2016/12/09


ニキビができる本当の理由と体質による発生リスクの差

 えい子さんは長年ニキビについて悩んでいる一人。
自分なりに対策をしているようですが、あまり改善に繋がっていない様子です。
同じようにニキビで悩んだ身として、ニキビのメカニズムをしっかりとお伝えします。

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対策をしても治らないニキビ!本当の原因を知ってる?

こんにちは。

私はオイリー肌のようで、ニキビがとてもできやすいのです。

ニキビ用化粧品や食事にも気をつかっているのですが、なかなか改善しません。

こんにちはえい子さん。

私も思春期や大人になってからも、ニキビに悩まされていました。

えい子さんは色々と対策を行っているようですが、そもそもなぜニキビができるのかはご存知ですか?

皮脂が原因でアクネ菌が多くなり、毛穴で炎症を起こすのですよね?

それも決して間違いではないのですが、もっとシンプルにいうとニキビの原因は毛穴が詰まることです。

皮脂がたくさん出ていても、毛穴が詰まらなければニキビ発生には繋がらないのですよ。

皮脂がニキビの原因になっているのではないのですか?

皮脂が多いとアクネ菌が繁殖すると聞いたことがありますが。

はい、確かに皮脂はアクネ菌の餌になりますので、その増殖に繋がります。

しかし皮脂自体がニキビを作り出すわけではありません。

皮脂はニキビの元ではない?ニキビ発生の根源と皮脂の働き

ではどうして毛穴が詰まることがニキビに繋がるのでしょうか

毛穴が詰まると排出されるべき皮脂や汚れが溜まったままになります。

“白ニキビ”や“黒ニキビ”という症状がありますが、これは毛穴が詰まることで排出されなかった皮脂が固まり「コメド」になったものです。

黒くなるのは皮脂が酸化して黒ずんだためですね。

ニキビの初期症状とも呼ばれ、炎症のない段階です。

毛穴が詰まらなければ皮脂は正常に排出される。

コメドを作らずニキビも発生しないわけですね。

はい、そのとおりです。

ここから更に悪化したのが“赤ニキビ”と言う炎症を起こした段階。

詰まった毛穴の内部で皮脂を餌にアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こします。

皮脂が悪者扱いされるのは、アクネ菌を増やして炎症のリスクを高くするためなのです。

ではやっぱり、皮脂はニキビにとって悪影響なのは間違いないのでは?

毛穴が詰まっても皮脂さえ取り除けばアクネ菌の増殖を抑えられますよね。

確かに“過剰な皮脂はニキビにとって悪影響”です。

しかし、皮脂そのものは逆にニキビ発生を阻止するために必要なのですよ。

大切なのは毛穴を詰まらせないことと、過剰な皮脂を抑制することです。

皮脂がニキビ発生を阻止するって、どういうことですか?

皮脂本来の役割から説明しますね。

皮脂はお肌の保湿や清潔、バリア機能を司っています。

皮膚表面には皮脂と汗でできた“皮脂膜”が張られており、「天然のクリーム」とも呼ばれます。

皮脂膜のおかげで外的刺激を軽減し、潤いの流失も防ぐのです。

また、皮脂には皮膚の柔軟性の維持や、肌表面を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を防ぐ役目もありますよ。

炎症の元となるアクネ菌、黄ニキビの膿を発生させる黄色ブドウ球菌が増えすぎないよう皮脂が働いているのです。

皮脂が雑菌の繁殖を防いでいるとは知りませんでした。

皮脂が良くないのではなく、あくまでも皮脂の増えすぎが良くないのですね。

そのとおりです。

皮脂が増えすぎると詰まった毛穴の中でコメドの発生やアクネ菌の増殖に繋がるため、皮脂がニキビに大きな影響を与えることは明白です。

しかし、根本的な原因は毛穴が詰まることで、必要以上に皮脂を悪者扱いするのも間違いなのです。

そうなんですね。

私は皮脂がニキビの大敵だと思い、朝昼晩と洗顔したり脂取り紙もかなり使っています。

こうしたケアも間違っているのでしょうか。

そうですね。

逆にそのせいで皮脂が過剰になり、ニキビにつながっているのだと思います。

間違ったケアで皮脂をとりすぎると、体が皮脂不足を感じて皮脂を出そうと働きます。

それが皮脂過剰になり、ニキビを悪化させているのでしょう。

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毛穴を詰まらせないケアがカギ

皮脂をとりすぎるとかえって皮脂過剰になるんですね。

では具体的にどのようなケアがニキビに有効なのでしょうか?

根本的な原因である毛穴の詰まりを発生させないケアです。

詰まりの元になるのが、皮膚表面に溜まる古い角質。

角質は古いものから“ターンオーバー”によって排出され、アカとなり剥がれ落ちます。

ターンオーバーが正常でないとアカが溜まり続け、毛穴を塞いだり肌のくすみやごわつきの原因にもなるのです。

毛穴詰まりを防ぐためには、ターンオーバーが正常であることが前提になりますね。

ターンオーバーといえば、皮膚が生まれ変わる過程のことですね。

ターンオーバーがしっかり働いていればニキビはできませんか?

もちろんそれだけでは絶対とはいえません。

先述のとおり、皮脂自体は必要な存在ですが皮脂が過剰に出すぎることは良くありません。

食生活もポイントで、脂っこい食事や糖分を多く摂り過ぎると皮脂も出やすくなるでしょう。

メイクやシャンプー、洗顔料などの汚れが肌の残っていると毛穴の衛生状態に悪影響。

また、保湿不足であることも皮脂過剰およびニキビ発生に繋がりますよ。

皮脂過剰やニキビの原因が保湿不足とはどういうことですか?

皮脂不足からくる皮脂過剰は、お肌の乾燥が主な理由です。

つまり保湿不足。

特にニキビができやすい人は、まず化粧水をしっかり使うことを意識してください。

化粧水で潤いが十分与えられた肌は余計な皮脂も抑えられ、ニキビを悪化させる要因を除去することができます。

また、次に使う美容液や乳液類の浸透も良くなりますよ。

ただ、ニキビが出来やすいうちは乳液やクリーム等、油分類は少なめで良いでしょう。

保湿は乾燥を防ぐだけでなく、皮脂過剰とそれによるニキビも予防する効果があるのですね。

その通りです。

ここからは個人的な考えになりますが、体質による差もニキビ発生を大きく左右すると考えています。

ニキビ体質と人それぞれのスキンケア

体質の差というとどのようなことですか?

肌の場合は“肌質”とも言いますね。

オイリー肌や乾燥肌など、どんな肌質かによって皮脂の量や水分量も異なります。

毛穴の形状や食べ物などの代謝能力、ストレスを感じやすい、ホルモンバランスが乱れやすい・・・様々な体質の差がニキビのできやすさにも影響を与えていると思っています。

ニキビのできやすさは、ある程度体質で決まってしまうということですか?

残念ながら、私はそうだと思っています。

例えば暴飲暴食や喫煙をしている人でもニキビが少ない、肌が綺麗な人もいますよね?

逆に私たちのようにニキビに悩み、スキンケアや食事で対策を行っていてもニキビがなかなか治らない人もいます。

なるほど。

私もニキビができやすい体質だと思いますが、その場合ケアを改めても改善の見込みは薄いのでしょうか。

えい子さんの場合、皮脂を過剰にとりすぎる間違ったケアがニキビを発生させている可能性があります。

まずは適切な洗顔や水分補給、肌を清潔に保つケア、UVケアなど正しいスキンケアを身につけましょう。

皮脂のとりすぎによる皮脂過剰が原因の場合、ケアを正してしっかり保湿をするだけで大分改善するはずです。

先ほど聞いた保湿不足が私にも当てはまりそうですね。

あと、Tゾーンは脂っぽく頬はカサつきやすいのですが、これも皮脂の取り過ぎによるものが関係していますか?

関係していると思います。

部分的なテカリや乾燥は成人女性の肌悩みに多いもので、いずれも改善の為には潤いを十分に与える必要がありますね。

テカリやすい皮脂の多い部分は乳液類の量を少なめにしておくと良いでしょう。

オイリー肌の人も、油分の化粧品は少なめで良いと思いますよ。

わかりました。

他に気をつけた方が良いことはありますか?

ターンオーバーを乱れさせないよう、寝不足や偏った食事、血行不良などに気をつけたいですね。

特に女性は月経周期との関係もあり、ホルモンバランスの観点からターンオーバーが乱れやすい面があります。

皮脂が多い時期は油分を控える、乾燥気味のときは保湿パックも利用するなど肌の状態によってケアを変えることも大切ですね。

なるほど、早速やってみます。

もしも体質的なもので、治らなければどうすれば良いですか?

万が一体質的な要因が大きくても、正しいスキンケアを続けて肌の状態を改善することは重要です。

長年の間違ったケアで皮膚機能が全体的に衰えている可能性も捨て切れませんよ。

体質的なものでも自分にあった洗顔料、ケア方法はあるはず。

私もたくさんのニキビケアを試してきましたが、やはり年齢などによって効いたケアとそうでないケアもありましたよ。

皮膚科の受診もニキビを改善する為の方法です。

体質の差はあっても、自分にあったケアを見つけることで改善に繋がるということですね。

そのとおりです。

根本的な原因である毛穴の詰まりを防止するケアを行い、自分にあったケア用品で正しいニキビケアを行えば改善に繋がるはずですよ。

ニキビの原因と対策のポイント

  1. ニキビ発生の根本的な原因は「毛穴のつまり」。
  2. “皮脂過剰”も“皮脂不足”もニキビの原因に。いずれも正しいケア、十分な潤いで改善しよう。
  3. 体質でも諦めない。自分にあったニキビケアを追求しよう。

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

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