肌のくすみは、様々な原因が複雑に入り混じっていて、実際に何が問題で、対策として具体的に何をしたら良いのか中々難しいものです。
しかし、実は、肌のくすみは、2つの方法でその多くが解消できるもので、その2つの方法とはシミ取りレーザー治療器を用いたシミの除去と、フラクショナルレーザーというレーザー治療器を用いた肌の凹凸の改善です。
それでは、なぜ、この2つの方法で肌のくすみの多くが解消されるのでしょうか?
くわしくお伝えしてまいります。
肌のくすみの原因は6つ、その定義と発生要因
肌のくすみに関しては、日本化粧品工業連合会 効能効果専門委員会(当時)という組織によって、その定義が明確に提案されています。
以下がその「肌のくすみの定義」となりますが、パッと見では理解しにくいため、今ここで読まなくても結構です。
ただ、今後の話の展開のために必要となるため、一応全体を引用しておきます。
「肌のくすみ」は、ある特定の視覚的現象である。顔全体または目のまわりや頬などの部位に生じ、肌の赤みが減少して黄みが増し、および/または肌の”つや”や透明感が減少したり、皮膚表面の凹凸などによる影によって明度が低下して暗く見える状態で、その境界は不明瞭である。その発生要因として以下のことが考えられており、これらの要因が単独か、複数関与することにより、現象として認識される。
- 血行不良による肌色の赤みの低下
- び漫的なメラニンの沈着
- 皮膚の弾力などが低下することにより生ずる皮膚表面の凹凸による影
- 角層の肥厚などによる透明性(光透過性)の低下
- 皮膚表面での乱反射によるつやの低下
- 加齢にともなう皮膚の黄色化
なお、この他、ほこり、汗、皮脂などの汚れも関与して視覚的にくすんで見えるが、単なる物理的な要因であり、洗い流せば消失するので他の要因とは異なる。
ここで、この「肌のくすみの定義」から読み取れる重要なポイントは、肌のくすみの発生要因として6つの要因をはっきりと明示しているという点にあります。
これはつまり、肌のくすみの要因として6つが示されたのであれば、この6つの要因を解消することができれば、論理的には肌のくすみはほぼ解消すると言えることになります。
そして、この6つの要因を分類すると、肌のくすみは大きく分けて「皮膚の肌色の問題」と、「皮膚表面の形態の問題」の、2つの問題に分けられます
肌のくすみ 2大分類
皮膚の肌色の問題
皮膚の肌色の問題は、肌のくすみの6つの要因の内、1.2.6.が該当します。
- 血行不良による肌色の赤みの低下
- び漫的なメラニンの沈着
- 加齢にともなう皮膚の黄色化
皮膚表面の形態の問題
皮膚表面の形態の問題は、肌のくすみの6つの要因の内、3.4.5.が該当します。
- 皮膚の弾力などが低下することにより生ずる皮膚表面の凹凸による影
- 角層の肥厚などによる透明性(光透過性)の低下
- 皮膚表面での乱反射によるつやの低下
このように大きく2つに分類して、要因を3つずつに分けると、なんとなく肌のくすみの正体が見えてきた気がしませんか?
そして、ここからよくよく見てみると、この内の「皮膚の肌色の問題」に分類した中の2つの要因については、すぐに対処するのは難しいものですが、残りの4つの要因については冒頭でお伝えした通り、2つの方法で解消が見込めるものとなります。
まず、シミ取りレーザー治療器を用いたシミの除去で解消が見込めるものについて、説明していきます。
シミ取りレーザー治療で解消が見込める、肌のくすみ
「皮膚の肌色の問題」に分類した中の、「び漫的なメラニンの沈着」を要因とした肌のくすみは、シミ取りレーザー治療で解消が見込めるものとなります。
ここで、「び慢的」とは何やら聞きなじみのない言葉が出てきましたが、これは「一面に広がり満ちること」の意味です。
つまり、「び漫的なメラニンの沈着」とは、肌に幅広く定着してしまったシミが、肌のくすみとして見えているものであると言えます。
そして、メラニン(シミ)を原因とした肌のくすみであれば、レーザー治療の出番となります。
当サイトでは他のページでシミ取りレーザーについて詳しく説明しているため、もしご自分の肌のくすみがメラニンを起因としたシミによるものではないかと感じる方は、以下のページでシミ取りレーザー治療についてご確認ください。
また、すぐにシミ取りレーザー治療を受けてみたいという方は、参考として以下を参照してみてください。
それでは続いて、フラクショナルレーザーで改善が見込める肌のくすみについて見ていきます。
フラクショナルレーザーで改善が見込める、肌のくすみ
「皮膚表面の形態の問題」に分類した3つの項目全てについて、フラクショナルレーザーで改善が見込まれます。
- 皮膚の弾力などが低下することにより生ずる皮膚表面の凹凸による影
- 角層の肥厚などによる透明性(光透過性)の低下
- 皮膚表面での乱反射によるつやの低下
3.の皮膚の弾力低下と、4.の角層が分厚くなる点については、赤ちゃんとヘビースモーカーのオジサンを想像してもらうとわかりやすいと思います。
赤ちゃんの肌はプニプニ柔らかく、皮膚が薄く透明感のある肌であったのが、ヘビースモーカーのオジサンのように、タバコの吸い過ぎなどによってガサガサ・カチカチの肌になったものが皮膚の弾力の低下と角層の肥厚です。
また、5.の皮膚表面の乱反射は、ニキビ跡などでボコボコになった肌をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
これらの皮膚の弾力低下、分厚くなった皮膚、ボコボコ肌によって、黒ずみとして見えるものを、前述の日本化粧品工業連合会では肌のくすみのひとつとして捉えています。
そして、これら皮膚表面の形態を問題とする肌のくすみは、肌を一皮むいてターンオーバー(新陳代謝)させれば、改善が見込まれるものとなります。
そこで、肌を一皮むいてターンオーバー(新陳代謝)させるものとして、フラクショナルレーザーの出番となります。
それでは、続いて、フラクショナルレーザーについて簡単に説明していきます。
フラクショナルレーザーとは
フラクショナルレーザーとは、1平方センチの限られた範囲内に、非常に微細なレーザーを数百から数千発照射するもので、老化した皮膚を除去し、新しい健康な皮膚を形成させるリサーフェシング(resurfacing:再表面化)のためのひとつの方法です。
フラクショナルレーザーのイメージ
フラクショナルレーザーの適応としては、皮膚表面の凹凸、色調、質感の改善ということで、まさしく「皮膚表面の形態の問題」を要因とする肌のくすみにピッタリのものとなります。
また、開いた毛穴の治療や、小じわに対しても有効で、受診者の満足度も高いという報告が挙げられているため、これらの点についてもお悩みの方は、肌のくすみと合わせて試されると良いです。
シミ取りレーザー、フラクショナルレーザーですぐに改善が見込めない、肌のくすみ
日本化粧品工業連合会が定義した「肌のくすみ」の6つの要因の中の4つは、シミ取りレーザーとフラクショナルレーザーで改善が見込めるということでここまで説明してきましたが、以下の2つについてはすぐに改善することは難しいです。
一応ご紹介だけしておきます。
血行不良による肌色の赤みの低下
ひとつは、「血行不良による肌色の赤みの低下」です。
これは、ヘビースモーカーのおじいちゃんや、肝臓の悪いおじさんを思い浮かべてもらえば分かりやすいと思います。
ドス黒い顔をしていますよね。
血管のドロドロや、内臓系の不調などによって、顔が黒ずんでしまっているもので、これが肌のくすみの一つの要因として挙げられています。
この点についてどうしたら良いかとなると、健康診断の時に言われるような、タバコをやめましょうとか、お酒を控えましょうとか、栄養のある食事、適度な運動といった話になってきます。
加齢にともなう皮膚の黄色化
続いて、もう一つは「加齢にともなう皮膚の黄色化」です。
この点については、以下の光老化のページに写真付きで説明しています。
こちらを見て頂くと分かりますが、長年に渡って紫外線を浴び続けた結果として、肌の色の質感が変わっていってしまったものです。
この点についても、対策はどうしたら良いかとなると、「無用な紫外線を浴びるのは避けましょう」といった話になってきて、毎日の生活習慣の話となってきます。
以上のように、「肌のくすみ」の要因の内の2つは、毎日の生活習慣に関係してくるもので、なかなかすぐに改善することは難しいですが、4つの要因についてはシミ取りレーザーと、フラクショナルレーザーで改善が見込めますので、お悩みの方は検討してみてください。
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無料カウンセリングを受けるまでの手順
湘南美容外科は様々な美容診療を行っていますが、肌のくすみ治療に関しては美容皮膚科のページで確認できます。また、無料カウンセリングの予約も美容皮膚科のページから行うのがわかりやすいです。
なお、ウェブ予約は受診希望日の3日以上前に行ってください。
当日や翌日・翌々日の予約は電話となってしまい、電話口で様々なやりとりをしなければいけなくなるため、できるだけ早めにウェブ予約するのがスマートな方法です。
参考資料
(*1)本好 捷宏 皮膚トラブルの原因と対策 ~くすみ~ 『COSMETIC STAGE』 Vol.4, No.4 2010
(*2)山住 賢司 , 大慈弥 裕之 日本人の皮膚老化に対するフラクショナルQスイッチNd:YAGレーザーとフラッシュランプの複合治療:有効性と安全性の検討 『福岡大医記(Med. Bull Fukuoka Univ.)』 42(1), 107-117. 2015
(*3)河野 太郎 , 櫻井 裕之 フラクショナル炭酸ガスレーザー治療とは 『日本皮膚科学会誌』 122(13), 3393-3394, 2012
(*4)河野 太郎 , 櫻井 裕之 フラクショナルレーザー治療 『PEPARS』 No.45:43-48,2010
(*5)青木 律 『形成外科』 52(3) : 289-295 2009