからない場合には、生活習慣を正しくすることも改善の手がかりとなります。
精神疾患のすべてをここでお話することは無理ですが、よく知られている「拒食症」を取り上げておきます。
■ 拒食症
拒食症とは、やせたいことを強く望んだ結果、食事を摂らなくなる摂食障害のことをいいます。太っていることをからかわれたことが、きっかけになるようです。「食べると太る」ことへの恐怖感が膨らんでいって、ついには食事を拒否するにいたります。最初のうちは、自ら意識して食べることを抑えこみます。それがやがて、身体のほうが食べ物を受け付けなくなっていきます。
カーペンターズの歌姫ヘレン・カーペンターさんが拒食症で死亡したのは有名な話ですね。
拒食症は、物事をまじめに考えすぎる人が、かかりやすい病気のようです。美しさにあこがれている若い女性に、多い病気ともいえます。悩みが深くなる前に、気軽に相談できる相手や、何でも話ができる家族の雰囲気作りが大切です。
拒食症とは、ずばり「食べ物を拒む」症状のことです。食べないことで体重の減少が継続していくと、体にとって異常な負担がのしかかります。顕著なところでは、女性の場合、無月経に陥ります。拒食の反動も起こります。大食いやかくれ食いをしたあと自分でに嘔吐し、時間がたつとまた食べることを繰り返すケースもあります。
食べる・吐くを、常に繰り返すのですが、「拒食症」という自覚を、本人が持っていないことも特徴です。さらに進むと、致命的な栄養障害を起こします。
拒食症は治療の難しい病気です。心の病なので、拒食症にいたった精神的な背景まで考慮して、カウンセリングなどの心理療法も必要です。症状によっては、精神安定剤や抗うつ剤などの薬物も一緒に使います。このような治療をしても、本人に自覚が少ないのがネックとなって、改善しにくい病気といえます。
■ 痩せ症状が表れる病気例
肉体的な病気が原因で身体が痩せることもあります。顕著な例としては「がん」などです。胃潰瘍のように、消化の吸収が阻害されて痩せることもあります。また、ストレスが発展して食欲が低下することもあります。
食欲低下による食事摂取量の減少
食道がん・胃がん・膵がん・大腸がん
B型慢性肝炎・C型慢性肝炎・肝硬変
肝がん・胆嚢ガン・胆管がん・腎がん・肺がん
アジソン病
食欲低下・・・の精神的要因
神経性食欲不振症・摂食障害、うつ病
食物の消化吸収障害によるもの
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性膵炎・潰瘍性大腸炎
クローン病・吸収不良症候群
代謝亢進によるエネルギーの消費増大によるもの
甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫・肺結核
栄養素の利用障害によるもの
糖尿病
その他
アルコール依存症など
こうしてみると、ありとあらゆる大病は、ほぼ痩せていく症状が現れるといった印象をうけますね。以下に糖尿病と、「甲状腺機能亢進症」の代表といえる「バセドー病」についてお話します。
■ 糖尿病
国民病ともいわれる糖尿病は、動脈硬化などを引き起こして、脳卒中や心筋梗塞を招く病気です。主な症状に、口渇、多飲多尿、体重減少、疲労感などがあります。高血圧などと同にように、病気が軽いうちは症状が少ないのでまったく気にかかりません。体調の変化に気づきにくいので、いつの間にか静に体内を蝕んでいくのです。
糖尿病には、インスリン依存型とインスリン非依存型の2種類があります。よく言われる「糖尿病」はインスリン非依存型のほうです。
「インスリン」とは、糖分(ブドウ糖)を利用するために働くホルモンのこと。糖尿病は、何らかの原因で、インスリンの働きが低下する病気です。インスリンが働かないので、利用されない糖が血液中に増えていきます。血液の中に増えた唐が、尿の中に漏れだしてくるので、「糖尿病」の名があるのです。
インスリン非依存型 糖尿病の原因は、遺伝と後天との連携でおころます。もともと遺伝的に糖尿病にかかりやすい人が、暴飲や暴食、運動不足、肥満などを起こすと、糖尿病にかかるのわけです。
■ バセドー病(バセドウ病)
バセドー病は甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう、「甲状腺機能亢進症」を起こす代表的な病気です。なぜこうした異常が起こるのでしょうか。これには免疫が関係しています。
免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みです。ところが、まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまう病気があります。これを「自己免疫疾患」といいます。バセドー病も、この病気の「自己免疫疾患」一種です。
この抗体は、甲状腺を刺激して、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまいます。自分の体を攻撃する抗体が作られてしまう原因はわかっていません。患者のうち15%程度は、親や兄弟もバセドー病を発症します。遺伝も関係しているようです。
バセドー病にかかると、からだの新陳代謝がさかんになるので、体重が減少していきます。頚脈や動悸、息切れ、汗が多くなって、手がふるえる症状もあこします。甲状腺が大きくなるので、頚の全面がはれてきます。微熱や眼球突出もみられることも、ときにはあります。
バセドー病の治療は、大きく3種類です。抗甲状腺薬治療と手術治療、放射線治療です。 このうち、もっとも一般的なのは抗甲状腺薬の服用。 薬を飲むだけのカンタン治療ですが、1~2年以上の服用が必要です。 早い回復を望むなら、手術治療という選択もあります。
太っている/痩せている その境界線
過度なダイエットを繰り替えす10代の女性は、美観的な痩せと健康的な痩せを混同しているように見受けられます。しかし、肥満と痩せの境目はどこにあるのでしょうか。
その境界が分かれば、自分が本当に痩せているのかどうかが客観視できます。闇雲に痩せることに突っ走る心配も減るでしょう。自分自身の正しい「痩せ」レベルをつかんでください。
「肥満」とは、体内の脂肪組織が異常に増加した状態です。「痩せ」は体重が異常に減少した状態です。正確には体脂肪量を測定して判定しますが、日常では普通、BMI(ボディマス指数)で判断します。
BMI: 体重(㎏)を身長(m)の2乗で割った数値
判定
18.5未満 ・・・ やせ
25.0以上 ・・・ 肥満
ちなみに標準体重には大人用と子供用があります。
■大人用
身長(m)の2乗に22をかけた数値をいいます。
たとえば、1.60mの人なら次のようになります。
1.60 × 1.60 × 22 = 56.32Kg
■学童期の子供用
身長(m)の3乗に13をかけた数値をいいます。
たとえば、1.50mの人なら次のようになります。
1.50 × 1.50 × 1.50 × 13 = 43.875Kg
あるサイトの個人的見解によれば、子供用の計算方法は大人の女性の「理想体重」にあたるとか。ほかにも、身長から110を引くだけの、ザックリした計算法もあります。