(2011年2月20日配信)
第78回 『私も実践・工夫しています! 「睡眠新常識」でスッキリ快眠・ニキビ改善~入眠編~』
こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
今年になって変えてみたものがあります。普段の診療中、カルテ記入に使っているボールペンです。変えたのは『JETSTREAM(ジェットストリーム)』という、『三菱鉛筆』が販売している商品です。
診療中のカルテ記入にはボールペンを使用します。これがなかなか大変で、長時間に渡って使用していると、指が痛くなるなど昨年までは本当に苦労していました。
昨年末、ちょっと時間が空き、何気なく文具店に入りました。『JETSTREAM(ジェットストリーム)』の特設コーナーがあり、試し書きして、一瞬でそのなめらかな書きっぷりが気に入り、3分後には、手にしっくりするタイプのボールペン4本と替芯10本をまとめ買いしていました。
今では、カルテ記入のストレスは格段に減りました。おまけに赤色・シャープも付属のタイプなので、何かと便利です。
欠点は、インクがすぐなくなること。そのスピードは『JET』級です。診療中は2本の同じボールペンを交互に使用し、時々、燃料補給(替芯の交換)を行うこともあります。
でも、この書き味は素晴らしい。生きてて良かったと思いました。
そうそう。いつもアンテナを高く立てて生活していると、思わぬ所で、希望のものに出会うことがあります。
ニキビの治療も同じです。思わぬ所で、良い情報や治療法に出会うかも知れません。『何かないかな?』といつもアンテナを少しでも高く立てて、最後まで粘ってみることが大切です。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。
このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)
今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!
- (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
- (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
- (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
- (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
これは私が皮膚科診療を20年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。
ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。
第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。
前回は、規則正しい生活を送ってニキビ改善につなげるために必要な、『睡眠』について、『週刊 SPA!』の特集をベースに、気軽にチェックできる『最新版 睡眠改善方法』を、自分なりにまとめてみました。以下に再掲します。
ニキビも改善!3分でチェック!『睡眠の新常識』
1.平均睡眠時間7時間が長生きの秘訣
→9.5時間では40%死亡率アップ。個人差あり
2.寝る前の運動は、リラックスできるストレッチ程度に
→夜9時以降の運動は体温上昇し眠りの妨げ
3.寝る前の入浴は、眠る1~2時間前までに。
→血行を促し健康によいが、体温上昇し眠りの妨げ
4.調子が出る仕事のゴールデンタイムは朝9時位から
→体温は朝4時から徐々に上昇。早朝学習はほどほどに
5.寝酒はウイスキーや焼酎を少し舐める程度で
→寝つきが良くなっても、アルコールの覚醒作用で夜中や早朝に目が覚めやすい
今回は、最新の研究成果から得られた、睡眠の新常識を踏まえた上で、私が実践・工夫している、『入眠法』の具体例について、お話しさせていただきます。
『入眠法』でまず一つ、重要なことは何でしょうか? 私は『自分はすぐ眠れる』と暗示をかけることだと思っています。
不眠を訴えるニキビ患者さんを診察することも多いですが、頑固に『眠れない』とおっしゃる方が多く、眠れないのが当然と考えているようにさえ思えます。
『私はすぐ眠ることが出来ます』あるいは『私はいつもすぐ寝てしまいます』と自分に暗示をかけ、『ぐっすり眠っている自分の姿』を頭に強くイメージしましょう。 友人や家族に取り敢えず『最近はすぐ眠れるようになった』と、宣言してしまう方法もあります。 心のブレーキを外して、雰囲気だけでも、『すぐ眠れる自分』を作ってしまいましょう。(第30回、31回のコラムを参考にして下さい。)
また、最近読んだ本(齋藤真嗣著 体温を上げると健康になる)でも警告されていましたが、『明かりをつけて眠るのは厳禁』です。
明るいところで寝ると、目の奥の網膜が光を感知し、睡眠を促す『メラトニン』が分泌されず、睡眠の質が落ちてしまうためです。
私も以前、起きることに主眼をおいていたため、明かりをつけたまま、テレビをつけたまま眠ることがありました。今では、すっかり止めました。 光が漏れるようならアイマスクを使い、できるだけ網膜に光が届かない工夫をして眠りましょう。
最後に、もう一つ。枕についてです。枕は8年位前から、低反発枕を使っています。実際に、専門店で横になってフィットするものを購入しました。これを使い出してから、もう起きれなくなるのではないかと思う程、良く眠れるようになりました。
昼休みなどに仮眠を取る時は、ソファーで眠ります。枕は低反発を使い、更に、腰の部分にも腰専用の低反発をあてています。これだと布団がなくても楽に眠ることができます。これらは両方とも、お返しのカタログショッピングでもらったものです。 今では、ホームセンター等で数百円~千円程度で類似品を購入できます。一度お試しになると良いかもしれません。
また、『ためしてガッテン』というNHKのテレビ番組では、『解明!グッスリ眠れる枕の秘密(2008年2月6日放送)』という回で、「ガッテン流・手作り快眠枕」の作り方を解説しています。これは実質、お金をかけないで作ることができます。 マットレスも余裕があれば、低反発などの素材が良いと思います。
アップデートした『睡眠新常識』で、質の高い十分な睡眠をとり、ニキビ改善につなげましょう。
今回のポイントは以下の通りです。
【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その62」
『私も実践・工夫しています!「睡眠新常識」でスッキリ快眠・ニキビ改善~入眠編~』
- •最近、睡眠薬を内服したり、眠れないと訴えるニキビ患者さんが増加しています。
- •『良く眠る』だけで、ニキビ改善につながるのでは?と思える患者さんも増えてきました。
- •前回の『ニキビも改善!3分でチェック!「睡眠の新常識」』に続いて、今回は私が実践・工夫している『入眠法』について3つ考えました。
- •『入眠法』でまず重要なことは、心のブレーキを外して、『自分はすぐ眠れる』と暗示をかけることです。
- •『私はすぐ眠ることが出来ます』あるいは『私はいつもすぐ寝てしまいます』と自分に暗示をかけ、『ぐっすり眠っている自分の姿』を頭に強くイメージしましょう。
- •『入眠法』の2つ目は、『夜は暗く静かに』することです。厚手のカーテンで騒音を避け、寝室を暗くします。
- •お気に入りの心が落ち着く音楽を低音量で流したり、ラベンダーの香りをかぐのも良いです。音楽はシューマンの『トロイメライ』がおすすめです。(『トロイメライ』はドイツ語で「夢を見ること」「夢想」の意味)
- •『明かりをつけて眠るのは厳禁』です。明るいところで寝ると、目の奥の網膜が光を感知し、睡眠を促す『メラトニン』が分泌されず、睡眠の質が落ちます。
- •『入眠法』の2つ目は、枕についてです。私は、専門店で購入した自分にフィットした低反発枕を使用中です。良く眠れるようになりました。
- •ホームセンター等で数百円~千円程度で類似品を購入できます。ためしてガッテンというNHKのテレビ番組で紹介していた、「ガッテン流・手作り快眠枕」は、お金をかけないで作れます。
- •アップデートした『睡眠情報』で、質の高い十分な睡眠をとり、ニキビ改善につなげましょう。
実は、昨年の11月頃から現在にいたるまで、通常の仕事に加え、新美白系美容液、VC-Eローションのリニューアル等もあり、久しぶりにハードなスケジュールで仕事をこなしてきました。
その間、半日でも休むと計画が狂うため、健康に細心の注意を払いつつ、状況に応じて、15分~30分~1時間半~3時間~4時間という感じで仮眠をとって乗り切りました。
これは少しづつ改善してきた『睡眠力』のおかげかなと思っています。
世の中の移り変わりは早く、健康関連の常識も日々変わっていて驚きます。アップデートした上でそれを取り入れ、調整していくことの大切さを、今つくづく実感しています。
次回は、『睡眠の新常識』は一休みして、リニューアルされた新美白系美容液、VC-Eローションについて考えていきたいと思います。
それでは。
おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)