帝王切開による出産は約5人に1人という割合。
もしかしたら当ページをご覧の出産を控えた方ユーザーさんの中にも
帝王切開の傷跡がケロイドになったらどうしよう!?
帝王切開の傷跡が予想以上に目立っている!コレって消えるの!?
といった術後の傷痕のことで不安になっている方もいるのではないでしょうか。
もちろん過去に帝王切開手術を2度経験している管理人もまったく同じ気持ちでした。
たしかに『お腹の赤ちゃんが元気に生まれてくることが最優先』という部分は間違いありませんが、できればお腹にクッキリと傷跡は残したくないですよね。
そこで今回、じっさいに帝王切開の傷跡で悩まされた管理人の実体験もまじえながら、傷跡の知識やケロイドになった場合の対処、自宅でできる毎日の傷跡ケアについてまとめておきます。
急遽、帝王切開になっても慌てないこと
さて、帝王切開と帝王切開になってしまう理由について簡単に説明しておきます。
おそらく当ページのユーザーさんの多くは今後、帝王切開を控えている、またはすでに帝王切開手術をされた方が大半でしょう。
またすでに出産された方の場合、事前に帝王切開だと決定した状態で臨んだ方もいれば、自然分娩→帝王切開という流れで急遽、帝王切開という方もいるでしょう。
ちなみに帝王切開になるケースは主に以下のパターンです。
- 逆子が戻らず自然分娩が厳しい
- 前置胎盤で胎盤が子宮口をふさいでいる
- 子宮筋腫が子宮口を塞いでいて自然分娩が厳しい
- 多胎妊娠のため母体への負担が大きい
- 妊娠高血圧症候群など出産の途中で胎盤に与えるリスクがある
主にこういった理由が多いようです。
一方、自然分娩を予定していたものの、出産段階で急遽、帝王切開に踏み切るというパターンもけっこう少なくありません。例えば以下のようなパターン。
- 陣痛になっても赤ちゃんが通れるほど子宮口や膣が広がらない
- 赤ちゃんが産道を通る時、圧迫されるリスクがある
- へその緒が巻き付くなど予想外の状況で赤ちゃんにじゅうぶんな酸素が行き届かない
- 常位胎盤早期剥離等で赤ちゃん・母体ともが危険な状態
という場合、赤ちゃん(もちろん母体も)を最優先させ、余儀なく帝王切開に踏み切ります。
ちなみに帝王切開の手術はエビのように丸まった状態で、背中から脊椎麻酔(下半身麻酔)を行い、状況によって違いますが、おへその下を縦か横に10~15センチほど切開して赤ちゃんを取り出すという流れです。
【縦切りと横切り】帝王切開の傷跡のサイズは?どれほど目立つの?
では次に帝王切開の傷跡について。まず帝王切開の2つのタイプを説明しておきます。
大きくわけるとお腹を縦に切開する『縦切り』と横に切開する『横切り』というパターンがあります。
これは産婦人科やクリニックの方針、担当医師の判断、出産時の状況なんかによっても選ぶ方法は違ってくるようです。
ちなみに
- 縦切りは手術をなさる先生にとって、赤ちゃんを取り出しやすい
- 横切りよりも癒着のリスクは少ない、出血量が少ない
という部分がメリットに対し、横切りは
- 術後の痛みが比較的、少なくて済む
- 傷痕が目立ちにくい(傷痕の状態によってはほとんどわからないレベルという方も)
というメリットがあります。
ある程度こちらの希望も考慮して決めてくれる病院・産婦人科もあれば、有無を言わさずどちらかの切開と決まっているケースもあります。
また予定では横切りだったのに、予想外の流れで急遽、縦切りに変更というケースもあります。
人間の筋肉や皮膚組織のつくりからも、横切りの方が目立ちにくく場所的にも目立ちにくい・・・などの理由からも『どうしても傷跡を残したくない!』という方は、もし選択できれば横切りの方が良いかもしれませんね。
(管理人の場合、選択の余地もなく縦切りの帝王切開となりました…)
ただ何度もいいますが一番大切なことは、できるだけ赤ちゃんに負担をかけずに帝王切開手術を済ますこと。
基本的に判断された先生の方針に従ってくださいね。
帝王切開の傷跡がケロイド(肥厚性瘢痕)になってしまったら?
通常、帝王切開による傷跡は縦切りでも横切りでも、時間が経過すれば徐々に赤みが引き、茶色っぽい傷跡もしだいに薄く平らになってきます。
そんな中、帝王切開の傷で厄介なのが傷跡がケロイド化してしまった場合といえます。
ケロイド(肥厚性瘢痕)とは、術後、傷が塞がったものの赤くミミズ腫れのように大きく盛り上がり傷が消えるどころか逆に目立ってしまった症状。
よくケロイドと表現されますが、正確にはケロイド症状ではなく肥厚性瘢痕というケースが帝王切開の傷跡では一般的です。
切開した傷跡に膠原線維が過剰に蓄積し、赤みがあり、盛り上がっているためケロイドと表現されますがじつは別物なのです。
ちなみに範囲が傷の周囲のみ限定的、掻痒、疼痛、発赤、ひきつれ感のある場合、こちらの肥厚性瘢痕という症状といえるでしょう。
肥厚性瘢痕
肥厚性瘢痕は、傷の治りが悪い場合によく見られます。傷が塞がっても、その上の皮膚から隆起して赤く盛り上がってきます。
この時期には、引きつれやかゆみ、痛みを伴います。その後、次第に赤紫色に移行し色もうすくなってきますが、赤味が消失して平坦化するもの、軽度の盛り上がりを残すものなどさまざまです。
引用 日本形成外科学会
残念ながらケロイド(肥厚性瘢痕)になるかどうかは、もともとの肌質や遺伝的な部分も大きく、いくら予防ケアしたところで防ぐのは難しいのが現実なようです。
もし過去に大きめの切り傷や擦り傷を経験し、傷跡がいつまでも盛り上がって消えない・・・という方はケロイド化しやすい体質なのは間違いありません。
縦切りでも横切りでも、帝王切開の傷跡はある程度、残ってしまうのは覚悟しておいた方がいいかと思います。
またケロイド化して盛り上がってしまった傷跡は、
- 下着などで擦れるとかゆくなる
- ファスナーの有るズボンが擦れて痛い
など日常生活でもストレスになる場合も多いようです。
完璧に防ぐことは無理としても、術後はしっかりとケアしなるべくケロイド(肥厚性瘢痕)の状態を悪化させないように心がけておきましょう。
傷跡がケロイド(肥厚性瘢痕)になった場合の対処法
残念ながらケロイド(肥厚性瘢痕)になった帝王切開の傷跡、基本的に微妙に目立たなくなることはあっても、放置したところで消えるものでもありません。
なのでどうせ消えないんでしょ!と諦めずに半年間でも構いません、
- 産後、しばらくは患部にケロイド防止テープを貼って保護する。
- 妊娠線予防の保湿クリームを塗り続けるなど、ケロイド部分に無駄な刺激を与えず、栄養成分を与えて皮膚組織のターンオーバーを促進する
など市販のテープ類やクリーム類をみつけてケアしておきましょう。
またケロイドの状態によっては、トラニラストなどの飲み薬やアンテベートのようなステロイド軟膏塗り薬、ドレニゾンテープやシリコンジェルシートなどのテープ治療、医療用レーザー機器を完備したクリニックでのレーザー治療といった選択肢もあります。
綺麗に消すのは無理かもしれませんが、少なくとも治療することで悪化は防げます。
自己判断で勝手に傷跡のケアを開始せず、一度担当医師や助産師さんに相談してみればベストな方法が教えてもらえるはずですよ。
帝王切開でできちゃった傷跡を消したい!じっさい消えるの?
ではここからは、すでに帝王切開手術を終えた方で、予想以上に傷跡が目立って悩んでいる方にむけ、傷跡のケアについてお伝えしておきます。
まず何年かすれば自然治癒によって、消え去るのでしょうか?
結果からいいますと、綺麗さっぱり消え去ることは不可能でしょう。
縦切りと横切りによっても違ってきますが、帝王切開の傷跡が最終的に残るかどうかは肌質(体質)による部分がかなり大きいです。
何もケアせずとも細い線が一本という方もいます。逆にステロイド剤やテープ治療を続けていたものの、くっきりと残って凸凹さえ消えない・・・なんて方もいます。
このように大部分は肌質や体質によりますが、治療はもちろん悪化させないためにも、できる限りの傷跡のケアをした方がいいかなぁと思いますね。
妊娠線予防・解消クリームで薄くなった!という口コミもチラホラ…
肌質によって予想以上に目立ってしまう帝王切開の傷跡。残念ながら医学的にも完治させるのは厳しいとのこと。
長期的にみれば微妙に薄くなってくるパターンもありますが、色素沈着して茶色いまま・・・とか盛り上がった傷痕が平らに戻らない・・・という方が圧倒的に多いようです。
そんな中、帝王切開の傷跡に効果があったという、以下のようなクチコミも・・・
帝王切開後の保湿に使ってみています!
乾燥して痒かったんですが、このクリームを塗り始めたら乾燥もなく匂いもいいので気に入りました^ – ^
しばらく使ってみます!(楽天 ノコアの口コミ)
これって本当は帝王切開の傷跡用の商品ではありませんが、帝王切開の傷跡に塗ったら目立たなくなってきた、とか傷跡の痒みや盛り上がり改善してきた・・・とチラホラ利用者がいますね。
妊娠線用のクリームって、結局はターンオーバーを促進して表皮や真皮層の傷の回復を
高めるのが目的。なので意外にメリットも多いんです。
なので完璧に消し去るのは無理としても、外部からの刺激による炎症や痒みを防ぐ意味でも、市販の帝王切開の傷跡用のテープだけじゃなく保湿もかねて浸透力の高いクリームだけでも継続してみるといいと思います。
というか実際、管理人も妊娠線用で購入していたクリームを使ったおかげなのか、以下の写真のようにかなり目立たなくなりましたよ!
【まとめ】 傷跡が残るかどうかは体質しだい!帝王切開の傷跡は気長にケアを
以上、管理人のお恥ずかしいお腹の帝王切開の傷跡写真を含め、帝王切開の傷跡の対処やケロイド化した場合の対処、やっておきたい傷跡ケアなんかをまとめてみました。
まとめてみると
という感じで、ある程度時間が経過した傷跡でも、何らかの選択肢はあります。
で、それでも傷跡が気になる場合、形成外科などで再縫合などの手段もあるので検討するなんて方法もあります。なので諦めないこと。
ひと昔前までは『帝王切開の傷跡はお母さんの勲章』なんて言葉で片付けられることもありましたが、やっぱり傷跡が目立たなければ目立たない方が絶対にいい!
それに当時と違って傷跡ケア商品やさまざまな新しい治療法もでてきました。上手く使いこなせばかなり効果あります。
いずれにせよ、帝王切開でも他の場合でも、瘢痕は傷が落ち着く前の修復期間にケアしてあげた方が効果が大きいのは間違いありません。
赤ちゃんが大きくなった時、ママのお腹綺麗だね!っていってもらえるよう、できる限りの傷跡ケアをやっておきましょうね!