美しさを保つお茶のデトックス作用

お茶には、さまざまな効能があります。例えば、抗酸化作用で心臓病のリスクを低減したり、ウイルスや細菌を撃退する作用や免疫力が強くしたりする作用などです。

他にも、脂肪燃焼効果やぼけ防止、糖尿病予防、コレステロール値の低下、ガン予防、食中毒予防、虫歯予防、口臭予防、ストレス解消など、効果や作用を数えたらきりがありません。

その中でも、お茶には「デトックス作用」があり、注目されています。今回は、美しさを保つお茶のデトックス作用について解説します。

デトックスと有害物質

世の中には、さまざまな身体に有害な物質が存在します。例えば、総菜などに添加されている「食品添加物」や、体内の正常な働きを担うホルモンの働きを壊す「環境ホルモン」などです。

他にも、肝臓や腎臓など、内臓器官に障害を及ぼす鉛や水銀、ヒ素などの重金属です。さらに、車から排出する排ガスや肌に塗る化粧品、農薬や保存料、ダイオキシンなども体内に取り込まれて、健康を脅かす原因とされています。

これらの有害物質や、老廃物が体内で蓄積されると、体内細胞の新陳代謝に悪影響を及ぼします。さらに、内臓器官にも障害をもたらします。

ただし、身体には、こうした有害物質を体外に出す作用があります。この作用のことを、「デトックス作用(DETOX)」といいます。元々、デトックスという言葉は、麻薬やアルコール中毒者を治療するなどの意味で使用されています。

デトックスの提唱は、1960年代から1970年代で、戦争で使用された「化学兵器」の後遺症を持った人たちを救うという説が有力です。もちろん、この言葉以前から、アーユルヴェーダやアロマテラピー、中国医学などでも考えられてきた悪いものを体外へ排出するという「健康概念」はありました。

現代社会は、文明の発達とともに便利な社会を実現しました。私たちは、利便性を得られた反面、さまざまな人工的に作られた化合物を作り出しました。この人工化合物は、汚染などで、生態系へのさまざまな悪影響を及ぼしているのです。

例えば、河川や海洋に流れた科学的汚染物質は、海産物の体内に蓄積され、奇形種などを生み出します。また、私たち人間や陸上動物にも同じように、アトピーなどのアレルギーや奇形児などが生まれるなどの諸問題が起きています。下記に身体に有害な物質についてまとめてみました。

 

人工化合物

人工甘味料、有機塩素系殺虫剤、スズ化合物、有機フッ素化合物、ホルムアルデヒド、DDT、ポリ臭化ビフェニール、人工ムスク、合成剤、乳化剤、合成着色料など

これらの人工化合物は、身体に多くの悪影響を及ぼします。例えば、肝機能障害や心疾患、不眠症、うつ病、認知症、知能低下、アトピー、アレルギー、糖尿病、知能低下、生理痛、不妊症などです。

有害金属

鉛、ヒ素、水銀、すず、カドミウム、アルミニウム、ニッケル。トロンチウム、ベリリウムなど。

鉛は毒性が強く、古い塗料や鉛管、電池、ヘアカラー、絵の具、ディーゼル車の排ガスなどで使用されています。家庭用浄水器では、なかなか鉛を取り除くことはできないという専門家もいます。鉛の症状は、貧血や神経疾患、情緒不安定、子供の発育障害などに影響があるといわれています。

水銀は、水俣病の原因物質として有名です。水銀は、土壌やアンコウ、金目鯛などの深海魚に多く含まれています。昔の歯科医で使用されていた歯の詰めもので「アマルガム」という物質は、50%が水銀の合金でした。

また、化粧品や農薬に、水銀が含まれている場合があります。水銀は、アレルギーやアトピー疾患、頭痛、しびれ、めまい、うつ病、難聴、食欲不振、肥満などに影響があると言われています。

ヒ素は猛毒として有名ですが、海水や海草、ひじきなどにも含まれています。また、除草剤や殺虫剤などにも含まれています。

タリウムは、半導体や害虫の駆除剤、花火、光学レンズ、色ガラスなどに含まれています。タリウムは、筋肉痛や疲労、精神障害、脱毛、運動失調などの悪影響があるといわれています。

これらの有害金属が体内に蓄積されると、肝臓や腎臓障害、頭痛、不眠、イライラ、慢性疲労などの症状が生じます。慢性中毒症状が悪化すると、死に至る場合もあります。

有害物質が身体に溜まる原因と症状

有害物質が身体に溜まっている状態では、さまざまな原因と症状が起こります。例えば、加工食品やファーストフードなどが好きな場合や、揚げ物や肉料理が好きな場合は要注意です。これらの製品には、保存料や着色料など、さまざまな添加物が入っています。

また、食生活が不規則だったり、カップ麺や出来合いのの総菜などを好んでたべたりする人も注意が必要です。有害物質が身体に溜まると、さまざまな症状が生じます。

最初は無症状でも、じわじわと身体に悪影響を及ぼし、さまざまな不調を訴えます。例えば、疲れやすくなったり、浮腫みやすい、太りやすいなどの症状が起こることがあります。

また、イライラしたり肩こりや冷え性になったり、二日酔いしやすくなったりするなどの症状も起こります。さらに、口臭や便の臭いが強くなったり、花粉症になったりすることもあるようです。こうした症状が進むと、腎臓や肝臓などの臓器や血管などの機能障害が起こり、さまざまな病気になる可能性が高くなります。

デトックス作用の効果

前述したように、わたしたちの体内には、知らず知らずのうちに有害物質が取り込まれています。これらの有害物質を、体外へ排出することを「デトックス作用」といいます。

私たちの身体には、もともとデトックス作用があります。例えば、体内に蓄積された毒素(有害物質)の75%は便から排出され、20%は尿から排出されます。残りの3%は汗から、2%は毛髪や爪などから排出されます。

こうしてみると、有害物質はほとんど便により排出されるため、腸内環境を整えることが重要です。腸内環境を整えるには、善玉菌を増やして、健康的に便が排出されるようにする必要があります。便秘や下痢などの人は、乳酸菌や納豆などで善玉菌を増やすことも、腸内環境を整える一つの方法になります。

ただし、体内に備わったデトックス作用だけでは、体外に排出できない場合があります。それは、体内でデトックス作用がおこなわれる以上に、有害物質が身体に入り込んでしまうためです。それにより、体内に有害物質が溜まり、病気などになってしまうのです。

お茶のデトックス作用

緑茶には、さまざまな有用作用があります。例えば、お茶のカテキンには、細菌が出す毒を解毒する作用があります。例えば、コレラ菌が出す毒素や、腸管出血性大腸菌O―157に対する解毒作用が化学的に立証されています。

飲食したあとに、緑茶を飲むことにより、食中毒を防ぐことができるといわれています。また、細菌やウイルスに対する抗菌作用や殺菌作用もあります。逆に、カテキンには、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やす作用があります。

これらのことから、腸内が正常な状態になるため、老廃物を体外に排出するなどして美肌効果に期待がもてます。

そのため、前述した腸内環境を整えるために、緑茶は効果的といわれています。また緑茶には、抗アレルギー作用があり、花粉症などが起こりにくくなるといわれています。他にも緑茶には、抗酸化作用があります。カテキンは、体内で免疫力を高める作用があるため、ガンを抑制する作用があります。

さらにカテキンには、糖分の吸収を抑制する作用があり、動脈硬化や高血圧予防効果が認められています。カテキンは発酵すると失われるため、烏龍茶や紅茶などより、緑茶を飲むことによりカテキンを多く摂取できます。

緑茶に含まれる成分は、カテキン以外にもタンニンやテアニン、ビタミンC、βカロチンなどがあります。タンニンは、抗酸化作用や抗ガン作用があります。テアニンは「旨味」成分であり、ストレスを緩和したり血圧をコントロールしたりするなど、自律神経のバランスを整える作用があります。

その他のお茶の作用

緑茶以外のお茶にも、さまざまな有用作用があります。例えば、はと麦茶はイネ科の実のお茶でカリウムを多く含み利尿作用があるので、浮腫や膀胱結石を予防するといわれています。

はと麦茶には「コイキサン」という成分が含まれ、角質細胞の再生や、皮膚の新陳代謝を活発化させます。そのため、にきびやシミ、そばかす、鮫肌など、お肌の改善にも効果があるといわれています。

はと麦茶には、ビタミンB1やB2、植物繊維などが含まれているため、美肌効果が高いといわれています。また、植物繊維を含んでいるため、便秘が解消されます。

熊笹茶には殺菌作用があり、日本では昔から笹寿司やちまき、笹団子などに使用されてきました。笹の葉には、黄色ブドウ球菌やピロリ菌などの発生や、菌の増殖を抑制する作用があります。また、笹の成分である「ササ多糖」は、免疫力を向上させ胃かいようの改善や糖尿病、ガン予防に効果があるといわれています。

杜仲茶には「ゲニポシド酸(杜仲茶配糖体)」という抗酸化物質が含まれ、脂質の酸化を防ぎ、ガンなどの予防効果があるといわれています。また、杜仲茶には、自律神経を改善したり血流改善を促したりして血液を正常に保つ作用があります。

南アフリカ原産のルイボスティーは、抗酸化作用があり、老化やガンを予防する効果があるといわれています。ルイボスティーは、毛細血管を丈夫にして血行を改善する作用があるため、高血圧や動脈硬化、脳卒中などを予防する効果があるといわれています。

ドクダミ茶は抗炎症作用が高く、ドクダミの葉をすり潰してニキビに塗ると、翌日には炎症が治まるといわれています。ドクダミ茶には、強力な便秘解消効果があります。ドクダミ茶にはカフェインが含まれていないので、妊婦さんにも安心して飲むことができます。

また、美肌効果があるため、入浴剤として茶葉をガーゼなどでくるんでお風呂に入れるとボディケアになります。

マテ茶は、南米でよく飲まれている香ばしいお茶です。マテ茶には、有害物質を吸着して体外へ排出する効果が高く、利尿効果や便秘改善効果が高いといわれています。特に利尿効果は高く、マテ茶を飲んで1時間ほどで、トイレに行きたくなる人もいます。

また、マテ茶には水溶性植物繊維やマグネシウムを含んでいるため、整腸作用があります。さらにマテ茶は、脂肪吸収を抑える作用があり、ダイエット効果に期待がもてます。

このように、緑茶やさまざまなお茶には、デトックス作用など素晴らしい有用作用があります。毎日お茶を飲むことにより、日々のデトックスをおこない、健康維持やお肌の改善に役立てましょう。