生理前は、気を使っていても体型が…！

どんなに「今のスタイルいい感じ！」と思っていても、どれだけ体型に気を使っていても、生理が近づくにつれてお腹が出てきたりくびれがなくなったり…。そんな悲しい経験、女性なら誰でもあるのではないでしょうか？

女性ホルモンが強く影響する、生理前・生理中

生理前は女性ホルモンのバランスが変わります。これによって体は水分や栄養分を溜め込みやすくなり、代謝は落ち、骨盤は広がり…そして、体重が増えたり体型が変わってしまうのです。
さらに追い打ちをかけるようにやってくる、止まらない食欲。「これ以上太りたくない！」と思っているのに、生理前だけはどうしてもコントロールが効かなくなること、ありますよね。

この食欲の原因は一体何なのでしょうか？今回は美容ライターの夏目さんに生理前の食欲について聞いてみました！

生理前や生理中って、普段に比べて食欲が増してモリモリ食べたくなることって、ありませんか？
生理前は黄体ホルモンの分泌が盛んになることで、体調もメンタルも不安定になりやすいため、ストレスがたまりやすく、食欲をコントロールしにくいと言われています

■食欲のピークは生理前の数日間
毎月排卵が起こると同時に、黄体ホルモンが増え始めます。この黄体ホルモンは、食欲と関係していて、食欲がいつも以上に増したり、むくみといった症状を引き起こすそうです。この黄体ホルモンは、妊娠するために必要なホルモンですが、生理がくると、食欲は自然におさまります。
生理前の数日間がピークと言われていますが、ＰＭＳや黄体ホルモンの影響をどれだけ受けるかによって、食欲が増える日数は違います。

とはいえ、止まらない食欲に任せて、たくさん食べてしまうというのも困ったものですよね。生理前、生理中の食欲と上手に付き合う方法ってないのでしょうか。

食べたいのをガマンするとイライラが増す！

生理前や生理中の止まらない食欲は困ったものですが、欲望のままに食べ過ぎてしまうのも問題ですよね。かといって、生理というだけでイライラするのに、さらに食べたいものまでガマンしなければならないというのでは、ますますイライラが募ってしまいます。

■生理前は糖分・油分が欲しくなる
食べ過ぎて精神的に落ち込んでしまうのもよくないですし、食べたいものを食べられないというのは、つらいものです。とくに生理前は、食事よりもお菓子に手をのばしてしまう女性が多いようです。

お菓子はバターや砂糖、油分などがたっぷり含まれていますから、とっても高カロリー。とくに、砂糖は血糖値を急にあげてしまうので、頭痛や疲労などを感じやすくなるので注意が必要です。

■生理前の食欲には、ドライフルーツ
そこで、生理期間の食欲コントロールにオススメな食べ物が、砂糖不使用のドライフルーツ。栄養価も高く、長期保存できますから、扱いやすい食材のひとつです。パパイヤ、マンゴー、パイナップルなど、ドライフルーツの種類はたくさんあるので、お気に入りを探すのも楽しいですね。

1日数回に分けて、間食を減らそう

食欲がわいている時は、あまり噛まずに食べてしまう傾向にありますから、できるだけよく噛むことに集中しましょう。少量を口にいれて、たくさん噛みます。脳の満腹中枢は噛むことで刺激されますから、いつも以上に噛むことに集中します。

また、スナック菓子やチョコレートなどは、箱や袋ごとださずに、ティッシュや小皿などに少量をだしてから食べると、食べ過ぎ防止になります。

■食事の回数を増やして、食欲コントロール
生理前、生理中は、1日3食きちんと食べても、お腹が空いてしまうことが多いので、5食や6食などにして回数を増やすこともおすすめです。3回分の食事を複数回に分けることで、間食を減らすこともできます。

どうしてもおやつが食べたい！という人は、低カロリーで満腹感を得られるゼリーや寒天がおすすめです。市販品は糖分が多く、カロリーも高くなるので、自分で作ってみてはいかがですか。また、カロリーゼロの炭酸水もいいです。糖分が入っていない炭酸水を飲むことで、ほどよい満腹感が得られます。
生理前、生理中の食欲を上手にコントロールして、心身共にストレスなく過ごすように心掛けましょう！

夏目さんの解説によると、生理前は女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの影響によって食欲に拍車がかかってしまうようです。生理現象なので、我慢しようと思ってもそう簡単にはいきませんよね。

止まらない生理前の食欲！どんなものなら食べてもOK？

夏目さんの解説によると、生理前に食欲がどうしても抑えられないときには、ドライフルーツをおすすめしていました。他にも低カロリーで少しの量で満足を得られる食べ物をご紹介します！生理前にガッツリ系を食べ過ぎてしまって、体重が増えてしまったり、生理後に後悔しないためにも、食欲を上手にコントロールしたいものですよね。

生理前の食欲でも満足感が得られる、腹持ちのいい食べ物

おから
豆腐を作る際の豆乳の搾りかすであるおからには、食物繊維とタンパク質がたっぷり。大豆から作られているので、女性ホルモンと似た働きをすると言われる大豆イソフラボンも含まれています。お腹の中で膨れるので腹持ち抜群。パサパサしている印象がありますが、おからクッキーならサクサクおいしく食べられます。

こんにゃく
グルコマンナンという食物繊維が豊富で、低カロリーなこんにゃく。このグルコマンナンは、水分を吸って膨れる性質を持っているため、腹持ちがよくダイエットにぴったり。便秘解消にも効果を発揮します。最近はこんにゃくで作られたパスタや麺も。スーパーやコンビニなどでも手に入りますので、ぜひチェックしてみてください。

チアシード
スーパーフードとしておなじみのチアシード。こちらも水に浸すと膨れる性質を持つ、グルコマンナンを含む食品です。満腹感を得やすい上に栄養満点なので、必要な栄養素を摂りながらダイエットもできてしまう優れモノなのです。

ナッツ
ナッツには美容と健康に欠かせない不飽和脂肪酸や食物繊維が含まれています。ドライフルーツとの相性もばっちり。よく噛んで食べると満足感が得られます。ただし、いくら栄養があるからといっても、止まらなくなってしまわないように注意。油で揚げていないものを選ぶといいですね。

バナナ
甘くて食べごたえがある上に、食物繊維が豊富に含まれています。バナナにも便秘解消効果があるので、生理前の便秘にも嬉しいですね。おすすめは、ヨーグルトや野菜とミックスしたスムージー。タンパク質やカルシウム、ビタミンが加わってさらに健康的に。バナナは何とでも合わせやすいので、豆乳やチアシードなど、工夫次第で色々な楽しみ方ができますよ。

生理前・生理中の食欲を抑えるためにできることは？

腹持ちのいい食べ物を食べても、やっぱり油滴るお肉が食べたい！あま～いケーキが食べたい！でも太りたくない…という悩める女性に、食欲を抑える方法をご紹介します。生理前・生理中になると食欲旺盛になり、つい食べ過ぎてしまう人は、ぜひ参考にしてみてください。

生理前・生理中の食欲を抑えるツボ

耳に専用のシールを貼って、食欲を抑える“耳ツボダイエット”があるように、耳にはダイエットや食欲に関わるツボが集まっているといわれています。中でも「飢点(きてん)」と呼ばれるツボには、過剰な食欲を抑えてくれる働きがあるとのこと。それ以外にも耳全体にツボがあるそうなので、お腹が空いてきたら耳をさわってみるというのも一つの手です。

生理前・生理中の食欲を減らすアロマとは

アロマの香りによって生理前の食欲を抑えるという方法も知られています。食欲を抑えるアロマとして有名なのはグレープフルーツ。レモンにも同様に食欲を抑える効果があるそうです。
また、ペパーミントにも空腹感を抑えてくれる働きがあるとのこと。お腹が空いてきた時にアロマを嗅いで深呼吸、一息つくといいのではないでしょうか。アロマオイルは純度が100％のものを選ぶようにしましょう。

生理前・生理中の食欲を抑える、豆乳ダイエット

生理前の時期には女性ホルモンの影響によって食欲が増加するだけではなく、代謝が落ち、水や脂肪を体に溜め込みやすくなります。

そんな生理前の時期に効果的なのが豆乳ダイエットです。方法は食事の前に豆乳を飲むだけと非常に簡単ですが、豆乳に含まれる成分のおかげで自然に食事量を抑えることができるのです。

豆乳ダイエットを実践して、生理前に余計な脂肪を溜め込まなければ、生理が終わった後には体が脂肪を燃焼しやすい状態になるので、もともとついていた脂肪が落ちやすくなり、体重も自然に減っていきます。

さらに豆乳に含まれる大豆イソフラボンには、生理前や生理中の肌荒れの予防・改善にもうれしい成分なので、いいことずくめですね。豆乳ダイエットについての詳しい情報はこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

その他、食べ続けてしまうのを阻止するために、食後すぐに歯を磨くという手も。
ただ、夏目さんのコメントにもあるように、我慢のしすぎは余計にストレスになります。生理前のイライラがさらに募ってしまってはよくありません。

生理前に乱れてしまったホルモンバランスは、生理が始まるとともに元のバランスを取り戻します。それに伴って、食欲や体型も徐々に元の状態に。なので、心配しすぎる必要はありません。何日かの間だけ食べ過ぎないように気をつけていれば大丈夫です。

生理前の食欲とうまく付き合って、生理が終わってヤセ期に突入したら、今度は一気にスリムボディを目指しましょう！