「飲むサラダ」として健康的なイメージが強いマテ茶ですが、気をつけないと危険な病気のリスクがあるって知ってましたか?
知らずに過ごしていると、気づいた時には手遅れになっているかもしれません。。
マテ茶の健康上の利点、注意点を併せて知っておきましょう。
マテ茶とは
マテ茶とは、南米のブラジル・パラグアイ・ウルグアイ等を原産とする「イェルバ・マテ」という植物の葉や枝を乾燥させて、水やお湯等で成分を抽出した飲み物です。
南米の一部地域では野菜の栽培が困難な為、ビタミン・ミネラル等を補給できる貴重な栄養飲料として利用されていたようです。
栄養が豊富な事から、「飲むサラダ」という別名が付けられた程栄養価の高い飲み物です。
どんな味?
あまり馴染みのないマテ茶で気になるのは何よりも味ですが、グリーンマテ茶は癖のある味で好みが分かれます。緑茶っぽい味等と言われています。
ローストマテ茶は、炒っているので比較的飲みやすい味です。太陽のマテ茶は、マテの葉を深煎りしたものを日本人に合うように作られたと言われています。
好みによりますが、苦いのが苦手な人はローストマテ茶をかなり薄めにしておきましょう。
マテ茶の歴史(日本に来るまで)
マテ茶の発祥は定かではありませんが、15世紀末頃から栽培が始まり日本に入ってきたのは1970年頃。
アントニオ猪木が「アントンマテ茶」という名前で発売したのが最初だと言われています。
当時はあまり注目されませんでしたが、その後日本コカ・コーラが2012年に「太陽のマテ茶」という名前で発売し健康飲料として注目されるようになりました。
マテ茶に含まれる栄養成分
グリーンマテ茶100gに含まれる栄養成分の一覧です。
| ミネラル | ビタミン |
|---|---|
| カルシウム:296mg カリウム:251mg マグネシウム:185mg マンガン:65mg ナトリウム:60mg リン:34mg 鉄分:30mg | ビタミンB1:0.50mg B2:0.20mg B3:0.70mg ビタミンC:0.65mg |
その他に報告されている栄養成分
・ポリフェノール
・食物繊維
・マテイン等
カルシウムやマグネシウム等ミネラルの含有量が多く、マテ茶特有の成分「マテイン」が含まれているのが特徴ですね。
マテ茶の種類
一般的に販売されているマテ茶は、製造方法により2つの種類に分かれています。
グリーンマテ茶
グリーンマテ茶は、マテの葉を収穫した物に熱を加え、乾燥・熟成させたものです。
香りは薬っぽい。
味は緑茶に近いと言われています。
長所は、ローストマテ茶に比べて成分含有量が多い事。
短所は、人によっては飲みにくい味である事。
ローストマテ茶
ローストマテ茶は、グリーンマテ茶を文字通りロースト(乾煎り)したものです。「ブラックマテ」と呼ばれる事もあります。
ローストしている分、グリーンマテ茶より癖が少なく飲みやすいと言われています。
長所は、グリーンマテ茶に比べて飲みやすい事。
短所は、ローストしている為一部成分の含有量が減ってしまう事。
マテ茶の健康効果・効能
マテ茶が注目されている健康効果や効能に関するまとめです。
認知症の予防
マテ茶には認知症の予防に対して、効果が期待されています。
マテ茶に含まれるポリフェノールの強力な抗酸化作用が、認知症に有効だと考えられているのです。
臨床試験はマウスのみでしか行われていないようですが、マテ茶を与えられたマウスはパーキンソン病特有の症状が保護されたそうです。
ヒトでの臨床試験でも、認知症の予防効果が報告されるといいですね。
疲労回復
マテ茶には、血液中の疲労物質を減少させ体を疲労回復に役立つ作用があると言われています。
マテ茶にはビタミン・ミネラル・食物繊維等多種多様な栄養素が含まれていますが、これらの成分がグリコーゲンと呼ばれる物質を生成。
このグリコーゲンが疲労回復に役立つのです。
グリコーゲンは多糖類と呼ばれ、色々な種類のブドウ糖が集まってできた物質です。
グリコーゲンにはエネルギー源として利用される他、血糖値が低下した時に全身に血糖を送る働き等があります。
マテ茶は疲労回復に役立つので、肉体労働等疲れた時の水分補給としても適した飲み物ですね。
冷え性の予防改善
マテ茶には血管を拡張し、血の巡りを良くする事で冷え性を改善する作用があると言われています。
マテ茶に含まれる「マテイン」という成分に血の巡りを改善してくれる働きがあり、冷え性の改善にも繋がると考えられているのです。
マテ茶には「マテイン」という珍しい成分が含まれていますが、「マテインはカフェイン・テオブロミン・テオフィリン等」アルカロイド系成分の集合体だと言われています。
複数ある成分のうち、テオフィリンという成分の気管支拡張作用・血流改善作用・カフェインの中枢神経刺激作用等により、冷え性の改善に効果があるのです。
美肌・抗酸化作用
マテ茶には強力な抗酸化作用があり、肌荒れ防止等に役立ち、美しい肌を作る為に役立つと言われています。
マテ茶にはビタミンやミネラル、ポリフェノール等多くの栄養素が含まれていますが、特に多く含まれているのがポリフェノールです。
ポリフェノールには優れた抗酸化作用があり、血管の老化や美肌効果が期待されているのです。
抗酸化は、体内の増え過ぎた活性酸素を除去する事で血管や体内の老化現象を防ぎアンチエイジングが期待されている効果の事です。
サンパウロ大学の研究で健全な若い女性にマテ茶を摂取してもらったところ、老化予防やがんの予防に効果のある「グルタチオンペルオキシダーゼ」「スーパーオキシドジスムターゼ」「カタラーゼ」等の発現率が上昇したという報告もあります。
肌荒れやニキビ等で悩んでいる方は、マテ茶を試してみてもいいかもしれませんね。
コレステロールの低下
マテ茶にはLDL(悪玉)コレステロールを低下し、血管障害の深刻な病気である動脈硬化を防いでくれる効果があると言われています。
動脈硬化は、動脈と呼ばれる心臓から全身に血液を送ってくれる血管が固くなったり狭くなる等して大事な血液を運ぶ流れが悪くなってしまう状態。
動脈硬化の状態が続くと心筋梗塞や脳卒中等のリスクがある為、コレステロールの摂り過ぎが問題視されているのです。
ブラジルの臨床試験では、マテ茶がヒトの脂質の代謝に与える影響を調べた実験があります。
102名の被験者を対象として330mlのグリーン・又はローストマテ茶を1日3回、計40日間投与された被験者(健常者)はLDLコレステロール値が8.6%低下。
脂質に異常のある患者では8.1%や8.6%低下したと報告されています。
上記臨床試験のデータ等から、マテ茶には過剰なコレステロールを低下させ血管の健康を保つ作用があると言えます。
糖尿病の合併症予防
マテ茶には、糖尿病の原因となる物質の産生を抑える作用があると言われており、糖尿病の合併症の予防が期待されています。
糖尿病は一般的に血糖値が高くなっている状態が続く事(高血糖)を指しますが、高血糖の状態が続くとAGEs(終末糖化産物)という物質が産生されます。
含有量の差はありますが、AGEsは肉・魚・野菜・果物・パン・人工甘味料入りの清涼飲料水等、ほとんどの食品に含まれている為避けるのが難しい物質です。なので、できるだけAGEsが増えないように工夫をし、マテ茶等AGEsを抑える飲料や食品等を摂る事で予防していきましょう。
マテ茶にはAGEsが作られるのを抑える働きがある事が、研究により報告されています。
◆糖尿病が原因となり、発症する可能性のある病気
・糖尿病性網膜症(目の病気)
・糖尿病性腎症(腎臓の病気)
・動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中等血管の障害から起こる病気
・糖尿病性神経障害(足の裏が痺れて感覚が麻痺する病気)
糖尿病は中々気付きにくい病気なので、AGEsが増えすぎないように注意していきたいですね。
マテ茶が飲める店・買えるところ
日本では珍しいマテ茶ですが、マテ茶が飲める喫茶店等もあります。
マテ茶が飲めるお店
日本マテ茶協会の情報を参考にする限りでは、喫茶店等でマテ茶をメニューとして扱っているお店は東京に集中しているようです。
ルピシア
世界の色々なお茶を扱っている人気お茶専門店です。
通販の他、店舗での販売も行っています。
天満屋岡山ショップ等、一部のお店ではテイスティングカウンターという試飲できる所もあるようです。
ひじかた園
町田にあるお茶の専門店です。
1階で色々なお茶の販売。
2階にティールームがあり、マテ茶等の色々なお茶を楽しむ事ができるようです。
茶語 ティーサロン
1996年から開業している中国茶専門店です。
東京の新宿区と、北海道の札幌の2店舗があり、お茶以外にも食事・デザート等を楽しむ事ができるようです。
その他の通販でマテ茶が買えるところ
上記店舗の他、楽天市場やAmazon等でも買う事ができます。
「太陽のマテ茶」はネット通販だと手に入りやすい状況にありますが、コンビニやスーパー等では取り扱っている所が少ないようです。(2016年10月現在)
マテ茶の注意点
「飲むサラダ」という別名がある位、健康的なイメージのあるマテ茶ですが、深刻な報告もされています。
発がん性
マテ茶に発がん性があるとする研究報告があります。
IARC(国際がん研究機関)の評価によると、マテ茶は「ヒトに対する発がん性がある可能性が高い」Group2Aという評価に位置づけられており警告が出されています。
発がん性の原因と考えられているのは、マテ茶の飲み方と温度。
1.65度以上の飲み物自体がGroup2Aの評価を受けている。
2.マテ茶の飲み方に「ボンビーリャ」というストローを使った飲み方があり、高温状態の飲み物をストローで飲む事で、喉の咽頭部に悪影響を与えている。
上記の点からマテ茶には発がんのリスクがあるとされています。
アルコールやタバコと一緒に摂取するのは危険
マテ茶を飲む上でもう1つ気をつけたいのが、アルコール(お酒類)です。マテ茶とアルコール類を長期に渡り摂取し続けると、発がんリスクが3~7倍になると言われています。
そして、タバコと一緒に摂取する際にもリスクが上昇すると言われています。
マテ茶を飲む場合は、お酒のマテ茶割・お酒のチェイサーとしてマテ茶を飲むのは控えたいですね。
水出しなら安全?
マテ茶の発がん性に関する研究結果から、「マテ茶自体が高温でなければ安全」「マテ茶を冷やして飲むのであれば安全」「長期に渡り飲み続けなければ安全」という意見が出ています。
マテ茶を飲む場合は、温度に気をつけて冷やして飲むのが無難そうですね。
飲み過ぎによる弊害・副作用
マテ茶の飲み過ぎにより発がんリスクが著しく上昇した人は、1日1リットル以上飲んでいた場合にみられたとの報告があります。
メモリアル・スローン・ケタリング癌センターで2003年に出版されたマテ茶の研究をまとめた結果、1日1リットル以上飲んでいた人は喉頭がん・食道がん・肺がん等のリスクが上昇したとの事。
人間は1日2リットル以上の水分補給が必要だと言われていますが、その内半分をマテ茶で摂取しようとするのは危険だという事ですね。
マテ茶の飲み過ぎには気をつけましょう。
マテ茶のまとめ
健康効果が注目されているマテ茶について、紹介しました。
体にいいと言われているものでも、撮り過ぎると害になるものは多いですね。
何でも過剰に撮り過ぎず、適度な健康生活を送っていきましょう。