2006.04.17
セラピストにとって手は商売道具。今までに2・3度手がガサガサなのにも関わらず、トリートメントをされている方に出会いましたが、そういう方は手が治るまで仕事をされないほうが良いのではと思ったりします。
その場は文句なく終わっても二度とお願いすることはないように思います。サロンにとってはリピーターのお客さんを獲得することがとても大切なので、雰囲気がよくても実際の手技が疎かではお客さんの足も遠のいてしまいます。特にリフレクソロジーのマッサージは手が荒れやすいので、手のケアーも他のセラピスト以上にケアーが必要だと思います。
水を扱う商売の方は特に手荒れで悩む方が多いのですが、それ以前に幼少からアトピーで悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。厚生省が1996年までの4年間に行った「アレルギー疾患の疫学に関する研究」の結果で、何らかのアレルギー疾患を持っている乳幼児は28.3%、小中学生は32.6%、成人は30.6%、国民の3人に1人がアレルギー疾患を持っているそうです。
その内2001年から2年間の間に行なわれた厚生労働省研究班の全国検診調査では、小学1年生と6年生の23,719人中2,664名、約11%にアトピー性皮膚炎が認められたそうです。
この英国でもアトピーの子供も見かけますが、日本ほど外で見かけることはあまりないのですが、何故なのかはちょっとわからないです。ですが、イギリスの硬水が肌に合わなくて、手荒れがひどい人は沢山見かけます。
アトピー性皮膚炎の肌の特徴の一つに、皮膚がドライであるとがあげられます。アトピーを持っている方のアロママッサージをすると、大体アトピーなので気をつけてはいらっしゃると思うのですが、肌が全体的に乾燥気味です。オイルもかなり吸収するので、ちょっと多めに用意したりします。
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アトピー性皮膚炎の肌は抵抗力が弱いので、細菌感染やウイルス感染を起こしやすいと考えられています。これまでアトピー性皮膚炎の増悪因子として多くの環境因子が考えられてきましたが、特にここ数年でその黄色ブドウ球菌が問題となっています。この菌はダニなどと同じようにいたるところにいる常在菌です。
アトピー性皮膚炎患者の患部から黄色ブドウ球菌が多量に検出され、この菌の産生する毒素(エンテロトキシンなど)が抗原として細胞間情報伝達分子サイトカインを遊離させる事によりアトピー性皮膚炎の増悪因子として作用しているのではないかと見られるようになりました。
このような上記の記載に関してアトピーの方は嫌というほど、勉強したり、医師に教わったりしてきていると思うので、手荒れやアトピー性皮膚炎へのアロマセラピーアプローチについて書いてみたいと思います。アロマセラピーでは完治することはありませんが、ご存知のようにアトピーは保湿が大切です。
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日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎のガイドラインでも治療の基本は先ず、炎症に対してのステロイド外用療法、そして掻痒に対しては抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の使用、悪化因子を可能な限り除去し、最後に生理学的機能異常には保湿剤外用などのスキンケアだとしています。
この最後の保湿に使うクリームなどのオイルで一工夫することで、保湿効果を高めることができると思います。アトピービジネスというのがあるように、アトピーでかなりのお金を費やさないといけないような講座や飲み薬、塗り薬、ホメオパシーを使ったちょっと怪しい所もあります。
アトピーは、学会の定義でも6ヶ月以上続く湿疹とされていますので、すぐに治るなどと宣伝している商品には手を出さないほうが良いと思います。気を長く緩和するような感じで取り組むのがストレスにもならず良いと思います。以下はステロイドなどを使っていない方に対してのアプローチです。急にステロイドの使用を止めるのだけはおやめ下さい。
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< 普段に塗るオイル > 普段に塗るオイル >
副腎皮質ホルモンを長期に使用していた方は特にカレンジュラオイル10mlとセントジョーンズ・ウォード5mlをよく混ぜて使うと良いでしょう。これは特にアトピーというものでなく、肌が荒れている、手が荒れている場合にも塗るのにも良いでしょう。
(備考) カレンジュラオイルは有名なアロマセラピーのお店の店頭でも置いていないことが多いです。それにキャリアオイルは店頭で買うよりもインターネットなどを使うほうが、鮮度も良く温度で変質もしていないと思われます。下手に安い所は沢山買って、小さく分けていたりしていますので酸化が早いです。
< お風呂上り、朝起きた時 > お風呂上り、朝起きた時 >
皮膚炎の激しい場所に、カモマイルかラベンダーのフローラルウオーターでスプレーし、その後に、水分の蒸発を防ぐためにブレンドしたオイルを塗るのもお薦めです。
ブレンドのオイルはジャーマンカモマイル2滴、ラベンダー1滴をカレンデュラオイル10ml、ボラージュオイル5mlまたはイブニングプリムローズオイル5mlと混ぜて塗ると良いでしょう。これは成人の場合です。
お子さん、赤ちゃんの場合はパッチテストを済ませた上で、エッセンシャルオイルを含まないカレンジュラオイルとセントジョーンズ・ウォードのキャリアオイルで保湿してあげると良いでしょう。アーモンドオイルは粒子が粗いので、赤ちゃんには適さないと思います。
(備考)フローラルウォーターは雑菌が入ると、精油よりも簡単に腐敗しやすいので、使ったらすぐに冷蔵庫に保管し、早めに使い切ると良いでしょう。
< 化膿がひどい場合 >
ティートリーとラベンダー・ハイアルティチュード一滴ずつを5mlのホホバオイルで希釈し、一日に4・5回ほど塗りこむ。ティートリーのほかマヌカオイルを使うのも良いと思います。全てパッチテストを行ってからしてください。
皮膚がじくじくしていたり水分が多い場合はラベンダー4滴、ゼラニウム4滴、ジュニパーベリー3滴を30mlのキャリアオイルに混ぜ、朝晩つけます。乾燥性の湿疹は上記のブレンドにサンダルウッド1滴を足し、同様に使用。
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<アトピーに良いとされるエッセンシャルオイル一覧>アトピーに良いとされるエッセンシャルオイル一覧>
・ティートリーは免疫力を高め、皮膚への刺激はソフトなのに強力な殺菌作用(特にブドウ球菌)があります。
・マヌカ木は古くから先住民マオリ族によって珍重されてきました薬木です。マヌカオイルはティーツリーオイルと比べ20~30倍の抗菌活性作用を持つと言われております。現地ではアロマテラピーや皮膚疾患、呼吸器疾患など広域に用いられています。古くから先住民マウリ族により用いられてきた生薬で、特にアトピー性皮膚炎などの消炎、消痒に大きく期待が出来ます。
・真性ラベンダーには殺菌効果と鎮静作用があり、自律神経の回復を図る作用があります。
・パイン(ヨーロッパ・アカマツ)には副腎皮質刺激するコーチゾン様作用があり、炎症を抑えます。
・ジャーマンカモマイルに含まれるカマアズレンには痒みをおさえる作用があります。医療現場などで肝臓疾患で黄疸がでて、全身掻痒感が出た時に、コットンに含ませて、ヨモギローションをかゆみ止めとして使ったりしていましたが、ヨモギローションの中に入っているのがカマアズレンという成分です。この成分がジャーマン・カモマイルにも含まれていますので、アトピーなどの皮膚疾患にも使われるのかもしれません。
<アトピーに良いとされるキャリアオイル一覧>アトピーに良いとされるキャリアオイル一覧>
・ボリジオイルはアンチエイジングの為の美容オイルとして知られています。近年は、湿疹やアトピー性皮膚炎のケアとしても注目されています。多価不飽和脂肪酸を多く含み、皮膚の乾燥&老化を防ぐ働きに優れた植物油です。γ-リノレン酸も豊富で、表皮細胞のバリア機能や代謝機能を高めてくれます。
・イブニングプリム・ローズオイル(月見草オイル)は、皮膚の再生に不可欠なγ-リノレン酸を豊富に含んでいて、γ-リノレン酸は、保湿効果のほか、炎症を抑える効果もあるのでアトピー性皮膚炎にも役立つといわれています。
・ボリジオイル、月見草オイルは他のキャリアオイルに10%位加えて使用した方が効果的です。酸化しやすいので注意してください。
・ホホバオイルは保湿性にすぐれ、浸透力がよいのでベタつきません。酸化しにくく、キツイ匂いもないです。アトピーの大きな原因のひとつであるといわれているブドウ球菌などのバクテリアの繁殖を抑える働きを持っています。大学の研究で、ホホバのバクテリア破壊力を研究したところ、ホホバオイルはブドウ球菌やシュードモナス菌を1時間15分以内に破壊したことを発表しています。
・ローズヒップオイルにはリノール酸、リノレン酸共に含まれています。 リノレン酸が不足すると、皮膚の表面の細胞(表皮細胞)の組成にトラブルが起こり、水分調節がうまくいかなくなるなど、乾燥したシワの多い肌になってしまうので、十分に補給することが大切です。 またホルモンバランスや自律神経の正常な働きを助ける成分でもあるので、炎症や腫れ・アトピーなどの皮膚のトラブルに強くなります。
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マッサージがアトピー性皮膚炎に効果があるかは明らかではありませんが、マッサージを受けてリラクゼーションを得ることで心の不安が和らいだり、皮膚の症状をコントロールする手助けをしてくれたりすることがあります。
もしマッサージを受けるにしても、医療に長けた方にお願いし、皮膚に障害のある部分にマッサージを受けるのは避け、毛並みに沿ってマッサージをしてもらいましょう。またマッサージに使うオイルがアレルギー反応を起こすことがあります。パッチテストは、必ず行いましょう。
アトピーは食事療法も必要なので、コーヒーやカフェインの多いお茶は控えて、抗酸化作用のあるルイボスティーにするのもお薦めです。
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