アフターピル とは
アフターピル とは、望んでいない妊娠を阻止する為に服用する緊急避妊薬のことで、一般的には妊娠する可能性が20%に減少できると言われています。
正式名称は、モーニングアフターピルですが、「アフターピル」と略されて呼ばれることが多いです。
このアフターピルを服用して妊娠を防ぐ方法を「緊急避妊法」といいます。
アフターピルの処方が必要になった理由として1番多いのが、つけていたのに破れてしまっていたなどのコンドームの破損や脱落。
次いで、安全日だと思って避妊しなかったけど勘違いだったという理由。それから、パートナーが膣外射精してしまったという理由が上位に挙げられます。
また、残念なことに、、強姦事件の被害者がアフターピルを使うこともあります。
レイプや強姦などの性暴力被害の場合、アフターピルの公費援助が得られますが、援助金に関しては警察の介入のもと申請が必要になります。
アフターピルは婦人科で処方してもらえますが、72時間(3日)以内に服用しないと効果が低くなってしまうので、心配な性交があったら72時間以内に婦人科へ行きましょう。アフターピルの服用は早ければ早いほど効果が高くなります。
では、なぜ72時間以内にアフターピルを服用しないといけないのか?
それは、妊娠が成立するまでのメカニズムと深く関わりがあります。
卵子と精子が受精してから、子宮内膜に着床するまでは6~7日ほどかかります。
それまでにアフターピルを子宮内膜に作用させて受精卵の着床を防ぐ、というのが緊急避妊法のメカニズム。
着床してしまったら妊娠が成立してしまうので、妊娠を避けたい場合、性交から着床する前の3日前までにアフターピルを服用することが大前提になるのです。
アフターピルの服用後、排卵前なら5日前後で、排卵後なら21日以内に生理が始まります。
生理が始まれば妊娠は成立しなかったということになり、アフターピルでの緊急避妊法が成功したということになります。
アフターピルには、2通りあります。
1:緊急避妊薬を、性交渉後から72時間以内に1回のみ服用します。
レボノルゲストレルが有効成分の薬(SOH-075)で、「ノルレボ」という名称で約60ヶ国にて販売されており、WHO(世界保健機関)では緊急避妊目的での使用において必須医薬品に指定されています。
日本では、株式会社そーせい(あすか製薬の子会社)が厚生労働省から製造販売承認を取得。
現在は、あすか製薬株式会社が製造販売承認を承継しています。
2:緊急避妊薬と同等の効き目がある、ホルモン濃度量の経口避妊薬(ピル)を服用。
この場合、ホルモン含有量の多い中用量の経口避妊薬(プラノバールなど)が用いられます。
服用方法は薬の種類によって異なりますので、医師からの指示通りにしっかり服用することが重要です。
いずれの方法も、排卵と着床を抑制する働きを利用して妊娠の確率を下げることが目的で、100%妊娠を防げるというものではありません。
避妊の成功率は、ノルレボ錠(黄体ホルモン)の服用で85%程と言われていますが、この結果は、性交後、72時間以内に服用した場合の確率です。
これらのことから、アフターピルを希望する場合は、性交渉後、早急に病院で診察を受けましょう。
アフターピル(緊急避妊薬)の種類
上でも記述したように、現在アフターピルには、プラノバールとノルレボの2種類があります。
プラノバールもノルレボも、望まない妊娠を阻止する為のものという点では同じですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
そのメリット・デメリットに合わせて、自分が処方してもらうアフターピルを選びましょう。
プラノバール
「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が混ざった中用量ピルで、「緊急避妊を目的とした薬」ではありません。
本来、緊急避妊用の薬として認可されているわけではない薬を緊急避妊薬として「代用」しているだけです。
「ヤッペ法」とも呼ばれます。
妊娠率(緊急避妊が失敗する確率)は3.2%程度ですが、排卵日の付近など本当に危険な日の場合、約45%が妊娠してしまいます。
服用方法は、72時間以内に2錠飲んだ後、さらに12時間後に2錠飲みます。
合計で4錠服用することになります。
プラノバールのメリット
- ノルレボに比べて、料金が低め
プラノバールのデメリット
- 吐き気の発現率が約50%と副作用が出やすい
- 妊娠率が3.2%とノルレボより高い確率
- 12時間後の内服時間がズレる
- 血栓症を起こす可能性がある
ノルレボ
2011年5月24日に発売となった新薬。日本初の「緊急避妊薬」として認可された薬で、「黄体ホルモン」のみが含まれています。
世界保健機構WHOのエンシャルドラッグ(必須薬)に指定され、世界中で使用されています。
有効成分は、黄体ホルモンのレボノルゲストレル(LNG)。
妊娠率(緊急避妊が失敗する確率)は1.1%程度ですが、排卵日の付近など本当に危険な日の場合、約15%が妊娠してしまいます。
服用方法は、72時間以内に2錠を一度に飲むだけでOK。
副作用が心配な方や喫煙される方は、ノルレボをオススメします。
ノルレボのメリット
- 吐き気の発現率が約23%と副作用が出にくい
- 妊娠率が0.7%とプラノバールより低い確率
- 血栓症のリスクが極めて少ない
ノルレボのデメリット
- プラノバールに比べて、料金が高め
以上のメリット・デメリットに合わせて、病院では個々の体質や体調などと相談しながら、より安全で確実な方法を選択してくれます。
診察を受ける時は、自分の生活環境を細かく伝えることがベストです。
例えば、すぐに仕事に戻らないといけない場合は副作用の少ないノルレボ、薬を飲むと副作用が出ることが多い場合はノルレボ、できるだけ費用がかからないことを希望する場合はプラノバール、などと医師が勧めてくれると思います。
アフターピルが服用できない人
- プラノバール錠・ノルレボ錠で、薬疹やアレルギーが出たことがある人
- 重い肝機能障害がある方
- 妊娠している方
アフターピル(緊急避妊薬)の価格
アフターピルは保険がきかない自費診療になるので、病院でプラノバールやノルレボを処方してもらうと高くなります。
だいたいの相場で、プラノバールは10000円前後、ノルレボは15000~20000円前後が一般的だと思います。
アフターピルは、医師の問診のみで処方され、健康保険証や内診も無しで、処方される場合が多いですが、自費診療であっても健康保険証を提示しないといけない病院もあります。
ただ、健康保険証は、カルテ作成と本人確認だけに使用されるので、保険組合・会社・学校・自宅などに、受診した記録や連絡はいかないので安心して下さい。
病院によっては、アフターピルを処方する際、診察代も含めての価格に設定してあるところもありますが、診察してもらうとその分値段が高くなってしまう病院もあります。
また、診察するかしないか自分で選べる病院もあります。
このように、病院によって処方の仕方が随分異なるので、価格も一概に安い、高いということが言えません。
- 費用をなるべく抑えたい、仕事で急いでいるなど、診察なしで薬だけを処方してもらいたいのか?
- ちょっと心配なことがあるので、診察後に薬を処方してもらいたいのか?
ということに気をつけて自分がどうしたいのかを決めてから病院を選ぶようにしましょう。
アフターピルは通販もできます
アフターピルは、基本的には病院で処方してもらうことが一番望ましく、薬局では売っていないので購入することができませんが、通販は可能です。
日本のサイトで通販できますが、海外から発送されますので個人輸入という形になります。
ただし、成分や服用方法、注意事項などが違ってきますので、しっかり確認をしてから個人輸入をしましょう。
ロエッテ 成分エチニルエストラジオール(Ethinylestradiol)/レボノルゲストレル(levonorgestrel) | ||
アンウォンテッド72(Unwanted72・アフターピル) 成分レボノルゲストレル(levonorgestrel) | ||
| シー72(She-72・アフターピル) 成分レボノルゲストレル(levonorgestrel) |