A子
お肌にとって物理的なダメージといえば、“摩擦”のことかしら?

B子
高校の頃、必死になっていたニキビつぶしのことよ。きっと・・・。

C子
平手で頬をパチン!何てのもきっとそうだな。
一度息子の頬をぱちんとやったら、指の跡がついてね。
心配したよ。
おばさん、それはスキンケアじゃなくて幼児虐待よ!
幼児じゃないよ。私より大きくなってたからね。
時には躾のために、愛のスキンシップが必要なんだよ。
 
 
・・・・・・。(息子さんは勇気があるんだ)
 
 

サッポー先生
ハイ、授業を始めましよう。
 
 

え!これもダメージ?・・・物理的ダメージ

 
 
サッポーの

視点

肌老化の三大ダメージを簡単に言うと化学的ダメージですね。
もちろん、乾燥や紫外線の影響には物理的側面もあるので、余り厳密に区分すると大切な視点を見失います。

サッポー美肌塾では混乱を避けるため、物理的ダメージを次のように定義します。

「質量やエネルギーが肌感覚で明瞭に知覚できる種類のダメージ」

具体的には、圧迫摩擦引っ張り冷熱温熱などが与えるダメージです。

「そんなダメージ、気がつくのだから..。」
「わざわざ教えてもらわなくても?」
・・・と思いませんでしたか?

でも、違うのです。
そう思ったあなたは、気づくことなくダメージを受け続けています。
さあ、見ていきましょう。

 
 

圧迫、引っ張り

 
 
サッポーの

視点

“圧迫”や“引っ張り”が与える、肌への悪影響について、まず確認しておきましょう。

  1. 角質層を始め表皮、真皮の構造を傷める、破壊する
  2. 毛細血管を傷める、破壊する
  3. 痒みやアレルギー症を促進する

圧迫や引っ張りの程度にもよるわけですが、上のようなことがあると美肌づくりの障害になることは、容易に想像できますね。
乾燥肌、荒れ肌、オイリー肌、混合肌、くすみやシミのでやすい肌、そして敏感肌…どんなことにも繋がっていきます。

しかし、このままでは今ひとつ実感として理解できません。
具体例を挙げてみていきましょう。

 
 

マッサージの“圧迫と引っ張り”

 
 
サッポーの

視点

“マッサージは肌に良いもの”という思い込みはありませんか。
もちろん、良いはずのものには違いありません。
しかし一歩間違うと、肌にひどい仕打ちをしていることになるのです。

▼ マッサージ本来の目的は、表皮下の毛細血管を刺激し、血行を良くすることにある

肌にくまなく網を張る毛細血管により、表皮(肌)の美しさ作りが支えられています。
表皮の厚み0.2mmのすぐ下に網状に張り巡らされている、細い細い血管です。
この血管に良い刺激を与えるには、軽く肌に触れるだけで十分なのです。

あなたの実際はどうでしょう。

  • 顔の肉が揺れるほどにするのが習慣
  • マッサージの後は、顔がほんのり赤くなる
  • マッサージをしたあとの開放感が大好き
  • etc...

上記のようなマッサージはたいていの場合、毛細血管を傷めています。
プチプチ切れかかることも珍しくありません。
力が入りすぎているのです。
皮肉って言えば“筋肉マッサージになっている”のです。
思い当たるところはありませんか?

マッサージによる表皮摩擦は肌にマイナス要素として働きます。
このマイナスを避けるために滑りの良いマッサージクリームが求められます。
指を滑らせる感覚は、ほどよい快感です。
しかし、一歩間違うと毛細血管を傷めます。
物足りないくらいの圧力の滑らせ方で、時間を長くとることが最善のマッサージです。

滑りの悪い状態でマッサージを行うと、圧迫の力、引っ張りの力が大きくなるだけでなく、摩擦による弊害が出てきます。
毛細血管だけでなく、表皮や角質層まで傷めていくことに繋がります。

あなたのマッサージ、血管を傷め、肌を虐めるマッサージになっていませんか?見直しておきましょう。

 
 

パッティングによる“圧迫と引っ張り”

 
 
サッポーの

視点

マッサージと同じように肌のパッティングも、良かれと思ってやっているはずが、肌を虐待しているパッティングになっている場合が多くあります。

▼ パッティングの目的は、表皮下の毛細血管を刺激し、血行を良くすることにある

目的はマッサージとまったく同じです。
マッサージの簡易版といってよいでしょう。
摩擦しないから、マッサージ用クリームが要りません。
いつでも、どこでもできる手軽さもあります。
大いに奨励したいケアですが、これも一歩間違うと、マッサージと同じように、逆効果になることが多いのです。

あなたの実際はどうでしょう。

  • パチパチ、ピタピタと音を立てないと気が済まない
  • パッティングの後、ほんのり赤くなるのが気持ちいい
  • パッティングをした!という後の充実感が大好き
  • etc...

上記のようなパッティングも、マッサージで挙げた弊害が肌に及んでいます。
毛細血管を傷め、血行を悪くする原因を積み重ねています。
薄い薄い角層、表皮、時には真皮層組織まで痛めています。
目的とは全く逆の結果を招く弊害を蓄積しているのです。

適切なパッティングとは、本当に軽い軽いタッチのパッティングがよいのです。
「物足りない…」位が丁度良いのです。

指だけを使い、指の腹で肌をトントンとノックする・・・力が入らないですね。
この程度の力を記憶してください。
実際には、手のひら全体を使っても、指全体を使ってもかまいませんが、軽い軽い肌ノックの感触をけっして忘れないことがポイントです。

あなたの今までのパッティング習慣、大丈夫でしたか?

 
 

パッティングやマッサージの後、肌が時々痒くなることがある

 
 
サッポーの

視点

パッティングやマッサージに限らないのですが、強めの圧迫は、皮膚内(真皮)にあるマスト細胞(肥満細胞)が破裂し、ヒスタミンが放出されることにより神経を刺激し、痒みを発生させます。

アレルゲンの侵入により肌に炎症を起こさせる原因は、マスト細胞の働きであることが発見され、注目されるようになりましたが、この働きが抗ウイルス作用を持つなど有益な面も知られてきました。
人の身体が備える、神秘的な防御機能の一つなのです。
アトピーやアレルギーの発現、そして痒みの発生も、大切な防御能が持つ弊害の一つと言えます。
このような機能を働かせないようにすることこそ、大切なのです。

マスト細胞を働かせるのは、パッティングやマッサージだけが原因とは限りません。
続いて挙げる例や、私たち固有の様々な生活習慣の中にも隠れているものです。
そのような習慣や癖があれば気づくように、あなたのアンテナを磨いておきましょう。

 
 

あなたの癖や習慣にある“圧迫と引っ張り”

 
 
サッポーの

視点

▼ “頬杖をつく習慣”・・・ありませんか?

手のひらや握り拳と、頬骨あるいはあごの骨との間に挟まれた皮膚はかなりの衝撃(圧迫)を受け続けます。
摩擦だって時にはかなりのものになるでしょう。
毛細血管や表皮真皮を傷めることは間違いありません。
メラノサイトだって活発化し、メラニンの生産量を必要もないのに増やします。

▼ コンタクトレンズの取り外しは優しく行えていますか?

角質層も表皮も真皮層も、最も薄い部分が目の周りの肌。
コンタクトレンズを外す時、なかなか簡単には外れてくれない時があります。
ぎゅーっと左右に引っ張ったり、時には指でつまんで伸ばしてみたりしているのを、よく見かけます。
やっと外れてくれた時は、肌が赤くなっている・・・。

毛細血管だけでなく、肌だってたまったものではありません。
専用の器具を使う、外れやすくする点眼液を使用するなど、皮膚を傷めない方法を工夫してください。
毎日の繰り返しになることは弊害が出やすいのです。
ただでさえ、目の周りの老化が最も早いのですから・・・。

これらの他にも、あなたの癖や習慣を見直しておきましょう。

 
 

就寝時における肌の“圧迫と引っ張り”

 
 
サッポーの

視点

『皆さん!上を向いてお寝みください。』
・・・とは言えないですね。
「横向きやうつ伏せでないと寝付けない。」という方もいます。

肌と枕の接点となるところは場合により、かなりの圧迫や圧迫した状態で引っ張りの力が加わります。
罪のない無意識の状態でしていることだけに、良くない状態だと自覚することがありません。

目覚めて鏡を見ると枕カバーやシーツの折れ目や編み目が肌に赤い筋となって模様がついている…こんな経験はどなたでもあるでしょう。
しかし、このようなことが毎日となると、これはいけません。
肌が育つゴールデンタイムである深夜間において、肌の血行が悪い状態になっていたのですから、肌にとって悔しいことですね。

◇ 枕の硬さをチェック!です

低反発のウレタンスポンジが注目されています。
椅子クッションとか、枕、シートなどに使用されるようになりました。
圧迫の弊害が少なくなるイイ素材です。
もちろんこれらでなくても、顔に模様のつきにくいものであればいいわけです。

 
 

眼鏡やサングラスの圧迫

 
 
サッポーの

視点

鼻の両サイドで眼鏡を支えている部分をパッドと呼んでいますが、この部分の圧迫が必要以上に強くなっており、その刺激がメラニンの生産を多くし、まるでシミのようになっている方がいます。

両こめかみをはさみ、耳にかける二本のバーが肌に食い込んでいる人を見ます。
前述のパッドほど目立つ弊害は少ないようですが、圧迫には違いありません。

◇ 眼鏡をチェック、必要な調整を

買い上げた眼鏡屋さんに持っていけば、サービスで調整してくれます。
買う時に誰もが使い心地を確認しているはずなのですが、眼鏡は生活必需品、長時間使用するのが常ですから、一度の調整でピッタリ合うとは限らないのです。
面倒がらずに眼鏡屋さんのお世話になりましょう。

 
 
 
 
思い当たるところが幾つかありましたでしょうか。

肌が受ける物理的ダメージの影響は、“言われなくても自覚している強いダメージ”と、“生活の中に埋もれ、気づいていないダメージ”とがあります。
注意すべきは自覚しにくいダメージの方ですね。
美肌づくり…分岐点の一つです。

“物理的ダメージ”その他の項目(摩擦、冷熱、温熱)は次回にします。

ハイ、今日の授業はこれまで。

 
 

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