ネクタイの洗濯術|自宅の洗濯で知っておくべき3つの注意点

胸の前にあるネクタイは、実はとても汚れやすいもの。だからといって、頻繁にクリーニングに出すのは、時間もお金もかかるので悩ましいですよね。

実は5つの手順をしっかり守ることで、自宅で洗濯しても、しわなくきれいなネクタイを手に入れることができます。

今回は、自宅にあるものを使ってできるネクタイの洗濯術をご紹介します。週末を利用して、クリーニングに行く手間もお金もかけずに清潔なネクタイを手に入れましょう。

1. ネクタイを洗濯する前に押さえておきたい注意点

1-1. 洗濯に向かないネクタイの種類

ネクタイの素材は様々で、すべてのネクタイが自宅で洗濯できるわけではありません。大切なネクタイを洗濯することで取返しがつかないようにならないために、まずは自宅での洗濯に向かないネクタイの種類を確認しましょう。

向かない種類
・シルク100%
・ちりめん、刺繍など特殊な柄が入ったもの

 

ネクタイの素材の種類
ネクタイの素材はシルク(絹)、ポリエステルやウールなどがあります。シルク100%のものは非常に繊細で毛羽立ちやすいので、自宅での洗濯は避けてくださいね。

シルク100%とドライクリーニングオンリーはクリーニング屋へ
ネクタイ裏の洗濯表示を確認して、シルク100%ドライクリーニングオンリーのものは、自宅で洗濯せずにクリーニングに出しましょう。

ネクタイの加工の種類
プリントされたものは色落ちしやすく洗濯するのは控えましょう。
また、おしゃれ用のネクタイで、ちりめんの柄や刺繍が入っていたり、エンボス加工されているものもプロの扱いが必要なため、クリーニングに出すことをおすすめします。

1-2. 色落ちテストをする

シルク100%や加工されたネクタイではない場合でも、自宅での洗濯をする前に、必ず一度色落ちテストをしましょう。ネクタイの裏側に、洗剤の原液を小さく付け1分ほど置いてから、白い布を当てて軽く揉んでみると色落ちするかどうかがわかります。白い布に色移りしていなければ、自宅での洗濯が可能です。 

    1-3. ネクタイの洗濯は手洗いが鉄則

    ネクタイの生地のほとんどは、生地の断面に対して斜め45度に裁断(バイアス裁断)されています。それによって伸縮性が良く結び目が作りやすくゆるみにくくなる一方、とても伸びやすく型崩れがしやすいため、洗濯機で洗濯をすると、型崩れしてしまいます。

    また、ネクタイの中にある芯地は、洗濯機の圧力によって一度よれよれになってしまうと、元になかなか戻せないため、ネクタイの洗濯は必ず手洗いしましょう。

    注意!
    初めて自宅でネクタイの洗濯をする際は、まず値段が安く、愛用度が低いものから試しましょう。大事にしているネクタイや高級なものはクリーニングに出すようにしてくださいね。

    2. ネクタイの洗濯手順

    それでは、自宅でネクタイを洗濯する方法をご紹介します。ネクタイは洗濯することでよれやすくなるので、失敗しないためには必ず以下の手順を守りましょう。

    2-1. 洗濯前に用意するもの

      (1)ドライマーク衣料中性洗剤おしゃれ着用洗剤として売られているものに多いです。「ドライマーク」「中性洗剤」と表示されているものを使ってください。漂白系の洗剤を使用すると、色落ちする危険性がありますので注意してください。
      (2) 洗面器前に使用した際の洗剤の洗い残しなどないか確認して、きれいな状態なものを使いましょう。
      (3) 綿素材の布ハンカチなどで代用できます。ネクタイに色移りがないように薄い色のものを使ってください。
      (4) バスタオル使い古したバスタオルの方が、吸水性がよく使いやすいです。
      (5) ハンガーネクタイに跡がつかないよう、幅広のものを準備しましょう。
      (6) アイロンアイロン掛けの際、蒸気が重要になりますので、スチームアイロンを使ってください。

      2-2. 染み抜きする

      全体を洗濯する前に、まず目立つシミを落とします。

      手順1:指でシミを優しく揉む

        ネクタイが乾いてる状態で、シミを親指と人差し指で挟み優しく揉みます。生地を傷めてしまいますので、力の入れすぎに注意してください。

        手順2:シミを落とす

          綿素材の布に少し洗剤をつけ、シミを軽くたたいて、シミを落とします。

          頑固な汚れには
          洗剤では落ちない頑固なシミの場合、ベンジンも効果的です。ただし、ベンジンは揮発性や引火性があり、色落ちや輪染みがつく危険性も高いので、使用するにはやや難易度が高いので、通気性の良い場所ですばやく作業を行うように注意してください。

           

          2-3. 洗剤を入れたぬるま湯に浸ける

          洗面器に40度前後のぬるま湯を張ります。熱湯ではネクタイの生地を傷め、変形の原因となりますのでご注意ください。

          手順1:洗濯液を作る

            ドライマーク衣料用中性洗剤を20mlほど入れて、洗濯液を作ります。洗剤がしっかりと混ざるようにしてくださいね。

            手順2:ネクタイを浸ける

              洗濯液が完成したら、ネクタイ全体が浸かるように、ゆっくりと洗濯液の中に入れて、5分浸けます。

              2-4. ゆらし洗いする

              丁寧にネクタイの汚れを落としていきます。

                5分浸けたら、ネクタイをゆらゆらと洗面器の中でゆらし洗いします。20回ほどを目安に、ネクタイを洗濯液の中で泳がせるイメージで洗います。ネクタイは非常にデリケートなため、ごしごし洗うと毛羽立ちますので、強く揉んだり擦ったりしないようにしましょう。

                汚れが落ちましたら、きれいになるまで何度も水を取り替えて、すすぎ作業を行います。

                2-5. 水気を切って乾かす

                ネクタイを洗い上げました。次に乾かしていきますが、ここはネクタイの型が決まる大事な部分ですので、丁寧に次の手順に従って行ってください。

                手順1:バスタオルでタオルドライする

                  ネクタイの芯地を整え、バスタオルで優しく包みます。

                  手順2:水分を吸い取る

                    上から軽く力をかけて、水分を吸い取っていきます。

                    手順3:ハンガーにかける

                      しっかり水分を取ったら、幅広のハンガーにかけて、直射日光を避けた風通しのよい場所で、半日~1日陰干しします。

                      注意!
                      干す際にネクタイにしわがあっても、伸ばさないようにしましょう。ネクタイは水分を含むことで一時的に膨らみますが、乾くと縮みますので、濡れている状態でしわを伸ばすことで、乾いてからかえってしわしわになってしまいます。

                      表面が乾いても芯地が乾ききってない場合がありますので、芯地が乾くのを確認できたら取り込んでください。

                      2-6. アイロンを当てる

                      最後にネクタイの型を整えていきます。美しく上品に仕上げるためのコツもお伝えしますので、ぜひ試してみてください。

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                        ネクタイが乾いたらアイロンをかけていきます。アイロンはスチームアイロンを使用します。温度は150~160度または低温~中温にします。

                        まずはネクタイの裏側からアイロンをかけます。必ずハンカチなどで当て布をしてくださいね。

                        ネクタイは少し厚みがあった方が美しいので、アイロンは直接当てるのではなく、1センチ浮かせた状態でスチームを当てるようにしましょう。

                        スチームを当てながら、少しずつしわを伸ばしていきます。裏面が終わりましたら、表面を同じ要領でかけていきます。特に表面は柄がありますので、引っ張りすぎないように、少しずつしわを伸ばしてください。

                        仕上げのアイロンは針金や菜箸をネクタイの中に入れよう
                        ネクタイの厚みを出すために、裏表両面のアイロンがけが終わってから、最後に針金(なければ菜箸で代用)をネクタイの中に入れて、アイロンを当てることで、横の線を消します。ネクタイを縦にした状態で、上からアイロンをかけていくと、最初のアイロンがけでついた線もきれいになくなり、ちょうど良い厚みが出ます。このひと手間で、ネクタイに上品が出て高級感を出すことができます。

                         

                        以上が自宅でできるネクタイの洗濯術です。 こちらで紹介した内容を参考に、実践してみてください。

                        3. ネクタイの清潔さを長持ちさせるコツ

                        ここまで正しいネクタイの洗濯方法をご紹介しましたが、なるべくネクタイはいつでもきれいな状態で保ちたいですよね。そこでここからは、ネクタイを美しく保つための方法と、汚れてしまった時にすぐにできる対処法をご紹介します。

                        3-1. 汚れた時にすぐできる対処法

                        ネクタイにシミがついたり、汚れてしまったときは、慌ててハンカチやティッシュなどで擦り取ろうとすると、生地が毛羽立ち汚れもさらに深くまで入り込んでしまいます。
                        日常生活の中で「こんな時はどうしたらいいの?」となったときの、正しい対処方法を紹介しますので、参考にしてください。

                        コーヒーや醤油などの水性のシミがついた場合

                          水で湿らせたハンカチやおしぼりなどで、シミを軽くたたいて、ハンカチやおしぼりに染み込ませてから、自然乾燥させます。

                          チョコレートやソースなどの油性のシミがついた場合

                            水では落とすことができないため、乾いたティッシュで軽くたたいて、油分をティッシュに染み込ませるようにします。

                            3-2. 洗濯する頻度

                            2ヶ月に一度の洗濯が目安となりますが、汚れがついてしまった度に洗濯すると、汚れが取りやすく常に清潔さを保つことができます。

                            3-3. 汚れにくくする一工夫

                            せっかく手洗いで洗濯したネクタイですから、できるだけ長く清潔さを保てられたら嬉しいですよね。そこでネクタイの洗濯後、撥水加工をすることをおすすめします。撥水加工をすることで、誤ってコーヒーやソースなどがついてしまっても、ネクタイにシミないようになります。
                            ネクタイを購入してすぐに、新品の状態で撥水加工をしておくことが最もおすすめです。

                            4. まとめ

                            ネクタイの洗濯の記事、お役に立ちましたでしょうか。第一印象を決めるネクタイの清潔さを保つには、細かなケアが必要ですが、クリーニングに出しに行く時間やお金を節約したい方は、自宅での洗濯もひとつの手です。

                            素材も作りも繊細なものなので、洗濯することで2度と使えなくならないように、しっかりと手順やポイントは押さえながら行ってくださいね。

                             

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