乾燥でカサカサした唇は、顔の印象が実年齢より老けて見えてしまうだけでなく、唇が割れて出血し、痛みを伴います。
そのため、相手に素敵な笑顔を見せることもままなりません。
唇の乾燥は、自身が憂鬱であると同時に、周囲の人にも暗い印象を与えているのです。
唇がカサカサと乾燥しやすい理由
では、唇が乾燥して荒れるのには、どのような原因があるのでしょうか。
紫外線
唇は、一番外側にある皮膚の層(表皮)が、身体の他の部分の皮膚の層に比べ非常に薄くなっています。
また、皮脂と汗によって作られる肌の皮脂膜も、汗をかく汗腺がない唇には存在しません。
そのため、自分を保護するバリア機能がほとんどない唇は、紫外線などの外からの刺激を直に受けてしまいます。
唇がカサカサで気になり触ってみると、皮が剝けていて、思わずその皮を摘まんでとってしまった、なんて経験はないでしょうか。
紫外線を受けた唇は、表皮の奥にあるコラーゲンが破壊され保湿力が低下するため、唇の表面が乾燥して角質が剥がれてしまうのです。
歯磨き粉や口紅が唇に残っている
私たちが日々使用する歯磨き粉には、皮脂や汚れを取り除く作用のある「界面活性剤」という洗浄成分が含まれています。
歯磨きのあと唇に歯磨き粉が残っていると、「界面活性剤」が唇の皮脂を奪い乾燥を引き起こすため、歯磨き粉はしっかり洗い流しましょう。
また、水分を拭き取る際は、摩擦で唇がこすられないよう、タオルで軽く押さえる程度にしてください。
一方、多くの口紅には、石油から作られたタール色素の合成着色料が含まれています。
口紅が落ちきれず唇に残ったままだと、このタール色素が唇に刺激を与え、荒れる原因となってしまいます。
口紅は、クレンジングでしっかり落としてください。
その際、力を入れてこするのは禁物。優しくなでるように落としてください。
口呼吸や唇をなめる
風邪気味だったり、冷たい空気を吸い込んだ鼻は、粘膜が膨張し鼻詰まりを起こしやすくなります。
鼻で呼吸がしづらくなると、人は口でも呼吸を始め、絶えず空気が唇に当たり、唇の表面を乾かしてしまいます。
また、頻繁に唇をなめる行為も、唇についた唾液が蒸発する際、唇の水分も一緒に蒸発しているので、唇を乾燥に追い込んでいるのです。
乾いた唇をなめて急場をしのいだけれど、何度もなめなければならず・・・なんてことありますよね。
乾燥したからといって唇をなめるのは、逆効果だったのです。
ビタミンB2の不足
食生活が乱れると、肌が荒れてしまうように、唇にも影響がでてきます。
栄養のバランスがとれているか、日々の食事を今一度見直しましょう。
特にビタミンB2は、細胞の新陳代謝を促し、健康な皮膚をつくる働きがあるので、意識して摂るようにしてください。
ビタミンB2食材を多く含む食材
焼き海苔 うなぎ 納豆 チーズ アーモンド など
乾燥した唇に効果的なリップクリームを選ぶポイント
すでに乾燥で荒れてしまった唇には、刺激が少なく、症状の回復を助けるリップクリームを選ぶといいでしょう。
ポイント1:ワセリンの入ったものを選ぶ
刺激の少ないワセリンは、石油を精製してクリーム状にしたもの。
皮膚科では、肌の損傷部分にワセリンを塗って潤いを与え、少ない痛みで早くきれいに直す治療法が取り入れられています。
また、皮膚科で処方される軟膏のベースもワセリンであることから、ワセリンは、唇の乾燥防止のためだけでなく、すでに乾燥で荒れてしまった唇をもケアしてくれるといえます。
ワセリンは、薬局やドラッグストアでも「白色ワセリン」として売られ、また、ワセリンを使ったリップクリームも多数揃っているので、是非、お試しください。
ポイント2:「医薬品」と表示されたものを選ぶ
「医薬品」とは、治療効果を目的とした成分が配合されたものをいいます。
改善のための有効成分が配合された「薬用(医薬部外品)」より、治癒効果が期待できるため、唇の荒れが酷い時には、リップクリームに表示されている「医薬品」に注目して選んでみましょう。
ただ、治癒効果の高い成分が入っているわけですから、唇に刺激を与えていることには変わりありません。
唇の荒れた症状に改善が見られたら、刺激の少ないリップクリームに切り替えてください。
唇を荒れにくくする簡単な3つのコツ
1)唇はこすらない
一番外側にある皮膚の層(表皮)が薄い唇は、こすった摩擦で強いダメージを受け、表皮がボロボロに剥がれてしまいます。
食事のあとの汚れた口を拭く時は、こすらず、軽く押さえるように汚れを取りましょう。
固まった汚れは、濡らした布巾などで押さえ、汚れを柔らかくしてから落とします。
口紅も、安易にティッシュなどで拭き取らず、クレンジングで摩擦が起きないよう、優しく落としてください。
2)リップクリームをすぐ塗る
リップクリームで早め早めのケアをし、唇に乾燥する隙を与えないようにします。
歯磨きや食事のあと、外出先や部屋でお茶を飲んだあとなど、唇の渇きを感じなくても、リップクリームを塗る癖をつけましょう。
特に外出先では、一番外側にある皮膚の層(表皮)が薄い唇は、乾燥やくすみなどのダメージとなる紫外線の影響を受けやすくなっています。
紫外線対策に有効なUVカットタイプのリップクリームを選ぶといいでしょう。
3)寝る前の唇ケア
多めのリップクリームを唇にのせ、その上にラップを被せます。
密封することにより、リップクリームに含まれる油分やうるおい成分を、確実に唇の奥まで浸透させ、ふっくら柔らかい唇に導きます。
肌のパックをしている時や、テレビを見たり本を読んでいる間に出来るので、ラップのケア法は、毎晩の日課にするといいでしょう。
更に、唇のラップをはずしたあと、マスクをして寝れば、睡眠中の唇の乾燥も防げ、翌朝はふっくらぷるぷるの唇に。
また、マスクをすることで喉の乾燥を防ぐので、風邪の予防もでき、鼻がつまって口呼吸になるのを防ぐ効果があります。
特に乾燥する冬などには、マスクの着用がおすすめです。
リップクリームは乾燥が気になる唇以外にも使える!
リップクリームは、その名のとおり本来唇に使うものですが、実は唇に限定するのはもったいないほどの優れもの。
唇以外の、身体の他の部分の乾燥にも、リップクリームは活躍します。
では、どうしてリップクリームは、唇以外の肌のスキンケアにも使うことが出来るのでしょうか。
リップクリームが肌の乾燥に使用できる理由
角質層の薄い唇は、身体の他の部分に比べて、外からの刺激を受けやすいデリケートな部分。
その唇につけるリップクリームですから刺激が少なく、また、口に入っても安全な成分で作られているため、唇以外の肌につけても大丈夫なのです。
そして、乾燥から唇を守るために作られたリップクリームには、保湿成分がいっぱい含まれています。
なので、乾燥が気になる肌にも、リップクリームは潤いを与えてくれるのです。
もし、リップクリームのベタつきが気になるようでしたら、水や化粧水で肌を湿らせたらすぐに、少量のリップクリームをのばしてみてください。
リップクリームが水分と混ざり合い、肌に吸い付いついてべとつき感がなくなりますよ。
肌の乾燥に使用する際の効果的なリップクリームの使い方
それでは、リップクリームの肌への活用法をご紹介していきます。
口紅のようなスティックタイプのリップクリームは、目元や口元の乾燥が気になる部分に、そのままつけて活用できるとても便利なアイテムです。
容器に入ったバームタイプは、目元の小じわの溝や指先の爪周りなど、細かい部分の乾燥に、綿棒で馴染ませます。
また、乾燥が広範囲に渡る場合は、指先で多めにとり、肌に伸ばしてください。
外出先では、ちょっとしたハンドクリーム代わりにもなります。
カサカサした唇におすすめのリップクリーム2選
1)ユリアージュ |
「ユリアージュ リップクリーム」は、ルリジサという種子から抽出した「ポラージオイル」、シアーバターノキの種子から取れる「シアバター」、ミツバチが巣をつくる際に分泌する「ミツロウ」の3つの天然保湿成分を配合したリップクリーム。
唇をベールのように覆い、潤いを逃さず乾燥から守ります。
口紅の下地にひと塗りすれば、口紅による唇の荒れを軽減し、口紅のノリもよくなります。
2)ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー |
「ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー」は、石油から精製され、皮膚科や化粧品にも使われるワセリンが主原料になっています。
指先でのばすことにより、唇の表面をコーティングし、角質層から水分が逃げるのを防ぎます。
すでに乾燥で表皮が剥けてしまった唇にも、保湿効果の高い粘りのあるクリームが、逆立った表皮を包んで落ち着かせ、唇の荒れが悪化するのを食い止めます。
また、ひじやかかとの頑固なかさつきにも、柔らかくしっとりさせる効果を発揮。
靴づれ防止など、多岐に渡る万能クリーム「ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー」は、1870年の発売以来、赤ちゃんからお年寄りまで世界中で愛されている安心の商品です。
この2タイプのリップクリームを持っていれば、唇の乾燥はもちろんのこと、身体の他の部分の乾燥にも対応でき心強いはず。
また、大きな化粧品ボトルとは違い、手のひらサイズのリップクリームは、カバンやポケットに忍ばせることができます。
日頃から手の届く所にリップクリームをスタンバイさせ、こまめな唇ケアを心掛けてください。
そして、いつでも素敵な笑顔を振る舞える、唇美人を目指しましょう!