鉄
鉄は成人男性で約4.0g、同じく女性で約2.5g、が体内にあります。その約70%の鉄は赤血球の中にある「ヘモグロビン」にヘム鉄として存在し、肺から酸素を受け取り、体内を循環して各組織に酸素を送り届ける役割をしています。
また、鉄は、筋肉でのエネルギー生産や肝臓での解毒酵素にも関わりがあり、欠乏すると鉄欠乏性貧血を引き起こし、過剰になると肝臓ガン発生の一因にもなります。
■ 鉄は赤血球の形成に不可欠 :
鉄は赤血球の形成過程に関わります。
【赤血球の生産】
赤血球は、細胞の分裂過程とその成熟過程の2段階で、作られます。
【1】分裂過程:骨髄中の造血幹細胞が分裂
分裂過程には、葉酸とビタミンB12が必要
【2】成熟過程:赤血球として機能するようになる
成熟過程には、鉄とビタミンB6が必要
もし、鉄が不足すると赤血球の成熟が十分に進まないため、赤血球中のヘモグロビンの合成率が下がり、未熟な赤血球が作られることになります。これは貧血症状の多くを占める「鉄欠乏性貧血」の一因となります。
貯蔵鉄:肝臓や脾臓、骨髄、筋肉に蓄えられる鉄
鉄欠乏性貧血は貯蔵鉄が枯渇したときに引き起こされます。食物摂取からの鉄が少ない場合、貯蔵鉄を使い赤血球が合成されるため、すぐに鉄欠乏性貧血となることはありません。
■ 鉄はヘモグロビン(赤血球内)となり、酸素を運ぶ:
赤血球内にあるヘモグロビンは、肺で酸素を受け取り体内を循環して、各組織に酸素を送り届ける役割をしています。
■ 鉄はミオグロビンとして、酸素を筋肉に貯蔵する:
筋肉にあるミオグロビンが、ヘモグロビンから酸素を受け取り筋肉内で酸素を貯蔵する役割をしています。筋肉中のミオグロビンには3~5%の鉄が含まれています。
ミオグロビン:
筋肉中にあって酸素を代謝に必要な時まで貯蔵する役割。ヘモグロビンと同じ色素タンパク質。ヘモグロビンよりも酸素との結合力が強いため、ヘモグロビンから酸素を受取ることができる。
動物の筋肉が赤いのは、このミオグロビンの色によるもの。
■ 鉄は、筋肉エネルギー源の生産に必要な酵素の成分:
鉄は、筋収縮のエネルギー源であるATPの生成に関わる酵素の構成成分です。
ATP(アデノシン三リン酸):
筋肉はATPという物質を持っています。このATPが分解して無機リン酸を放出し、ADP(アデノシン二リン酸)に変わる時に発生するエネルギーを使って筋肉を動かします。
機能鉄:ヘモグロビン・ミオグロビン・酵素にある鉄
鉄の体内での分布は大きく3つに分類できます。
・機能鉄 - 血液や筋肉内に含まれる(70%)(酸素運搬と酵素機能)
・貯蔵鉄 - 肝臓や脾臓、骨髄、筋肉に蓄えられる
・組織鉄 - 髪の毛や爪などの組織に含まれ、組織成分となっている
■ 鉄不足が貧血を招き、冷え性や肩こりにもなる:
鉄欠乏性貧血になると血液に十分な酸素がないため、体じゅうの細胞が酸素不足に陥ります。そのため、心臓も息切れが起きて負担が大きくなる一方、脳も酸素不足でボーッとしたり、頭が重い、体がだるいといった症状があらわれます。同じ状態は肩の筋肉にも発生し、貧血になれば当然、肩こりが起こるわけです。..... ( 肩こりの三大原因は、1)姿勢に悪さ 2)悪い姿勢をつくる生活環境 3)ストレスですが、貧血が絡んでいることが多いのです)
■ 鉄は肝臓で、解毒、活性酸素発生源、C型肝炎、肝ガンに関係:
... 1)肝臓での解毒作用に関与:チトクロムP450
別名、シトクロム、サイトクロム。シトクローム。チトクロムとは、酸化還元機能を持つヘム鉄を含有するヘムタンパク質の一種。チトクロムP450は、肝臓において解毒を行う酵素として知られ、ステロイドホルモンの生合成、脂肪酸の代謝など、生物の正常活動に必要な反応にも関与している。
... 2)鉄は銅とともに肝臓での活性酸素の有力な発生源
鉄分の過剰摂取や、鉄や銅などが肝臓に蓄積する病気:慢性肝炎(特にC型)により、鉄が蓄積されると活性酸素が細胞を傷つけるばかりでなく遺伝子障害なども引き起こし、肝臓病を進行させるばかりでなく肝癌の発生にも関係しています。
肝機能が弱っている場合は必要以上の鉄分を蓄積するため、肝臓に良いとされる食物を控える必要があります。これらの食物は鉄分を多く含む食物だからです。レバー類、ホタテ、カツオ、マグロ、はまぐり、シジミ、あさり、納豆、大豆、アーモンド、ホウレン草、パセリ、タマゴなどは、肝臓に良いとされる鉄分の多い食物です。
鉄の 【おもな働き】
| * |
|---|
| ヘモグロビンやミオグロビンの成分。 造血、酸素運搬、酸素の貯蓄に関わる |
| 筋肉のエネルギー源ATPをつくる酵素の成分 |
| 解毒酵素チトクロムの成分 チトクロムは解毒以外にも、ステロイドホルモンの合成や脂肪の燃焼にも間接的に関わる |
check point : 鉄は、健康な赤血球をつくる吸収率が低いミネラル。 発育不全 貧血 疲れ 物忘れ 肩こり 肝炎 肝臓ガン |
鉄の【効果】
- 有効性の報告 Web情報
お休みします
- サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報
吸収されにくいから多めに摂取
鉄分は血液の構成物質として体の各組織に酸素を運ぶほか、筋肉中に酸素を取り込んだり酵素の成分となったりなど大切な働きがある、重要なミネラル。しかし体内での吸収率は摂取した量のわずか5%と非常に少なく、そのため失う量の約10倍の量を摂取する必要がある。女性に特におすすめ
女性は鉄分が損失する機会が多いので、貧血でない方も積極的な鉄分補給をおすすめ。また酸素を全身に送り込む働きがあるのでスポーツをする方や、妊娠中の方、食事制限によって不足しがちになるダイエット中の方にも最適。- 以下は別サイトでの記載内容
貧血しない強い身体
摂取しにくい鉄分、サプリメントでは吸収率を上げる工夫をしています。・貧血の予防や治療に必要な鉄を最も効率よく摂ることを考えて、吸収の良いヘム鉄を高配合。普通の非ヘム鉄に比べて吸収率は約5~6倍!
・ヘム鉄は非ヘム鉄のような胃への刺激もなく、吐き気や胃痛などを伴うことはありません。体に優しい素材 。
・ヘム鉄に加えて、赤血球の合成を助ける助っ人、ビタミンB6、B12、葉酸も同時に配合。鉄単独を摂取するより効果が期待できる 。
・赤血球膜の損傷を防ぐメロン抽出物、セレンも配合し、運動での衝撃に
よる赤血球の破壊(溶血性貧血)を防ぐ 。
- 摂取食物からの効果 Web情報
貧血気味
鉄だけとっても意味がない(血の原料は鉄だけではない)ので.(産婦人科医師から指示されない限り)適当に肉類を食べていれば良いのでは。
安いのは:
●カツオ・マグロ・サメ等の赤身。たんぱく質が25%程度入っているので、他の肉(20%)に比べて有利。白身は鉄分が少なく油が多い。
... カツオマグロは水銀濃度が高いので ... 。
●牛の赤身(オーストラリア産のブロック肉が低価格)。細かく切ってシチューのような煮こむ料理に。(硬いので細かくする)- 以下は別サイトでの記載内容
貧血気味
日本の鉄サプリ単体は吸収悪いんですよね 単なる鉄なので吸収率は約5%ぐらいです。アメリカのアミノ酸キレートされた鉄なら80%ぐらいだったと記憶していますが、残念ながら日本の法律的にはそれは販売できません。 ... ラベルを見て工夫をしてそうなものを選んでください。たんぱく質とビタミンCをいっしょに摂るようにすると少しは吸収率もあがります。
鉄の【摂取】
- 適量のアルコールは良いそうです。焼き鳥やマグロの刺身を肴に酒。ですか。
鉄吸収の阻害
※ 従来鉄製剤とお茶(タンニン)の飲みあわせはダメといわれていましたが、近年の研究では鉄剤を内服している限り鉄分は吸収され、貧血改善効果ありとの報告があります。糖衣錠(徐放剤)となっているため。ただし、濃~いお茶は避けるように。もちろん、食物から摂取しようとした場合のお茶は避けましょう。
- カルシウムは鉄の吸収を阻害してしまうため、鉄分の摂取を考えている場合は食事と一緒に摂らず、食間(30分~1時間後)に摂るように。
こちらを参照ください ... 【 鉄分の吸収を阻害する食品 】
- 牛乳や卵、豆腐などは、鉄の吸収を抑え、十分な効果が得られない場合がある
- アロプリノール(痛風治療薬):併用すると、鉄が肝臓に蓄積してしまう
- 制酸剤:鉄の吸収を阻害します(胃薬に注意です)
- テトラサイクリン系抗生物質:鉄と抗生物質がくっついてしまい両方の吸収が悪くなり、両方の薬の十分な効果が得られない
- ニューキノロン系化学療法剤(合成抗菌剤):鉄と抗生物質がくっついてしまい両方の吸収が悪くなり、両方の薬の十分な効果が得られない
鉄製剤などによる副作用
- 非ヘム鉄サプリメント摂取で便秘、胃部不快感など。
- 鉄剤で、胃がムカムカする、吐き気、便秘 、下痢。
鉄を過剰に摂取した場合
- ヘモクロマトーシス(鉄過剰症):遺伝性疾患です。
色素沈着(肌が黒くなる、しみができる)、肝硬変(肝ガンになりうる)、糖尿病 - 嘔吐,下痢および腸への損傷
鉄投与療法の量が過剰だったり投与期間が長過ぎる場合、繰り返しの輸血、慢性アルコール中毒などによるもの。肝臓が弱るため、肝臓に鉄が蓄積しやすくなる。 - 蓄積・沈着した場合、ヘモクロマトーシスと同様の症状
鉄が不足した場合
- 鉄欠乏性貧血
乳児(成長期)、思春期の女子、生理、妊婦、授乳期の女性など、ご注意。
貧血は、疲れやすく、忘れっぽくなる。乳児は発育が遅れる。症状はこれ以外にも人により様々。
主な食品
- 豚レバー
- 鳥レバー
- ホタテ
- カツオ
- マグロ
- はまぐり
- シジミ
- あさり
- 納豆
- 大豆
- アーモンド
- ホウレン草
- パセリ
備考
- 【骨粗鬆症の症状】:【初期】自覚症状はなく、骨折が起こりやすくなる。→【重度の一般的症状】 背部痛・腹背部の倦怠感・動作時の腰背部痛・安静時痛・背骨の変形・骨折・身長の短縮など、痛みは軽度で慢性のことが多いが骨折を起こすと激痛となる。
- 【骨粗鬆症の予防】:
- 1日に600mg以上のカルシウムを摂る。
- カルシウムを多く含む食品をまんべんなく、継続して摂る。
- カルシウムの吸収を阻害する食品(インスタント食品、加工食品、コーヒー、緑茶、大量のアルコール、タバコなど)に注意する。
- ビタミンD(カルシウムの吸収を助けます)を含む食品を摂る。
- 適度の運動をする。
- ストレスをうまく解消する。
- 行き過ぎたダイエットをしない
- 参考情報:
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