※この記事は2017年5月5日に更新しています。2017年3月発売の最新機種については記事最下部に追記しました。
こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
わたしが働いている歯科医院の患者さんの中に、歯間ブラシやデンタルフロスを使うのがどうも苦手で、でも歯みがきだけじゃ汚れは満足に落とせないのは分かっていて困っている…という方が何人もいらっしゃいます。
そして「いま流行りの、水の勢いで汚れを落とすやつって効果あるんですか?」と聞かれることが多くなってきました。
ジェットウォッシャードルツのことですね。
歯科医師や衛生士に限らず、「自分の手でできることを機械で代用する」ことに対して、その道の専門家は否定から入りがちなのは事実だと思います。
実際、わたしの周りの歯科関係者に聞いてもほとんどの方は手磨き派で、サンプルをもらって1、2回使ったけど、逆にめんどくさくて今は棚で眠ってる…というパターンの人が多いです。
ですが、これだけ多くの方に注目を浴びている商品です。
数回使っただけでまともに検証していない状態では、質問してくれる患者さんに回答のしようがないなぁと感じていたので、
仕事半分、個人的興味半分 ^^; で、歯科衛生士として、じっさいにジェットウォッシャードルツを使ってみました!
今回はその感想をくわしく紹介し、費用対効果も考慮に入れて、「買うべきかどうか」について、歯科衛生士目線でジャッジしたいと思います。
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ジェットウォッシャードルツとは
通常の歯みがきだけでは落としにくい
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの間
などに残った汚れを「強い水流で洗い流す」という商品です。
また、水流を歯ぐきに当てることでマッサージ効果も得られ、歯肉の状態がよくなる効果もあるとうたわれています。
わたしが使用した機種
ジェットウォッシャーには
- 大容量タンク据え置きタイプ
- コードレスモデル
- 持ち運びに便利な携帯タイプ
の3種類がありますが、今回わたしが使用したのは最上位機種の「大容量タンク据え置きタイプ」です。
性能としては、
- 歯周ポケットの洗浄
- 歯と歯の間の洗浄
- 歯ぐきケア
が可能で、ジェット水流、バブル水流、水流無段階強さ調整などの機能全部入りタイプです。
使用感
大きさ
まず、気になるのは大きさですよね。
約2分近く継続して使えるということで、それに必要な水を貯めておくためのタンク(600ml分)が、けっこう大っきいです。
寸法的には「幅17.4cm×奥行8.4cm×高さ18.5cm」(メーカーサイトより)ということですが、
実際のサイズ感としては洗濯用の粉末洗剤(「トップ」「アタック」など)の箱を2つ積み上げた大きさよりは小さいぐらい、というとイメージがつくでしょうか。
はっきり言って、常に洗面台の上に置いておくとジャマになる大きさです。
音
「ドゥウィーーン」という低めのモーター音が常にします。さらにけっこうな大きさで…。
洗面台に置いていると、洗面台を通じてその振動も伝わり音も増幅される感じもします。
壁の薄い部屋だと、夜に使うのはちょっと憚られるかんじですね。
使い心地
わたしの普段の歯みがきのやり方は
- 歯間ブラシで(特に奥歯)の食べかすをとる
- デンタルフロスで歯と歯の間の歯垢をこすり落とす
- ワンタフトブラシで丁寧にみがく
- いわゆる普通の歯ブラシで仕上げ磨き
の順でケアしているのですが
このジェットウォッシャーを使うにあたっては、威力を確かめるために、歯間ブラシを使う前、つまり一連の流れの一番初めに使うことにしました。
食べかすは歯間ブラシぐらいよくとれる
実際に使うと、歯間ブラシでとれる食べかすがこのジェットウォッシャーでも同じようにしっかりとれる感じがしました。これにはけっこうビックリしました。
で、たしかに水流を歯ぐきに当てるとマッサージ的な気持ちよさもあって「へぇ〜↑」という感じです (^^)
ですが、よくジェットウォッシャーのレビューなどで「水流で落としたときに出てくる水がドロドロしててめっちゃ臭い」とかいう声があるようですが、少なくともわたしは普段から先ほどの手順で毎日ケアしていましたので、そういうことはありませんでした。
フロスの代わりになるか?
歯間ブラシと同じぐらい汚れが落ちるとすると、次に気になるのが「じゃあフロスの代わりにもなるのか?」という点です。
これは結論から言うと「フロスの代わりにはなりません」。
フロスは歯と歯の間に付着した歯垢をこすり落とすための道具ですが(フロスについての詳しい説明はこちら)
さすがに歯と歯の間にまではジェットウォッシャーの水流は入らないんですよ。
以下の図をご覧いただくとよりわかりやすいかと思いますが
この図で青で示されている「歯間ブラシが効果的」な部分はジェットウォッシャーでも洗浄可能ですが、
黄色で示されている「フロスが効果的」の部分はジェットウォッシャーではきれいにできません。
あとでまとめますが、ここは重要なポイントになります。
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ワンタフトブラシ・歯ブラシの代わりになるか?
そもそも「ジェットウォッシャーを使えば歯みがきをしなくてもいい」といった認識でいる方がどれくらいいるかも疑問ですが、
やはりこれもワンタフトブラシや歯ブラシのかわりになるものではありません。
ジェットウォッシャーとはつまり、掃除道具で言うところの「高圧洗浄機」と同じ原理と考えてよいのではないでしょうか。
高圧洗浄機は、家の壁などのよごれを高圧の水流ではがし取るための掃除道具です。はがし取るためには、ある程度汚れが「浮く」性質のものである必要がありますが、残念ながら歯垢(プラークは)歯にこびりついています。
「バイオフィルム」などと呼ばれたりもするのですが、こびりついた歯垢はどんなに強い水流でもはがし取ることはできなくて、
それと落とすためには「こすり洗い」が必要になってきます。
つまり、ワンタフトブラシや歯ブラシでこすり落とす作業は必須で、ジェットウォッシャーではその代わりにはならないということです。
その他、雑感
いい点
- 食べかすが落とせて、結果が目に見えるのはけっこう楽しい
- マッサージ機能は慣れてくると気持ちいい
イマイチな点
- 強い水流だけに、水が洗面台にけっこう飛び散る(慣れてきて口を閉じてやれば少しマシです)
- 冬は水が冷たい
まとめ
このジェットウォッシャードルツ、2017年7月現在、上記のわたしが使った機種が約8,500円です。(以下に追記した最新機種は13,000円以上します。)
けっして安くはない買い物ですから、まず大切にしていただきたいのが
このジェットウォッシャードルツを「何の目的で使うのか」をはっきりさせるということです。
さきほども書きましたが、「歯間ブラシ的な用途として使う」のであれば十分使える商品だと思います。
プシュッと勢いよく出る水で、歯と歯の食べかすが取れる感触はじっさい気持ちよかったりします (^^)
ですが口腔ケア全般において、歯間ブラシは「ひとつの道具」でしかありません。
デンタルフロスにはデンタルフロスの役割があって、ワンタフトブラシ、歯ブラシにもそれぞれ、それぞれにしかない役割があります。
ですので、歯ブラシもフロスもせず、すべてのお口のケアをジェットウォッシャーだけでやろうとするのは無理があるということです。
ただ、どうしても歯間ブラシが苦手だったり、こういったアイテムでモチベーションを高めることで毎日の口腔ケアに積極的になれるといった要素があるのであれば、その方にとってはもちろん手放せないものになるでしょう。
じっさい、使ってみた感触は悪くなく、歯垢がゴソッと取れる感覚がクセになるという方の気持ちはよくわかりました ^^;
わたしは歯科衛生士ですから、フロスも歯間ブラシも、すでに毎日の習慣となっていますからジェットウォッシャードルツに8,500円(もしくは最新機種の13,000円)を出そうとは思いませんが
今やってるお口のケアは「歯ブラシだけ」だけという方で、歯間の汚れも落としたい、という方は使ってみるといいと思います。
そして、歯と歯の間にはさまっていた自分の食べカスに驚いてください (^^)
「口腔ケアは歯ブラシだけじゃダメなんだ」ということに、はっきり気づくことができると思います。
ジェットウォッシャーの最もおすすめな使い方
最もおすすめの使い方。
それは間違いなく、「電動歯ブラシ」との併用です。
ジェットウォッシャーで歯間の汚れを取り除いた後、電動歯ブラシでジェットウォッシャーではとれない汚れを落とす、ということです。
お金はかかりますが、ジェットウォッシャーを使おうかと考える方は、本来的には口腔ケア全般に意識が高い方でしょうから、覚えておいてほしいのです。
- ジェットウォッシャーだけでは取れない汚れが間違いなくある
- 電動歯ブラシを併用することで、それぞれが強みを補完しあってより望ましいケアができる
この考え方をぜひ参考にしていただき、効果的なケアをしていただければと思います (*^^*)
オススメの電動歯ブラシはこちら
【追記】2017年3月発売の最新機種について
ジェットウォッシャードルツは2017年3月に最新機種が発売になりました。
この最新機種で新しくなったポイントはズバリ、独自技術の「超音波水流」でこれまでの機種よりも汚れの除去能力があがったという点です。
人口歯垢の除去試験でも、その改善ぶりは明らかなようです。
とはいえ、先ほども記事でふれたようにいわゆるバイオフィルムといわれる「歯にしっかりとついた歯垢」まではとれません。
やはり歯の「高圧洗浄機」であるジェットウォッシャーは、どんなに水流が進化したところでこすり洗いの代わりにはならないんです。
歯におけるこすり洗いとは、歯ブラシを使って磨くことを意味します。
その証拠に、公式HPでも「電動歯ブラシとの併用」を推奨しているんです。
このHPの内容を意訳すると
「超音波水流で前の機種よりも汚れは落とせるようになったけど、やっぱり歯ブラシは必要だからウチの電動歯ブラシと一緒に使ってね」
と認めているということです。
【おすすめの電動歯ブラシはこちら】
ということで結論としては、先ほどお伝えした内容とまったく同じです。
つまり、
- 「歯間ブラシ的な用途として使う」のであればとても優れた商品
- でも、ジェットウォッシャーひとつでは歯のケアはできない
- 電動歯ブラシと併用すれば最高
ということです。
ぜひ参考にしてみてくださいね☆
ジェットウォッシャーにあわせて使うと効果的な商品
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