女子にとって、夏はレジャーイベント満載の楽しい季節であると同時に、ムダ毛とのあくなき戦いの季節でもある。


筆者自身、毎年夏になると、カミソリでの不毛な処理にうんざりし、電車の脱毛サロンの広告を見つめながら「今年こそ脱毛!」と考えたりしている。けれど、脱毛サロンというやつは、いざ行こうとするとなかなか敷居が高い。お店を調べて、料金やコースを調べて、クチコミをチェックして、予約して……。結局それが面倒になり「いいや、今年はとりあえずカミソリで乗りきろう。」と諦めてしまう。


そんな煮え切らない筆者にとって、すごく気になる製品が、パナソニックから発売された。その名も「光エステES-WH70-PN」(以下、光エステ)。毛をそった肌に光をあてる「光ケア」によって、ムダ毛や毛穴を目立たなくすることができるという、家庭用の美容機器だ。もしこれが本当なら、お手入れするごとに肌がキレイになっていくはずだが、本当にそんなうまい話があるのだろうか? そこで今回、実際に「光エステ」を2か月ほど使用し、その効果を調べてみることにした。

“永久脱毛”とは違う? 「光エステ」でできること

使ってみる前に、「光エステ」がどんなもので、どんな効果が期待できるのか知っておこう。


「光エステ」は、メラニン(黒い色素)に反応する光を“キセノンランプ”によって照射し、毛根にダメージを与えることで、ウデ(ヒジ先)・アシ(ヒザ下)・ワキに生えたムダ毛を目立ちにくくしてくれるという美容機器。いくつかの大手脱毛サロンが採用している光脱毛と、同じような原理を使っている製品だ。ただ、ここで注意が必要なのは、得られる効果は“ムダ毛が目立ちにくくなる”ことであって、 “永久脱毛”ではないこと。そもそも光脱毛自体が、ほかの脱毛方式に比べて即効性や持続性が低いとされているので、これを家庭で行えるようにした「光エステ」には、永久脱毛のような劇的な効果は期待できないのだ。けれど、その分肌への負担は少ない。“できるだけ肌に負担をかけず、自然に少しずつムダ毛をケアしていきたい”と思っている人にはちょうどいい製品だ。なお、光脱毛やそのほかの脱毛方式の特徴については、以下の通り。

主な脱毛方式とその特徴

  どんな脱毛方式なのか 長所と短所
電気針(ニードル)脱毛 毛穴の1つひとつに針を刺して電気を流し、毛根にある発毛部分を壊す方式。資格を取得した人しか行えない 歴史が長く、資格取得者が施術してくれるので安心。しかし、施術時に痛みをともなうケースも少なくないとされる
光(IPL、フラッシュ)脱毛 キセノンランプで、メラニンに反応する光を照射し、発毛部分を焼いて壊す方式。医師でなくても施術でき、脱毛サロンで広く採用されている 肌への負担や痛みが少なく、比較的安価とされる。しかし、効果の即効性や持続性(永久性)はほかに比べて劣る
レーザー脱毛 メラニンに反応する単一波長のレーザー光を照射して発毛部分を焼く方式。ほくろなどを取る医療から発展 効果や持続性は高い。しかし、医師しか施術できないので施術料金は高く、人によっては肌に負担や痛みを感じる

「光エステ」の使い方をチェック

では、しくみがわかったところで「光エステ」の使い方をチェックしていこう。といっても、使い方はとてもシンプル。ヘッド下部のトリマーでムダ毛を除毛して、ヘッド上部のランプを肌に押しあててパシャッと光らせ「光ケア」を行う、これを何回も繰り返すだけだ。また、「光エステ」では、「光ケア」前の除毛がスムーズに行えるよう、ランプのすぐ下にトリマー(電源を入れると振動する刃)が付いている。自分では何も準備しなくていいので、気軽に使用できるのがうれしい。

1.スイッチON
コードをコンセントにさし、電源ボタンを「ピッ」と音がするまで長押しすれば、準備完了。電源ボタンの上にある「チェック」と「ランプ交換」は、本体に異常がある時やランプカートリッジが交換時期である時に、点灯や点滅で教えてくれる

2.除毛
ヘッド裏側にあるスイッチを「入」にして、細かく振動するトリマーでムダ毛をそる。この時、肌の水分や汗などは拭き取ってから行うこと。乳液などを塗るのもNGだ

3.光ケア
キラキラした発行面(レンズ)を、除毛が済んだ肌に垂直に当て、フラッシュが「ピッ」と発光するまで軽く押し当てる。その後、照射したところを避けながら照射を繰り返す。使用後の肌にほてりを感じた場合は、冷やしたタオルでクールダウンし、化粧水などで肌を保湿するといいそうだ

使い方はこの通りとても簡単。気になる「光ケア」は、なんだかカメラのフラッシュが少し赤みをおびたような感じだった。また、使用後に温かいと感じることはあったが、痛みなどは一切なかった。簡単だし、痛くないし、これなら長く続けられそう。ちなみに、ランプ部分はカートリッジ式になっていて、使用限度回数は約13000回。推奨される使用ペース(後述)であれば、1年ほどは使用できるという。

なお、ランプは取り外して交換するタイプになっているが、トリマーの刃は取り外し不可。毛のクズが付着した場合は、付属のブラシで掃除する。ただ、必ずしも付属のトリマーで除毛する必要はなく、持っているカミソリでそっても問題ないそうだ。筆者は“「光エステ」は部屋でこっそり使いたいけど、除毛は風呂場でしたいし、普通のカミソリが使えたらいいな”と思っていたので、この点はとてもうれしかった。

トリマーは取り外し不可
毛クズが溜まってしまったら、コンセントを抜いた状態でスイッチをオンにして刃を露出させ、付属ブラシではらい落とす。持っているカミソリでそっても問題ないので、何度も繰り返し使ってトリマーの刃が傷むことを心配しなくても大丈夫

コード長はあわせて2.2m
コードは、電源側が1m、ヘッド側が1.2m。電源側は本体内に巻き取られるようになっており、ヘッド側は本体側面に巻きつけて収納することができるため、どちらも収納面は◎。あまり長くはないが、長すぎても収納がもたつくので、これくらいがちょうどいいかも

ウデ、アシ、ワキを2ヶ月「光ケア」してみた!

さて、しくみや使い方がわかったところで、いよいよ実験スタート! 今回は、2か月の試用期間中、毎回ムダ毛をそったあとに右半身(右側のウデ、アシ、ワキ)にだけ「光エステ」を使用し、2か月が経過した時点で左右の肌をチェックしてみることにした。


なお、使用ペースは、ウデとアシが週1回~2週に1回程度、ワキは週2回程度。説明書が推奨する試用頻度(ウデとアシは最初の1か月だけ週1回、2か月目以降は2週に1回。ワキは最初の2か月だけ週2回、3か月目以降は週1回を目安とする)を参考にしながら実施した。


ここでは、それらの実験結果のうち、アシ2か所、ウデ1か所の変化を報告しよう(見苦しい画像でごめんなさい!)。

アシのスネ側(左:何もしていない、右:「光ケア」)
写真は、ひざから10cmほど下、スネの中央部分をアップにしたもの。パッと見ただけではあまり違いは感じられないが、よく見ると、毛穴の色合いや存在感がけっこう違う。左側は、全体的にまんべんなく赤黒い毛穴が見えるが、右側は確認できる毛穴の量が少なく、色も薄い。また、色合いだけでなく、ポツポツ感(凹凸)も抑えられている

アシの外側(左:何もしていない、右:「光ケア」)
スネよりも効果が出たのが、スネから少しズレたアシの外側の部分。こちらは、肌がカミソリ負けしてしまい、赤っぽいポツポツがたくさんあったのだが、「光ケア」を行った右側ではそのポツポツがかなり軽減されていた。また、生えてきている毛も少なく見える。さらに、毛根が弱ったためなのか、肌の色も少し明るいように感じた

ウデ(左:何もしていない、右:「光ケア」)
ウデの中でも、カミソリ負けによるポツポツが一段と目立っていたヒジの部分。少し意識して重点的(やや高頻度)に「光ケア」を行ったためか、ポツポツがかなり減っていた! 1本1本の毛も、ほんの少しではあるが、右側の「光ケア」後のほうが細く弱々しくなっているようだ

結果は見てのとおり! ムダ毛はあいかわらず生えてきているものの、以前より毛が薄くなったように見え、毛穴のポツポツも改善されて、本当に“ムダ毛が目立たない”状態に近づいていた。正直なところ、たった2か月でこんなにハッキリ効果が現れるとは思っていなかったので、結構びっくりしている。

一番うれしかったのは、もうどうにもならないと思っていた赤黒いポツポツが、かなり消えたり薄くなったりしたこと。これらのポツポツは、長年カミソリで毛をそってきたために生じた、いわばダメージの蓄積なので、そう簡単には消えないとばかり思っていた。まさか、こんな短期間で改善されるとは……。また、毛根のメラニンが抑制されたためなのか、部分的に肌の色が少しだけ明るくなったような気もする。特にアシは、「光ケア」を行った右側に比べると、何もしていない左側が全体的に青黒く見えた。これも、「光エステ」による効果の1つなのかもしれない。

なお、ワキについては、ウデやアシほど明確に効果が現れなかったため(また、見せられたものではないという筆者の意向もあって)公開は控えさせていただいたが、ウデやアシと同じように、ポツポツが少しずつ改善されている傾向にあった。ムダ毛が目立たなくなるには、まだまだ時間がかかりそうだが、続けていれば、少しずつ改善されそうだ。

まとめ 手軽に使えて効果もある、優秀な1台!

「光エステ」を使って2か月。最初の1か月はあまり効果が現れず「なぁんだ」と思ったりもしたが、最終的にはポツポツ毛穴がキレイになったり肌が明るくなったりと、予想を超える結果が得られた。この結果には、筆者自身驚きつつとても満足していて、「2か月間サボらずに使ってみてよかった!」と本当に思っている。また、こうして2か月間使い続けることができたのは、「光エステ」が簡単に使えて、コンパクトに収納できるように設計されているおかげ。“脱毛サロンに行くのは面倒だけどムダ毛はどうにかしたい”というユーザー心理を見透かしているかのような、優秀な製品だ。

ただし、冒頭でも述べた通り、「光エステ」では永久脱毛は行えない。毛根を完全に焼き切って破壊するほどの強力なパワーを持たないため、ケアをサボってしまうと、徐々にムダ毛が復活してしまうのだ。もしスベスベの肌をずっと維持しようと思ったら、定期的にランプカートリッジを交換しながら、ずっと「光エステ」を使い続ける必要がある。逆に、いかにも脱毛したであろうツルツルの肌ではなく、自然な毛の生え具合を目指したい人にとっては、これほどピッタリな製品もないのかもしれない。

価格.comマガジン編集部 / YMD-I 

「光エステ」のおかげで右半身(特に右足)はスベスベになりましたが、その結果何もケアしなかった左足のボツボツ具合が際立ってしまい、なんだか両足がアンバランス……。同じ状態にするには2か月ほどかかりそうなので、今年も水着の購入は見送ります。無念。