現代人の多くが悩まされている便秘
女性の多くが頻繁に悩まされていると言う便秘。便秘になると排便が困難になり、お腹の中に溜まった便から体にとって有害なガスが発生して様々な悪影響を及ぼします。
この便秘は何も女性特有の病気ではありません。女性に比べると少ないと言われてはいますが、ストレスが原因で便秘を引き起こす男性は多いといいます。
■便秘はストレスが招く現代病
ストレス社会と言われている現代。職場や学校での人間関係などでプレッシャーやストレスを感じることが多くなりました。人間の体はストレスを溜めすぎると自律神経が乱れてしまい、便秘を招くと言われています。
便秘によって現われる様々な症状
便秘になるとただ便が出なくなるだけだと考える人も多いかもしれませんが、それだけではありません。便秘になると腹痛になるのは当然ですが、便が固くなっているため力みすぎると痔になることがあります。
また、お腹の中に溜まった便が腐敗すると悪玉菌が増殖します。この悪玉菌から体にとって有害なガスが発生することで下腹部痛や腰痛を引き起こすと言われています。
■女性にとって迷惑な症状も
有毒なガスは本来オナラとして排出されるのですが、便秘になると出口が塞がれてしまいそれが困難になります。するとガスは血流に乗って皮膚から排出されることになるのですが、毒素のせいで血流が悪くなり肩こりや頭痛、ニキビや吹き出物といった症状が現われます。
これだけでも女性にとっては辛い症状ですが、加えて体臭や口臭まで臭くなってしまうといいます。さらに便秘が悪化すると吐き気を感じるようになるのです。
便秘を侮ること無かれ!重篤な病気の可能性も!
便秘になるとお腹が張って苦しく、イライラしてしまいがちです。ですが多くの人は「たかが便秘」と軽く考えているのではないでしょうか。この「たかが便秘」が実は大腸ガンや大腸ポリープ、腸捻転や、腸閉塞と言った重篤な病気に繋がる症状のサインかもしれないのです。
それ以外にも、便秘が原因で腹痛以外にも意外な症状が現れることがあります。どのような症状があるのでしょうか。
■便秘が原因で引き起こされる頭痛
一見すると関係が無いように思える頭痛と便秘ですが、実は便秘が原因で頭痛を引き起こすことがあるのです。
便秘になると腸内の悪玉菌が増殖し有毒なガスが発生します。通常であればオナラとして排出されるこの毒素は、便秘になると血流に乗って体中を巡り皮膚から排出されます。その際、腸の粘膜に炎症が生じ、脳に送られるはずだった血流が足りなくなったために脳の血管がストレスを感じて拡張し、神経を刺激して頭痛を引き起こすと言われています。
また、腸のぜん動運動を制御しているのは自律神経だと言われています。この自律神経が乱れることで偏頭痛を引き起こすと考えられています。
■便秘が原因で引き起こされる下痢や腹痛
便秘と下痢では正反対の症状のようにも思えますが、便秘の症状によっては下痢と便秘を交互に繰り返すことがあるのです。それが「痙攣性便秘」と呼ばれる便秘です。
痙攣性便秘は主にストレスが原因で引き起こされるといわれています。例えば職場に急ぐ電車の中で、突然お腹がグルグルとなって腹痛を起こし下痢をしてしまう、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。これはストレスによって自律神経が乱れたために起こるといいます。
自律神経が乱れると腸のぜん動運動が活発になりすぎてしまいます。すると腸は痙攣したようになり、便が外側に押し出される前に中に戻されてしまうために便秘と下痢の症状を繰り返すことになるそうです。
■便秘が原因で吐き気が起こることも
便秘が重症化するとお腹が張って痛くなるだけでなく吐き気を感じるようになるといいます。これは体が限界に達しており、今すぐにでも吐き出してしまいたいと訴えているサインなのです。
人間は体の中のゴミを便として排出しています。しかし、便秘になると体の中に便が溜まってしまいます。すると便は徐々に腐敗して有毒なガスを発生させるのです。
この状態の腸は体にとって有害なゴミが詰まっているのと同じ状態になります。そのため体はゴミを体外に排出するために吐き気を感じるようになるといいます。
■器質性便秘(きしつせいべんぴ)が原因の吐き気
長期間に渡って吐き気や便秘が続いているようであれば、それは器質性便秘の可能性も考えられます。器質性便秘とは内臓の重篤な病気が原因で起こる便秘のことを言います。例えば腸捻転や腸閉塞、大腸ガンと言った病気が挙げられます。このような重篤な病気が原因で便秘や吐き気を催すことがあるといいます。
妊娠中に便秘で吐き気を感じるのはなぜ?
妊娠をしているのですからつわりで吐き気を感じるのは当たり前だと考えてしまいがちですが、実はそれが便秘が原因の可能性もあるといいます。
■女性が便秘になるのは女性ホルモンが原因
女性は生理前や妊娠すると女性ホルモンの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が分泌されます。この黄体ホルモンは妊娠のために欠かすことのできないホルモンなのですが、体内の水分や塩分を溜め込む働きがあります。
これが原因で腸内の水分も減ってしまうため、便を軟らかくする水分も失われてしまい便が固くなって便秘になってしまうのです。
■腸内が圧迫されて便秘や吐き気を感じる
妊娠している女性のお腹には当たり前ですが胎児がいます。その胎児が腸を圧迫して狭めることで便秘になってしまいます。さらに便秘になると腸内に溜まった便のせいでお腹がパンパンになってしまいます。そこに新しく食事を入れようとしても体が受け付けないため吐き気を感じると言います。
便秘で吐き気を感じた時の解消法
■気分が悪くなり吐き気を感じた時は我慢しない
学校や職場で気分が悪くなったらなんとか我慢しようとする人が多いと思います。それが便秘が原因となれば恥ずかしいため余計に隠そうとするものですが、吐き気がするということは体外に毒素を吐き出したいと体が訴えているのです。
体が吐き出そうとしているのに無理をして我慢しても良い事はありませんので、吐きたいと思ったらすぐに吐いてしまうと良いでしょう。
■無理にご飯を食べないようにする
便秘の時はお腹の中が便でパンパンになっています。そこに無理やり食べ物を押し込んでも入るはずがありません。便秘が落ち着くまではあまり食事をしないほうが良いでしょう。ただし、妊娠中は栄養をしっかり取る必要がありますので無理な断食はせず必ず医師の指示に従うようにしましょう。
■適度な運動を心がける
便秘の原因によりますが、腹筋が弱いために便を排泄することが困難な場合があります。そこで、普段からウォーキングや腹筋運動をするなど適度な運動を行うことを心がけましょう。
■こまめに水分補給をする
便秘の主な原因は便から水分が失われることです。そこで、普段からこまめに水分補給をして便に水分を与えるようにしましょう。
■バランスの取れた食生活をする
便秘になりがちな人の多くは外食が多かったりコンビニ弁当しか食べないなど食生活が乱れているといいます。便秘を解消するためにも食物繊維を多く含んだサラダを食べるなど、バランスの取れた食生活を送るようにしましょう。
■便秘薬を使って排便を促す
便秘を手っ取り早く解消したいのなら便秘薬を使うのが良いでしょう。ただし、便秘薬は便秘を治す薬ではありません。常用を続けることで便秘が悪化する恐れもありますので、できるだけ自然な形で便秘を治すように努力することをオススメします。
吐き気を感じたら無理をしないこと!
便秘で吐き気を感じるということは、体には大きな負担がかかっているということでもあります。そんな時に無理をして吐くのを我慢したり、体力をつけるためにと無理やり食事をしては悪化する恐れがあります。
また、便秘で吐き気を感じるような時は、もしかしたら他の病気の可能性も考えられますので早めに病院を受診するようにしましょう。