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18.GX形の接合や切管挿しロ加工に必要な工具は、NS形の同施工に使用するものと変わるのでしょうか?また、NS形で使用する工具のなかでGX形に使用できるものはありますか?

GX形の施工時に必要な工具を以下に示します。

1.GX形の接合に必要な工具
(1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
1:プラスチックハンマ
2:スリングベルト(4本):吊り具として使用しているナイロンスリングで代用が可能です。
3:レバーホイスト(0.8tf用 2個):管との接触部はゴム板などで養生してください。
4:ラチェットレンチ(異形管用)
5:ロックリング絞り器
(2)新規に準備が必要な工具
1:ゴム輪位置チェックゲージ(直管、P-Link用):厚さ2mm-4mm
2:インパクトレンチ(異形管用)
3:ユニバーサルジョイント(異形管用):屈曲角30°
4:隙間ゲージ(異形管、P-Link用):厚さ0.5mm
5:ロックリング拡大器(異形管用)
2.GX形の切管に必要な工具
GX形の切管は、P-LinkやG-Linkを用いる方法と、NS形と同様に切管用挿し口リングを使用して、挿し口突部を形成する方法があります。P-LinkやG-Linkを用いる方法では全てNS形の施工工具を使用できます。
(1)P-Link、G-Linkを用いる場合
1:切断機
2:グラインダ・面取りヤスリ
3:トルクレンチ:トルク100N・m
(2)切管用挿し口リングを使用する場合
1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
1:専用の溝切機・切断機
2:挿し口リング拡大器
3:シャコ万力
4:専用ストッパ付ドリル刃
5:ドリル
6:グラインダ、・面取りヤスリ
7:プラスドライバ(呼び番号2番)
2)新規に準備が必要な工具
1:チェックゲージ
3.GX形の解体に必要な工具
(1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
1:解体矢
2:特殊割押輪
3:油圧ジャッキまたはだるまジャッキ
4:解体矢打込みキャップ
5:ハンマ
(2)新規に準備が必要な工具
1:薄板(P-Link、G-Link用)

なお、管を吊る時は、従来管と同様にナイロンスリングやゴムチューブなどで被覆されたワイヤーロープを用いてください。

19.GX形管における切管の施工方法やその注意点について教えてください。

GX形直管の切管部には、直管受口接合用のP-Link、異形管受口接合用のG-Linkを使用することで切管部における挿し口突部の形成が不要となります。1種管、S種管のいずれも切管可能です。なお、エンジンカッター使用の際は、管軸に対して垂直に真直ぐ切断してください。P-LinkおよびG-Linkを使用した場合の継手構造を図1、2に示します。
また、NS形と同様に施工現場で所定の溝切り加工を施し、挿し口突部を形成するための切管用挿し口リングもあります。切管用挿し口リングを使用する場合、切用管は必ず1種管を使用して下さい。
切管端面または溝切部については、面取り加工を行い、ダクタイル鉄管切管鉄部用塗料で塗装を行ってください。



21.GX形管と既設管との接続はどのようにするか教えてください。

既設管との接続において、既設管を切断する場合の主な例を表1に示します。
その他の接続例については、技術資料「GX形ダクタイル鉄管管路の設計 JDPA T57」を参照してください。
なお、既設管との接続の場合には、新設側の継手一本分に必ずポリエチレンスリーブを被覆させてください。

※ 各種技術資料はコチラで見る事ができます。

表1 既設管を切断する場合の接続方法
(1)既設を切断し、GX形直管受口を接合する場合
(2)既設を切断し、GX形直管挿し口を接合する場合
(3)既設を切断し、GX形異形管挿し口を接合する場合

22.なぜGX形管のP-Link は異形管に接合できないのでしょうか?

このP-Linkは有効長が短く、ゴム輪と押輪をP-Linkに預けて接合することができないため、切管を異形管受口に接合する場合には使用することができません(図1 P-Linkと異形管受口が接合できない理由を参照)。
異形管受口と切管を接合する場合には、G-Linkを使用してください(図2 切管と異形管受口の正しい接合を参照)。
なお、切管用挿し口リングを用いる場合は、P-LinkやG-Linkを使用しません。


24.GX形の切管挿し口を継ぎ輪に接続する場合は、G-Linkを使用して良いですか?

切管挿し口をGX形の継ぎ輪受口に接合する場合は、基本的に通常の配管やせめ配管ではG-Linkを使用して良いです。
ただし、不同沈下が発生しやすい構造物との取り合い部や地震時に大きな地盤変状が発生する切土と盛土の境界部など、平常時あるいは地震時に地盤変状が集中するような場所では、適宜継ぎ輪を用いて地盤の想定変位量を吸収します。その場合、より継ぎ輪の機能を発揮できるように、G-Linkを使用するのではなく、1種管を切管して挿し口リングを取付け、これを使用して下さい。

25.GX形異形管の曲管と乙字管の挿し口にある三角形の突起(フック)は何のために付いているのでしょうか?

  • 三角形の突起(フック)は異形管挿し口と直管受口を接合する場合に使用します。
    異形管挿し口と直管受口を接合する場合、プッシュオンタイプの接合になるため、フランジ付きT字管を接合する場合、図1のように異形管受口のボルト穴にレバーホイストのフックを引っ掛けて接合します。
  • しかし、曲管と乙字管の受口は挿し口に対して偏心しているため、直管受口を接合する場合、 図2のように異形管受口のボルト穴にレバーホイストのフックを引っ掛けて接合することができません。
  • そこで、曲管と乙字管を直管受口に接合する場合は、図3のように三角形の突起(フック)にスリングベルトを引っ掛けて接合します。三角形の突起(フック)はスリングベルトが滑らないようにするために付いています。

27.PIP工法に使用する受挿し短管と継ぎ輪の接合について教えてください。

一般にダクタイル鉄管の異形管挿し口と継ぎ輪を直接接合することはできません。しかし、PIP工法で使用するPN形等の受挿し短管は、立て坑内で使用することを想定しているため、継ぎ輪との接合を考慮した加工範囲としています。
なお、受挿し短管に継ぎ輪をあずけることはできませんので、せめ配管には使用する場合は前後の配管に留意する必要があります。

28.管路の水圧試験を行う場合にどのような方法がありますか?

ダクタイル鉄管管路の布設後に水圧試験を行う場合、呼び径800以下の中小口径では管路へ充水後、所定の水圧を負荷し、一定時間保持してこの間の圧力変化によって判定する管路水圧試験が行われます。また、呼び径900以上の大口径管路では、水圧試験機(以下テストバンド)による水圧試験が一般に行われています。

1.充水による管路水圧試験を行う場合の注意点について
水圧試験は急激な加圧により管路を破壊することがないよう、空気弁等から管路内の空気を十分に排気しながら時間をかけて充水し、次の点に注意して実施してください。
1)管路に負荷する水圧は、設計水圧以下としてください。
2)水圧試験は管路に充水後一昼夜程度経過してから行うようにしてください。
3)水圧試験は、コンクリート防護工の施工や管端部の抜け出し等がないよう適切な防護措置を行った後に実施してください。
なお、水の代わりに圧縮率の大きい空気(エアー)を用いた管路試験は、試験装置の飛散や付属設備の破損等、作業には重大な危険を伴うため絶対に行わないでください。
2.テストバンドによる水圧試験を行う場合に注意する点について
テストバンドによる水圧試験は重量の重いテストバンド狭い管内で取り扱うことになるため、転倒などの危険を伴う作業となりますので十分注意して作業を行ってください。また、次のような管路状況では試験が実施できない場合があります。
1)管路勾配が5%を超える場合は有効な滑落防止措置を実施してください。また、10%を超えるとテストバンドの移動や固定が困難となり、水圧試験を実施できない場合があります。
2)内径が異なる2つの継手間でその段差が大きい場合は、水圧試験を実施することができません。
3)管路の途中に曲管が配置されている場合、11-1/4°曲管程度であれば通過しますが、それ以上の角度ではテストバンドが通過できない場合があります。
4)管路にバタフライ弁が配置されている場合は、弁体が支障となりテストバンドは通過することができません。(参考:呼び径1200 テストバンドの重量本体約290kg、加圧ポンプ約40kg)

29.水圧試験を行う場合、試験水圧や試験時間などの試験方法に決まりはあるのでしょうか?

充水による管路水圧試験とテストバンドによる水圧試験では、試験方法が異なります。

1.充水による管路水圧試験
中小口径の管路で実施される充水による管路水圧試験については、管径、管路延長、管内面塗覆装、継手構造などが多種多様であることから規定はありません。各事業体によって定められた試験水圧、試験時間に則って行ってください。
2.テストバンドによる水圧試験
テストバンドは構造上0.5MPa以上負荷することができません。したがって、水圧によるテストバンドのなじみ等を考慮し、通常は、試験水圧0.5MPaを負荷し、5分経過後に0.4MPa以上保持すれば合格とされています。

30. GX形異形管挿し口に帽を接合することはできますか?

GX形では、異形管挿し口に帽を接合することができます。
NS形(呼び径75~250)では、異形管の挿し口に屈曲防止突部(8ケ所)や接合用突部(4ケ所)が形成されているため、異形管挿し口に帽を接合することはできませんでしたが、GX形では、異形管挿し口にそれらが 形成されていないので、帽を接合することができます。
なお、GX形曲管および乙字管の挿し口にはフック(2ケ所)が形成されていますが、受口側に形成されていますので、帽の接合には支障がありません。


34. S50形ダクタイル鉄管は既設管とどのように接続すれば良いでしょうか?

  • S50形ダクタイル鉄管は、過去に企画化されていた呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種(鋼管、塩化ビニル管等)とは外径が異なるため、直接接続することはできません。既設管との接続は下記のケ一スが考えられます。

    1.既設管路の末端部または既設管路の切管個所にS50形ダクタイル鉄管を接続するケース
    呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種(鋼管、塩化ビニル管等)との接続は、S50形ダクタイル鉄管専用の異種継手管※を用いて行うことができます。この異種継手管の一方は、S50形ダクタイル鉄管の異形管受口形状になっており、S50形ダクタイル鉄管の挿し口突部の有無にかかわらず接合が可能です。

    図1 呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種との接続方法例
  • 2.既設管路に分岐管を設けて、その分岐管にS50形ダクイタイル鉄管を接続するケース
    既設管路を一部撤去した後に二受T字管を設置し、その分岐管にS50ダクタイル鉄管を接続する場合は、分岐側が呼び径75の二受T字管を使用し、挿し受片落管※(挿し口:GX形もしくはNS形、受口:S50形)により、S50形ダクタイル鉄管と接続できます。
     また、不断水で分岐する場合には、不断水分岐工法により分岐側が呼び径50フランジ形の割T字管を設置し、S50形ダクタイル鉄管の短管1号※もしくは2号※によりフランジ接合で接続できます。

    図2 既設管を一部撤去する方法例


    図3 不断水分岐を用いる方法例

    ※異種継手管、S50形ダクタイル鉄管の挿し受片落管と受挿し片落管、短管1号と2号については、当協会規格では規定していませんが、メーカ規格により製造・販売されていますので、詳しくは会員メーカにお問い合わせください。