2回に分けるメイクの落とし方!よく落ちるクレンジング方法
銀座隠れ家エステサロンソワン・アンジェリーク 清水 千絵 先生
「キレイの先生」編集部です。
皆さまはスキンケアで、特に何を大事にしている工程はありますか?(もちろん、すべてが大事なんですよ)
化粧水? たしかに保湿は、スキンケアの基本です。
クリーム? スキンケアの仕上げに「ふた」は欠かせませんね。
このサイトでエステサロンの先生方に取材するようになって、よく話題に出るのが「クレンジング」の重要性です。
クレンジングでメイク(お化粧)の汚れを落とし切れていないと、ニキビなどの肌トラブルの原因にもなってしまいます。
メイクの落とし残しには、注意が必要です。
メイク(お化粧)をきれいによく落とすには、どんなクレンジングをすればいいんでしょうか?
よく落ちるクレンジングの方法を教えていただきました。
目次
クレンジングの役割
クレンジングは、スキンケアの中でもおろそかにできないことです。
サロンでお客様のカウンセリングするときも、日頃のクレンジングの仕方は、必ず確認します。
クレンジングの役割は、メイクを落とすことです。洗顔では落とせない(油分が含まれている)メイクを、優しくしっかり落とします。
そして、その後の化粧水・美容液・クリームなどをお肌に入れる準備をします。
クレンジングの考え方
私は長年エステティシャンをしていますが、初めてのお客様にはカウンセリングで、日頃のお肌のお手入れを細かくお聞きします。
お肌の状態が悪かったり、吹き出物やニキビが出ていたり、良い状態が長く続かなかったりする方は、それが「どうしてだろう?」と話をお聞きして原因を探っていくと、かなりの確率でクレンジングにぶつかります。
そして、クレンジングを見直すことで、それらのお悩みが改善されることも少なくありません。
一般的に、美容液・クリームは高価なものをお使いになっていても、クレンジング剤は安価なものをお選びになる方も多いのではないでしょうか? そこには、「(クレンジングは)どうせ落とすものだから」いうとお考えがあるようです。
ただ、その考え方は正しいとはいえません。
むしろクレンジング剤こそ、良いものをお使いになることをおすすめします。
もし、間違ってクレンジングを解釈されていらっしゃれば、その大切さを見直してほしいと思います。
肌に優しくないクレンジング
良いお肌を作るには、クレンジングも良い加減が大切です。
クレンジングで、メイクの落とし残しがあるのは良くありません。ただ、洗い過ぎも、お肌にはマイナスです。
では、どんなクレンジングの方法が、お肌には負担になるのでしょうか?
肌がメイク・クレンジングを吸収する
クレンジング剤の量が同じでも、お肌の状態によって、メイクの落ち方が違います。
クレンジングをしてコットンで拭き取ったとき、コットンにファンデーションがしっかり付いていると、お肌は良い状態といえます。それは、お肌の上の方に、ファンデーションが維持しているということです。
しかし、お肌に水分や栄養が不足していると、お肌はファンデーションですら「食べて(吸収して)」しまいます。
しかも夕方になると、お肌は疲労がたまり硬くなることもあります。
すると、クレンジングをしても、コットンにファンデーションはあまり付きません。それは、ファンデーションがお肌の奥にまで浸透してしまっているということです。
そのため、そこでクレンジングを終えると、お肌にメイクが残ることになります。すると、その後の化粧品(化粧水・美容液・クリームなど)は本来の実力を発揮できず、肌トラブルの原因にもなります。
そして、クレンジング剤にも有効成分が含まれているため、お肌に水分や栄養が不足していると、お肌はそれすらも吸収してしまいます。
するとクレンジングをしていても、手が滑らなくなり、摩擦が起こります。
お肌は摩擦でダメージを受けますから、それも肌トラブルの原因になります。
このように、そもそもお肌の状態が良くないと、クレンジングをしても、「摩擦が起きながらメイクの汚れも落とし切れない」といった悪循環になりやすいです。
* ちなみにクレンジングは、メイクだけではなく、日焼け止めなども落とす役割もあります。日焼け止めは、紫外線からお肌を守りますが、お肌にダメージを与える場合もあります。特に夏場は、ウォータープルーフで汗(や水)に強い日焼け止めが多いです。それもきれいに落とせなければ、やはりクレンジング後の化粧品は実力を発揮できません。
クレンジングの強さ
サロンでお客様にクレンジングするとき、エステティシャンの圧と、日頃のご自分での強さを比べていただきます。
それで、日頃のクレンジングの圧が強いことにお気付きになる方もいらっしゃいます。
そして時々見受けられるのが、お肌の状態が均一になっていない方です。
お肌の状態が均一であることは、美肌の条件のひとつです。
そういう方に話をお聞きしていくと、クレンジングで、鼻の周りを「毛穴が気になるから」と勢いよく洗っているというケースが多いようです。
たしかに、Tゾーン(おでこ・鼻)はオイリーな部分です。
ただ、そこをゴシゴシと強く洗うと、摩擦が起きたり、洗い過ぎになってしまったりして、トラブルの原因になります。
例えば、顔の中心部分に赤みが出るのは、そのようなクレンジングが原因になっていることが考えられます。
また乾燥肌の方が、クレンジングを強く行って皮脂を取り過ぎてしまうと、かえって「お肌を守ろう」と皮脂の分泌量の増加につながり、悪循環になる場合もあります*。
* 編集部:
皮膚は、毛穴から「皮脂」という油分を分泌しています。皮脂は汗と混ざり合って、天然の保護膜(皮脂膜)を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防いだり、外の刺激から皮膚を守ったりする役割があります。
過度なクレンジングは、その皮脂膜まで取り過ぎてしまう原因になります。そのため、乾燥肌で皮脂膜が不十分な状態では、皮膚の水分が蒸発しないように、皮脂の分泌を増やそうとします。それが、オイリー肌の原因になる場合もあります。そのことは、「顔のテカリの原因は肌の乾燥でも?乾燥性脂性肌のスキンケア」でもご紹介しています。そちらも合わせてご覧になってみてください。
クレンジングの効果
均一でなめらかなお肌を作るには、クレンジングが大切です。
メイクをきれいに落とせると、その後の化粧水・美容液・クリームなどの浸透が良くなります。
そして、必要な有効成分が入りやすくなることで、アンチエイジングの効果も期待できます。
またクレンジングで、お肌のツヤ感も変わってきます。
ツヤ感は、お肌のキメがポイントです。キメが整っていると、光がきれいに反射されて、その加減でお肌にツヤが出ます。しかしキメが乱れていると、光は流れてしまいます*。
クレンジングは、そのキメを整える効果もあります。
編集部のコメント
手の甲をよく見るとお分かりになると思いますが、皮膚は細かな凸凹になっています。
キメの整った皮膚は、この凸凹が規則正しく並んでいます。
すると、そこに光が当たると均一に反射され、ツヤ感につながります。
しかし、その凸凹が均一に整っていない(乱れている)と、光を反射する方向もバラバラになってしまいます。
メイク(化粧)の落とし方
クレンジング剤の種類
クレンジング剤の種類は、一般的な日常メイクでしたら、ミルクタイプが使いやすいと思います。
ミルクタイプはテクスチャがゆるいため、顔に乗せたときに手を動かしやすいです。そして、保湿力も高いです。
クリームタイプも保湿力は高いですが、ミルクタイプよりもテクスチャが固めです。そのため上手にクレンジングしなければ、お肌を引っ張って、摩擦が起きてしまいます。
クレンジングに慣れていらっしゃらない方でしたら、ミルクタイプが使いやすいでしょう。上手な方は、クリームタイプでも良いと思います。
* 濃いメイクの方は、ミルク・クリームタイプではなく、オイルタイプのクレンジング剤でなければ、メイクを落とせない場合があります。クレンジング剤の種類の中では、(一般的に)オイルタイプがもっとも洗浄力が高いです。
基本的なクレンジングの方法
メイク落としは、クレンジング剤を顔に乗せ、するすると手で円を描くようにして行います。すると、メイクが浮かんできて、落とせるようになります。
このときは、手の力を抜いた状態です。円を描くようにして手を動かしますが、皮膚を動かすことはしません。クレンジング剤を動かします。
時々勘違いされている方もいらっしゃるのですが、クレンジングはマッサージではありません。
手に力を入れず、皮膚は動かさないようにしましょう。
クレンジングの回数と量
クレンジングの方法は、お肌の状態によって変わります。
お肌の状態が良くないと、クレンジング剤を顔に乗せていても、手が動かなくなるのがお分かりなると思います。それは、(先程もお話ししましたように)お肌に水分や栄養が不足していると、お肌がクレンジング剤を吸収してしまうのです。
そのため、お肌が整っていない最初のうちは、下のように2回クレンジングをすることをおすすめします。
■ 1回目のクレンジング
クレンジング剤は、容器などに規定の量が表記されています。「500円玉大」などとしている製品が多いのではないでしょうか?
ただ、1回目のクレンジングでは、規定の量よりもたっぷりと使いましょう。
それは、お肌の状態が良くないと、お肌がクレンジング剤も吸収してしまい、メイクを落とし切る前に手を動かせなくなってしまうためです。
お肌が整ってくると、この量も次第に減っていきます。
そして、クレンジング剤をコットンで軽く拭き取ったら、メイクの付き具合を確認します。
コットンにメイクがしっかり付いていれば、お肌の状態は良いといえます。もし付きが悪ければ、お肌に水分や栄養が不足しているということです。
■ 2回目のクレンジング
2回目は、念のためのクレンジングです。そのためクレンジング剤の量も、最初の半分くらいで大丈夫です。
それによって、1回目では落ち切れなかったメイクを落とします。
メイク落としは、長時間行うものではありません。
ただ、メイクがお肌に残らないように、クレンジング剤は惜しまずにお使いになってほしいと思います。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
お肌が乾燥していたり栄養不足だったりすると、お肌はメイクやクレンジング剤も「食べて(吸収して)」しまうんですね。
そうすると、たしかにメイクは落としづらくなってしまいます。
清水先生は、お客様にクレンジングをしたとき、「(コットンへの)ファンデーションの付き具合で、お肌の状態が分かる」とおっしゃっていました。
皆さまもいちど、クレンジングのときにコットンを見直してみると、ご自分のお肌の状態がお分かりになるかもしれません。
もし、お肌の状態が良くないときは、たっぷりのクレンジング剤を使って、メイク落としを2回されてみてはいかがでしょうか?
(取材:「キレイの先生」編集部 文:銀座隠れ家エステサロンソワン・アンジェリーク 清水 千絵 先生、「キレイの先生」編集部)
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