ついにDJDと決着。
メガトロンの運命は…?
サブタイトルは『Do Not Go Gentle』。
ネタバレ注意。
<あらすじ>
ネクロワールド上空。
戦艦リタリエイター。銀河評議会のニーチ将軍がとある人物からの緊急通信を受け取っていた。
その人物によってメガトロンがネクロワールドに隔離され、そして銀河評議会が暗殺者が送り込む、ただそれだけの取引だったはずなのが、なぜかネクロワールドには500人を越すディセプティコンの軍勢がいたことにニーチは混乱していた。
送り込まれた暗殺者―オーバーロードによれば、DJDはメガトロンの死を望んでおり、これは良い状況とのことだったが…それでもオーバーロードが失敗したときのことを考え、事態に対し、より上位レベルの処理を行うことを考え、"青い眼球大の球体"を取り出す。
ニーチは銀河評議会が、今までロストライトが機械生命体しか助けてこなかったことに目を瞑ろうとしていると憂慮していた。
反有機生命体の代表格であったはずのメガトロンが、ロストライトのクルーとともにミリアリウムの有機生命体を救ったことで大きな変化があったのだ。ニーチは今まで銀河評議会の庇護の下にあった星々が、逆にその必要性に疑問を持つことを恐れていた。
そして、彼に通信を送っていた人物―ゲッタウェイは、「他のオートボットは傷つけない」という約束がちゃんと守られているかどうかを確認しようとしていたが、ニーチはそんな約束のことは思い出せないと言い出し…
一方…
まさにターンとオーバーロードによって銃を突きつけられ、窮地に立たされていたメガトロンだったが、このような時に備えてトレイルカッターの遺体から持ち出したフォースフィールドジェネレーターを使い、パニックバブルを起動。一時的に危機から脱するのだった。
激昂したターンはDJDのメンバーには自分とともに来るように言い、そしてデスザラスの軍団には要塞を取り囲み、オートボットたちを殺すように言う。そして、自分たちの同盟はこれで終了だというが…
迷うデスザラスだが、その時、リワインドとスワーブが起動させたサイキックウェポンによって苦しみ出す。
「良心」を攻撃するその精神兵器を受けたデスザラスは、今回自分の部下たちが大勢死んだことを後悔していたが…だが、ディセプティコンの大義よりもメガトロンに固執していたターンに愛想が尽きたニッケルはまだ遅くないと言い、デスザラスの通信機を使い全隊を撤退させるのだった。
残ったのはニッケルを除くDJDとオーバーロードだったが、パニックバブルの中で壊れた融合カノン砲を抱えてうずくまるメガトロンの姿に失望したオーバーロードはもはや興味を失い、そのまま去っていってしまうのだった。
重傷を負い既に死が近いラヴィッジは話し続ける…
メガトロンが本来自分の能力ではないフォースフィールドを使う方法を見つけたであろうこと、そして以前、自分とメガトロンがロディマスが全て燃やしたはずのブリーフケースを一つだけ確保していたこと。
だが、メガトロンは数ヶ月前にそれを破棄し、タイムトラベルによる過去の拒絶ではなく、向き合うことにしたのだという。
パニックバブルに攻撃し続けるターンだったが、メガトロンによって他のDJD共々、バブルの中に引き入れられる。
追い詰めたかに思ったターンだったが、それはメガトロンの罠であり、自分とDJDをバブルの中に封じ込めることが目的だったのだ。
素早くターンから融合カノン砲を奪い取るメガトロン。
要塞内部では、ホワールがかつてメガトロンを殺そうとしたとき(※#28参照)、メガトロン内部の次元ポータルで飛ばされてしまった自らの腕を発見していた。
それを見たラヴィッジは、メガトロンが反物質の使用方法を見つけ出したことを悟る。
メガトロンの目から反物質が漏れ出すと同時に、戦争が終わり、漸く幸福を得られた今を全てぶち壊しにしたDJDへの怒りを語り始める。
その姿に恐れをなしたDJDたちは逃げ出そうとしたが、彼らは既にバブルの中に閉じ込められ、脱出は不可能となっていた。
かつてメガトロンは戦争中からブラックホールを通じて半物質エネルギーを使用する方法を探していたが、結局それは断念。
しかし、『Dark Cybertron』でのショックウェーブが行った実験により、自らの体に次元ポータルができたメガトロンは不測の事態に備え、再びその模索を再開。そして、ホワールの腕がポータルの向こうへと消えたあと、それを取り戻すことを手がかりに12ヶ月間の間、ブラックホール化したポータル間の双方向リンクをゆっくりと可能にしたのだ。
ブレインストームはこのままだと反物質によって大爆発を起こす危険性を指摘するが、それも計算づくで必要以上の破壊を起こさないため、パニックバブル内でそれを行っているのだとラヴィッジは語る。
反物質によってヴォス―本当の名前は"フォレストック"―が切り裂かれる。
その光景を要塞内から見ていたロディマスたちだったが…その場にローラーと、大勢のトランスフォーマーたちが現れる。
へレックス―"シザーソー"―、テサルス―"クルーシブル"―、次々とDJDは殺害され、残るはターンのみ。
慈悲を乞うターンだが、もはやそれを叶わぬとわかると、ディセプティコンとして死んでやると覚悟を決めるが…そんな彼からディセプティコンマークのマスクを剥ぎ取って自らのオートボットマークの上につけ、共にディセプティコンとして死のうというメガトロン。
一方、突然現れたローラーに驚くラチェット。そしてロディマスはローラーがブリーフケースを持っていることに気づき…
メガトロンはターンの首を締め上げながら、真の名前―"グリッチ"―を呼び、止めを刺そうとしたそのとき、ブリーフケースによってワープしたロディマスがパニックバブル内に現れる。
同時にターンは引き裂かれて死亡。
反物質による大爆発が近づく中、ロディマスはメガトロンに手を伸ばし、共にワープして脱出しようと言い…
パニックバブル内で大爆発が起きる様子をみていたドリフトら。
だが、ギリギリのところで脱出に成功したロディマスとメガトロンがその場に戻ってくる。
ラチェットはラヴィッジが危篤状態にあることを伝え、すぐに彼の元に駆けつけるメガトロン。
ラヴィッジはメガトロンの胸のターンのマスクを見て「戻らないで」とだけ言い残し、息絶えるのだった。
その頃、ラヴィッジの死を感じ取ったサウンドウェーブは静かに悲嘆に暮れ…
静かに激昂するメガトロン。彼のボディは修復が必要だというラチェットも拒絶し、ほっといてくれと壊れた融合カノンをラチェット達に向けるメガトロン。
…だが、そこに死んだかに思われていたメガトロンの旧友、ターミナスが現れる。メサチンでの爆発以後、どうなったのかと混乱するターミナスを抱きしめ、自らが道を誤ったことを話すメガトロン。そして、胸のターンのマスクが剥がれ、踏みつけてそれを壊すのだった…
翌日。
ロディマス、ドリフト、ミニマス、リワインドはネクロボットの"行方不明者リスト"の石碑の前に集まり、リワインドがネクロボットの日誌からわかった事実を話し始める。
以前ネクロワールドをロディマスたちが訪れた際、ナイトビートの説得により、ただ記録するだけではなく、人を救うことを決心したネクロボット。
そして、メガトロンが自分のホログラム像の下に破棄していたブリーフケースを発見。自らのテレポートチャンバーと接続し、過去への移動を可能にしたのだ。
しかし、歴史自体の修正が不可能であることを知っていた彼は、生死の把握ができなかったターミナスやローラーら"行方不明者"に絞って救助していたのだという。
そして、救助には成功したものの、単一のブリーフケースによる時間移動の影響で昏睡状態にあった"行方不明者"をカプセルに入れ、そして、DJDたちがネクロワールドに現れた際彼らを守るため、有機生命体に偽装していたのだ。
リワインドは語り終えたあと、ドミナスに花を手向け、ミニマスとその場を離れていく。
そして、ドリフトはネクロワールドの探索に出たまま、戻ってこないラングとナイトビートのことをロディマスに聞くが、何の連絡も情報もないという。なんであれ、なにか価値のあるものを見つけたのだと考えたいというロディマスだが…
その頃、ラングはナイトビートに早く戻ることを提案しつつも、最終的に要塞内部で見つけた地下へのトンネルの最終地点、ネクロワールドの中の空洞にまで到達していた。
そこはサイバトロンのような金属製の大地が広がっていたが…
ラングはその場所に見覚えが有るという。サイバトロンの地形が反転したかのような、"金型"のようなその地表を見た彼は、このネクロワールド内部でサイバトロンが作られたことに気づく。
その発見に興奮するラングと混乱するナイトビートだったが、彼らの前に突然青く輝く球体が現れる。ナイトビートはそれが惑星を破壊する"ジオボム"のようだと気づくが、次の瞬間、全てが光に包まれ…
<『The Dying Of The Light』最終回>
2012年の#1の発売から約4年半、2014年の#28の第二シーズン開始から2年という長いシリーズになったMTMTE。
次回の『Titans Return』編もありますが、中核にあったロディマスたちの話は一応ここが最終回といっても差し支えはないかと思います。
今回の話はそのまま第三シーズン相当の『Lost Light』に引き継がれることと思いますが…
さて、第二シーズンにおいて通底していた「メガトロンの贖罪」というテーマに関してはこの話でひとつの決着がついたかとは思います。
一時は極端な平和主義に走ったかと思われたかメガトロンですが、ある程度バランスが取れた?雰囲気に。
特に、「DJDといえども、メガトロンが本気になれば足元にも及ばない」という風格があったのは良かったと思います。
一方で、これは不満となってしまいますが、DJDやデスザラス、オーバーロード…今回の一連の話で悪役に位置づけられたキャラクターたちの扱いはお世辞にもよかったものとは思えません。
ターンの正体は結局ローラーではありませんでしたが、そのために、結局ターン、ひいてはDJDにあったドラマ性が完全に消失してしまったのが残念。
ターンに関しては今回になって突然横暴な振る舞いが増えたかに見え、どうにも感情移入等ができないという部分も。一応グリッチも過去編で登場していたキャラクターではありますが、あまり深く描写されていないので、なんとも言いようがなく。
明らかにDJDは今回の話で全滅してしまったかに見えましたが、今後何も言及されなければ、それこそなんとも味気ない形に…
(ターン=ローラーのミスリードに関しては、#55の描写だけで言えば明らかに「ローラーはターンではなかった」という事実を突きつけるような形になっていますが、正直ファンの予想レベルで、今までそれほど明確なミスリード描写がされていたかなぁ?というのも。)
オーバーロードに関しては…何しに出て来たんだろう?(^_^;)
加えて言うと、まだ「ロストライトのメンバーによるロディマスたちの追放」という最大級の爆弾についてまだ何も詳しく語られないまま終了という状況もあり、第二シーズンの集大成というよりは、通過点に過ぎないという印象。
…さて、上記点も、今後のシリーズ中で何らかの説明が付けられていくこととは思いますが…(あるいは、されない?)
『MTMTE』、そして『Lost Light』も間違いなく、今後の『Revolution』の影響を受けるとのことなので、正直なところ、長期シリーズのわりにストーリーの軸が動いている感じがしないので、大きな変化が訪れて欲しいというのはあります。(言っちゃったよ)