【皮膚炎改善】アトピー肌の身体の洗い方5つのポイント
投稿日 最終更新日 2016/12/16
アトピー性皮膚炎を治していくためには、皮膚を出来る限り清潔な状態にキープしてあげることが大切です。
皮膚をしっかりと洗ってあげることで、黄色ブドウ球菌などの悪い細菌の増殖を防ぐことが、アトピー性皮膚炎の悪化防止に繋がるからです。
また、保湿剤やステロイド外用薬も、皮膚を清潔にしてから塗ることを前提にしています。
ただ、アトピー肌の場合、身体の洗い方にはいくつかのポイント(注意点)があります。
むしろ、普通の洗い方をすると、逆にアトピーを悪化させてしまうことがあります。
そこでこの記事では、
アトピー肌のための身体の洗い方で抑えたい5つのポイント
をご紹介したいと思います。
洗い方がマズかった場合には、これらのポイントを守るようにすることでアトピーは改善に向かっていくはずです。
- アトピー肌に使うべき石けん・ボディーソープとは
- アトピー肌にはNGな身体の洗い方
- アトピー肌に特化した最適な身体の洗い方
- さらにアトピー改善に繋がる入浴時のプラスα
1. アトピー肌に特化した身体の洗い方
アトピー肌に最適な身体の洗い方をするためには、
- アトピー肌にも使える石けんを使うこと
- 手のひらで洗うこと
- 痛くても湿疹・皮膚炎の部分もしっかりと洗うこと
- シワの部分も伸ばして・広げて洗うこと
- ゆすぎのシャワーの刺激を少なくすること
という5つのポイントを守ればOKです。
それでは、順番に見ていきましょう。
1-1. アトピー肌にも安心・安全な石けんを使う
アトピー肌には炎症や掻き壊しがありますから、皮膚のバリア機能が正常な皮膚に比べてかなり弱っていて、刺激を受けやすくなっています。
特に入浴時は保湿剤が取れた状態になりますから、皮膚はさらに刺激を受けてしまいます。
ですから、アトピー肌のためには、出来るだけ刺激の小さい石けん(ボディーソープ)を使わなければなりません。
刺激の大きい/小さいは、主に添加成分の多い/少ないで決まってきます。
いくら「お肌に効果的な」有効成分がたくさん入っていても、アトピー肌にとってはむしろ刺激となってしまい、逆効果になる危険性の方が高いです。
ですから、アトピー肌のためには、添加物の少ない(無い)石けんが一番適しています。
ただ、石けんにも色々な種類があり、中には添加物の多い商品もありますから注意が必要です。
そういう意味では、成分が「石けん素地」のみのタイプの石けんが一番良いです(「シャボン玉せっけん」など)。
最近では、石けんでも泡で出るタイプのものや、石けんと同じ成分のシャンプーやボディーソープもありますから、これらを利用すると便利です。
アトピー肌にも安心・安全な石けん・シャンプー・ボディソープの一覧については、↓の記事でまとめています。ご参照下さい。
1-2. タオル・スポンジは使わず手のひらで洗う
アトピー肌の洗い方、次のポイントは「タオル・スポンジを使わない」という点です。
一般的には、身体を洗う際には専用のタオルやスポンジを使いますが、この方法ではアトピー肌にとってはかなりの刺激になってしまいます。
ナイロン製のタオルはNGであるのはもちろん、木綿などの肌に優しいと言われる素材のタオルであっても、アトピー肌にはダメージとなります。
ですから、タオルやスポンジの類は使わず、
泡立てた石けんの泡を手に取って手のひらで直接皮膚を洗ってあげる方法が、アトピー肌にとっては最適な洗い方となります。
手のひらで身体を洗う方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。
1-2-1. 石けんをたっぷりと泡立てる方法
手のひらだけで石けんを泡立てようとしても、あまり泡立ちません。
泡立てネットやナイロンタオルを使うと、石けんをたっぷりと泡立てることが出来ますから、これを使うようにします。
また、成分が「石けん素地と水」だけの、泡で出るタイプのボディソープもありますから、泡立てるのが面倒であればコレを使うと便利です。
個人的には、泡立てネットよりも大きめのナイロンタオルを使った方が、より早く簡単に大量の泡を作ることが出来ると思います。
ご家族が使っているナイロンタオルがある場合には、泡立て専用のタオルとして活用しましょう。
1-2-2. ある程度力を入れて「指の腹」で洗う
力を入れてゴシゴシと洗うのはもちろん良くありませんが、力を全く入れずに「泡を転がすように」という力加減では弱すぎます。
「肌にダメージにならない範囲で、でも汚れがきちんと落ちる」という、絶妙な力加減です。
言葉で表すと難しく感じますが、やってみると感覚的に分かるはずです。
具体的には、手(指先)に若干の力を入れて、「指の腹」や手のひらを使ってしっかりと洗うようにします。
力加減の目安としては、「ファンデーションを落とすときのように適度に力を入れる」※くらいの感覚です(女性にしか分かりませんが・・・)。
1-3. 湿疹の部分は痛くてもしっかりと洗う
アトピー肌の湿疹や掻き壊しがある部分を石けんで洗うと、かなり痛いです。
でも、痛くても我慢して、湿疹の部分もしっかりと石けんで洗うようにします。
石けんを使わないと、その部分の汚れがきちんと落ちないからです。
また、湿疹などの部分は特に黄色ブドウ球菌が繁殖しやすいですから、これを追い出すためにも、痛みを我慢して石けんの泡で洗い流します。
お子さんのアトピーの場合、湿疹部分を洗うと痛がってかなり嫌がると思います。
でも、「可哀想だから・・・」と洗わないよりも、しっかりと洗ってあげる方が、結果的にはお子さんのためになります。その方がアトピーは良くなるからです。
痛がるのは短時間ですし、可哀想でも我慢させて、湿疹部分は石けんの泡で洗ってあげましょう。
特に、顔面の湿疹を洗うときが最も嫌がる(抵抗する)と思いますが、多少無理矢理にでも、しっかりと洗ってあげるようにします。
ここで、お子さんの痛みを少しでも軽減させる方法を1つご紹介します。
身体全体を洗い終わるまでは泡は流さないでおくのが普通ですが、そうではなく、
湿疹部分を洗ったらその部分だけ泡を流してあげるようにします。
少し手間が増えますが、痛みを我慢する時間は確実に短くなりますから、おすすめの方法です。
1-4. 肘の裏・膝の裏などのシワの部分は伸ばして洗う
肘の裏・膝の裏などは、とくにアトピー性皮膚炎が起こりやすい(悪化しやすい)部分です。
それは、これらの部位がシワになっていて、汗や汚れがたまりやすいからです。
ですから、
- 肘の裏
- 膝の裏
- 首
- 脇の下
- 股関節
- 陰部
- 手首・足首
などは、シワとなる部分を伸ばして(広げて)、その間に溜まった汚れや汗をしっかりと石けんの泡で洗ってあげることが大切です。
手首・足首は、指を「グー」の形にして、指のシワも伸ばした状態にしてから洗うとより効果的です。
1-5. 洗い流すときのシャワーにも注意が必要
以上のポイントを守って身体を石けんの泡で洗ったら、最後にシャワーでしっかりと洗い流します。
このとき、シャワーのお湯が肌の刺激にならないように、
- 温度をぬるめにすること
- 勢いを弱めにすること
- 塩素除去シャワーヘッドをつけること
という3つの点に気をつけます。
熱すぎるシャワーは皮膚にとって大きな刺激になり、アトピーを悪化させる原因となります。
季節にもよりますが、「水に近いぬるま湯」くらいの温度が良いです。
また、勢いの強すぎるシャワーもアトピー肌には良くありません。シャワーの勢いは弱めにしたうえで、時間は多少かかっても良いので、丁寧に優しく泡を流すようにします。
最後に、シャワーのお湯の残留塩素も取り除いてあげるとさらに良いです。
残留塩素を除去するタイプのシャワーヘッドは、ホームセンターや通販で簡単に手に入りますし、そこまで高価なものでもありません↓
一度付けたら、定期的にカートリッジを交換するだけでOKですから、手軽に出来るアトピー対策といえます。
2. 入浴時のその他の注意点とプラスα
以上が、アトピー改善・悪化防止のための身体の洗い方となります。
身体の洗い方のほかにも、アトピー肌のスキンケアのためには必ず守りたい注意点がもう1つあります。
それは、入浴後「すぐに」保湿剤をしっかりと全身に塗るということです。
目安としては、3~5分以内に保湿剤とステロイド外用薬を塗り終えるのがベストです。
お子さんの場合は、裸でじゅうたんやソファーに寝転んだりする前に、脱衣場やお風呂場の中で保湿剤を塗り終えるようにしましょう。
アトピー肌の保湿については、↓の記事で詳しくお話しています。徹底的に保湿することは、アトピー改善に確実に繋がりますから、是非ご参照下さい。
また、皮膚炎の状態がある程度綺麗になった段階から、
石けんの泡を付けて手のひらで身体を洗う際に、簡単なリンパマッサージを行うようにすると、
さらにアトピー改善に繋がる可能性があります。
リンパの流れを良くすることで、身体全体の免疫力が徐々に向上すると考えられているからです。
リンパマッサージの効果を信じられない場合でも、
やることは「リンパの流れに沿って身体を洗う」だけですから、手間や労力・お金はかかりません。
「やってみて効果が実感できたら儲けもの」というスタンスでいいので、取り入れてみることをおすすめします。
入浴時(洗体時)のリンパマッサージの具体的なやり方については、↓の記事で詳しく解説しています。ご参照下さい。
3. まとめ
以上、アトピー肌の身体の洗い方で守りたい5つのポイントでした。
最後に、もう一度ポイントを箇条書きしておさらいしてみます。
- 刺激の小さい、無添加石けんを使う。
- タオル・スポンジは使わず手のひらで洗う。
- 痛くても湿疹部分もきちんと洗う。
- シワの部分は広げて洗う。
- シャワーはぬるめ・弱め・塩素除去済みがベスト。
入浴は毎日行うものですから、これをもっとアトピー改善に繋がるモノに変えれば、少しずつですが確実にアトピー性皮膚炎は改善に向かっていきます。
しかも、手間やお金はかかりません。
アトピー肌に特化した洗い方で身体を洗って、アトピーを改善させていきましょう。